ラストエリクサー能見

Last-modified: 2020-12-19 (土) 19:54:35

能見篤史(阪神→オリックス)のポストシーズンにおける様子を、RPGゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズに登場するアイテムになぞらえた呼称。


概要

阪神時代の2013年、阪神は2位でCS進出、ファーストステージで広島東洋カープと対戦。その中で能見の扱いは、

  • 10月12日の第1戦、広島はエース・前田健太が順当に先発。対する阪神は広島キラー且つ前田との投げ合いも得意とする能見*1が予想されるも和田豊監督スパイスが発動し温存、ルーキー・藤浪晋太郎奇襲先発させたが1-8で敗退する。
  • 翌日の第2戦でも能見を再び謎の温存。ランディ・メッセンジャーが先発も4-7で広島に敗れ阪神のCS敗退が決定、結局能見は登板機会がないまま2013年シーズンを終えた。
  • CSファイナルステージ第4戦の日本テレビ系列中継で能見はゲスト解説として登場予定も読売ジャイアンツの3連勝*2で日本シリーズ出場が決定、能見のゲスト解説も消滅した。

この一連の出来事から「能見=温存・残り物」キャラというイメージが定着、それがファイナルファンタジーシリーズで登場する「強力かつ貴重なアイテム故に出し惜んでいる間にゲームをクリアして結局余らせる」性質を持ったアイテム「ラストエリクサー」と重なり、この呼び名も定着した。

また「せかいじゅのしずく*3能見」「エリクシール*4能見」「せいなるはい*5能見」など、他のゲームの強力かつ貴重なアイテムに例えられる事もある。

 

能見はその後行われた巨人対東北楽天ゴールデンイーグルスによる日本シリーズのテレビ中継には、10月29日の第3戦のゲスト解説として登場、残り物キャラ化の進行に歯止めをかけている。

なお、後に能見は故障で投げられない状態だった事が明かされている


記事

阪神・能見、今季CS広島戦「マエケンと投げたいと思ってた」
http://www.sanspo.com/baseball/news/20131228/tig13122805020006-n1.html(魚拓)

阪神・能見篤史投手(34)が27日、甲子園歴史館の特別企画『阪神タイガース・能見篤史選手トークショー』の中で登板がなかった今年のクライマックスシリーズ・広島戦について初めて口を開いた。「僕が決めることではないですが、いくなら1戦目かな、と思ってました。マエケン(前田健太)とは投げたいな、と思っていた」と笑顔交じりに振り返った。一方で「1勝1敗で3戦目でまわってきたときに、どちらがプレッシャーがかかるのか、を考えると(初戦を藤浪)晋太郎でいくのも、わからなくもない」と冷静に語った。

掛布氏 能見に期待「真のエースへ」より抜粋

■チームに貯金をもたらす真のエースへ
私が理想としているエースの最低条件は、貯金「8」以上と、200イニングのクリアである。私は昨シーズン、「エースになるべきは能見だ」という話を至るところでしてきた。広島とのクライマックスシリーズでは、結局、能見には登板機会がなかった。後で聞くと、どこかに故障を抱えていて無理できなかったことが理由のひとつだったらしいが、きっと彼なりに、心の中で思うところはあったと思う。そういう悔しさを今シーズンは、「打倒巨人」にこだわらず、チームに貯金をもたらす真のエースとなることで晴らして欲しいのである。


主な成績(2013年シーズン)比較

黒字は3人の中でのトップ、赤字は同年のセ・リーグトップ

成績\選手藤浪晋太郎R・メッセンジャー能見篤史
登板(先発)数24(23)302925(25)
防御率2.752.892.69*6
勝利・敗戦10・612・811・7
投球回137 1/3196 1/3180 2/3*7
完投(完封)数0(0)636(2)
QS(HQS)率60.9(17.4)%67.9(48.3)%80.060.0%



類似例①

2016年10月4日のMLBア・リーグでは、ディビジョンシリーズ進出を懸けてトロントブルージェイズとボルティモアオリオールズによる一戦勝負が行われた。

 

2-2の9回裏、オリオールズは絶対的な守護神のザック・ブリットン*8を投入するかに思えたが、バック・ショーウォルター監督は8回から登板していたブラッド・ブラックをそのまま続投。一死1・2塁とされた場面でもダレン・オデイを投入する(併殺打でピンチを脱し、10回まで続投)。
勝ち越せなかったオリオールズは11回裏もブリットンを温存、同じ左腕のブライアン・ダンシングがワンポイントとして登板。一死後にウバルド・ヒメネスへと交代するが、連打を許すと続くエドウィン・エンカーナシオンにサヨナラ3ランを被弾、オリオールズは敗れたのだった*9

結局ブリットンはこの試合に登板する事なくシーズンを終え、以降は前述の例から「ラストエリクサー」と度々呼ばれたのである*10

類似例②

2019年、岩手県・大船渡高校は最速160km/hオーバーの速球が自慢のエースかつ主砲の佐々木朗希(現ロッテ)を擁して順調に甲子園代表決定トーナメントを勝ち上がる。しかし佐々木に故障の兆しが見えたことから国保陽平監督が決勝戦で佐々木の登板回避を行なった*11ところ、大船渡は花巻東に敗北。これに対して張本勲が「サンデーモーニング」内で否定的なコメントをしたところ、ダルビッシュ有(現カブス)などの野球選手から長友佑都など他種目の選手、さらには元巨人軍ユーチューバー・笠原将生にまで非難され、炎上することとなった。

また同年の甲子園では大会屈指の好投手である奥川恭伸(現ヤクルト)を擁する星稜高が準々決勝の仙台育英高戦で奥川を温存するも荻原吟哉・寺沢孝多の2投手が仙台育英打線を1失点に抑えこみ、打線も17得点を挙げて快勝。大船渡とは対照的な結果になっており、1人の投手に依存するチーム作りの脆さを露呈することとなった。ただしそれでも奥川はヤクルト入団後に怪我が発覚したため、佐々木の温存は将来的な事を考えると間違っていたとは言い切れない結果になった。

関連項目



Tag: 阪神 オリックス ポストシーズン


*1 その時点までで通算6度投げ合い4勝1敗2完封。
*2 アドバンテージを含め4勝0敗でスイープ。
*3 ドラゴンクエストシリーズ
*4 登場するゲームは多数あるがおそらくテイルズオブシリーズ
*5 ポケットモンスターシリーズ
*6 広島・前田健太に次いでリーグ2位
*7 ランディ・メッセンジャーに次いでリーグ2位
*8 同年は69登板でリーグ最多の47S、防御率0.54でWHIP0.84。さらにセーブ機会で失敗なし、前年からも49連続セーブ成功(継続中)と圧倒的だった。
*9 ちなみに満塁策は取らず、連打も被弾も初球だった模様。
*10 特に故障もなくブルペンで準備しており、なんJのファンからは「勝ち越した後での登板」と推測されたが真相は分からずじまい。
*11 代打出場すらしていなかったため、様々な憶測を呼んだ。