原語は「Monster」。
ダンジョンズ&ドラゴンズでは、人間以外の種族で、冒険の障害となるクリーチャー全般となる。
クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ
AC9モンスターマニュアルでは、登場モンスターが以下の6種に分類されている。
ルールセット・冊子別
日本語版オリジナル
オフィシャルD&Dマガジン5号で公募され、公表されたもの。
ルールサイクロペディア
- モンスターズ掲載のモンスター一覧
モンスターのタイプは以下の8種に分類されている。
アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ
株式会社新和が刊行したAD&D第2版の日本語版は「モンスターコンペンディウム」のみ販売された。
第2版ではクラシックD&Dに比べて戦闘に必要なデータは若干増えている程度だが、それ以外の様々な項目が設けられ、それぞれ解説されているため文章量は大幅に増えている。
主な項目とパラメータは以下の通り。
- 気候/地形
その種族が主に生息する気候や地形。 - 出現頻度
どのくらい遭遇する可能性があるかどうかの指標。おそらく知名度などにも影響するだろう。 - 社会構成
その種族が構成する社会組織を表す。 - 活動時間
最も活動的になる時間。ただし一般的な指標であり、例外的な個体は存在する。
夜行性の場合、地下では自由に活動できることになる。 - 食性
一般的に食べる餌や食事の種類。
肉食性、草食性、雑食性の他、腐肉を食べる腐食性がある。 - 知能
現実世界のIQに相当すると記述されている。
数値は能力値にあるインテリジェンスとして表現されている。 - 財宝
ダンジョンマスターズガイドの財宝表に対応している。 - 属性(アライメント)
アライメントが記載されている。基本的な行動指針となるが、例外的な存在もいる点に注意。 - 出現数
記述されているのは荒野での遭遇数のため、ダンジョンなどの特殊な環境下ではDMが対応すべきとなっている。 - AC
アーマークラス。
人間型クリーチャーの場合、防具の有無で変動する。 - 移動速度
その種族の一般的な移動速度が記載されている。これも装備品や荷物に大きく影響される。
また飛行生物の場合は機動クラスが付記されている。 - ヒットダイス
ダメージにどれくらい耐えられるかという指針となる数値。
基本的には1d8のダイスを使って決定する。 - THAC0
その種族がアーマークラス0の目標に命中させるために必要な数値が記載。
原則としてヒットダイスを基準にして決まる。様々なボーナスやペナルティなどの修正値は加味されておらず、あくまでも基本値に過ぎない。 - 攻撃回数
攻撃手段と1ラウンドあたりの攻撃回数が記載されている。 - ダメージ
攻撃手段に応じたダメージが記載されている。 - 特殊攻撃
- 特殊防御
それぞれ、攻撃や防御に関連する特殊能力があれば、それについて記述される。 - 魔法抵抗力
クラシックD&Dのアンチマジックに近い。呪文そのものがその種族に影響を及ぼさない確率を表す。 - サイズ
その種族の基本的な大きさの分類。
T(超小型)、S(小型)、M(中型、人間サイズ)、L(大型)、H(超大型)、G(ガルガンチュア)の6種類。 - モラル
士気のこと。その種族の戦闘についての志向などを表す。数値は高いほど良好。 - 経験ポイント
経験点のこと。倒した場合に得られるのが基本だが、必ずしも殺す必要はない。 - 戦闘
使用する武器や防具、特殊戦闘や戦術などについての解説。 - 生息地/社会
その種族の一般的な言動や性質、目的などについての解説。 - 生態
その種族がファンタジー世界にどのように適合するのかについての記述。 - 亜種
その種族の亜種と見なされるクリーチャーについての解説。
プレイングガイド
プレイングガイドで日本語に翻訳されたモンスター。
プレイングガイドII
原語の記事はTSR社のDRAGON誌138号に掲載された「THE UNGRATEFUL DEAD」。
プレイングガイドIIでは「歓迎されざる死者たち」と訳されている。
プレイングガイドIII
プレイングガイドIIIに掲載されたモンスターは、Dragon誌94号に掲載されたAD&D第1版のテサルメラがある。他に1つデータがあげられているものがあるが、こちらは日本語版の連載小説「第三の紋章」の特殊な存在。
プレイングガイドIV~V
原語の記事はTSR社のDRAGON誌89号の「CREATURE CATALOG」。原語版では「別冊付録」になっていた模様。
「AD&D第一版用追加モンスター集」と題されているが、ページの都合で今号と次号では分割して掲載されている。