【組織・職業】/聖騎士

Last-modified: 2020-09-30 (水) 21:45:34

アルファベット表記:Pschtarl
読み:せいきし/ぱしゅたーる
分類:職業-騎士
該当地方:畏州全域
活動時期:第一次魔北大戦以降
発案者:tocoma110
Tag: 組織職業 職業 騎士 聖騎士 軍人 イルヴァース聖教 発案:tocoma110


「すべての信徒の安寧のため、総員、盾を掲げよ!」
~聖騎士総長 グリズール・リズニック~

概要

聖従『“剣戒聖斗”パシュタリス』を象徴とし、畏州最強の戦闘能力者を選りすぐって構成される、一握りの騎士たちの総称。
聖王庁?直属の精鋭戦闘部隊であり、一人一人が熟達の戦闘技能者である。
基本的に国ではなく聖王庁に仕える形をとりながら、聖王庁管轄内各国軍部に貸与され活動する、変わり種の存在となっている。
信仰と武力を兼ね備えるという点では白銀の騎士団に通じるものがあるが、比較的穏やかな信仰形態にあるあちらに対し、厳格な宗教的・組織的規範の下で活動する点が大きく異なる。

  • また、集団戦術を得意とするため、傾向としてはどちらかというと龍武隊の方が近い。

様々な脅威に立ち向かう畏州の民衆にとって何よりの守りでありながら、同時に恐るべき審判者としての側面も備えた、複雑な存在。
彼らが象徴とする正義の聖従『“剣戒聖斗”パシュタリス』のように信仰に厚く正義を重んじながら、反する者には畏州の冬風のように冷酷無慈悲でもある、二面的な存在である。

 

目的

基本的には「超聖者の教えを信じる者たちを守る」ことである。
ただし、それは「聖王庁に従う者たち」という意味合いも含んでおり、聖王庁に背く者や異端者に関してはその限りではなく、むしろ「市井を脅かす者」として厳格な裁きを下すことも珍しくない。

  • 元来、第一次魔北大戦に端を発しており、そういった意味でも敵対者を殲滅するという傾向は非常に強い。

 

沿革

イルヴァース聖教の歴史と、武装組織の関係は非常に古い。

  • 元々新興の怪しい宗教に過ぎなかったイルヴァース聖教は、かつて隆盛を誇ったバルクス信仰?を筆頭とした数多の異教よりカルト認定され、強い迫害を受けた時期が存在した。

その中、同胞を守るべく自発的に武装集団も形成されていった。
それらは民間への信仰拡大の中で徐々に組織化を進めていたのだが、それを革新的に進める事件が起こる。
第一次魔北大戦である。
あらゆる信徒を追い詰め、虐殺した化け物から同胞を守るべく、「信徒の盾となる戦士が必要」との考えが流布。そこから強烈な信仰心と正義感、そして恐れを知らぬ勇気を持つ者たちが生まれ身分にかかわらず集い、一大集団を形成した。
それこそが、今日の聖騎士の原点、『パシュタリス信仰戦士団』である。
 
長きにわたる戦乱の中で彼らは並みならぬ活躍を見せ、終戦後はその偉業を讃え、聖王庁?から正式にその存在・身分・制度を認可される。
そうして、公式の存在となった彼らは組織の体系化を推し進め、「悪しきを恐れず、強きに驕らず」を掲げる聖従『“剣戒聖斗”パシュタリス』を象徴とする、新たな組織として生まれ変わったのだった。


それ以降、聖騎士の存在は畏州全土の若者にとって憧れの的となり、武の道を志す者であれば、誰もがこれになることを望んだ。
その中で初期からはある程度の変化を迎え、聖王庁直属の部隊以外にもこの身分を手にする者たちが生まれてくるようになる。聖王庁から派遣された者以外にも、国の軍部に籍を置きながら聖騎士でもある者達である。
彼らは一種の名誉職としてその地位にあるが、この身分を与かる時点でその存在は聖王庁の管理下にもあることを意味しており、民衆に対しての教会のみならず、軍部に対しての聖騎士という形で聖王庁が畏州で勢力を保つための一員としても機能している。

 

特徴

盾と武具を合わせて使う精武術聖剣技』を使用する。
これは彼ら畏州の聖騎士のみが習得と使用を許されている。
専用の武具を揃えることで用いられるこの武術は、龍武隊における龍器白銀の騎士団銀鎧装と同様に、彼らを象徴するものとして広くされている。

  • 彼らが使う盾は『聖騎盾』と呼ばれる。
    これらは特殊な波音共鳴機構を備えているほか、武具としての機能も備える特殊なものである。これに波音剣機構剣などを組み合わせ、固有の武術・『聖剣技』を駆使することで、戦いを有利に進めるのである。
  • そのほか、白麗装?と呼ばれるオリハルク合金を用いた身型鎧も支給される。

また、その戦術は明確に「同胞による集団戦」であることに重きが置かれている。
驚異的な実力と特殊な技法・装備を持つ者たちで構成されるという点では、前述の白銀の騎士団や、その他武芸者退獣士などに近い。しかし、彼らは元来の起こりの通り紛争・戦争に由来する側面を持つ故、「軍勢に対し勝利する」ことを求められてきた。故に、明確な作戦の上で勝利を絶対とする軍人的な性格が色濃い。
そのため、武芸者・退獣士のような個人としての強さ以上に、着実な勝利をもたらす、組織としての強さが重視される。

  • こうした特徴は白銀の騎士団などにも見られるところではあるが、こちらは外部との連携への興味が薄い点も特徴である。異教徒との戦いの矢面に立つことも多かったことから、同じ畏州・聖教信徒の軍人ならばともかく、それ以外の地域との連携には否定的ないし排他的な面が強い。

存在の質としては華州華丹帝国が擁する最強兵力龍武隊に酷似していると語られることが多く、実際、よく比較される。


前述の通り、この武装者集団は国家ではなく聖王庁に忠誠を誓う。
それ故にイルヴァース聖教の教えにはひどく厳格であり、この身分を持つ者は厳格な生活を求められる。そのためなのか、かなり狂信的な信仰心を持つ者が多く、敬虔という域を超えて重篤な信仰心を持つ者も珍しくない。

  • 中には過激な信仰観を持つ者もおり、「聖教の教えを理解出来ない存在に掛ける慈悲はない」などとのたまうような騎士も存在する。大半の聖騎士はそこまで過激な思想に至ることはないのだが、所属者も多いことからこうした危険思想人物が比較的見受けられやすいのも、聖騎士の特徴と言える。

また、彼らを育成するための組織が存在する国というのも存在する。
これは他の類似存在にはなかなか見られないものであり、ペリオダールの存在は畏州外でも何となく知られる程度の知名度を誇る。

 

構成

比較的大きな規模だが、組織構造はシンプルである。

  • 聖騎士議会…下記総長と十二方将によって構成される運営委員会。
    • 総長…全体を取りまとめる議長。聖王に次ぎ、大司祭長と同格にある。
    • 十二方将…十二分割されたエリアの最高統括者。
  • 騎士団長…十二方将の下、各支部を任される支部統括管理者。
  • 騎士隊長…騎士団長の元細分化された部隊を率いる管理者。
  • 聖鋭騎士…上級騎士。数が少ない分、一等退獣士や特等退獣士に比肩する実力者たち。
  • 汎聖騎士…一般的な聖騎士。三等~二等退獣士程度の実力を持つ。

聖天十二騎士団

せいてんじゅうにきしだん。あるいは、Pschtarl the 12stars。
冠位退獣士と同格の実力を持つ、生きた戦略兵器とまで呼ばれる化け物軍団。
個々人がオーダーメイドでの特別仕様の変形型聖騎盾『聖天装』を授かっており、それらを駆使して百人を相手取ると噂される。
最大級のエリート集団故にその数は極めて少なく、騎士団と名乗りながらも総数は二十名を超えて選出されることは極めて稀。
圧倒的な戦闘力を持つ一方で、選出基準が実力のみとなっているために性格面・信仰観面で難のある者が珍しくない。

 

評価

畏州の信徒からは憧憬と畏怖、そして恐怖の目で見られることが多い。
一般的な騎士以上に特別な存在であることが理由だがそれだけではない。彼らの戦いの容赦のなさは、同じ信徒から見てもうすら寒さを覚えるほど冷徹なことが多く、そうした実績が複雑な印象を強める。しかし、基本的には信仰に則り市井を守り、悪逆をくじくものとして、並みの官憲よりも厚い信頼を得ている。


一方で、畏州国家の多くからは複雑な眼差しを寄せられやすい。
彼らが軍部に所属することは一種の名誉であるとともに実際的な戦力でもあるが、外様であり、聖王庁の飼い犬であることは明白。自身を監視する聖王庁の目であることは意識せざるを得ない。


そして、外部からは「信仰心で集まる恐ろしい戦士たち」としてのイメージが強い。それが良悪どちらに向くかは噂の浸透次第であるが、良い方であれば「堅物度の高い白銀の騎士団のようなもの」として認知され、悪い方であれば「狂信者が集う冷酷な殺戮集団」となる。
どちらも一面的な評価ではあるが、いずれにしても恐ろしく強い宗教的武装集団としての認知に変わりはない。

  • なお、隣り合う応州燦州爬州からは脅威としての認識が強い。
    それはかつて聖王庁が行なった、信仰拡大のための“強引な布教活動”の記憶がある故である。

なお、他の宗教における「宗教的な祝福・聖別を受ける騎士職」については、一般的に「神聖/神殿/寺院騎士」などと呼ばれることが多い。

余談

いわゆる「欧州モチーフ部隊の聖騎士職」ですが、ヨゴレな要素も含む感じです。
また、聖天十二騎士団はイメージ的に護廷十〇隊で卍解出来る人とかああいうポジション。黄金聖〇士枠ともいう。

 

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