フェストゥムが高次元でまとまった結晶生命体。
フェストゥムの中核で、情報集積や管理を司るなど、サーバーのような役割を果たしている。
ファフナー世界の地球において、TVシリーズ(無印)時点では3種類のミール(超古代ミール、瀬戸内海ミール、北極海ミール)が存在していたが、北極海ミールが破壊された後続のシリーズにおいて新たなミールが出現している。
超古代ミール
遥か昔に地球に来訪し、類人猿からホモサピエンスへの進化の要因となったミール。
人類の大発展により極小化したが、現代でも人類の染色体と一体化して遺伝された。
フェストゥムが人間の心を読めるのはこのため。
人によっては染色体に潜むミールの力が発現し、他のフェストゥムと存在を感知し合う事がある。
作中では具体的明示はなく、設定のみが明かされている*1。
瀬戸内海ミール
超古代ミールに引き寄せられて地球に来訪したミール。
瀬戸内海の海底で発見され、研究が進められていたが、ミールから放たれた毒素が日本人の受胎能力喪失の原因となった。
真壁紅音はこのミールに共鳴して超古代ミールの感知能力が発現した。
また、皆城鞘もこのミールに同化され、当時胎児状態だった彼女の娘・乙姫は成長と共に自己進化し、人類側のミール(コア型)として誕生した。現在はアーカディアン・プロジェクトによって分解され、ジークフリード・システム、ブリュンヒルデ・システム、ノートゥング・モデルのコアとして利用されている。
北極海ミール/ポラリス
人類が外宇宙探査機に人類存在のメッセージを送った事で来訪したミール。
地球の衛星軌道上に幾つもの分身(小ミール=コア)を配置し、全地球規模のネットワークを形成している。
月はこの衛星ネットワークを保護するシステムとしてフェストゥムの巣になっており、ネットワークと保護システムによって人類は高々度の飛行が不可能になってしまった。
無印時点で人類が戦っているフェストゥムの中核であり、地球上の全人類を同化しようとしていた。
無印終盤におけるヘブンズドア(第一次蒼穹作戦)において破壊されており、これによってフェストゥムの多様化および個の確立が生じた。『EXODUS』にて判明した呼称は「ポラリス」。
世界樹アショーカ
『EXODUS』にておいて、ナレイン・ワイズマン・ボースおよびエスペラントが信奉するミール。
元はエメリー・アーモンドが所持していた北極海ミールの欠片で、それがエスペラント達によって巨大な結晶の樹の形に成長した。現時点ではミールとしての目的等は不明。ナレインの管轄地であるエリア・シュリーナガルに存在していたが、ロードランナーの襲来によって倒壊、現在はコアのみが保管されている。
別名「聖なるアショーカ」「世界樹」「無憂樹」など。
アルタイル
『EXODUS』において地球への到来が予期されている新ミール。
ナレインやエリア・シュリーナガルのエスペラント達が交信を試みているが、北極ミールの欠片から生まれた新型種・アザゼル型によって阻まれているらしい。新国連上層部からは破壊対象と見なされている。
作中では、日野美羽から「おおきなおほしさま」と表現されている。