肘ボロ

Last-modified: 2024-02-25 (日) 18:43:31

元ロッテ→阪神→西武の小林宏(之)*1のこと。転じて「肘の周辺に故障を抱えている投手」を指す。

概要

2010年のオフに海外FA権を行使し、それまで所属していたロッテを離れる意向を示した*2小林は、かねてからの夢であったメジャーリーグ挑戦を表明する。しかし、「複数球団が興味を示している」などの情報が流れながら獲得する球団は現れず、結果的に挑戦を断念することとなった。

その後阪神が獲得に乗り出し、契約も間近と思われていた中、2011年1月12日に日刊ゲンダイが「メジャーにヒジ鉄食らった原因はこれか 阪神が狙う小林宏の右ひじはボロボロなのか」なる記事を掲載。事実、2010年のオープン戦で肘を故障して開幕に出遅れた小林であったが、ソースがゲンダイであることに加えて「むしろ投球中に起こる足のこむら返りの方が問題」と見るロッテファンの方が多く、加えてゲンダイが過去に久保康友の肘に対してもコンディション不良を訴えていた*3ことから、完全なる飛ばし認定を受ける。また、これをソースになんJへ立てられたスレッド(後述)も大して盛況を見せることはなかった。

だが、板一覧のエラーで最下層にいつまでも滞留し続けたためにスレッド自体が謎定期化し、同時に表示され続けていた「レフトの神様」「キーファ外野手、自由契約を要求…海外移籍か*4」「rioのアーニャたそかわいすぎワロタンゴwwwww*5」「プロ野球選手名鑑について語ろうぜ」「1993年」のスレと同時に一躍有名ワードとなる。この中で「肘ボロ」の略称も生まれたほか、肘以外の他部位に故障が起こった場合は「○ボロ*6」と改変して使用される例も増えていくことになった。

その後

同年の1月20日、2年総額5億円という複数年契約を結んで正式に小林の阪神入団が発表。先発ではなく勝ちパターンの一角として期待されるも、前半戦だけで救援失敗が6度(うち4敗)と大きな不調を見せて*7二軍落ちするなど散々なシーズンを送り、このパフォーマンスも「肘ボロ」の印象をなんJ民に強く植え付けてしまう。2年目は一軍登板すらなく、瞬く間に死刑囚化。阪急阪神HDの株主総会の場でも株主から「不良債権」と糾弾される有様であり、結果として契約の延長もされないまま、当初の予定通り2年で退団することとなった。しかも小林を獲得した阪神は、次期内野手として期待されていた髙濱卓也*8を人的保障でプロテクト外にする手抜かり*9からロッテに獲得され*10、二重に損をするというオチまでついた。

その後、小林はマイナー契約でエンゼルスに入団するもわずか1か月で自由契約となり、独立リーグのBCリーグへ。2014年途中に中継ぎの強化を狙う西武に入団しNPB復帰を果たしたが、その年限りで戦力外となり引退を決断した。

発祥スレッド

ロッテ小林宏の肘はボロボロ
https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1294825026/

1 風吹けば名無し 2011/01/12(水) 18:37:06.85 ID:mh5hStkp
 @nikkan_gendai
 株式会社 日刊現代
 日刊ゲンダイ 【プロ野球】 メジャーにヒジ鉄食らった原因はこれか 阪神が狙う小林宏の右ひじはボロボロなのか
 https://twitter.com/nikkan_gendai/status/25067571761909760

2 風吹けば名無し 2011/01/12(水) 18:38:50.81 ID:8jGl/QON
 そんな重要な情報が外部に漏れるわけないやん

関連項目


*1 ロッテ最終年の2010年から、登録名を「小林宏」に変更した。元オリックス→楽天の小林宏とは別人。
*2 ロッテはこの際に引き止めず、宣言残留も認めなかった。当時のロッテ球団は高額年俸選手を多く抱えており、引き留める余裕がなかった。
*3 ロッテ時代の報道だが、トレード移籍後の阪神(およびFA移籍後のDeNA)でも一定のパフォーマンスを見せている。
*4 ゲーム『ドラゴンクエスト7』に登場する同名キャラが、途中でパーティから強制離脱することをネタにしたもの。
*5 パチンコ機種「Rioシリーズ」についての謎定期スレ。当時はTVアニメ版が放送されており、このキャラクターも登場していた。
*6 腰の場合は「腰ボロ」、膝の場合は「膝ボロ」など。
*7 これには本人の問題もあるが、故障を押して出場していた城島健司がショートバウンドの捕球に支障をきたしていたため、決め球であるフォークボールの使用を制限されていた影響もある。
*8 2007年高校生ドラフト1位。2022年オフに日本ハムから阪神へ移籍した高濱祐仁の兄。
*9 小林の獲得時に楽天からFA移籍した藤井彰人を支配下登録していたため、藤井をプロテクトせざるを得なくなり、髙濱がプロテクト外にされた。
*10 当時のロッテは西岡剛がメジャーに移籍した直後であり、手薄になった内野手を補強する意味合いがあったものと思われる。