※このページは作品の設定・結末が全て書かれています。
結末のさらに先まで含んだネタバレとなりますので閲覧には十分ご注意下さい。
主人公
体の人物:エドヴァルド・マルヤラ(marjala=ベリーの成る場所)
- 一度死んだエドヴァルド・マルヤラの体に転生者(本名不詳、日本人男性)の男性の魂が乗り移った
- 月の巫女から、加護と四つ子の狼の従者を授かった
- 狩人のナイフを所持
- 神の恩恵(黄金の一滴)の影響で強力な斬れ味に変化。刃部分と魔石に含まれる魔素の均一化、柄頭の魔石が溶け出して回路構造に変化が起こったため、魔力を流すことで最大でサンドカッターやウォーターカッターといった類の切れ方をするようになった。石・骨・鉄もゼリーのように扱える。
- ただし、あくまでも魔力を流すことによる効果であるため、魔法の盾や魔力吸収・妨害によって防がれる。(その場合は魔力量によって勝敗が決する)
- 物理的な部分は普通のナイフと同様。魔力が流れていなくとも斬れ味は鋭いが、重さも長さもないので威力はイマイチ
- 微量ではあるが身につけている限り魔力を吸い取っていく。健康体であれば生命に影響はない。
- 黄金の一滴の影響
- たんに生き返ったというだけで、これによるステータスブーストや新たな力などは特に無い。月の巫女の恩恵も狩人のナイフに関しても後天的に授かっただけの話
- もしあるとすれば強い生命力によって覇気が強いため、人を惹きつけるカリスマ性を帯びている。しかしそれは体を十分鍛えてご飯をたっぷり食べている男性や女性なら当然身につくものであって、それをスキルや能力の一種とは言わないと作者は考えている。
- 神の使者として生を受けたのか?
- 答えは否。たんに主人公がそう勘違いしているだけ。生き返った時点でそれは偶然でしかなく、その力の源である竜そのものはずっと意識はない。
- 転生者の正体
- 本名不詳、日本人男性、享年80歳以上という設定だけは決めている。
- 作品初期では「異世界転生者」と謳ったが、現在はそうではない。世界は全て同じであり、遠い遠い未来か過去から転生してやってきた。
- エドヴァルド・マルヤラ
- 本体の人物。マルヤラはfin語でベリーの生る場所という意味
- ニートゥマキ出身のピートオルグ員だったが、ある護衛任務にて襲撃を受け行方不明になる
- 黄金の一滴によって一度死んだエドヴァルド・マルヤラが生き返り、そこに主人公の魂が宿った。
- 意識そのものは主人公(日本人転生者)だが、体に残っているエドヴァルドの記憶や性格なども混在している。とくに序盤の複雑にやたら考えすぎる傾向などはエドヴァルドのものである。王都で見せた「人が変わった様子」は前世の人間の記憶である。
- 次第になじみ、主人公の性格へと変容していく。
- エドヴァルドが死んだ理由としては、護衛中に魔族から襲撃を受けて狼の森へ転移させられた。という設定を考えているのだが、詳細は決まっていない。
- 主人公は、現世(我々の住む日本)からの転生者ではない。
- 『ヴァーチャルネット』という、インターネットの進化系(スマホやPCからではなく、人が直接接続できる空間)が存在する世界から来ていることがその証として原作に登場。
- この世界は竜の卵シリーズと同じ次元であり、およそ無彩色の狩人の時代から1億年経っている。
- 『ヴァーチャルネット』という、インターネットの進化系(スマホやPCからではなく、人が直接接続できる空間)が存在する世界から来ていることがその証として原作に登場。
主人公はどうなるのか?
建築の父、自転車・自動車・鉄道・飛行機の生みの親、現代兵器の祖などと呼ばれ、現代技術やその思想の多くを生み出す。
木工建築技術、木工技術、森からの木材の供給のおかげで城下町もさらに広がっていき、北の国はより強大な存在となっていく。そのキッカケの人物として多大な影響を与える。
伝説となったあとは、建築の父として有名を馳せる。
主に以下の物を残す
- ≪狩人のナイフ≫
- なんでも切れるナイフだが狩猟ではあまり好まれず、建築界でのお守りや縁起物として珍重される
- ≪狼の皮鎧≫
- 死んだ狼の皮をはいで作ったボイラースーツ、またはギリースーツのような全身を包む鎧。気ぐるみ?
- フード、ブーツ、グローブ、全身に至るまで全てを装備するとスキル『月の巫女の恩恵』を得る(着用中のみ発動)
- 使用者が盲目であっても関係なく発動し、景色の全てが灰色に映る
- 『四つの塔』
- 狼の子供たちがそれぞれ守護する宮殿。
- 民と王、人と狼がそれぞれ対等であることを示している。
- 塔には大掛かりな転送装置があり、膨大な魔力を使って月と繋がることができる。塔は蓄電池のようなものでもある
- バリアーも発生し、冬の時期はドーム状のバリアーの形通りに雪が積もる。カマクラとも呼ばれる
- 冬に水をかけて堅くしていったため非常に大きな冷蔵庫になった
- 無彩色の一族と、彼らが住むための新たな森【月の巫女の森】
- 4つの塔の原形となる部分。
- 建築技術を残す
- これにより人類全体の世界への侵食率が増加する
主人公は何を考えているのか?
- 自身の世界の復興
- 郷に想いを寄せるのは当然のこと。ウィートはノースマンを使って現代技術を復活させることを考えている。
- そのための世界征服
- 「戦争を無くすなら世界を統一すれば良い」→「なにも全てを一国家に収めなくともよい」→「絶対的な軍事力(警察力?)をもって、全てを手中に収めればよい」→「ノースマンはそのための暴力を創る力を持っている」→「その可能性の第一として、狼を使った超高速騎兵隊を作る」→「ヴァリス一族を中心にした牙の団を揃えよう」
- こんな風なことを思いついて、ウィートはヴァリス一族を狼の森に受け入れている。クラウスと話し合ったことはその一旦である。
灰色狼(グレーウルフ)
- 海坊主の手の平にある16本の指にそれぞれ住む狼たちの種族。『海坊主の手の平』では、最大で16組あった狼グループはウィート登場までに3組の狼グループが消えており、クマやオオマヤネコなど他の巨大生物の棲み処にされた。
- 元:森の民、現:月の巫女たちの眷属。狼は全員が月の巫女の眷属であり、加護を与えられて森の守護に携わっている。ただし、主人公ウィートの登場によって、地球側の海坊主の手の平にいる狼たちの長はウィートを筆頭とした現森の民という認識。
- 大きさ 6~15m以上
一般的な狼の4~10倍。もののけ姫のモロのサイズ感がニビ初登場時の大きさイメージ。
家族単位で棲んでおり、その中でも代表となる狼は体が一際大きい。
赤ちゃんは可愛くないと困るので中型犬くらいのサイズからスタート
- 寿命 750~900歳以上
平均寿命が野生8年、動物園15年とのことなので体の倍率と合わせて5~6倍の75~90が通常。加護と恩恵を与えられてさらに10倍でドン。現・月の巫女たちの平均寿命はさらに長いため、彼らからすれば短命である。
- 16の眷族
- 本来の成獣サイズ(15m以上)が16匹の群れでいるとき、伝説級のモンスターと同等の強さを発揮。カースト最強のドラゴンや魔族の王とタメを張れるクラス。むしろ数の理があるため、単体相手なら狩ってしまえるくらいに有利。
- ääni(アーニ、直訳:声)と呼ばれる通り、Skyrimシリーズのシャウトと似た能力を持っている。これにより各種魔法を操ることもできるし、人との会話もできる。
- 物語スタート時
- ニビなどは親になっているとはいえ、成長の途中である。(登場時で半分くらい)この時点でもそれなりに強くはあり、当時最大13匹の集まりでもノースマン地域ではトップクラスの強さ。ただしそれは個体ごとの強さではなく、あくまで群れによる超連携を発揮しての効果。本来の成獣サイズになると、いよいよ単体でも強力になる。
- エルフと灰色狼が共生してきた歴史は100万年以上と非常に長く、とくに『海坊主の手の平』で暮らす灰色狼たちは運命共同体とも言えるほどに狼たちはエルフまたは人間型生物に寄り添っていないとその数を維持できず、野生化・小型化・弱体化してしまう。
- 森の民だったエルフたちが月に移住したとき、成獣クラスだった狼はわずかにしか残れず、それ以外の多くの子供狼たちが残ってしまい、徐々に他の生物たちに居場所を奪われてしまっていた。
ノースマン王国
- ハーラル王
元船乗りで、ロギ・ギュミル・エーギル・クラウス・マッツ・ソフィア等らと共に現在の地に到達、開墾して都を築いた。
開墾する際、森の民とその眷属である狼とともに、この地にいた竜族を討伐。森の民と竜族の強力な魔法で大地が熔け、ハーラル王の放った超強力なハンマースタンプによって大地が一発で整地、現在のコンクリートだけの地面となる。
クレーター状になったその上に城壁を建設、城壁が崩れても自然の要塞となっている。
狼の森は不可侵にすることをこのとき約束し、侵入禁止の法も作った。(そもそも人間には到底入り込めない領域なので国民は近づきたがらない)
さらに石鹸造りにも成功して、世界的な大国となりつつある。
マッツ・ナサニエル・クリ
- ソフィアの最初の夫
- 黄金の一滴によって竜の恩恵を受けた人
- その有り余る魔力を使うことでノースマンの重要人物たちに長寿の命を与え、代わりに自分は命を落とした。
- 現在のノースマン王国になるための法律、政治、生活思想の礎を築いた
- 旧タルヴェラ出身。生まれ育ちもタルヴェラだが、本人は冒険者よりも農作業にこそ未来があると信じて疑わなかった。
- 若い頃からハーラル王とクラウスと見識があり、出会ったときから度々協力しあっている。
- ノースマンの民としては若い年齢で死んでおり、彼の存在や素性は要人くらいしか知らない。
第100話について
『第100話 6月12日 革鎧、ヴァリス、車と自転車』にて、深夜の出来事でオオワシとおもしき相手と、どこかの岩山の狼が出会うシーンが挿入されています。
かなり先の将来のために伏線として用意したもので、その相手は梟(ふくろう)です。猛禽類でありながら森の賢者と呼ばれるほど賢い長なのです。映像化の際は、飛翔音を出さずに登場させて欲しい。
月の民
元狼の森の民。種族はエルフ。
- 一般的なエルフのおおまかな特徴は、長寿で、造形が美しく、優れた魔法術を扱い、森の中で自然と調和した生活を行っている。およそファンタジー作品に登場するエルフそのもの。
元々は狼の森に何世代にも渡って暮らしており、子供を作るためにタルヴェラで優秀な人間を見繕っては婿や嫁に貰って子孫を増やしてきた。
タピオ王
ハーラル王やクラウスたちが海賊業をしていた頃、狼の森を治めていたのはタピオ王。
そのころタルヴェラを支配していた貴族たちを快く思っていなかったタピオは、もともと戦術や戦略に関心が深かったこともあり、優れた魔法技術と狼を利用して貴族に戦争を仕掛けるつもりだった。そこに目をつけたハーラル王らが彼らと共に行動。知恵と魔術を借りて貴族たちを滅ぼした。
その後、ドラゴンの力を手に入れて月へと旅立つ。
月へ行った目的
千里眼を極めていたタピオ王は、月にも自分らと同じく人類(エルフ)がいることを発見。交信もわずかながら取れており、新たな仲間の下へ旅立つことを目標としていた。
月にこれたまでは良かったが、そこは予定していた土地ではなかったことにタピオは気付けなかった。
反エルフ系の青いエルフたちが周りに存在し、タピオ王たちは反逆者として追放される。
その後は辺境の地に隠れて過ごし、今に至る。
物語の展開
1.転生編
- 物語スタート。狼たちとの生活
- クリの村、ソフィアやイナリとの出会い
- 王都での生活スタート、主要な人物たちとヘルガとの出会いと結婚
- 国の重要人物クラウス=ノミとの出会い
- 主要地域タルヴェラへの旅
- 『新たな森の民』としてノースマン王国に正式に受け入れられる。
2.クリの村編
- クリの村での生活を描写
- ノースマンでは珍しく木材を主軸にした巨大建造物の作成
- 倉庫
- 駅の原型は下地だけ整地された
- 製材所
- 三日月の入り江ホテル
- エーギルの入り江も発見。少しばかりの整地と小屋が製作された
- 村人ほぼ全員分の個人宅を建築
- 番外編
- 西の森訓練
- 王都西側の森が大きく開墾され、ビルと秘密研究室を建てる計画
- バラス盗賊団討伐
- ノースマンでも一番大きな犯罪集団が討伐される
- 眷属の試練
- オリーブ村へ、小狼と影の一族が協同で旅立つ
- 西の森訓練
- 冬前の長期休暇
- 冬突入。北国ノースマンの本当の顔『冬』を描写
- アイスゴーレム登場
- 狩りの本格化。ハイランド牛が捕れなくなり、鹿やヘラジカを相手に狩りをしなければならなくなる。食料の少なさより、狩り後の餌の奪い合いが原因で子狼が殺される。
- 春に。1年経過
3.囚人編(変更の可能性高し)
- 主人公が西の国で捕虜になってしまう
- 牢獄での生活でも大工を始め、それに虜になった連中とブリストルへ
- ゴーレム温泉の現在を描写。(ゴーレム温泉誕生から1~2万年は過ぎている)
- 主に狼とヘルガによって主人公救出
4.ランシ編
- 巨大ショッピングモールが西の森で工事開始
- 王都の西隣の町ランシが完成
- 秘密研究所がスタート
- グライダー作りが盛んに行われる
- カルノーサイクルを使った魔導エンジンが完成
- エンジン付きで人を乗せて飛べる飛行機の完成
5.新たなる旅立ち、南の国編(別作品化)
- 燃焼機関を求めて。油田を探しにエーギルを中心とした新たなメンバーで南の国への船旅を描写
6.飛行冒険時代編
- ガソリンエンジンの完成を目指し、飛行機の製造も開始。