アルファベット表記:Myciduasilum
読み:とうじゅげんしょう/ミシドゥアシルム
分類:精素現象
発案者:tocoma110
【Tag: 精素 精素現象 発案:tocoma110 】
概要
非常に稀有な形で起こる精素現象。
膨大な量の精素が一つの方向性に束ねられ、それらが極めて強固な精素現象を巻き起こすというもの。
それに伴い、「光輝く大樹あるいは塔を連想させる光の柱が発生する」ことから、「塔樹現象」と命名された。
その特性から「術者の存在が不可欠」という、唯一無二の性質を持っている。
特徴
一般的な精素現象とは明確に異なり、「術者の精神性が波音に乗る形で精素に干渉することで、その性質を色濃く反映して作用する」という形で現出する。
そのため、「自然的に起こることは決してあり得ない」という、唯一無二の特性を備えている。
- しかし、ただ術者が存在すればいいというものでもない。
精具で起こすことはもちろん、ただ精術に習熟しているだけでは決して起こせない。
そのためには極めて強固な精神と、それを実現するだけの強固な術式が不可欠とされる。故に、これを伴う術は「生涯で一度起こせるかどうか」と語られることも多い。- だからこそ、「意図的に起こす術式」は特別であり、それを扱える者は特別視される。
起こる現象は極めて強力。
一般的な精術妨害では妨げることが難しいほか、周囲一帯の精素を術式が取り込むように作用する。
これによって、術式自体が自発的に術を強化しその力を伝播していくため、一度塔樹現象が起こると場の精素そのものを掌握したと言っても過言ではなくなる。これは術式自体の構築とは無縁に発揮される特徴であり、それ故に精術を妨げるような効果だけではどうにもならない。
その強度から実体精素現象が用いる精力場に喩えられるが、その評に違わず他の精術では決して持ちえない強みとなっている。
視覚的特徴としては、青との中間にあるライトグリーンの精光反応を伴う。
これは反応する精素の種類に一切関係なく同一。塔樹現象が他の精素現象とはいささか異なる趣を持つ端的な特徴の一つでもあり、また特異な点でもある。
前述の「光輝く大樹/塔」もその輝きで構成されており、その様は神話にある「天地を支える世界樹」を彷彿とさせる。
なお、その際の形状にはある程度個人差があるとされ、それによって大樹にも塔にも、あるいはまた少し異なる何かにも見えるという。一説には顕現時の精神性や打ちにある根底の想いなど様々なものが反映されることで、異なる形が組まれているのではないかと考えられている。
これらの特徴がある故に、塔樹現象を伴う精素現象は神業の類や奇跡のようなものとして扱われることも多い。
- ちなみに、起こる現象の内容自体は奇跡的なものとは限らない。
大規模な戦略級の破壊現象や、死者すら甦らせる医療術……と言ったものがないわけではないが、奇天烈なもの、神がかったもの、すごいはずだが見た目には伝わりにくいものまで、何にでも現れる可能性がある。
関連するもの
秘密
これは「疑似的な精素ネットワークを形成したもの」である。
真精が形成されるのとは異なる、術者の生体パターンと呼応する形で組まれたものであり、故に術者の精神を反映する形での精素現象を起こす。塔樹の形状が異なるのもここに由来している。
形成に伴って自身の中にある進み暴く"光"?と鎮め隠す“闇”?を用いるため、消耗も一段激しく、また容易く複数の術式を造れない理由ともなっている。
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