アルファベット表記:I'll Verthity
読み:いるヴぁーす・せいきょう
分類:イルヴァース聖教
該当地方:畏州ほか
発案者:tocoma110
【Tag: 信仰宗教 宗教 大宗教 畏州 イルヴァース聖教 発案:tocoma110 】
概要
畏州全域で最も強い勢力を誇る、一神教。
通称、『聖教』。
主、あるいは主たるイルと呼ばれる神のみを唯一絶対とし、その神の下で『過酷なる使命に準じること』を第一義とする。
- また、主たるイル最大の御遣いである超聖者イルヴァ?を絶対的な指導者と見なしており、実質その代理人として扱う。
畏州にて最大の勢力を誇るが、他の地方でも浸透が起こっており、大陸歴1500年代には燦州・応州・俄州でも大きな勢力を持っている。
そして、最大の勢力を誇る団体が、畏州各国を束ねる存在であるイルヴァース聖王庁?である。
教義・目的
「超聖者イルヴァの教えの通り、主たるイルの課す運命を乗り越え、生を全うする」
特徴
遍く物事を、「主の与えたもうた試練である」と見なし、それを乗り越え生き抜くことを第一義とする。
この世のすべてはその神の御心のままであるが、同時に神は慈悲深くも厳格であり、人類にとっていくつもの苦難を与えてもいる。それらを乗り越えることで人は皆、神の御許へ向かうことが出来るとするものである……とかの聖者の言葉は語る。
- そもそもこの世界が苦境なのは神が人々に試練を課し、己の元まで戻ることを望むからであり、その期待に応えることこそが人類の責務であり、生きる意味であると定める。
その性質上、自死というものを極めて忌避している。
そうした思想が生まれる背景として、そもそも「人類には生まれついて穢れ=罪がある」という思想が根っこに存在する。
人類が持つ罪や穢れ払うことが神の御許へと近づく第一歩であり、その唯一の方法としているのである。
- そうした苛烈な思想が生まれたそもそもの背景としては、畏州という土地の特性がかかわっているとされる。
寒冷な気候と真っ先に魔北地方と戦わなばらならぬ環境という、二つの困難が身近な地方という性質は、この厳しくも生き抜くことを強いる姿勢を語る上で、決して無視出来ない要素であろう。実際、この宗教を信じる者たちの中には、様々な理不尽に立ち向かうために武を修める者たち が存在することにも現れている。
それを明確に教義化したのが前述の開祖イルヴァ?である。
- イルヴァは元々はただの牧童であったとされ、その経歴から他者を導く役職が神聖視されやすい。
また、超聖者イルヴァの語った言葉の多くは、日々の生活の中で徳を積むことが主の御園への近道だという内容である。
- その性質上、厳格な戒律や強い倫理観を持った宗教であり、周辺地域の宗教と比べると経典(通称・イルヴァ聖書?)に対しての従属度が高い。経典自体も困難に立ち向かうこと、運命に苦しむ他者に手を差し伸べること、財を弱者に施すことの意義などを語り、互助・救済の精神も色濃い。
- すべてが試練であると捉えるストイックさと、それに伴う助け合いの精神が主だった特徴と言える。
司祭階級は実家を出て名を捨て、『教会?』と呼ばれる組織・施設に身を置くこととなる。
信仰に強く生きる者たちは経典に忠実な生き方をすることで、より早くより正確に神の御許へ向かうことが出来るという。
- その性質上、「無辜の民を導く」役割を担うことが増えるため、彼らの活動は布教のための教義理解・解釈に向くことが多い。
そのため、人々に寄り添って存在しその苦悩を受け止める役割を担う一方、集権的な体制を形成やすく形式的な厳格さにこだわる体質を作ってもしまいがちという面がある。
シンボルとして「イルヴァース十字」が用いられる。
大まかには下半分が長い十字だが、さらに縦一文字は上下末端が二股に分かれ、横一文字は上に端の向いた弓型になっている。
これをさらに円が囲うなどの形で描かれることもあるが、基本は上記の特徴を備えたものとなる。当然、関連施設や製品はこれらが刻まれる・掲げられることになるため、非常にわかりやすい。
他の宗教について
神を唯一の存在と規定する信仰形態故、他の宗教・信仰については否定的。
しかし、同時に世界は神が作ったものである=それらの教えは人々を試すための道具であるとの考えも根強く、改宗することで救いの道は開ける、と勧めてくる信者が多い。
- 一般的な現世利益の強い神々の信仰に対しては基本的に邪教・無知の理解として断じる一方で、いくつかの類似点を持つ光の国信仰については「誤った教えが伝わっている」としてある種の親近感と憐れみを以て接することが多い。
- そうした解釈に対して当の光の国信仰側からは「いい迷惑」「大きなお世話」といった反応が返ってきやすい。
神格・神性一覧
- 【信仰・宗教】/主たるイル
- 【信仰・宗教】/超聖者イルヴァ?
- 【信仰・宗教】/聖従
主だった信仰団体
- 【組織・職業】/イルヴァース聖王庁?/【地理・社会】/イルヴァース聖王庁?
前者は組織・機関であり、後者はその本部が在籍する一大都市を含む設備のこと。- 【地理・社会】/エルヴァリス聖王国?
聖王庁が存在する畏州でも特別な国家。宗主国的存在。
- 【地理・社会】/エルヴァリス聖王国?
- 【組織・職業】/イルヴァ教会?
主だった宗派
- 聖王庁派/イヴァリア
畏州で流布する、最も主流な宗派。
前述の聖王庁の教えに従うもので、畏州ではほぼ州の価値観の基盤を担う。
聖書と伝統に重きを置き、格式・様式に基づいた信仰の管理を行なっている。 - 西方派
主に応州で普及・定着した宗派。
比較的シンプルかつ伝統を重んじる傾向にあり、国ごとに異なる教会組織が存在する。 - 燦教会
燦州で普及した宗派。
「試練」の概念に比重を置いた思想を持ち、実践的な信仰の体現を要に据える。 - 南方派
主に俄州で広まった宗派。
聖書内に出てくる「契約」の概念を重んじる、他には見られない特徴を備える。
同時に自由な解釈による論議も認め、推奨するなど、畏州のそれに比べて哲学的あるいは学会的な性質を見せる。 - イルヴァ原盤回帰派
原理主義系では最も著名なもの。 - 福音主義
関連するもの
- 【物品・機械】/イルヴァ聖書?
- 【組織・職業】/聖騎士
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