浮遊土

Last-modified: 2022-01-02 (日) 16:56:44

反重力(斥力)物質、主に浮遊土(ふゆうど)と呼ばれる物質の利用方法など

  • 浮遊土(ふゆうど)
    • この反重力物質は、浮き島の土(浮遊土と呼ばれる)以外に地球上では確認されておらず、成分、生成方法などは未発見である。この浮き島の土は常に地上に対して一定の斥力を放っており、半永久的に機能すると思われる。
    • 小型化すると浮遊高度も下がることから扱いやすく、少量で済むことから一般利用もできたために親しまれた。わずかな量の浮遊土だけで家をまるまる浮かせてしまえるため、地面から1~5m程度浮いた建築物を作れるが、微妙な重心移動や歪みで家が傾いてしまう問題から、浮かせるのではなく重量分散・荷重軽減に利用された。
    • また、沼地や泥の上を移動するための手段として、農業でとくに利用された。板状の装置や小型船に浮遊土を取り付け、長い棒で地面を押して進ませる。重量物を容易に扱えるだけでなく地面適正も高いために、現代においても似通った利用がされている。

ほかにも超重量級の飛行機や、物理法則では不可能と思えるような形状の建築物が作成できたため、浮き島の土の用途は多岐にわたっている。
問題として、浮遊土は浮き島のみに存在しているため、総量には限りがある。(それでも、浮き島は巨大な大陸であるため、浮遊土の供給は安定している。) 発見されて早い段階から損失を減らすべく金属ケースなどに封入して利用することが国際法で定められた。

  • 浮遊器(ふゆうき)
    • 浮遊土は限りがあり、一粒でも有効に活用させるためにサイコロ状の金属ケースに封入して用いられる。これを浮遊土封入器(一般的には浮遊器)と呼び、各サイズで持ち上げられる重量の管理も容易になった。
  • 浮遊石(ふゆうせき)
    • 石、岩石、鉱石系の浮遊物質も存在している。総称して浮遊石と呼ばれる。
  • 飛行石(ひこうせき)
    • 浮遊土が宝石となっている珍しい鉱石。普段から浮いているのは変わらず、魔力によって斥力に変化が起こり、任意に上昇・下降できる。美しさも相まって価値が高い。

浮遊土を利用した人工構造物

  • 人工浮遊都市
    • 浮き島に初めてたどり着いた飛行機に土地の土が積まれ、以降、空中に浮かび続けている。この飛行機に資材を次々に載せたり繋げて作った巨大浮遊施設。所有国はノースマン王国で、最終的な面積は約2.30km2(皇居と外苑を含むサイズ)となった。これが常に上空2000~3000ft(609.6~914.4m)前後に浮かび続けている。
    • 様々な空中実験用施設が整備されたが、運用の難しさ(上空に荷物を運ばなければならない、重量物を運び入れにくい、定位置に固定できないなど)から、はじめは町としての機能を維持できず、天体観測や気象予報、航空基地としての利用がされていた。
    • 技術が発達するとともに定位置への半固定ができるようになり、発電施設ができたり、水の組み上げが安定して行えるようになって空中都市として機能した。
    • そもそも空中にあることから飛空艇との相性がよく、主に飛空艇基地として利用されている。
  • 空中補給基地
    • 地上からの攻撃を受けにくい点は防衛向きであり、冒険者の安全地帯や航空機の拠り所として機能した。とくにダンジョンや山奥で重宝され、長く垂らされたロープを伝うゴンドラと共に運用されている。
    • また、街では漁船型飛空艇の補給地として運用されており、重要な食料運搬・保管施設である。