セリフ/【アンタに何がわかるッ!】

Last-modified: 2018-03-26 (月) 22:21:03

FF零式

第四章終盤にて、戦況の激変ぶりに混乱するマキナが、思わず仲間と言い合いになってしまった結果漏れ出た台詞である。

  • 発売前の宣伝PVに取り上げられており、心待ちにしていたユーザーの多くにとっては印象的な場面となった。

少し前に軍令部長からの死は0組が招いたものだと吹き込まれていたことから、仲間に対して生まれた不信感と相俟って激昂してしまったもの。
兄の死に納得がいかないとするマキナの主張を、「まるで子供の駄々」とクイーンが切って捨てたことが引き金となった。


心優しいマキナの人柄を思えばこそ、兄を想う気持ちと戦友への絆との板挟みに悩む彼の気持ちは良く理解できる。
が、冷静に戦況を分析し対処に当たろうとする0組の面々の態度が大人でプロフェッショナルさを感じるのに対し、マキナのそれはただ戸惑い苛立ちを持て余した子供の様にしか見えないことから、以後彼の行動を批判的に見るプレーヤーは残念ながら少なくない。

  • まぁ、その後のマキナの行動は正直言って 「イミフだ、コラァ!」
  • 0組は確かに良く言えば冷静だが、悪く言えば感受性に乏しいとも言える。
    イザナの死を看取ったエースは別だが、大半のメンバーは死に対する恐怖もアレシアの存在で皆無。
    そんな彼らと反対に、他人の死に対する恐怖感が強いからこそ、何者にも頼らない道を選んだともいえる。

正直言うとマキナは、このメンバーの中では少し普通の人過ぎたのかもしれない。
候補生としての実力は持ちつつも、その性格が災いして非情になりきれない部分もあったマキナ。
それに対して0組の面々は、任務に対してはそこに私情を入れたりしないプロである。
裏仕事を行う9組の人に「自分達と同じような仕事をしている」と言われている事から、任務がどのようなものかは押して測る事が出来る。
そんな彼らに、軍令部長の話を聞いた後のマキナには不信を抱いてしまったのだろう。
だからといって、マキナを擁護できるかと言えば少々難しい。
「異常の中では正常こそが異常である」という言葉もあるように、0組においてマキナは些か正常であり過ぎた。

  • 当時のマキナは兄を失ったことへの恐怖と大切な人を守れない無力さによって相当追い詰められていた。そこに加えて信頼していた仲間の所為で兄が死んだと言われれば、取り乱してしまっても仕方がない気がする。
    その後の彼の行動も大切な人を守る力を求めた結果だろう。ある意味誰よりも戦況に振りまわされた人物。
  • ちなみにこの「正常」すぎた、即ち我々の視点に近かったマキナ、
    という話は零式世界そのものと彼の関係性においてもいえるように思う。
    つまり死というものに対しての恐怖が薄く、
    戦いによって命を落としても記憶はなくなるから平気なのだ、
    という価値観に支配された世界(もちろん価値観に対して個々の距離感があるが)なる
    「異常」な状況に対して――「正常」であったマキナは、
    故にのちには後悔してしまう道を選んでしまったのかもしれない。
  • そんな彼だからこそ、死と向き合う新しい世界の先導者足り得たのだろう
  • ただのサイコパスかと思ったが、エース達にも死者を悼む感情があったのか

そんなマキナの苦悩をよそに、彼の迷走を誘うようにイザナの存在を利用しようとする朱雀上層部は、相当根性が腐ってやがります。

  • んだよあのハゲ、何がしてぇんだ
  • さらにはイザナだけでなく、マキナが監視の任を嫌がるつもりならレムに任せようとする(半ば脅し)など、レムの存在さえ利用している。

ちなみに発音の仕方は
「ア゙ァンタに何がわかるぅ!」


気絶して足手纏いだった筈の自分を見捨てず助けてくれたから、イザナを見捨てたという話は間違いかも?
ではなく、イザナは見捨てたくせに俺は助けるんだな!という思考になってしまったのが残念。

  • 不信の思いがある時には、人は悪い方向へ考えを向かわせてしまうのが常。
    零式はここらへんの心情をリアルに描いている。

類義語
セリフ/【おまえに何がわかるってんだ!】(FF10)