アルファベット表記:Mythril Knights
読み:しろがねのきしだん/ミスリルナイツ
分類:宗教団体・自営団
該当地方:大陸各地
発案者:tocoma110
【Tag: 組織職業 組織 光の国信仰 宗教団体 白銀の騎士団 宗教 発案:tocoma110 】
「正義を守り、試練に立ち向かう──それが白銀の騎士団だ!」
~白銀の騎士団三等騎士 セイル・バーン~
概要
光の国信仰の信徒のみで構成される、民営の自警団ないし騎士団、あるいは戦闘技術者集団。
「悪しきを糺し、善を成す」──光の巨人の最もストレートな活動に感銘を受け、その理念を実行するために作り出された、ある意味で最も"原典"的な組織。
信仰において最も重大な役割を担う性質から、志望者の数に反して門戸は極めて狭い。単純な実力のみならず精神面でも厳しい審査が入り、選び抜かれた屈強な戦士だけが属する、大陸有数の精鋭揃いとなっている。
その性質上、犯罪行為の取り締まりなどで公的な警備団とも提携することが多く、犯罪組織との対立は目立って知られる。
- 構成員は『白銀の騎士*1』と呼ばれている。
一方で、公的機関と提携はしつつも国家に忠誠は誓わない。
資金援助を受ける場合もあるが、その際も最低限にとどめ、行政とは明確に一線を引くように活動する。そのため、緊張感のある関係を築く場合もしばしばである。
基本的には『銀の光社』と協力関係にあり、そちらからの支援が主となる。
目的
光の国信仰の実践。その中でも、特に「善行の推奨、悪行の是正」「均衡と安定」に依ったものとなっている。
一般的には市内警邏組織と協力しての巡回や犯罪組織対応、退獣士連盟との連携しての市外害獣駆除・撃退が主だった業務になる。
しかし、あくまで「信仰の一環」としての行動であるため、他の民間警邏組織や軍事組織とは行動原理のレベルにおいて差異がある。
- もっとも、それが大きな問題となることはない。信徒としての理念と、信徒個々人の意識はまた別物であるほか、そもそもそこまで細かくこだわる組織ではないという点も大きい。
沿革
細かい年代は不明だが、「人々の生活を脅かすものと戦う組織」という点から、信仰の成立とほぼ同時期からあったものと考えられている。
銀鎧装のなかった時代から類似組織は存在し、それらが統廃合を繰り返した結果、生まれている。
信仰の拡大と共に他二つの古い組織とも協力をはじめ、現在では三者一体と言っても過言ではない体制を築いている。
特徴
『銀の光社』・『銀十字の院』とは千年以上続く協力関係であり、いずれの地方でも三者そろって存在することが多い。
平時は官民問わぬ警備団体と協力しながらの市内・市街警邏と、銀の光社施設内での自家消費用の栽培活動を中心として行なう。
光社の警備も含め行なっており、代わりに備品の多くは光社側に調達してもらう。
他、市内警備などは所費としていくばかりかの報酬も受け取っており、それらでやりくりをする。
- 光社が信者を束ね寄付を募り活動を計画し、銀十字の院と白銀の騎士団が各種実働部隊として働く、という構図が一般的。
これらは上下ではなく担当部署の違いのようなものとして関係が出来ているほか、必ずしも緻密で厳格に分かれた組織で連携がなされているわけでもない。そのため、地方などではこれらが一つの施設・集団としてまとまっていることも多い。
最大の特徴は正規隊員に配備される身型鎧『銀鎧装』にある。
協力組織である銀の光社のみが有する聖銀加工技術によるこの非常にスマートな強化装甲は、本組織の象徴であり、その活躍を補佐するうえで欠かせない要素と言える。詳細は個別項目に記しているが、その特性は極めて強大。優れた武術の技量を持つものであれば、魔北種族相手ですら単独で対応可能なほどに高めると言えば、そのすさまじさはわかるだろう。
- 銀鎧装込みで考えた場合、単純な戦闘力の最高値だけで言えば龍武隊すらも超えうる存在である。
- 基本的には無手による格闘術を習熟させたうえで、武具を用いる。
使用する武器は流派によるものも、槍と円刃、小剣が主体となることが多い。また、長剣を使うものは特定の免許を必要とするため、大半は隊長格以上か精鋭部隊である。
他の組織と連携して活動する機会が多く、それ故に連携しての戦闘が得意。
元より戦士たちは互いを気遣い闘う訓練を積んでいるが、その応用により即席でのコンビネーションを作ることが上手い。故に、パーティー戦でその強みは大きく活かされる。
ただし、信者たちの性格上仲間を気遣って失策することもあるため、長所と短所は表裏一体でもある。
また、正規団員は市外の盗賊団討伐や秘境へ向かう遠征任務も存在するため、特徴的な外套を下賜される。
非常に頑丈な特殊繊維を用いたそれは、多少の刃物を弾き雨風熱波寒冷いずれにも強い。これは実用目的の他にも、装着者の団内での地位を示すものともなっている。
基本は赤地一色だが、位が上がるごとに赤地に銀裏地、肩当付きなどと変わっていく。
所属員の等級
概ね、以下の内容で統一されている。
- 大団長
各州の最高管理者。各地方に1名ずつと本部の大統領で合計10名存在する。 - 司令団長
地方別司令支部のトップ。管理区域一体の支部を統括する。 - 支部団長
各大規模支部の統括者。都市部などの支部を任される。 - 団長
各部隊の統括者。地方小規模支部の管理者を兼任する。 - 指揮官
団長の補佐を行なう。実質的な行動部隊の統括者。 - 騎士
一般所属員。実力などから一等・二等・三等の格付けが存在する。
【その他・例外】
- 栄光の兄弟
世代ごとに、とりわけ高い実力を持つ騎士への俗的な称号。
冠位退獣士に相当する存在だが、組織内で特別な地位を持つわけではない。あくまで名誉的尊称の類である。 - 銀の勇士
こと戦闘任務に特化した少数精鋭の戦士たち。
特級退獣士に相当するエリート戦士たちであり、栄光の兄弟に次いで強大な戦力とされている。 - 保安闘士
戦闘のみならず諜報など様々な分野で活躍するマルチな役職。
評価
基本的には市警や衛士の仲間という程度の認識が強い。
大本の組織の関係からそれほど悪感情を抱かれることは多くないが、他の宗教の影響の強い土地では肩身が狭いことも。
- 特に畏州では聖騎士の存在もあり、少数なだけでなく紛い物に近い扱いを受けることもある。
だが、その在り方が比較的牧歌的な善良性に依っていること、銀鎧装という特殊な装備の有用性から、他の宗教の武装集団と比べると比較的厚遇されている……と言える。
戦闘力の高さとしては、一般的に三等騎士で三等退獣士と同等と目される。
人獣問わず相手取る仕事であるため、下手な武芸者と互角以上でなければ務まらない、過酷な仕事である。そのため、先の通り厳選された実力者のみで構成されている。
- なので、基本的に白銀の騎士の実力は同等級の退獣士と同格と扱われる。
得手不得手で言えば対獣戦・対人戦の双方のバランスに優れており、どんな事態でもオールマイティに対応出来るというところが強み。
その点では華州の龍部隊に近いが、こちらはより少数で活動することと他の組織との連携も視野に入れた活動形態を持つ故に、チームワークを重視しての行動をとることを指針に置いている。官民問わず有事の際に助っ人として呼ばれる点が、彼らの特異性を象徴している。
- 退獣士・官憲、そのどちらとも連携し高い実力を発揮する一方、軍隊的な戦争行動には不向きとされる。
これは特に侵略戦争と呼ばれる類の行為とは絶望的に悪く、彼らのコンディションを著しく低下させることも珍しくない。領土拡大などを目的とした戦争行為では、彼らは実力を発揮しづらい。
一方で、防衛戦・救助戦となると話は別である。
元来が警邏組織である一方、人々の生活を守ることを理念に掲げるため、目的と自体が一致することで実力は如何なく発揮される。
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