【生物】/真竜類

Last-modified: 2024-03-17 (日) 12:32:24

※上古竜級以上の真竜類の個体を作る場合は、まず管理人にまずご連絡ください。


アルファベット表記:Greater Dragon,Truth Dragon
読み:しんりゅうるい
分類:
危険度等級:成長段階による
生息地方:大陸全域
生息域:個体による
発案者:tocoma110
Tag: 生物 真竜類 発案:tocoma110


「真なる鱗・玉・魂を備えた生き物だけが、真の意味で竜と呼べるものである」
~『竜種概論:序』~

概要

三類と呼ばれる特徴をすべて備える、最強の生命体である真正の竜種
天然の獣王にして守護の獣。
知恵ある竜・知恵あるドラゴン」とも呼ばれる通り、極めて高い知能を誇る非文明社会型の知的生命体でもある。
肉体・精神共に非常に優れた能力を持ち、単独で数多の秘境を生存出来る驚異的な生命種。この世界において生命連鎖の頂点に立つと目されており、その動向にあらゆる生命が関心を寄せている。

 

特徴

真正の竜であり、竜の三類と呼ばれるものを完全に備えた存在の総称。
あらゆる面で最高級の能力を備えており、人類種が英知を振り絞ってなお届かぬ域にあり続けている。中でもその竜玉石を通して放たれる“竜の息吹”は天変地異と同等とされる。

  • ただし、これらの力はすべて守るためにのみしか振るえず、竜は何かを守ることに固執する。
    というよりも、竜にとっては守るということが生きるということと同義である。故に、真竜類は呼吸する・心臓が動かすためにも、常に守るものとそのための意志が不可欠。
    守る物を見定められぬ竜は年を経た末に長き眠りにつくか、死に絶えるしかない。こうした性質は他種からは理解しがたい面があるが、彼らはそういう生き物なのである。
    • 逆に言えば、守る物さえあれば百億年の時だろうが真空の世界だろうが、生き延び守り続けるポテンシャルを持つ。
      こうした「真竜が守ろうとするもの」は「守宝*1などと呼ばれ、それに無暗に触れることは死を意味するとされる。

真竜は高い知性を持ち、肉体面においても人類種よりはるかに強大だが、文明種として人類種の営みにかかわることは限りなく少ない。
守るものとして個人・特定共同体や組織・国土などを定めることはあるが、そういった場合も共同体そのものと交流を深めようとすることは稀
大半は特定個人などとのやり取りなどに終始することが多い。
その理由については諸説あるが、守護者の性としてそもそも竜種が群れない気質であることが関わっているのではないか、とする声が大きい。
そのため、市井の生活に割って入り暮らした記録の残る個体例は極めて少ない。

  • 一方で、友人を作ること自体はあり、そういった個人・個体と何らかの形で会合することは広く知られている。

雌雄はあるようだが、その実態は他の生物と比べ極めて異質。
身体的には無性あるいは両性変動する生物であるらしく、肉体的なものというよりは精神的な要素が大きい。
生殖活動も雌雄で交わることで成すようだが、その一方で単独で卵を作り産むことも可能とすることが知られる。故に、彼らの形成する「つがい」というものは、他の生命体におけるそれとはいささか趣が異なるようである。そのためかつがいを長期間作ることはあまりないようで、基本的には単独で生息する。

  • 生殖に際しては、異なる因子を交じり合わせることによる多様化を目的とする面があるようだが、それだけでつがいを作ることはない。
    また、生殖に際してのつがいとそれ以外でのつがいもあるようで、彼らの中でのつがいの概念は人類種的な恋愛・結婚の概念とは根本が異なる様子。
    時にはつがいで同じ守宝を守護する場合もあり、不明瞭な点が多い。

極稀につがいを作ってもしばらくすればそれぞれの守るべきものありかに戻るという。
ただし、遠距離恋愛のようにその関係性を切らさない例もあれば、同棲する形で共に守宝を守る関係もある。
また真竜類以外の種族と恋愛関係・友情を育むこともあり、必ずしも個体で完結した生涯を送るとは限らない。

  • なお、近代の竜の大半は獣王の庭にて出産を行なうことが識者の間では知られており、そちらの方角へ大空を単独・つがいで飛び交う姿が目撃されることがある。
    それ以外でも獣王の庭外で出産したり、古代に残された卵が時間を経て孵化することもあるが、例は少ない。

その本質について

一般に真竜については不明な点ばかりであり、その解明は途上もいいところである。

その正体は生命の根源的な力=“龍”を宿した生物である。
“龍”の力をその身に宿した生命体、あるいはその可能性を強く持つ者が該当する。起こり自体はかつて宇宙に起きた危機の中で、“龍”が現出するための手段として行なったものが宇宙に記録され、同質の危機が起こった際に同様の形で顕現する方法が広まったことに由来する。
この由来を知るものは限りなく少ないが、この世界のみならず多数の世界で同質の現象・生命体が出現している。

  • 稀に真竜類以外からも真竜類が生まれるのは、個体レベルでその現象が起きているためである。
    また、真竜類が例外なく守護本能を備えて生まれるのは、根幹となる“龍”の本能に由来している。

エルネセトアでもが休眠に就く際に、代理として生み出した守護者。
ただし、この世界では「真竜類」という生物が一つのカテゴリーとして存在しており、同じ形態から進化を遂げ、個体差の激しい外見へと成長するという生態を獲得するに至っている。
そのため、成長段階に共通してみられる特徴である程度の年齢・実力を推しはかることが出来る。
特に、何十万年を超えて生きる個体は、「神代竜(The Ancient)」と呼ばれ、龍に匹敵する存在とされている。
また、いくつかの称号を持つ集団があるなど、別世界の竜種とは異なる点が多い。

 

三類以外の真竜の特徴

三類は真竜としての条件であるが、以下のような特徴も併せて備えることが多い。

背上竜突骨

はいじょうりゅうとっこつ。Dragons Back Born。
背面にある小さな突起物。
成長過程で竜翼へと進化する部位。
三類同様にすべての真竜類に備わっているものだが、これは三類に計上されることはない。おそらく、成長によってはこれが退化・消滅してしまうことがあるためと思われる。場合によっては一見翼には見えない器官になるが、真竜類に言わせればそれもまた翼ということになるらしい。

  • 亜竜にも同質のものが存在することは多いが、絶対ではなく種・個体差によってしまう。
    そして、亜竜類のそれは厳密には全く異なるものである。

真竜翼

しんりゅうよく。Drgons Wiings。
背上竜突骨から生える形で生まれる、独特の形状の翼。
背から延びた根の部分から少し伸びたところに、爪状の突起を備えた大きなふくらみが形成され、左右外側の面から新たに翼が生える、というような形状となる。*2
翼自体は鳥類のそれと魚のひれを合わせたような形をしており、初列雨覆あたりまでを羽根のように大きな鱗が重なる。風切り羽に相当する部位は鋭く長い軸が伸び、その間に柔軟だが硬質な翼膜が広がっている。広げた姿はどこか膜翼系のそれに近く、不思議な構造を持つ。*3
個体差による例外は存在するが、大半の個体はこの特徴を備えた翼に進化する傾向にある。野生の飛竜などではまず見られない形であることから、三類と並んで真竜類の特徴に上げられることが多い。

  • 他の「肢から進化した翼」の生物とは、翼のつき方や関節の数、構造が異なる。
    そのため、一目見て真竜類のそれとわかるという。
  • なお、前述の背上竜突骨に類似した器官を持つ亜竜の場合、この翼に進化することはまずない。
    この翼の形状は真竜類のみの特権。
    そのため、亜竜類の場合は膜翼系ないし羽毛翼系、あるいは薄羽翼系、虫翅系などの翼を形成する。

竜名

りゅうめい。Dragons Name。
竜が持つ名前。
真竜内で用いられる『通名』、人類が名づけた『通称』、ごくわずかな近しい者だけが知る『真名』の三つが主に知られるものである。
この内『真名』は非常に神聖かつ特別なものであり、守護対象や名付け親など、ごく一部の存在以外は決して知らないものである。
これをみだりに呼ぶことは無礼・侮辱であり、その心臓をえぐられても仕方がないものとされている。

  • 最も有名な個体を例にとると、「“黒き焔”」は『通名』、「アルダート」は『通称』にあたる。

平均的な外見

多様な姿の個体がいることが知られているが、それでも現代に生きる個体の多くには一定の特徴がある。
特に年若い個体の大半は、

  • 長い首・胴体・尻尾
  • 一対の長い角
  • 全長の半分~全長に匹敵する片翼長の真竜翼
  • 背骨のラインの棘・突起・隆起線

といった要素が共通項として挙げられる。
これらは人々の連想する「ドラゴン」のイメージと被るところはありながら、実態としてはやや離れている。


この外見は太古からある傾向とのこと。
一説には始原の龍?竜王の姿が影響していると言われるが、真偽は不明。

 

真竜の成長段階

真竜類はその生存年数で大まかな段階分けがされている。
個体で多少該当期間に増減はあるが、以下の区分けが一般的なものとなっている。

幼竜

ようりゅう/Baby Scale。
生後1年に満たない真竜の赤子。*4
バランスの悪い大蛇のような姿をしており、能力も個体差がほぼない。また、鱗の質感やヒレの形状などは魚に近いなど、それ以降ではあまり見られない特徴を濃く備える。
徐々に四肢・背上竜突骨が形成されていき、子竜のような「四肢と翼のある有鱗動物」の姿に近づいていく。
当然この段階では鱗も竜玉石も未発達であり、守護本能も目覚めていない。亜竜との差が極めて少ない段階である。
知能も犬猫相当にはあるものも、真竜類と見た場合は限りなく低く、ほぼ動物同然。


幼竜は人類種にとっては真竜類の中でもほとんど未知の領域である。
何故なら、幼竜が発見・目撃されることが極めて稀なため。ほぼすべての個体が獣王の庭で生まれ育つため、次段階の子竜ともども実際に目にすることはほとんどない。
故に、竜の幼子は極めて高値で取引される。


平均的な出生段階の大きさは全長10m程度。

子竜

しりゅう/Softy Scale。
生後100年未満の個体。*5
竜紋鱗がある程度形になってきた段階で、個体差は色身や翼の形状などに僅かに現れる程度。基本的には「一般的に『ドラゴン』や『竜』と言われ思い描かれる姿」に近づいている。
危険度等級的にはC程度にはあるものも、知能を筆頭に成熟には程遠い成長期。そのため、体躯は大型化してもまだ親許を離れきれない。
実際、この段階の竜ならば機構剣波音剣で滅ぼせなくもない。


が、基本的に大陸内でこの段階の真竜類を見かけることは皆無。
幼竜同様にほとんどが獣王の庭で生活するため、目撃される機会は極めて限られる。そのため、人類種にとっては不明瞭な点も多い。


平均的な全長は大体20m程度。
既に戴冠種手前の段階にあるため、重量もそれに準ずる比率で増えていくこととなる。

若竜

じゃくりゅう/Young Scale。
生後500年未満の個体。*6
竜紋鱗が明確に整い始め、竜玉石にも僅かに光が灯り不完全な“竜の息吹”を使えるようになる。
保有する能力も一般的な擬竜類の成体を凌駕し、大半の亜竜類と同等には強大になる。そのため、人類が対抗するには相応の準備が必要となる。
また、守護本能もその片鱗を覗かせるようになり、独り立ちを促される頃。
ただし、この段階では戴冠種と単独で渡り合うにはいささか心許ない。


平均的な危険度等級はC+~B相当、全長は30mほど。
全長は子竜からそれほど変わらないが、代わりに体つきが絞られ翼がしっかりと成長し始める。また、年月を重ねる中で大きくなる。


この辺りから見聞を広めようとする傾向が現れる。
自らが守るに値する宝を本能的に求めるようになり始め、「何が宝であるか」を知るため、外界への興味・関心が強まる時期である。故に、この時期の真竜類は単独での活動を、活発に見せるようになる。

貴竜

きりゅう/Hard Scale。
500歳を超え、三類が完全に揃った段階。
能力だけで言えば真竜と真実呼んで差し支えない頃合い。*7
大抵は独り立ちし、己の居を構えている。それはすなわち一定以上の強敵とも縄張りを賭けて戦えることを意味しており、生物としてのポテンシャルは人知を凌駕する域に入っている。
人類の手で討滅するには綿密な作戦を用意し、多大な犠牲を払うことを覚悟のうえで臨む必要がある。まさに、英雄英傑が相手取るような領分。
特徴として、竜紋鱗が鮮やかになり外見も個体差が目立つようになる。


万軍を超える怪物と化す一方で、守護本能が確立している故に制限が生まれ始める頃合いでもある。
それと共に真竜類は己のさがを自覚、改めて竜としての生き方を見つめなおすことになるという。

  • 例えば古竜へ至るための守護対象を手に出来ない場合、徐々に老衰して死亡することとなる。
    個体差があるため具体的な寿命は不明だが、2000歳頃までに見つからないと老化が見え始めるとされ、3000~5000歳の中で死没することが多い。
    死没までに運命の相手と出会えた場合は、そこから徐々に肉体は若返っていくとも伝わる。

なお、真竜が繁殖を行なうのはこの段階が最も盛んで、その後でも5000歳を超えてしまうと機会は激減するという。


平均的な危険度等級はA相当。この辺りから大きさは全長にして50m級以上が大半となる。
第二世代の巨人機・理造神ならば数体を相手取れるが、第三世代以降となると話は変わってくる。

古竜

こりゅう/Great Scale。
貴竜が守るべきものを見つけ、1000年以上を経ることで至る存在。
成熟に500年、そこから守護対象を得ることで1000年と、最低でも出生から1500年程度の歳月が必要になり、さらに下記の条件が重なる必要があるなど、真竜類にとって非常に重要なライン。
そのため、1500歳で至れる個体は稀少。


正真正銘、真竜を名乗って恥じない段階である。*8
形態としては深い色合いと個体を示す紋様のある竜紋鱗、輝き溢れる竜玉石に個体としての特徴が明確化している。体長は数十mを超え、全長も100m近いことが普通となる。


竜紋鱗が竜紋鱗として成立しているため、単なる攻城兵器程度では滅殺は不可能。
存在規模としても戴冠種と遜色ない域にあり、そこに数々の異能が加わる。この段階以降の真竜は、人類にとって一種の自然現象・災害と大差なくなる。
一国が存亡をかけて争うか、英雄英傑が決死の覚悟と装備を持ってようやく五分の希望を持てるか、というレベル。
実際、討伐記録の残る例は極めて少なく、それすらも極めて特別な武装を用いているか、その真竜に何らかの弱点があったケースとなる。


平均的な危険度等級はS相当。
タイマンであれば、第三世代級の理造神・巨人機らとは同等かやや上回りやすい関係にある。

  • なお、古竜以上の位階はただ年月を経ればなれるというものではなく、守護とそれに伴う様々な体験・経験がカギとなる。
    それは個体ごとに異なる切っ掛けで起こるものであるため、一概にこう、と言えるものではない。

なお、この段階を過ぎた真竜類が繁殖活動を行なう確率は大幅に低下する。

上古竜

じょうこりゅう/Elder Scale。
5000年以上生きた個体の中で、更なる高みに到達したことを示す言葉。*9
竜紋鱗は深みが増し、紋様もくっきり映るようになり、竜玉石は眩く光を漏らす。
また、外見も固有特性に応じて、所謂「竜」「ドラゴン」のイメージから離れるものも出てき、全長も数百や千m級すら当たり前の世界に入ってくる。


最早人類でどうこう出来るレベルではなく、超古代の力を以てしても五分というところ。
この域にある真竜類を国家・個人問わず人類が討滅した記録はない。一国を焦土と化す兵器ですら耐え凌ぐ。
100万年前の大戦争で真竜がその数を大幅に減じているため、現在生き残っている古き竜の大半は、この上古竜に該当する。それすらも、数は少ない。


また、この位階に到達した真竜の多くは、口元*10に触手状の長い髭型の部位を形成している。
そのため「長い髭がある真竜=上古竜」と見なされやすい。だが、華州の真竜類はある理由から若年期でも備えることが多く、必ずしもそうとは限らない。


平均的な危険度等級はEX。

神代竜

しんだいりゅう/Ancient、Grand。
数十万年の時を生きてきた真竜*11だけが至るという、怪物中の怪物。
神話の証明たちであり、その数は極めて少ない。
真竜たちにとってもこの位階は極めて特別で、生ける伝説たる七竜ですらそのすべてではなく、大陸全土で見ても10を超えて確認されていない。
ここまで生きた竜はと同義とされ、真竜類の間でも特別視されている。実際、彼らが動けば九大州の一つや二つは容易く滅びると目す者は多い。
現状、この位階にある真竜は例外なく、いにしえの大戦争を現役世代で生き延びた個体である。*12


年齢のみで至れるものではなく、上古竜と神代竜では相対した際の印象が全く異なるという。
真竜類自体が驚異的なプレッシャーを伴う生物であるが、神代竜はそれ未満とは比較にならない。実際、エルネセトア大陸で知られる神代竜はただ出現するだけで周囲にその存在をとどろかせるという。


平均的な危険度等級は便宜上EX。
たった一玉が一夜あれば州の一つや二つを滅ぼすと言われ、ともすれば七日もあれば大陸すら滅ぼすとまで恐れられる。

 

特異なカテゴリー

竜王種

りゅうおうしゅ/Dragon Ruler。
竜を害するものを滅ぼす、竜の守護者」としての能力を持つ個体群の総称。
成長段階の中でも際立って高い能力を持つが、それらに加えて対竜と呼ばれる概念的あるいは神秘的特性に対し、強い抵抗力を持っている点が最大の特徴。その特性により、彼らは自らの天敵となる存在を何ら恐れることなく相手取り、それらを討ち滅ぼし、同族を守ることが叶うという。

  • この特性を持つ個体は真竜類の中でも極めて稀少であり、長生な真竜類たちの間ですら稀有な存在らしい。
    いずれにしてもこの特性を持つ個体は極めて強力で、すぐにそれとわかるほど雰囲気なども違うとされる。

なお、ここでいう「王」とは「頂点に立つ強者(Champion)」の意味であり、統治者ではない。
そして、称号としての「竜王」を戴く存在はいつの時代もたった一玉のみと語られる。

 

真竜の機能不全

真竜の中で、在り方の欠損を起こしてしまった状態の一覧。
真竜類は基本的に強靭な生命であるが、それ故に問題が起きた場合は非常に危険な存在へと変わり果ててしまう。

邪竜

じゃりゅう/SoulLess。
守護本能を「取り違えて」しまった、愚かな真竜。そういった個体への竜の中での蔑称
「守ること」だけに固執した結果、守護対象への思いやりや愛を見失ってしまった成れの果て。堕竜と対をなす悪転の姿であり、こうなった竜は竜種にとっては見るもおぞましいものとされる。


守護に捉われると徐々に過激な活動に出るようになり、「より守護対象を守っている実感」だけを求めるようになってしまう。
それ故に守護対象自体への想いは一切が失われ、ただただ守護対象をその掌に収めることだけに腐心する。その様は、人間如きが語り継ぐ誤った竜の姿そのものである。

  • 守護本能が狂っている故に、どれだけ守護対象を増やし守ろうが決して満たされない。
    そのため、精神的な飢餓感は増すばかりである。それ故に、満たされることないおぞましきその魂は、真竜にとって侮蔑にしか値しない。
    • 守護ということを何より神聖視する真竜類にとって、その守護の意義と意味を見失った存在は、それこそ正義を悪用する外道の如き存在と見なされる。

堕竜

だりゅう/Prideless。
竜の誇り──守護本能を見失った竜への竜の中での蔑称
守護本能なき竜は竜に非ずということである。
守護本能を失った真竜は精神的に不安定なため、何を行なおうとも満たされることはなく、精神的な飢えに苦しみ続けることになる。そのため、利己的かつ凶暴な性格に変貌してしまうことが多く、どれほど元が高潔な竜であってもその面影を感じさせないほどに凶悪な性質に傾いてしまう。

  • なお、亜竜との違いは「元来あった守護本能がなくなってしまったもの」のみを指す点。
  • また、守護本能を失ったことで常世界法則による物理的束縛にも強く影響されることとなり、正当な竜ほどの力を発揮出来なくなってしまう。
    その一方で、本能に捉われず自由に行動が出来、力をふるえるという点では、通常の真竜種にはない強みを持っているとも言える。

狂竜

きょうりゅう/Heartless。
守護対象を何らかの形で喪失し、狂気へ至った真竜の総称。
多くは守護対象を略奪や破壊、殺害されたものが至る領域であり、その消失が自身の精神・感情に収まりきらない亀裂となったとき、守護本能の崩壊暴走を起こす。
守護者の定義を根底から破壊されてしまったものたちが至る、真竜の生き地獄。


こうなった竜は喪失の原因を徹底的に破壊し尽くさなければおさまらず、己の命どころか死すらも利用して復讐を果たそうとする。
また、狂竜と化した竜はたとえその復讐を遂げたところで元の竜に戻れる可能性は限りなく薄く、そのまま邪竜にすらなれず生きた災害としてその精神すらも失ってしまう。
そうなった場合、同族が引導を渡すことが真竜たちの暗黙の了解となっている。

  • 守護本能故に起きたこの墜落は、邪竜・堕竜の二種と異なり同種から憐憫を持って迎えられる。

 

関連するもの

 
【真竜類と対立する存在】

 
【真竜類が属する・構成する集団】

 
【真竜類が種族として強く関係する土地・国】

 


相談コメント欄


*1 人類からの呼称は地方で異なる場合がある。
*2 デザインとしては機械ないしメタリックだが、F○零式の軍神バハムート系を参照。
*3 日本の神社などで見られる「飛龍」「龍鳥」のそれに近い。『歌川国芳 応龍』などを参照。参考URL→https://twitter.com/ukiyoeota/status/654512252930797568
*4 一般的なRPGで言うなら、「ドラゴンパピー」などの段階が相当する。
*5 一般的なRPGで言うならば、「中盤~後半に出てくるエンカウントエネミードラゴン」相当のイメージ。
*6 一般的なRPGで言うなら、「後半のボス級のドラゴンエネミー」がイメージに近い。
*7 一般的なRPGで言うならば、「大ボス・ラスボス・隠しボス級」「強豪として名高いドラゴンボスエネミー」相当。
*8 ここ以降は「イベントバトル用の存在」などに相当。
*9 この段階へ至るには、最低でも1万年程度は超えているものが大半。数千年でこの域に至るものは、天賦の才がある。
*10 鼻先近辺あるいは口角近辺から生えていることが多いが、個体によっては様々な場所から伸びる。
*11 最低でも10万歳以上の年月と経験が必須とされる。
*12 ただし、竜王だけは当人の発言内で矛盾が生じている。