マジックアイテム/【魔法の武器】

Last-modified: 2021-11-24 (水) 21:29:34

特別な魔法の力を付与された武器。
戦闘場面のあるファンタジー作品にはよく登場する存在で、製作の為には最低でも品質の良い製品や材料、あるいは希少な素材を用いた武器を用意する必要があったりする。
D&Dの場合、基本的には込められた魔法の力の強さにより命中判定とダメージ判定にプラスボーナスを得る。このボーナス値は具体的な数値で表現される。

クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

この項目ではクラシックD&D第4版及び第5版について解説する。
魔法の武器はルールブックに記載されている武器であれば大抵は存在するが、スォードつまり剣類である確率が高い。特殊能力を付加された魔法の武器にしろ、知性を持つ魔法の武器にしろ、まずであることが多い。また、スリングストーンなどの矢や石は消耗品扱いであり、一度に複数個がまとめて出てくる可能性が高い。

ベーシック・ルール・セット

ランダムに決定する場合のプラスボーナスは最大+2。特殊能力を持つ武器はスォードのみ。武器の特殊能力は、特定の種族や存在に対してのVSボーナスや特定の呪文に似た魔法効果を発動する能力の2つに大別される。
特定の種族や存在に対するボーナスは、該当する対象に対してのみ別に記されたより高いプラスボーナス値で攻撃することができる。この数値は、本来のプラスボーナスよりも1~2高い数値が決められている。例えばスォード+1VSドラゴン+3の場合は、普段はスォード+1だがドラゴンに対してのみ+3扱いとなる。
特定の呪文に似た魔法効果は、使用者が指定された呪文と同じ効果を発動させることができるというもの。発動は1日1回のみ。この段階では2種類が存在する。それぞれ新和版の訳では『「ライト」(1/日)』、『「キュアライトワンズ(1/日)」』という表記だった。

エキスパート・ルール・セット

ランダムに決定する場合のプラスボーナスは最大+3。スォード類以外にも僅かだが特殊能力を持つ物が追加された。またインテリジェンススォードの設定が追加された。ここまでに登場する武器にはおおよそプラスボーナスを持つ物が出てくる可能性が出た。しかしクラブクロスボウは表に載っていないため、この2つに関しては、ルール通りならプラスボーナスを持つ物がない。
また、特定の呪文の効果を発動する能力だけでなく、武器に魔法の火が付加される「フレイムオンコマンド」、相手のレベルを下げる「エネルギードレイン」、さらに投げた武器が手元に戻ってくる「リターニング」、そして「ウィッシュ」が登場する。

コンパニオン・ルール・セット

コンパニオン・ルール・セットでは、ランダムで決める場合には最大+5のボーナスが付与される可能性がある。またこのセットから武器や防具に付加される追加プラスボーナスや特殊能力を「タレント」と呼称するようになった。タレントの名称は、一部を除いて英語の現在分詞で表記されている。また矢などの消耗品を「飛び道具」、弓・クロスボウ・スリングを「発射器」と呼称するようになり、専用のタレント表が追加された。
特定の種族や存在に対する追加ボーナスは「敵」という小項目で解説されている。これまでのvsプラスボーナスのルールをまとめたものとなっており、本来のプラスボーナスにさらに1~5が加算されるという形になっている。これに伴い、エキスパート・ルール・セットまでにはなかった種族や存在に対するボーナスが追加できるようになった。

ルールサイクロペディア

日本語訳された「ダンジョンマスターズ」456ページに掲載されている。
ルール部分に大きな変更はなく、「追加武器修正」という項目において「対オポネントの武器ボーナス」「タレント」という小項目で解説されている。


敵、もしくはオポネント」と「タレント」についてはそれぞれの項目を参照。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

ダンジョンマスターズガイド

魔法の武器のうちソード系武器は+1~+5、それ以外の系統の武器には+1~+3のプラスボーナスが設定されている。
呪いのかかった-1の武器はどちらにもある。
また以下についての解説がある。

  • ソード系武器
    魔法がかかっているソード系武器の種類の確率はロングソードが70%、シミターブロードソードが20%、ショートソード5%、バスタードソード4%、ツーハンドソード1%の確率となる。
  • スピア
    スピアは接近戦でも投てきが可能。
    知性の低いクリーチャーは命中を受けた場合、そのスピアを一定の確率でへし折ろうとする。また知性が低くないクリーチャーは高確率で投げ返して攻撃しようとする。
    魔法のスピアをへし折るにはかなりの筋力が必要となる上に、さらに魔法のスピアの対クラッシング・ブローST判定が失敗しなければ折れることがない。
  • ハンドアックス
    ハンドアックスは投げつけた時の射程距離が30ヤードであることと、プラスボーナスがダメージに加算されないことが記述されている。
  • 魔法の武器の輝き
    魔法の武器が輝きを発するかどうかはDMが決定する。
    ただし魔法の武器が輝きを発する場合でも、所持者が魔法の力に気付いていない場合は輝きを発しない。また輝きを発する場合でも一部の特殊な武器を除いて、その輝きを見て魔法能力が判別できるわけではない。
  • インテリジェント・ウエポン
    クラシックD&Dのインテリジェンススォード(インテリジェンスソード)に該当する。
    魔法の武器の中でもごく一部のものは知性を有している。多くはソード系武器だが、他の接近戦武器でもないことはない。射撃戦武器や1度しか使用できない武器については知性を持つことはないと記述されている。
    なお、知性を有するインテリジェント・ウエポンは、必ず1つは何らかの特殊能力を保有している。
  • 未知の能力
    武器に未知の能力があり、そのことをプレイヤーキャラクターが知らない場合はDMが管理する必要がある。
  • 魔法の矢
    魔法の矢が目標に命中しなかった場合、50%の確率で破損してしまう。命中した場合は必ず破損してしまう。

プレイングガイド

Dragon誌に掲載された記事の翻訳。

プレイングガイドIII

関連用語

武器(AD&D)】【マジックアイテム】【タレント一覧表