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ラストエリクサー能見

Last-modified: 2018-06-15 (金) 12:42:07

阪神タイガース・能見篤史のポストシーズンにおける様子を、RPGゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズに登場するアイテムになぞらえた呼称。


概要 Edit

2013年シーズンの阪神は2位でCS進出、ファーストステージで広島東洋カープと対戦。その中で能見の扱いは、

  • 10月12日の第1戦、広島はエース・前田健太(現ドジャース)が順当に先発。対する阪神は広島キラー且つ前田との投げ合いも得意とする能見*1が予想されるも和田豊監督スパイスが発動し温存、ルーキー・藤浪晋太郎奇襲先発させたが1-8で敗退する。
  • 翌日の第2戦でも能見を再び謎の温存。ランディ・メッセンジャーが先発も4-7で広島に敗れ阪神のCS敗退が決定、結局能見は登板機会がないまま2013年シーズンを終えた。
  • CSファイナルステージ第4戦の日本テレビ系列中継で能見はゲスト解説として登場予定も読売ジャイアンツの3連勝*2で日本シリーズ出場が決定、能見のゲスト解説も消滅した。

この一連の出来事から「能見=温存・残り物」キャラというイメージが定着、それがファイナルファンタジーシリーズで登場する「強力かつ貴重なアイテムを出し惜んでいる間にゲームをクリアして結局余らせる」性質を持ったアイテム「ラストエリクサー」と重なり、この呼び名も定着した。

また、

「せかいじゅのしずく能見」
「エリクシール能見」
「せいなるはい能見」

など、他のゲームの強力かつ貴重なアイテムに例えられる事もある。

 

能見はその後行われた巨人対東北楽天ゴールデンイーグルスによる日本シリーズのテレビ中継には、10月29日の第3戦のゲスト解説として登場、残り物キャラ化の進行に歯止めをかけている。

なお、後に能見は故障で投げられない状態だった事が明かされている


記事 Edit

阪神・能見、今季CS広島戦「マエケンと投げたいと思ってた」
http://www.sanspo.com/baseball/news/20131228/tig13122805020006-n1.html(魚拓)

阪神・能見篤史投手(34)が27日、甲子園歴史館の特別企画『阪神タイガース・能見篤史選手トークショー』の中で登板がなかった今年のクライマックスシリーズ・広島戦について初めて口を開いた。「僕が決めることではないですが、いくなら1戦目かな、と思ってました。マエケン(前田健太)とは投げたいな、と思っていた」と笑顔交じりに振り返った。一方で「1勝1敗で3戦目でまわってきたときに、どちらがプレッシャーがかかるのか、を考えると(初戦を藤浪)晋太郎でいくのも、わからなくもない」と冷静に語った。

掛布氏 能見に期待「真のエースへ」より抜粋

■チームに貯金をもたらす真のエースへ

 私が理想としているエースの最低条件は、貯金「8」以上と、200イニングのクリアである。私は昨シーズン、「エースになるべきは能見だ」という話を至るところでしてきた。広島とのクライマックスシリーズでは、結局、能見には登板機会がなかった。後で聞くと、どこかに故障を抱えていて無理できなかったことが理由のひとつだったらしいが、きっと彼なりに、心の中で思うところはあったと思う。そういう悔しさを今シーズンは、「打倒巨人」にこだわらず、チームに貯金をもたらす真のエースとなることで晴らして欲しいのである。


主な成績(2013年シーズン)比較 Edit

黒字は3人の中でのトップ、赤字は同年のセ・リーグトップ

成績\選手藤浪晋太郎R・メッセンジャー能見篤史
登板(先発)数24(23)302925(25)
防御率2.752.892.69*3
勝利・敗戦10・612・811・7
投球回137 1/3196 1/3180 2/3*4
完投(完封)数0(0)636(2)
QS(HQS)率60.9(17.4)%67.9(48.3)%80.060.0%


その後の能見 Edit

  • 翌2014年3月28日、巨人と阪神は10年ぶりに開幕戦で対戦。巨人は菅野智之を、阪神はエース能見を開幕投手に立てる。打線が早々に菅野から4点を奪うも、能見は4回2/3を2被弾含む10安打10失点とまさかの大炎上。失点しても続投させる温情が裏目に出てしまった和田監督は「10点も取られる前に代えろや」「ウィードントライクワダサン」など熱い罵声を浴びせられる羽目になった。
  • 2014年シーズンは前年と同じ2位で終了、CSは同様に3位だった広島との対戦。阪神の1勝で迎えた第2戦でついに能見が先発。エースの意地を見せる8回無失点の好投を披露し、球団史上初のファイナルステージ進出を決める。チームも、そして能見自身も昨年のリベンジを果たしたのだった。後に迎えた日本シリーズでも第2戦に登板。しかし6回2失点の好投も、味方打線が相手先発の武田翔太を攻略できず敗戦投手となった。
  • 2015年は3位でシーズンを終え、CSでは2位の巨人と対戦。能見は1勝1敗で迎えた第3戦で登板。能見自身は5回1失点と試合を作るも、やはり味方の援護は無く敗戦投手となった。
  • 2017年のCSは3位の横浜DeNAベイスターズとの対戦。今期のDeNAと非常に相性の良かった能見が*52年前と同じく第3戦に先発するが、まさかの0回1/3・4安打2四球3失点で大乱調KO負け。ラストエリクサーは不発に終わった。
    一方でDeNAは初戦に井納翔一を先発させ、レギュラーシーズンで二本柱といえる力を見せた今永昇太とジョー・ウィーランドを温存し「こっちがラストエリクサーの歴史を繰り返す気か」と一部の怒りを買う。しかし甲子園で絶対的な実力を誇るメッセンジャーに敗れるリスクを見越し2、3戦目をDeNAは連勝。皮肉にも能見を相手にDeNAはエースを温存して勝つ成功例を見せる事となった。


類似例 Edit

2016年10月4日のMLBア・リーグでは、ディビジョンシリーズ進出を懸けてトロントブルージェイズとボルティモアオリオールズによる一戦勝負が行われた。

 

2-2の9回裏、オリオールズは絶対的な守護神のザック・ブリットン*6を投入するかに思えたが、バック・ショーウォルター監督は8回から登板していたブラッド・ブラックをそのまま続投。一死1・2塁とされた場面でもダレン・オデイを投入する(併殺打でピンチを脱し、10回まで続投)。
勝ち越せなかったオリオールズは11回裏もブリットンを温存、同じ左腕のブライアン・ダンシングがワンポイントとして登板。一死後にウバルド・ヒメネスへと交代するが、連打を許すと続くエドウィン・エンカーナシオンにサヨナラ3ランを被弾、オリオールズは敗れたのだった*7

結局ブリットンはこの試合に登板する事なくシーズンを終え、以降は前述の例から「ラストエリクサー」と度々呼ばれたのである*8


関連項目 Edit



Tag: 阪神 ポストシーズン






*1 その時点までで通算6度投げ合い4勝1敗2完封。
*2 アドバンテージを含め4勝0敗でスイープ。
*3 広島・前田健太に次いでリーグ2位
*4 ランディ・メッセンジャーに次いでリーグ2位
*5 3試合に先発し1勝0敗、防御率2.14。3試合全てでQSをクリアし、うち1試合は完投勝利を納めていた。
*6 同年は69登板でリーグ最多の47S、防御率0.54でWHIP0.84。さらにセーブ機会で失敗なし、前年からも49連続セーブ成功(継続中)と圧倒的だった。
*7 ちなみに満塁策は取らず、連打も被弾も初球だった模様。
*8 特に故障もなくブルペンで準備しており、なんJのファンからは「勝ち越した後での登板」と推測されたが真相は分からずじまい。