【精素】/精素

Last-modified: 2023-03-07 (火) 18:03:16

アルファベット表記:Ether
読み:しょうそ/えざー
分類:精素
該当地方:大陸各地
発案者:tocoma110
Tag: 精素 世界観 発案:tocoma110


概要

世界に満ち溢れ力となる謎多き存在。
世界になくてはならない要素である一方で、秘境を作り出すものでもある。


物に浸透すれば物質を変質させる精素化合現象現象を起こし、特殊な音=波音を受けることで特異な現象を引き起こす。
不明点の多い仮想質量的な粒子、最小単位の精霊であるなど数多の説があるが、詳細は不明。高濃度では中毒を起こし、低濃度では生命活動に支障をきたすことが判明している。そういった点から、環境に与える影響力は極めて大きく、この世界で生き抜く上で決して無視出来ない要素と言える。


これら精素を使う技術が精術と呼ばれる技能である。

 

詳細・特徴

精素についてわかっていることは大陸秘境開拓時代でもそれほど多くはない。
むしろ大陸全土でようやく研究が盛んになり始めたと言ってよくで、未だ研究途上もいいところである。
そのため全貌はもちろんのこと、基本的な性質についてもいささか不明瞭なことが多い。


まず、精素は循環しているというのが定説である。
世界各地で無尽蔵に用いられているにもかかわらず、あらゆる環境で枯渇したという話が出ないことが、その証左とされている。
ただし、その発生源はいまだ不明であり、どこから生まれ、どのように循環しているかは謎が多い。大地の底に母体があるという説、天空から降り注いでいるという説、はたまた幽世など異界から流れ込んでいるなど、手堅いものから珍説まで様々な主張がなされているのが現状である。


精素はその力を発揮する際、精光反応と呼ばれる発光現象を起こすことで知られる。
その際の発光色・パターンなどと効果は明確に関係性があるとされており、それに応じて区分が設けられている。
各精素は発光性質に合わせて概ね「○色精素」という名称で管理されており、その色によって有する特性が異なる。
加えて精素は複数の精素が混じありうことで変質することが知られており、発光色と特性がある程度関連する。現状での最小単位は「五色の精素」・「未色精素」・「無色精素」とされており、基本的には五色の精素が特性の最小区分と考えられている。


物質に高密度で含有されたり、精素のみで結晶化した精素結晶が秘境に存在する。
それらは人々の様々な生活に密着しており、不可欠なものとなっており、秘境開拓者が存在する意義を一端を担ってもいる。


また、精素にはある程度の精神感応性があることが知られる。
これは完全な立証こそされていないが、使い手の望む形での事象発現が見られ、形式化された術式による制御でも使い手で差異が生じる。そのことから、精素はただ単に物理的反応を見せるのみならず、そこに「使い手の意志」が乗ることでより大きなあるいは特殊な反応を見せるのだという説が根強い。
それは波音とも結びついた特性と考えられている。

 

【主だった精素の種別】

単一精素/五大精素 (Solo Color たんいつしょうそ/ごだいしょうそ)

単一の性質で構成された精素。
、黒、の五種類が存在する。
精素の最小単位の一つであり、あらゆる精素はこれらの組み合わせから成立しているとされる。
結合精素や金属精素と比べるとその性質は極めて単純だが、それ故に純度が高まるほどにその性質は爆発的に強くなっていく。
 

未色精素 (Bellow Color みしょくしょうそ)

あらゆる精素になる可能性を秘める、未分化の精素。
単一精素になる前の精素であり、ここから特定の精素経て変質する。
最もありふれた精素の一つであり、世界中に満ちる精素の99%はこれであるとする説さえあるほど*1。精素濃度が比較的低い・際立って安定している場所にはこれが多いと考えられている。
また、一説には使用された精素は分解された状態で大気中に拡散し、一度この未色精素へと戻り、再度新たに精素として結合するのだ、という説もある。
混濁精素と並び、これを単一精素や結合精素へ変換を行なうことが、精術士の仕事の第一歩である。

無色精素 (Clear Color むしょくしょうそ)

他の精素と結びつけず、また受け入れることのない断絶の精素。
一見すると利用価値がないように見えるが、実は精脱や特定精素の除去などに用いられる非常に重要な精素。
有色精素の影響を完全にシャットダウンするため、「対精素(Anti Ether)」などと呼称するものも存在する。

結合精素 (Joint Color けつごうしょうそ)

複数色が混じり合った精素の総称。
その状態によって「合成色精素」、「特有結合精素」、「混濁精素」の三種類に大別されるようになる。
いずれも単一精素と比べると単純なパワーでは見劣りするが、代わりに単一精素では出せない複雑な性質を獲得するようになる。

合成色精素 (Synthesized Color ごうせいしょくしょうそ)

単一精素がきちんと混ざり合い、特有の色味を形成した精素。
多様な色合いの通り、様々な効能を発揮する構成で結合している。近しい色を見せる単一精素からは想像出来ないような効能を秘めている場合がある。そのため、明確にどの色かを見抜けなくては、その真価を発揮出来ない。
一般で用いられる精素のほとんどはこれであり、まずこれを形成する波音術・精合術を学ぶことが第一歩となる。

  • なお、これらは前述の単一精素のいずれかの割合が高いものであることが多い。
    こういった精素は『偏向性合成色精素(Bias Synthesized Color)』と呼ばれ、どの傾向が強いかで五色のいずれかを冠した『○性精素』という呼称で呼ばれることが多い。
    • また、固定の色合いと固有の効果を持つ合成色精素も確認されており、それらは『固有合成色精素(Original Synthesized Color)』と呼ばれる。
      主な例は緑性精素、碧性精素、紫性精素など。

特有結合精素 (Original Color とくゆうけつごうしょうそ)

色名ではなく、固有名を持つ非常に強力な固有効果を発揮する稀少精素。
これを用いた際の効果は単一精素のそれを凌駕するほどのパワーを発揮することがある。
しかし、現代でも形成するには繊細な調整を求められることから、これを用いた精術を扱えるものは極めて少ない。余程の大天才か、弛まぬ研鑽を積み続けた狂人・賢者のみであるという。
色名以外での命名という以外、特に規則は存在しない。

混濁精素 (Turdid Ether こんだくしょうそ)

複数の精素が完全には混じり切らず、曖昧な形で合わさった精素。
完全結合している合成色精素と異なり、常に不安定・矛盾した状態を形成しているため非常に扱いにくい。これそのものを正確に操れるようになるには、かなりの年季が必要とされる。
その一方で、常に均一でない効果を発揮することから、特定の分野では重宝されている。
未色精素と並んで広く世界に存在する精素の片割れであり、特に精素濃度が高い場所ではこちらの方が優勢になりやすい様子。これから単一精素を抽出したり、あるいは特定の合成色精素へ調整することが精術士の最初の仕事となる。

金属精素 (Metallic Color きんぞくしょうそ)

金属質な発光・発色を見せる、特殊な精素。単一精素と結合精素の中間的な存在であり、未だに謎が多い。
通常の精素に比べて比重が重く金属類との相性が極めて良い特徴もあり、この呼称がつけられている。大抵はその色味に合わせた金属の名前を付けられている。

 

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*1 ただし、異論も多い