【人種】/氷輪の民

Last-modified: 2024-04-08 (月) 01:36:00

アルファベット表記:I'ggan
読み:ひょうりんのたみ/イガン
区分:肌人
発案者:tocoma110
Tag: 人種 肌人 氷輪の民 同盟種 発案:tocoma110


概要

水晶の森近くに住まう少数種族。
地方少数肌人の一種ではあるが、混血という形で隔世遺伝が起こることが多いため、大陸各地にぽつぽつと暮らしていたりもする。
精素適性と耐性が高く、精素を操る術に優れる。
そのため、畏州では精術文化・技術の発展に大きく寄与しており、それを誇り他種を侮る傲慢な面が見え隠れすることも。が、同時に自らの実力が落ちることを嫌い、修練や勉学に励むストイックな面も持ち合わせる。
精術には優れる反面、精素の薄い大気では虚弱化する傾向にあるため、一般的な人里では生活に少々難が出て来る。そのため、大抵は何らかの形で不足しがちな精素を補うか、精素濃度が高めの地域に移住していく。


その一方で、大陸秘境開拓時代まで精術忌避の傾向があったことから、歴史的にはかなりの迫害を受けてきた。
大陸歴にして1500年代に入るまで、彼らの外向性は著しく低く、また単独種族集落ほど排他性の強い文化が残っている。

 

分布

大半は、畏州南部か爬州北部の集落に暮らしている。
しかし、外界に出て言った個体の血縁が突如として先祖がえりを起こすことがあり、そうした個体が実は大陸中に点在する。そのため、「生活者がいる」という程度の意味合いであれば、実は大陸全土とも言えてしまう。

 

形態

白い肌と色素の薄い髪、そしてアイスブルーの瞳に青い輪の紋様が浮かぶ肌人
開拓の民に限りなく近い外見を持つが、体躯はやや細身で均整がとれている。また、比較的見目麗しいとされる傾向にあるため、特に肌人亜種からは魅力的な容貌とされることが多い。
その他、耳先が明確に尖っている。ただし、尖り具合や形態は個人差が大きい。

  • 大半は白髪かそれに近い虹の光沢を帯びた銀髪になる。

一方で身長はそれほどでもなく、比較的小柄。平均すると160㎝程度。
また、筋肉量もやや少なめ。

 

生態

精素に対する適性が極めて高く、ほとんどの属性に対し『親和』軽度の『活性』の適性を持っている。そのために存在するだけで周囲の精素を活性化し、それらを行使することが出来る。
しかし、一方で肉体は精素の力に大きく依存しているところもあり、精素濃度が低い環境ではその生体機能が著しく低下してしまう。そうなると体力の減退などを引き起こすため、低濃度地域で活動するには薬品に頼る必要がある。

  • 精素の知覚能力が他種よりも鋭敏で、そのため彼らには世界が二重に認識されるとのこと。

肉体的には開拓の民よりも持続的な体力・筋力に劣るも、瞬発力・敏捷性では負けない。
だが、身軽というには他種ほど秀でた特徴とは言い難く、肉体的な性能面では若干の見劣りがある。

 

文化

単一種族での集落は開拓の民と比べ閉鎖的。
前述の通り精術忌避文化が色濃かった時代、彼らは驚異的な能力を持つ恐ろしい存在であり、有益であると共に異分子と扱われた。
この経験は非常に強く刻み込まれており、こと単一種族集落の中では長く染みついた習性にまでなる。故に、素朴・質素な倹約型の生活様式が生まれ、また同族間での連帯が非常に強いことが多い。*1

  • これは同時に自分たちを特別視する傾向にもつながる。
    実際、彼らは外部の他人種、特に開拓の民に対しては強い警戒をするとともに、その精素適性の低さを侮蔑していた。そのため、時折彼らへの優位性を掲げ、襲撃する過激派も存在し、それらによる軋轢がまた精術忌避の流れを強めたりもしている。

末裔である個人も多くは周囲から「突然変異」として奇異の目で見られやすかった。
そうした中で自らの特性に気づいてからは、それを共通項とした仲間を作ったり、孤立した環境を好むようになる。


また、精素に対して独特の感覚を持つ故に、それらを通しての表現・言い回しとなることが自然と増える。
これは点在する先祖返りでも同様であり、ある意味では遺伝的な文化性と言えるかもしれない。

 

備考

魔力特化型の人種。ゲーム風に言うと「魔法職向きで体力の低い種族」としてのエルフ枠。

 

関連するもの

 


相談コメント欄


*1 我々で言う「欧州の実在魔女」のそれに近い。