アルファベット表記:Mounttortoise
読み:さんみゃくがめ/マウントートイス
分類:鋼身類有機質鋼身類陸棲鋼身科多脚亜科山脈亀目
危険度等級:B~EX
生息地方・国家:九大州全域
生息域:自然環境全般
発案者:tocoma110
【Tag: 生物 鋼身類 危険度等級B 危険度等級A 危険度等級S 発案:tocoma110 】
概要
代表的戴冠種かつ鋼身類である、巨大な生命体。
「亀」とついてはいるがシルエットがそれらしく見えるのみで、実際の形状は大幅に異なる。そのため、実物を見た者の大半はその姿の異様さに驚くという。
圧倒的な巨体に違わず超質量かつ超重量の生物。
それ故に戴冠種としてはかなり動作が緩慢だが、頑強性は真竜類ですら手を焼くことがあるほど。「生きた山」などと呼ばれることがあるが、実体もそれに遠からぬものがある。
あまりに強力なため、神として崇められることも珍しくない。
分布
獣ヶ原に生息することが知られるが、それ以外では基本的に流動的。
大抵、縄張りと定めた州広域を順繰りに巡っており、鉱物資源豊かな環境を好んで徘徊するという。
形態
一言で形容することの難しい異形をしている。
シルエットだけで言うと、「隆起が激しく高さもある甲羅を背負った、8本足の亀」といった趣だが、あくまで大雑把な形だけしか該当しない。
表皮は(特に脚部・首・尻尾)鉱物質なものが見え、岩石あるいは金属質なものとなっている。
加えて、特徴的なのはその背面部。
甲羅に例えられる胴体表面は植物が生い茂り、文字通り一つの森山のような状態を形成している。当然生物も生息し、時に疑似的な河川のようなものまで存在するという。
これらは長く生きた個体ほどその範囲が広く、老齢の個体は頭部や尾部、脚部にも植物が拡大している。
頭部にはくちばしのついた口があり、印象としてはリクガメの大型種を連想させる。
鉱物類や土類を捕食するために活用されるが、自営の際には武器としても使えるほど頑丈。
そして、大抵その背中・胴体部位は火山的な構造を持つ。
このことから、彼らはそれらに類似したシステムによって生物として活動する機構を持っている、とされている。
成長段階でその大きさはかなり変動するため、平均値というものは出しづらい。
観測史上最大にして突出した個体は以下の通り。
全長:約4km 通常体高:約3km未満*1 推定体重:150万t
通常はこれの半分程度でも大型に分類される。
生態
数百~1,000年規模のサイクルで生きているらしく、その活動は緩慢。
数日間動くと数週間休眠し、また数日間活動するという流れを繰り返す。昼夜は特に問わないらしく、そういったところも他の生物とは一線を画している。
巡回するルートは個体によって違うのかなどは不明瞭。
基本的には鉱山地帯を好んで徘徊する、と考えられているがそうでない場所に現れることもあり、その活動はいまだ謎めいた部分が大きい。実際、鉱脈を探していたのかと思ったら突如人里を目指すこともある。
先の読めない行動をとることから、長らく人類種には警戒されており、こと退獣士の間では要監視対象として注目され続けている。
また、時に海に進出しそのまま帰ってこない事例もある。
雑食。
主に鉱物・土類を食し肉体を形成するが、それ以外に有機物・水分も多量に摂取する。
その食事量は土地一つを壊滅させ得るほどで、それ故に彼らの到来はその土地の壊滅を意味すると言っても過言ではない。
特に大型個体(全長数百mを超えるものたち)は小国一つ程度は容易く平らげてしまうため、碇荒れ狂う真竜類に匹敵する脅威となる。
- その一方で、彼ら自身が土地にもたらす恩恵も計り知れない。
彼らの排泄物は多彩な地域の土地・種などを含むことが多く、その足跡で新たな土壌が形成されることは珍しくない。彼ら自身の背中に生態系が形成されている場合は、そこを刈宿あるいは住みかとする生物が渡りの足掛かりとすることも多く、新たな刺激を土地にもたらす役割も担っている*2。- また、彼ら自身が死ぬことでその場に一つの山が現れる、ということも大きな特徴。
各地を巡った結果、その肉体は巨大な混合鉱脈じみた様相を呈しており、様々な鉱物資源の塊ということが出来る。
それ故にその死骸は豊富な鉱脈となることが判明している。
- また、彼ら自身が死ぬことでその場に一つの山が現れる、ということも大きな特徴。
また、彼らの食事サイクルは極めて緩慢。
彼らは起きている間に非常に長距離をゆっくりと移動するが、食事をとる頻度は1ヵ月以上に1度程度。そのため、活動の大半は移動に費やされているという、摩訶不思議な性質を持つ。
寿命は数万~数十万年と目される。
出産は極めて稀で生まれた子供は親の背中を巣に育つ。
ある程度(全長・体高数十m以上)まで成長すると親元を離れ、独立するという。そうした個体は未成熟なため親と比べると狩りやすいが、頑丈さは親譲りのためなかなか狩猟することは難しい。
なお、交尾の場面を目撃した記録はないため、仔細は不明となっている。
- そも、性別があるのかさえ謎のままである。
能力
戴冠種の中でも群を抜いて頑丈。
その強度たるや凄まじく、親から独り立ちした段階ですら実体精素現象の精霊級程度では仕留められないという。成熟個体(全長数百m級)ともなれば上古竜級の真竜類と渡り合うほどであり、生半な生物は歯牙にもかけないほど。
そのため、自然界に生息する生物では断トツでの頑丈さを誇る。
その他、前述の火山的構造から、噴火を起こすことがまれにある。
これは一種の排泄行為や喀血的な身体調整機能であると考えられているが、自衛手段として用いることがある。
その場合、周囲へ超熱の火山弾やマグマ雫を飛び散らせ、無差別爆撃を行なう。
さらに、場合によっては口内から溶岩噴流を光線的に吐き出すこともある。これは彼らにとって最大の武器であるが、同時に著しく肉体の熱量を下げてしまうため、諸刃の剣でもある様子。
- また、興奮状態になると体内の溶岩流が活性化するのか、熱を帯びる。
関連するもの
- 【生物】/地層亀?
極めて酷似した性質を持つ、正真正銘の巨大亀。 - 【住民】/“可憐なる太母”ウルニカズラ
【生物】/山帝?
類似した特徴を持つ超越個体。
相談コメント欄