リプレイ/【ガゼッタワールドへのいざない】

Last-modified: 2021-05-14 (金) 22:39:23

オフィシャルD&Dマガジンで連載された記事。
同雑誌の人気記事となっていたようで、ほぼ全号に近い頻度で掲載されていた。

概要

リプレイ記事の印象が強く、実際として大半はリプレイに文面が割かれているが、1号に掲載された連載記事の第一回目はGAZ1 カラメイコス大公国とベーシックモジュールを利用したキャンペーンゲームの展開方法を例示した記事となっており、リプレイは全くない。
本来の目的は、オフィシャルD&Dマガジン創刊当時に特集していた「キャンペーンゲーム」の記事の一環で、他の「連載特集」ではカバーしきれない部分を、実際にGAZシリーズを使用して進行しているキャンペーンゲームのリプレイを通じてフォローしていくとしていた。*1
当時はすでにロードス島戦記などのリプレイ記事が人気があり、その戯曲形式のリプレイ記事でD&D本来のワールド設定であるGAZ1 カラメイコス大公国の紹介とその宣伝も兼ねていたと見られる。
リプレイの開始はオフィシャルD&Dマガジン2号から開始されている。連載開始当初は日本語版翻訳をしていた大貫昌幸が監修、DMは最初のみ竹内和浩、第6回以降は大貫昌幸が担当した。
プレイヤーORGや日本語版スタッフが中心になっていた模様。
プレイヤーキャラクターは最初は4人だったが、徐々に増えていく。またメンバーの交代もあった。
記事の執筆は第13回までは大貫昌幸、第14回~最終回までは明日川敬が担当。
リプレイのイラストは全編に渡って平井久司が担当していた。


D&Dではレイズデッドがあるが、何度も生き返るのはどうかという事で「このリプレイで2回以上死亡した場合、そのキャラクターは引退する」という規定になっている。

エピソード1「スレスホールドへ」(オフィシャルD&Dマガジン2号~5号掲載)

アレウルスジュリアスヒルダロムの4人は、シィアニングセレモニーのために家族の元を離れた。
スペキュラルム市の酒場で知り合った4人は、ニコラムという商人からの依頼で12枚の皿が入った木箱を運ぶことになる。そして、お目付け役代わりのマリュータと共にスレスホールドへと移動中、様々なトラブルに巻き込まれることになる。

エピソード2「隠された迷宮」(オフィシャルD&Dマガジン6号~9号掲載)

スレスホールドの町での事件を終えた5人は、シャラザードジャンの2人を加えて、ミスタメア城跡の探索に乗り出す。すでに探索されつくしていたはずのミスタメア城跡にはさらに奥があり・・・。
シティーアドベンチャーだった前回とは打って変わってダンジョンアドベンチャーとなっている。

エピソード3「コリスセジー」編(オフィシャルD&Dマガジン11号~)

隠された迷宮の宝を得た後、エルフの娘が関わる事件を解決した。しかしその後ジュリアスマリュータはパーティを去ってしまった。
去り行く2人を見送った後、パーティは謎の一団に襲われていたボブ・カリム・バクームクラウス・プロテミアンを助け出す。
そして悪名高い廃墟「コリスセジー砦」の近くにある小さな村「シドラ」に移動する。

エピソード4「フォートドーム」編(オフィシャルD&Dマガジン15号~)

最終エピソード。
コリスセジー砦での冒険を終えた一行は、未だにフォートドームに取り残されているヒルダの父を助けるため、ヒルダの兄がフォートドームに潜入したことを知る。一行はブラックイーグル男爵の支配する街「フォートドーム」に潜入することを決断する。

関連用語

GAZ1 カラメイコス大公国


*1 オフィシャルD&Dマガジン2号、32ページ。