ファフナー/ノートゥング・モデル

Last-modified: 2019-01-20 (日) 00:19:14

ノートゥング・モデル【Fafner Nothung-model】

竜宮島(アルヴィス)で開発された三世代目のファフナーのモデル名。
世界中が開発しようとするも断念していた幻の機体であり、それを日本が独自に再開発した。
開発者は、羽佐間容子近藤彩乃皆城公蔵ら。
近藤彩乃の発案により、本機はジークフリード・システムが分離されており、エーギル・モデルティターン・モデルに比べて極めて小型の機体となっている。ミールの研究を応用し、人間のあらゆる感情をデータベース化する事で、機体に人間の感情のうち、操縦関連とそれ以外の思考を区別させ、操縦と関係ない思考も、実は操縦に関連する事を学習させており、その結果、人体と機体の更なる融合による細かな動きが可能となった。
また、メインシステムにコア(ミールを封じ込めたもの)が使用されているので、本来ならばレーダーに反応しないフェストゥムと互角以上に戦える。

 

しかし、操縦するためには極めて強固なシナジェティック・コードを形成する必要があり、操縦者の適性は10万人に1人と言われるほど僅かしかいない。そのため、人工子宮によって人為的にシナジェティック・コード形成率の高い子供が生み出される事となったが、システム上、機体に乗り続ける程体内のフェストゥム因子が増大し、同化現象を加速させてしまうという問題も存在する。

 

竜宮島に配備されているノートゥング・モデルは開発途中のものも含め全13機(小説では12機)。
各機のスタビライザー左側と左膝にはドイツ語読みと同じ数字がナンバリングされている。
全高は汎用型(マークエルフ等)が35メートルで、他ナンバー機も多少の差こそあれど同程度の高さだと思われる。
なお、機体ナンバーがドイツ語なのは、近藤彩乃がかつてオーストリアでファフナーの研究をしていたために、機体に割り振ったナンバーがドイツ語になっており、それがそのまま定着してしまった事による。

 

余談だが、「ノートゥング」とは『ニーベルングの指環』に登場する霊剣の名前。
無印時点では以下の機体が登場している。

 
近接攻撃(汎用)型:パンチ用の装甲板やジャンプ・急停止・急旋回用のスラスターを搭載
マークアインマークツヴァイマークドライマークエルフ
中距離支援型:近接攻撃型に比べて腕部がスリム化、重火器による後方支援が得意
マークフィアーマークアハト
防御特化型:大型シールド・イージスによる自機や味方機の防御を担当
マークフュンフ
空戦特化型:軽量の飛行用ユニットとリフトエンジンスラスターを搭載
マークゼクスマークジーベン
 

装甲

装甲板の構造は、外側のセラミック系と内側の金属系の間に水銀のような液体が挟まった積層装甲板となっている。マインブレード等の刃物による攻撃を受けた際には、セラミック部分が割れ、金属部分が切断、液体部分が硬化する事で、刃を動きにくくする事ができる。

コクピット

&ref(コクピット位置.png)

機体の腹部、人間の女性で言うところの子宮部分に搭載される。
そのため、実際のパイロットの向きは上下前後が反転している。
緊急時には主にジークフリード・システム経由で射出が可能。

音声通信

対象機体に通信ケーブルを繋く事で直接の音声通信が可能となっている。
(無線通信でないのはフェストゥムの読心能力による傍受を避けるためか?)
ケーブル接続をしていない時は、ジークフリード・システム内の総士を介して通信する事になる。
なお、ケーブルは減圧して他機体に貼り付く仕組みになっているため、宇宙空間では使用不能。

機体色

パイロットの適性検査時に判明する各自の心理的識別色(心の色、あるいはイメージカラー)が塗布される。そのため、機体ごとに各々色が異なっている。

コア

&ref(ファフナーコア.png)

ノートゥング・モデルのメインシステムに使用されている、瀬戸内海ミールの一部。
上下に露出している部分がフェストゥム本体。中央の黒い球体は格納出口で、内部に高エネルギーかつ大質量のフェストゥムが封じ込められている。
当初は、ノートゥング・モデルが合計24機が開発される予定だった(DVD-BOX付属ブックレットより)らしく、現存するコアもそれと同等の数しか存在しないと思われる。

武装

武装は各機共通の物を使用。パイロットの適性や機体の特性に合わせて、その中から最適な武装が選択される。

ルガーランス

ノートゥング・モデルの主力武装。
敵に突き刺した状態で開き、プラズマを発射する事で内部から破壊する。

マインブレード

&ref(マインブレード.png)
機体に内蔵されている炸薬式の短刀。
柄の中にブレード部が3枚収納されており、折れると自動的に新たな刃が出てくる。
武器としてはあまり有効ではない。

レージングカッター

&ref(レージングカッター.png)
高熱を発するワイヤー。腕部から発射し、敵の体に絡みつかせて動きを封じたり、焼き切ったりする。
巻き付いた後は壁や地面に刺さるが、空中で使用した際には敵に刺さる。

レールガン

&ref(レールガン.png)
ファフナーから供給されるエネルギーで磁力を発生させ、その反発力で弾丸を発射させる武器。
加速器のサイズに伴い銃身は大きいが、その分射程は長い。

スコーピオン

小型のサブマシンガン。
レールガンタイプであるため、薬莢はない。

ゲーグナー

&ref(ゲーグナー.png)
マシンガンタイプのレーザー銃。
短いインターバルでの連射が可能だが、一定回数連射するとエネルギーの再チャージが必要となる。

デュランダル

&ref(デュランダル.png)
ファフナー専用の自動拳銃。引き金を引き続けると3点バーストになる。

ガルム44

&ref(ガルム44.png)
ファフナー専用ライフル。
必要に応じて、大口径の火砲、フル・セミオート、3点バーストに切り替える事が出来る。

ドラゴン・トゥース

&ref(ドラゴントゥース.jpg)
遠距離用狙撃ライフル。
炸薬式なので、レールガンに比べて機体のエネルギーロスも少なく、信頼性も高い。
発射時は一脚式のアンカーを地面に突き刺す。

ピラム

&ref(ピラム.png)
先端に刃が付いた鞭状の武器。全体に高磁圧を発生させ、刃部分で敵を貫いたり、鞭部分を敵に絡みつかせたりして動きを封じる。

ナックルガード

&ref(ナックルガード.png)
拳で打撃を行う際に展開される装備。マニピュレーターの損傷を防ぎ、打撃力を増大させる。

ロングソード

&ref(ロングソード.png)
ファフナーよりも長い大剣。刃の部分はプラズマで形成されている。
形態上、両手で扱う事になる。

メドゥーサ

&ref(メドゥーサ.png)
大型レーザー。酸化剤タンクと燃料タンクがあり、燃焼ガスからレーザーを取り出す。
本編での使用回数は極めて少ない……。