栄養費

Last-modified: 2022-07-01 (金) 06:58:39

元東北楽天ゴールデンイーグルス、東京ヤクルトスワローズの一場靖弘の蔑称。
略称は「エヨヒ」「エヨ」。

概要

一場は野間口貴彦那須野巧と共に「大社BIG3」と呼ばれ、2004年ドラフトでの注目人物であった。
しかし2004年8月、「栄養費」と称して読売ジャイアンツから多額の金銭を授与されていたことが発覚し、蔑称となった。

金銭授与発覚後

巨人だけでなく阪神タイガースと横浜ベイスターズも、一度は否定したが多額の金銭を渡していた事が発覚。巨人・渡邉恒雄、阪神・久万俊二郎、横浜・砂原幸雄の3オーナーの首が一気に飛ぶ事態となった。時期がちょうど近鉄とオリックスの合併に端を発する球界再編問題真っ只中であり、1リーグ制に前向きだった渡邉・久万の解任は再編問題の着地点を変えるきっかけとなった。

 

一場は明治大学野球部を退部して謹慎。一時は日本でのプロ入りを諦めかけるほど追い込まれたが、新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスに指名されプロ入りを果たす。
だが入団した直後にデキ婚を発表したのをはじめプロ意識の薄さも目立ち、創設間もない楽天で成績が残せず*1、2009年にヤクルトにトレード移籍するも活躍できないまま2012年に引退した。

 

楽天のAAスレでの一場のキャラ付けも裏金事件と楽天入団後の発言によって「金にがめつく、ビッグマウスで横柄」というキャラが定着してしまい、AAスレの中でも異質な存在となってしまった。

 


一場回避後の自由枠

一場に金銭を渡していた3球団は一場の獲得を回避し、巨人は野間口と三木均、阪神は岡崎太一能見篤史、横浜は那須野染田賢作を自由枠で獲得した。
だが能見以外はプロで結果を残したとは言い難く、スカウトの見る目の無さを露呈する結果となった。

希望枠の廃止

一場(と那須野)を巡る騒動は、希望枠制度廃止のきっかけとなったと言われている*2
その恩恵を受けたのが広島東洋カープ。資金力や環境を理由に有望選手に逃げられるといった事態が無くなり、逆指名制度や自由枠や希望枠制度があれば獲得が困難といえた野村祐輔大瀬良大地らがカープ3連覇に大きく貢献。そのため一場は広島の救世主*3として称えられることがある。

また「渡邉恒雄オーナーの首を飛ばしたのが一番の功績」と言われることもあり、同じくトラブルメーカーぶりが顕著だった三山秀昭球団代表*4の辞任によって2000年代後半~2010年代中盤における巨人の黄金期形成に間接的に繋がっていくことになる。


一場に授与した金額

巨人 2,000,000
横浜 600,000円
阪神 250,000円
広島 2,000円

実は広島も一場に対しての金銭の授与はあったが交通費名目の2000円であり、交通費としても全く足りない金額*5だったせいか上記の3球団と違って問題にはならなかった*6。しかし文字通り他の3球団と比べて桁違いの額であったことから広島の資金力の無さを表すエピソードの一つとしてネタにされている。


関連項目


*1 もっとも、入団2年目の2006年にリーグ最多の14敗、防御率4.37を記録しながらエース岩隈久志の故障離脱により1年間ローテーションを守らざるを得なかった事情や30試合193.2イニングも投げた上でオフのウインターリーグへの参加を球団命令で参加させられた結果、翌年以降右肩の怪我に悩まされることになった事実も勘案すべきである。
*2 1993年ドラフトで逆指名制度が導入されて以来ドラフトでは何らかの形で希望枠が存在していたが、2007年春に発覚した西武の裏金事件にトドメを刺される形で同年のドラフトから希望枠は廃止となった。
*3 なお、野村祐輔は一場と同じ明治大学の出身である。
*4 例としてオーナー秘書だった1978年、法政大の江川卓とドラフト会議前日に契約した「空白の一日」を提案・実行した結果、小林繁を放出するなど編成に大きな影響を及ぼしたことや、2003年には目下失速中の原監督に采配について注文をつけた上、監督解任まで示唆した事から原と対立し最終的に監督を辞任、所謂「人事異動」を引き起こす、後任監督の堀内恒夫の「守備を重視する」意向を無視し強打者を獲得しまくった結果、バランスの悪いチーム編成となり結局V逸、メジャー挑戦を申し入れた入来祐作を日本ハムにトレードしようとしたが話の食い違いから日本ハム側から交渉を一時凍結される事態に陥るなどこの頃の巨人の球団編成は大きく迷走することとなる。ちなみに後任は清武英利
*5 明治大学の最寄駅である明大前からだと吉原駅(静岡県)までしか移動できない上、青春18きっぷ1枚分にも満たない。
*6 この当時は金品のやりとりが普通にあったため、2000円で問題になると他11球団もオーナーの首が飛ぶだけでは済まない事態になりえる事から、処分しなかった可能性もある。