死刑囚

Last-modified: 2026-01-02 (金) 15:21:32

長期・大型契約で多大な期待を寄せられながら、それに見合った成績を残せていない選手の蔑称。
特に他球団から移籍してきた外様選手が言われやすい。

概要

その語源は明確でないが、選手に「死刑囚」という言葉が使われたのはカッスレでの「終身名誉死刑囚」が発祥とされる。
これが冒頭の意味で本格的に定着し始めたのは2007に韓国リーグ・LGツインズから移籍後2009年まで中日ドラゴンズに所属し、期待されたが結果を残せなかった李炳圭あたりからと推測される。
NPBにおける「不良債権」「聖域」だが、MLBでは年俸10億円越えかつ契約期間5年超など超高額・超長期の契約が当たり前である上、引退後に関する条項、細かな出場条項など数多くのオプションもあり簡単にロースターを外せないこともあり、日本のそれとは格も質も異なる。
このことから期待に応えられない選手には敬意を表して「死刑囚」と呼ぶようになった。

長らく死刑囚状態が続いたり、ファンに与えた絶望感があまりにも大きい選手は「終身名誉死刑囚」へと昇格する。
また、復活の兆しが見られたり死刑囚扱いには微妙な立場の選手に対しては「容疑者」「被告」「服役囚」など、準ずる意味合いの称号が使われる。

上記のいずれも明確な定義などはなく、基本的には選定者のフィーリング次第である。

なお汚名返上の活躍でお荷物状態を脱しつつある選手に対しては「模範囚」「再審請求」、本格的に復活したと判断された選手は「脱獄」「釈放」「恩赦」「冤罪」、逆に見切りをつけられて解雇されれば「死刑執行」などと表現される。

また、死刑囚認定された選手を複数抱えている球団については「○○収容所」と呼ばれることもある。例として10年代初期のソフトバンクや10年代末期の巨人などで、特に巨人は他球団を戦力外となったベテラン選手を獲得していたことから「廃品回収」とも揶揄された。

なお、同じく高年俸ながら活躍できていなくても、過去の活躍度合いが高く評価されている(特に生え抜きの)選手の場合は死刑囚と呼ばれることはあまりなく、このような場合は高年俸も「年金」としてある程度許容されている*1

主なリスト

近年の著名な死刑囚

執行された例

  • ジョシュ・ハミルトン

    2012年に43本塁打、128打点の成績を上げるも、地区優勝が懸かった最終戦での痛恨の落球や過去の素行によって「特別終身名誉死刑囚」に認定されたジョシュ・ハミルトンは、同年オフに5年1億2500万ドル(約105億円)でTEXからLAAに移籍。
    すると6月19日に5打数3併殺2三振という離れ業を成し遂げるなど「案の定」な成績が続き、死刑囚への道を歩み始める*2。結局移籍1年目は期待外れの成績に終わると2年は怪我でほとんど戦力にならず、移籍3年目のシーズン前にはコカインの摂取をしていたことが発覚*3。LAAはハミルトンを見切って古巣TEXに放出、契約の残り金額の一部をTEXが負担し、ハミルトンも金額の一部を破棄したものの、LAAは総額1億2500万ドルの内1億500ドルを払うこととなりとんでもない死刑囚ぶりを発揮した。TEXに放出されたハミルトンはその後も故障に苦しみ、ほとんど試合に出られず契約を満了と同時にTEXを放出された。現在は引退状態であるが、2019年9月末に実娘への暴行で逮捕され、執行猶予で決着したものの「死刑囚」どころか本物の囚人にまでなりかけた。

  • クリス・デービス(通称クスリ・デービス*4)

    2013年にシーズン50本塁打を達成すると、2015年にも47本塁打、117打点という素晴らしい成績を挙げ、2016年頭に7年総額1億6100万ドル*5でBALと契約するものの、同シーズン以降成績は低迷。暫くはアダム・ダンのような成績だったためまだ許されてはいたが*6、2018年は規定打席に立ってシーズン打率.168(470-79)*7という離れ業を披露*8。チームもこの年47勝115敗、勝率.290凄惨な成績に終わる。その後も大した活躍は出来ず、19年には開幕から全く当たりが出ず、前年から62打席連続無安打を記録してしまい、MLBにおける野手の連続打席無安打記録*9を更新。規定打席には届かなかったが結局打率.179でシーズンを終える安定感を発揮。大荷物を抱えたBALは2年連続100敗を喫するなどまたも低迷期に陥らせる戦犯の一人となった。21年には開幕ロースターから漏れて試合への出場がないまま、5月に股関節の手術を受けてこの年の残りの試合を全休することを発表し、その後8月に現役引退を発表。満場一致で史上最悪の死刑囚の評価をほしいままにしてしまった*10

    同じクリスでもOAKに所属の外野手のクリス(Khris)・デービス*11は2018年に本塁打王を獲得し、翌年の日本での開幕戦でも同点本塁打を放つなど主力打者として活躍していたため、外野手の方を「本物」・内野手の方を「偽物」と呼ぶなどのネタがある*12。しかし、このKの方のクリス・デービスもOAK、そして2021年に移籍したTEXで死刑囚化し、6月に解雇。8月に入り古巣OAKにマイナー契約で拾われると復調し9月にメジャーにカムバックしたがシーズン終了後に自由契約。こちらも死刑執行となってしまった。

  • アンソニー・レンドーン

    2020年代前半を代表する極悪死刑囚
    2019年にWSHで126打点(ナショナルリーグトップ)と34本塁打、OPS1.010で三塁手部門のシルバースラッガー賞を獲得。ワールドシリーズでは崖っぷちの第6戦・第7戦で活躍し球団初のワールドチャンピオンに貢献。シーズンオフに7年2億4500万ドルという大型契約で移籍し、鳴り物入りでLAAに加入することになったのだが…
    翌2020年シーズンは開幕直前に早速左わき腹を痛め開幕戦を欠場。その後はコンスタントに出場し52試合で打率.286、9本塁打、出塁率は.418とまずまずの成績を残した。しかし、翌2021年は開幕直後に股関節の張りでIL入り、復帰直後に自打球で左膝を打撲し再びIL入りとスペランカーぷりを発揮。その後復帰するが7月に今度は左ハムストリングを負傷し三度IL入りと、そのスペランカーぶりが大いに目立ってしまった。そして翌月には腰の手術により残りのシーズン出場が絶望的に。
    翌2022年も故障で47試合の出場に留まった他、6月26日にはIL入りしているにも拘らず乱闘に参加し、顰蹙を買う始末。
    2023年には開幕直後にファンと乱闘して4試合の出場停止処分を受ける*13衝撃のスタートダッシュを切り、5月16日に左足の負傷で10日間のDL入り、6月7日の復帰から2週間も経たぬ6月20日に死球でDL入りと相変わらずのスペ体質を発揮し*14、7月には早々と今シーズン終了。ストラスバーグ、ブライアントと共に米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」の「MLBの2023年シーズンで給料貰いすぎチーム」企画の三塁手部門に選出された。。また、オフには「162試合は多すぎる」などと試合に出られないのを試合数のせいにするかのような発言をし、それまでのプロ意識に欠けるとも捉えられる複数の舌禍も含めて当然ながら多くのファンから批判され、WSH時代の同僚ジョナサン・パペルボン*15にも「シーズン半分の試合しか出たくないのならば年俸を半額返納しろ」「野球より家族だと思うのは勝手だが、思っていても喋るな」というぐうの音も出ない正論で切り捨てられ、しまいにははっきりと「チームの癌」とまで言われている。
    翌2024年も故障で57試合の出場にとどまったほか、2025年にはキャンプ初日に股関節の手術を行うことを発表。いつ頃の怪我かは明言されていないが早くも開幕絶望となり、後にオーナーから全休が発表、そして年末に遂に死刑執行LAAの6年間で22本塁打、125打点と2019年1年のシーズン成績に届かないというグロっぷりを見せた。
    多くの死刑囚は成績が伴わなくとも真面目ではあるため*16、成績のみならず素行にも問題のあるレンドーン死刑囚への風当たりは非常に強く、デービスに代わり史上最悪の死刑囚に認定されるのもそう遠くないものとなっている。

  • ルスネイ・カスティーヨ
    2014年に7年7250万ドルでBOSと契約しながらチーム事情もあったとはいえ7年わずか99試合出場「年俸1100万ドルのマイナーリーガー」とも揶揄された死刑囚。その後2021年に楽天に入団するが、案の定活躍できなかった。
  • チェン・ウェイン
    2000年代の黄金期中日で活躍した台湾出身の投手。2012年からメジャーリーグに移籍するも、2016年にMIAと5年総額8000万ドルで契約したのち死刑囚化。最初の2年は故障続きで満足に投げられず、2018年にはビジター13登板で防御率9.27を記録(一方で投手有利の本拠地マーリンズ・パークでは防御率1.62。)。救援に降格となった2019年には1イニング4被弾を記録するなど中日時代や前所属であるBAL時代の姿とはかけ離れた投球を続けた。19年に放出され、SEAとマイナー契約を結んだ後20年9月にロッテが獲得。21-22年は阪神でプレーしたのち23年は北米独立リーグへ移籍、25年に引退表明。
  • ワンダー・フランコ

    堅守強打のスイッチヒッターとして知られる、レイズの内野手。2021年にア・リーグ新記録となる37試合連続出塁を20歳の若さで記録し、ア・リーグの新人王の投票でも3位となるなど活躍を見せ、オフに11年総額1億8200万ドル(約256億円)で契約を延長した。翌22年は故障もありやや成績を落としたものの、23年はオールスターゲームを辞退したアーロン・ジャッジの代替選手として選出されるなど、素行に不安があったもののMVP級の活躍を見せていた。
    しかし、2024年8月に地元ドミニカで未成年者との不適切行為疑惑が発覚する。調査を続行するため同年は休職扱いへ移行、年末年始にかけて出頭命令を拒否して雲隠れする暴挙に出たが、案の定元日に司法当局からの召喚を拒否した容疑で逮捕された。
    2025年7月10日にドミニカ共和国当局に上記の容疑で正式に告発され*17、No.1プロスペクトかつフランチャイズプレーヤーとしてチームの中心選手となること間違いなしとみられていたフランコが思ってもみなかった形で死刑囚化したことはTBに大打撃を与えた。その後檻と2年契約を提示され控訴中である。

  • トレバー・バウアー

    ロサンゼルスの名門大学・UCLA出身の投手で、レッズ時代の2020年にはサイヤング賞を受賞している投手。
    2020年オフにLADと3年総額1億200万ドルの契約を結んだものの性的暴行疑惑が浮上、チームメイトらによる拒絶もあり1月6日に死刑執行となった。本人の歯に衣着せぬ物言い*18も祟り残り29球団からも全く相手にされなかったためその動向が注目されていたが、2023年の開幕直前にDeNAが1年契約で獲得*19。前年のロベルト・オスナ*20の例もあったとはいえ、2年前のサイ・ヤング賞投手がNPB入りというビッグニュースは世界に衝撃を与えた。
    DeNA入団後当初は爆発炎上を繰り返していたが、後に適応し19先発10勝4敗防御率2.76とまずまずの成績を収める。また性的暴行疑惑についても潔白が証明され、文字通りの無罪となったことからMLBへの復帰をめざしたが、そもそもの性格難から又も30球団に敬遠され、メキシカンリーグへと旅立った。2025年には前年日本一を達成して悲願の優勝を目指すDeNAが9億円(球団史上最高額)で獲得するも、この年は大した活躍は出来ず、21先発4勝10敗防御率4.51で不良債権になってしまった。
    日本での発言も度々物議を醸したが、コーチ役としては遺産を残した*21ことやチーム内からの評判は悪くないことで絶許化は避けられている。

執行を回避された例

  • アルバート・プホルス

    ドミニカ共和国出身で、32歳だった2012年に10年総額2億5400万ドル(引退後のオプションも含め、最長20年総額2億6575万ドル・当時のレートで約199億円)という超大型契約でSTLからLAAに移籍。STLで10年連続3割30本100打点をクリアというとんでもない記録を打ち立てSTLも引き留めに大型契約を用意、またマーリンズなども大型契約を用意したが最終的にLAAが獲得した。しかし同年5月時点で打率1割台・0本塁打と今までにない大不振に陥り「MLB最高の優良スラッガー」と評された前年までから一転して史上最悪の死刑囚となる可能性が懸念された。同シーズンは持ち直しその後もまずまずの活躍を続けるも、2017年にはMLB通算併殺打記録を更新してしまい、更に度重なる故障で特に脚力がボロボロとなっており衰えも隠しきれなくなってしまった。10年契約が切れる2021年5月6日にLAAはプホルスのDFAを発表*22。とはいえプホルスは既に41歳(MLBの現役選手で最高齢)であり、年俸相応かはともかくそこそこの成績は残し続けていたこともあってこの頃になると死刑囚扱いをしていない者も多く、放出したLAAを批判する声も寄せられている。
    そして、そのまま死刑執行か...と思われた矢先にLADがプホルスを獲得、執行を免れた。その後はドジャースで4番を任されるなど普通に活躍。チームもプホルス加入後から6連勝を飾るなど、好影響をもたらした。
    最終的にLADでの成績は.254(189-48)・12本塁打・38打点・1盗塁。プホルスのこれまでの実績を考えれば寂しい成績だが、41歳の選手がMLBで残した成績と考えれば十分すぎる活躍と言える。特に左投手との対戦においてはOPS.939と全盛期並みの数字を残している。
    2022年は古巣STLと1年契約を結んだ上で同年限りでの引退を表明してシーズンに臨み、開幕は低調だったが7月以降に復活。昨年同様に左投手に対しては打率3割後半の好成績を残し対左の試合ではスタメンを張ることも多く、更に8月には60打席以上立って月間打率.393、8本塁打、OPS1.335と全盛期を彷彿とさせる大暴れを見せ、9月24日には通算700号となるホームランを打つなど大活躍でSTLの地区優勝に大きく貢献。最終的に.270(307-83)、24本塁打、68打点、OPS.895と引退する選手とは思えない好成績を残し、カムバック賞を受賞し惜しまれながら勇退した。

  • ジャンカルロ・スタントン

    NYYの外野手で、マーリンズ時代の2014年と2017年にナリーグ最優秀選手賞のハンク・アーロン賞を受賞している。2014年に、当時北米プロスポーツ史上最高額となる13年総額3億2500万ドルの契約をマーリンズと結んだ。だがその高額年俸が仇となり2017年オフのトレードでNYYに移籍し、移籍初年度は前年と比べると物足りなかったものの打率.266・38本塁打・100打点と一定の成績を残したが、2019年に急遽死刑囚化。開幕直後に肩を痛め離脱すると、6月に復帰するもわずか6試合後にヒザを痛めまたもや離脱。シーズン最終盤に復帰しポストシーズンにも出場してALCS第1戦では本塁打を放つもののその試合で右大腿四頭筋を痛めるなど凄まじいスペランカーぶりを発揮。最終的にレギュラーシーズンは打率.288・3本塁打・13打点と一定の成績こそ残したが僅か18試合の出場と全く稼働できず、ポストシーズンの試合で三振した際は本拠地のファンから激しいブーイングを浴びた。*23翌2020年もケガで23試合の出場にとどまり、2021年は復活するが2022年から再度低迷。故障続きの結果かつては平均レベルだった脚力が球界最低レベルにまで落ち込んでしまった。
    しかし必死のリハビリの甲斐もあり、2024年以降打撃面では持ち直し*24、2025年には通算450本塁打を達成した。

  • ダルビッシュ有

    言わずと知れた日ハム出身のエース投手。沢村賞の選考基準の全項目達成しながら複数回受賞を逃した唯一の人物でもある*25
    2011年オフに日本ハムからレンジャーズへ移籍、順調にキャリアを積み上げ2018年からカブスと6年1億2600万ドルの超大型契約を結んだ。その初年度、ケガもあって僅か8先発のみに留まり、更に制球難で1勝3敗・防御率4.95と全く活躍できず、翌2019年は前半戦こそ前年のように制球難が改善出来ておらず、死刑囚テンプレルートを辿るかのように苦戦が続いたが、後半戦は13試合で防御率2.76と安定感を取り戻し復活。なかなか勝ちがつかず6勝8敗止まりだったもの1年通してローテを守り評価を持ち直すと、60試合短縮シーズンとなった2020年には8勝3敗で最多勝を獲得、防御率は2.01と完全復活を果たし、サイ・ヤング賞投手最終選考にもノミネートされるなど文句無しの無罪放免となった。
    その後は有名日本人選手の移籍と大活躍で相対的に地味な存在となってしまったが、それでも活躍を続け、移籍したパドレスで2023年(37歳)には6年総額1億800万ドルの契約を結んだ。

  • フェルナンド・タティス・Jr

    パドレスの野手で、5ツールプレイヤーとして知られる強打者。2021年にはナ・リーグ本塁打王に輝き、ゲーム「MLB: The Show」の2021年版カバーを飾った。同名の父もMLBで活躍した。
    着々とヒーロー路線を走り、2021年オフにはSDフロントから14年3.4億ドル+全球団からのトレード拒否権の過去最大の大型契約を結んでいたが、12月上旬に母国ドミニカ共和国でバイク事故に巻き込まれるアクシデントがあり、その大型契約2年目にあたる2022年のキャンプレポートデーまでチームへの報告を怠っていた事と、その後シーズン開幕前に手術を必要とする手首の骨折が判明。シーズン開幕後3ヶ月を棒に振る事になってしまった。そして8月に復帰しAAでリハビリを開始した矢先の8月12日、今度はアナボリックステロイド*26として禁止薬物となっている「クロステボル」の使用が発覚して80試合の出場停止処分*27が決定。本人の言い分も批判の種となり*28一時はヒーロー路線から本格的に転落して死刑囚化が危惧された。2023年に復帰し、コンバートされた*29外野でDRS+27/OAA+9神懸かり的な守備を披露し、この年はキム(ユーティリティー部門)と共に見事ゴールドグラブ賞を受賞し、守備の最高峰プラチナグラブ賞にも上り詰めた。前年までと変わらずSDの中核選手として活躍し、敵地での大ブーイングを受けつつも無事死刑囚予備軍のレッテルを払拭した。

  • クリスチャン・イエリッチ

    ミルウォーキー・ブルワーズの外野手で、日系三世でもある。
    2017年オフにトレードでMIAから移籍すると、2018年は打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁と三冠王に迫る好成績を残し、地区優勝に貢献。首位打者・シーズンMVPも獲得した。2019年も同程度の成績を残し、オフに最大10年総額2億2850万ドルで契約延長した。
    2020年以降に長く低迷、2022年には5年ぶりに150試合出場をクリアしたが、打率.252・14本塁打・57打点とリーグ平均程度の数字に留まり、三振も自己ワーストの162を数えるなど汚名返上には至らなかった。
    2023年からはリードオフマンとして復活の一年を送り*30、やや評価を立て直し、翌年は腰痛の悪化で出場できない試合が増えるも復帰への道を進んでいる。

近年の死刑囚事情


2018年~2020年

2018年のオフには2013年オフにNYYと7年1億5300万ドル(約166億円)の契約を結びながら直近2年間故障で出場がなかったジャコビー・エルズベリー死刑囚が契約を1年残しているにも関わらず来季年俸の支払いを拒否された上で死刑執行。また、2017年にNYMと4年1億1000万ドルの契約を結びながら故障続きで、2019年には自身が所有する牧場で穴に嵌まり右足首を骨折したという驚愕の理由で出場すらなかったヨエニス・セスペデス死刑囚は2020年度の年俸を約5分の1にカットされ、そして迎えたシーズンは8試合出場後に突如遠征先から失踪。その後残りのシーズンを新型コロナウイルス流行を懸念し出場辞退すると表明した*31


2021年

レンドーンの古巣であるWSHでは2019年のワールドシリーズMVPで同年オフに基本7年2億4500万ドル*32で契約延長したスティーブン・ストラスバーグ、2019年から6年1億4000万ドルの契約を結び同年のポストシーズンでは先発に救援に獅子奮迅の活躍を見せたパトリック・コービンの両腕が短縮シーズンとなった前年に続き数字を残せず死刑囚化。コービンは投げるたびに打たれる状態で、この年は9勝こそ挙げたもののリーグ最多の16敗を喫し、防御率は5.82と凄惨な成績に終わった。
ストラスバーグはこの年わずか5試合に登板したのみで、7月に胸郭出口症候群を発症し復帰が絶望的となってしまった。


2022年

同様に17年オフに8年総額1億4400万ドルの大型契約でSDに加入した中距離砲のエリック・ホズマー死刑囚は、一塁手としては長打力不足だったこともあり打率の下落と共に不良債権化*33。改善傾向にあった守備も再び悪化し、シーズン中に残り3年半の契約を残して無理矢理BOSにトレードされた*34末オフに解雇。望まぬトレードだったため残りの年俸もほぼ全額をSDが負担する他、当初予定していたWSHのフアン・ソトとのトレードをホズマーが拒否した*35ため急遽別のトレードを仕立てた経緯もあり、退団後も中長期に渡ってチーム編成の足枷となってしまっている*36

NYY時代に強打の二塁手として鳴らしたロビンソン・カノーは2014年よりSEAと10年総額2億4000万ドルの契約を結び、2017年まではその契約規模に違わぬ安定した成績を残していたが2018年5月に右手に死球を受け骨折、直後に利尿剤であるフロセミドが尿から検出されたことでキャリアが暗転。80試合の出場停止処分を受けるとそのオフには半ば厄介払いのような形でNYMへとトレード放出される*37。移籍1年目は低調な成績に終わったものの短縮シーズンとなった2020年は好成績を残し薬物使用の汚名を返上することに成功したように見えた矢先、シーズンオフの11月にアナボリックステロイドの1種であるスタノゾロールが検出され翌2021年シーズン全試合の出場停止処分を受けることとなった。2022年に再び戦列復帰するものの39歳という年齢もあり開幕から低調な成績が続いたことで2年近い契約を残しながらも死刑執行となり、その後SD・ATLと渡り歩くも復活とはならず、この年を最後にMLBの表舞台からは姿を消すことになった。

なお2017年オフにLAAと5年総額1億600万ドルで契約延長したものの、2019年以降は毎年rWARがマイナスを記録するなどプホルスと共にチームの足を引っ張った強打の外野手ジャスティン・アップトン死刑囚は開幕前に死刑執行。拾ってくれたSEAでも輝きを取り戻すことはなかった。
一方、投の方ではWSHのストラスバーグ・コービンが前年に引き続き低パフォーマンスに終始。ストラスバーグは故障の影響で僅か1先発に留まり7月には早々にシーズンを終了。コービンは一時は防御率7点台と言う壊滅的成績を残し、9月9日時点で27登板で6勝を挙げ6点台前半までに回復するも最終登板でド派手に炎上。2003年に記録したDETのマイク・マロース(9勝21敗)以来19年ぶりとなる20敗こそ免れたが、敗戦数は両リーグブッチギリの19敗、被安打(210)・自責点(107)でもワーストを記録。とりあえず投げてくれるだけストラスバーグよりはマシという声もあるが、この年は規定投球回にも到達できなかった。
左右のW死刑囚を抱えたWSHは30球団ワーストの107敗を喫する惨事となり、主力野手のジョシュ・ベルにソトまでをもそれぞれSDに放出する*38という再建期入りを余儀なくされた*39

2019年オフにBOSと5年1億4500万ドルで契約延長したクリス・セールは、2020年シーズンをトミー・ジョン手術で棒に振ると、翌2021年こそ後半戦に戦列復帰し5勝を挙げたがこの年はスプリングトレーニング中に右肋骨骨折、7月に復帰したが2試合目で打球が左手に当たり薬指骨折、挙句の果てに自転車事故で右手首骨折と猛骨折賞を達成し、チームの最下位転落の一因となった。
オフにはCHCと結んだ2016年からの8年総額1億8400万ドルの契約に見合う成績を残せず、故障や鈴木誠也の加入等で出場機会を失った守備型外野手、ジェイソン・ヘイワード死刑囚が死刑執行。LADとマイナー契約を結び、再起を目指すことになった*40


2023年

かつてはSFの大エースだったマディソン・バムガーナーが死刑囚化。バムガーナーはSF時代にチームを3度の世界一に導き、オールスターには4度選出、打撃にも定評がある*41名左腕であった。しかし2017年頃からその実力に陰りが見え始め、AZに5年8500万ドルの契約で加入した2020年以降は見るも無惨にバッピ化。それでも弱小チームにあってイニングは稼いでいたためまだ許されていたが、チームの再建が進みプレーオフ進出も視野に入り始めた2023年には最早バムガーナーの存在価値は薄れ、開幕から1ヶ月保たず4月20日に残り契約を2年弱残して死刑執行となってしまった*42*43

ストラスバーグは2021年に発症した胸郭出口症候群から回復の見込みがなく、4月下旬には「重度の」神経障害を発症、トレーニング・運動の類についてドクターストップがかけられる事態に発展。下手すれば日常生活を送ることすら困難になると危惧されるほどの重症で、遂に万策尽き契約を3年以上残して引退を余儀なくされた*44。ここまで来るとあまりの惨状に「死刑囚」と言われることすら憚られる状態になっている。なお怪我による引退のため、プリンス・フィルダー*45と同様に残りの年俸は全て支払われる。球団初のWS制覇の代償は余りに重いものとなってしまった。
同僚のコービン死刑囚は打線の加護に恵まれ10勝(15敗)を挙げたが、防御率5.20・WHIP1.48と投球内容は改善せず、3年連続でリーグ最多失点・最多敗を喫した。一方でセール死刑囚は防御率4.30・6勝5敗と数字はパッとしないが、特定のチーム相手にのみ燃えまくった*46ことを考慮すると内容は比較的改善された。両者ともにかつてのバムガーナー(前述)のように再建期のチームでローテを守りイニングを稼いでいる(セールは1ヶ月程度離脱あり)ことは評価に値するだろう*47。なお残り契約が1年となったセールはオフにATLへトレードされると*48、現契約を破棄して新たに2年3800万ドルで再契約した*49

打者では、2022年よりBOSと6年1億4000万ドルの契約を結んだトレバー・ストーリーの雲行きが怪しくなっている。ストーリーは堅実なショート守備とノーラン・アレナドに匹敵する長打力を併せ持ちCOLの中心選手として活躍していたが、に不安を抱えており、COL最終年は平均をやや上回る程度の打撃に落ち着いていた。この不安は的中し移籍初年度は不振もあって94試合の出場に留まると、オフに肘が限界を迎え手術を敢行。翌シーズンの大半を棒に振ってしまい*50、流石の金満球団といえど無視できない損失となっている*51

CHCの主力として2016年の世界一に貢献したハビアー・バエズとクリス・ブライアントも死刑囚化。バエズは「エル・マーゴ」*52とも称される芸術的なショート守備と球界最上位のパワーを買われ2022年からDETと6年1億4000万ドルの契約を結んだが、この頃から選球眼の悪さが一段と悪化し打率が急降下*53。翌年もWBCを除けば低調で500打席以上に立ちながらOPS.592と自動アウト化し、スタメンを外されることも増えモチベーションが上がらないのか怠慢プレーも目立った。ブライアントはデビューから3年間の三拍子揃った全盛期*54ほどではないにしろ安定した成績を残す中距離砲で、2022年からCOLと7年1億8200万ドルで契約した。前年までにアレナド*55やストーリーといったスター選手を軒並み放出したばかりの再建球団の獲得は物議を醸した*56が、本人も評判を覆すことが出来ず度重なる故障に悩まされており、出場しても攻守共に悪化。全球団へのトレード拒否権が契約内容に含まれている事もあり、共に再建中のチームにおいて大きな足枷となっている。
そのCHCでは前年死刑執行されたホズマーを1年契約で獲得しているが、31試合出場で打率.234・2本塁打とKC時代の輝きを取り戻せず、5月に放出されることになった。

ヘイワードもマイナー契約から這い上がり、プラトーン起用もあって打率.269・15本・40打点といぶし銀の活躍。見事来期の契約を勝ち取った*57
余談だが、かつて死刑囚として死刑執行されたセスペデスがWBCキューバ代表として選出されたものの、打てば内野ゴロを量産し守っては落球と案の定な戦犯ぶりを披露し、遂には代表においてもベンチ要員になり再び事実上の死刑執行を受けた。またホズマーは5月に解雇された後は再就職先が見つからず、オフに引退。SDは野球選手ですらなくなった人に残り2年間も年俸を支払う羽目になってしまった。


2024年

長年に渡りCWSの主軸打者として活躍していたHOUのホセ・アブレイユが死刑囚化*58。アブレイユはコロナ60試合短縮シーズンの2020年にリーグMVPを受賞し、2022年オフに3年5850万ドルでHOUに移籍。CWS最終年に長打が激減*59していたことから不安視する声はあったものの、指標は相変わらず優秀で前年より良化していたことから期待する声も大きかった。
ところが既に35歳となっていたアブレイユは翌2023年から急激に衰え*60、同年はホームランこそ18本放つも打率.237、OPS.680とさらに成績を悪化させると*61、24年は4月25日時点で打率.068という驚愕の惨状となってしまい、結果的に4月30日より約1か月の間異例とも言えるルーキーリーグでの再調整となった*62。しかし復帰後も打率1割台と振るわず、遂にHOUはアブレイユを諦め6月14日に死刑執行。ベテランをベテランで若返りさせる戦略は失敗に終わってしまった*63*64。この他HOUでは2022年から5年8500万ドルの延長契約に入っている先発投手のランス・マッカラーズJr.も故障に次ぐ故障で長期離脱*65が続き、期待されたパフォーマンスを発揮できていない*66

BOS時代に好守巧打の左翼手として2018年の世界一に貢献したアンドリュー・ベニンテンディは2023年より5年総額7500万ドルでCWSと契約。守備型の外野手としては高過ぎるとの批判があったが、案の定初年度から長打力低下が更に進みレギュラーに定着した2017年以降では打撃3部門・OPSでキャリアワーストの数字を叩き出すと、24年は長打力*67と引き換えに打率と守備が急降下し、後半戦で大きく持ち直すもrWAR-0.8と2年連続でのチーム低迷の一因に。チームは再建に入るも低調な成績と3年もの契約が残ることから引き取り手も見つからず、球団史上最大の契約*68は現状失敗となっている。

DJ.ラメイヒューは2019年からNYYに加入すると下山をものともしないバッティング*69で自己最多となる26本塁打、守備でも本職の二塁以外に一・三塁をこなす活躍を見せ、翌20年は60試合の短縮シーズンながら打率.364を記録しCOL時代の2016年以来、両リーグでの首位打者に輝く。オフに6年9000万ドルでNYYと再契約したがこの頃からスポーツヘルニアに悩まされることになり、最初の2年間はまずまずの結果を残したものの、加齢による衰えもあり24年にはついに打率.204まで落ち込んだ。

ストーリー死刑囚は4月5日の試合でダイビングキャッチを試み今期絶望級の大ケガを負う。驚異的な回復によって9月に復帰を果たしたものの、2年連続でシーズンの大半を棒に振る結果となった。バエズ死刑囚も相変わらず低調な打撃成績に終始し、8月には腰の手術でシーズン終了*70。またブライアント死刑囚は3度の長期離脱が響き37試合の出場に留まった。

一方でセールは遂に復活。35歳にしてリーグトップの18勝を挙げるなど投手三冠に輝くとオフにはカムバック賞とサイ・ヤング賞を受賞、怪我人続出のATLを投壊の危機から救った。
また、契約最終年を迎え死刑執行が危惧されたコービンはリーグ最多被安打・最多自責点の逆二冠に輝くなど投球内容そのものは全く改善されることなかったが、174.2回を投げ抜き規定投球回に到達。見た目の成績こそ最悪クラスだが6年の契約期間中5回の規定投球回到達は特筆すべきであり、低迷期のWSHにおけるイニングイーターとして若手の酷使を防いだこともあって最終登板では惜しみない歓声が送られ事実上模範囚となった。コービンの契約満了(とタナー・レイニーのノンテンダー)によって、19年の世界一メンバー全員が退団した*71


2025年

LADのタナー・スコットが死刑囚への道を歩んでいる。
100マイル超の剛速球が武器の左腕は前2024年にMIA→SDの2球団で合計72試合に登板し、9勝6敗22セーブ11ホールド・防御率1.75・84奪三振と大活躍。オフにLADと4年7200万ドルで契約を結んだ。
ところが、この年は突如として被本塁打が前年3→11に爆増し61試合の登板で1勝4敗・8H・23S・防御率4.74と成績が大幅に悪化。投球内容もさることながらこの成績でクローザーにほぼ固定されていてセーブ失敗は10度を数える、この年エース級の活躍を見せている山本由伸の登板試合で派手に炎上、4回も勝ち星を消滅させる*72など炎上時の印象も非常に悪いため、アメリカ現地だけでなく日本のファンからもヘイトを集めてしまい、更にポストシーズンでも不安定な投球に終始した結果ワールドシリーズでは遂にロースター落ちとなるなど契約初年度から波乱のスタートとなっている*73

TORでは前年にBALで打率.235ながら44本塁打と102打点を記録し、5年9250万ドルの契約で移籍した打撃専のフリースインガー、アンソニー・サンタンデールも死刑囚化。打率.175にしてたった6本塁打と見事なまでに期待を裏切り、5月30日には肩の炎症で離脱するとシーズン最終盤まで復帰せず。汚名返上の機会であったポストシーズンでも途中離脱してシーズン終了となった。サンタンデールを筆頭にTORはオフの補強が尽く空振りに終わっている*74が、相次いで復活したベテランに支えられリーグ優勝を果たしている

昨年に単年2500万ドルの契約を結びながら防御率6点台と不振だったARIのジョーダン・モンゴメリーはオプションを行使して単年2250万ドルで契約を延長するも開幕前に肘を故障し無事死刑囚の仲間入り、TJ手術でシーズン全休が決まると7月にはMILへトレードで放出されることとなった。

ブライアント死刑囚は生活に支障を来すレベルの椎間板変性症に悩まされ、11試合の出場に留まった。ラメイヒュー死刑囚は太ももの肉離れで開幕から2か月弱を棒に振り、復帰後は打撃こそやや持ち直したものの年俸に釣り合うものではなく守備の衰えが深刻化。守備の配置転換で出場機会を失い、とうとう7月10日に死刑執行されてしまった。本格的に長距離砲に転向したベニンテンディ死刑囚はこの年も20本のホームランを放つなど前年よりは持ち直すが、打撃専としては全く物足りない水準だった。マッカラーズJr.死刑囚は5月に3年振りのマウンドに上がったが度重なる故障で球速が大きく低下しており、3度の離脱もあり15登板で防御率6.71に終わった。

ストーリーは4年振りにフルシーズンを戦うとチームトップの25本塁打を放ち、未だ健在の脚力でキャリアハイの31盗塁を記録する活躍でやや評価を戻した。セールも肋骨の骨折を除けば前年並の快投を見せ、こちらも釈放して差し支えない成績を残している。
また、バエズも好調なチームに引っ張られるようにモチベーションが回復。前半戦とポストシーズンは打撃の状態も良く、自慢の守備では中堅手・遊撃手双方で好守を見せ、自身6年ぶりとなるオールスター選出を果たした。しかし後半戦の打撃不振が響き、釈放は翌年以降に持ち越しとなった*75

また、前年に契約を満了した模範囚コービンはTEXに1年110万ドルという格安で拾われると、本拠地が打者有利球場でありながら各種指標をWSH時代後半より大きく改善させるなどそれなりの成績を残している。


日本人選手の死刑囚

NPBからメジャー挑戦した日本人選手も、高額な年俸に見合わない成績を残せば容赦なく死刑囚認定される。
2018年のオフに、ノースカロライナ州のスポーツメディアSporting Newsが、過去のMLB球団が結んだ最低のFA契約を振り返る特集を展開。上記の死刑囚達の多くが名を連ねる中、日本人選手では2006年オフにNYYに入団した井川慶、2010年オフにMINに入団した西岡剛、そして上記のダルビッシュが選ばれた。
ただしダルビッシュは上述の通り以降の年度では評価を覆しており、選ばれた時期が悪かっただけ*76と言える。日本人選手は元々の年俸が安いことも多く*77、井川と西岡以外で事実上の死刑囚扱いされたのは筒香嘉智(レイズ時代)秋山翔吾、吉田正尚(2024年後半以降)くらいである。
その分、井川と西岡が死刑囚としてMLBに与えた悪印象は強く、現在でもメジャー挑戦した日本人選手が不甲斐ない成績を残すと二人の名前に例えられて蔑まれるほか、どちらもNPB復帰後には日本球団*78でも死刑囚扱いされる非常な不名誉に見舞われた。

余談

なおアメリカの野球ファンの間でも同じような表現が使われており、ショーン・フィギンズ死刑囚に対し死刑認定だけでなく処刑の方法まで細かく提案される例が報告されている。

また上述のCの方のクリス・デービス死刑囚に対しては、本人が現役時代の2018年に事故でエレベーターにアダム・ジョーンズと共に閉じこめられた旨の投稿をした際「そのまま出てくるな」(意訳)というコメントで溢れかえったという例が報告されている。
レンドーン死刑囚に対しては、エンゼルスファンからレンドーンがリアルタイムでいくら稼いでいるかを追跡できるサイトまで作られるに至っている。
ちなみにMLBは西岡剛の「自主返納」のような特例を除いて解雇後も年俸支払いは続けられるため、上記のSEAは2013年も所属していないフィギンズに800万ドル(約7億8000万円)、2012年にDETと9年契約を結び、2016年にトレード先のTEXで椎間板ヘルニアによりドクターストップをかけられ引退したフィルダーにDETは2020年まで年間600万ドル(約6.6億円)*79、2023年のBALはCの方のクリス・デービスに約1500万ドル(およそ22億円)*80もの額を支払わなければならなかったため、ファンとしては冗談抜きに死刑にでもしてもらわなければやりきれないという心境は想像に難くない。

NPBでの主な死刑囚

ここまでMLBの話をしてきたが、NPBにおいても「高額複数年の割には貢献度が低い」選手は死刑囚と称されることがある。
また日本球界特有の事象として、成績的には戦力外となってもおかしくなくてもドラフト1位であったり功労者であったりと安易に切られない状態にある選手は、死刑囚呼ばわりされることがある。
なお、MLBではそういった例はほぼないが、これに近いのは2019年にワールドシリーズMVPになったストラスバーグであり、功労者とはいえ怪我がちの彼と長期契約をして、結果的に球団が大損をしている。

代表例(リンク先に死刑囚の記述がある選手のみ)


関連項目

Tag: なんJ MLB 蔑称 死刑囚


*1 晩年期のプホルス(2014年以降)のような年齢の割に活躍した選手、ストラスバーグやサファテのような選手として復帰することすら絶望的となってしまった選手などが挙げられる。かつて死刑囚と呼ばれていてもこれらの条件を満たせば取り下げられる場合が多い。
*2 2016年のFOXスポーツ「MLB史における、13のワーストFA契約」、2017年のザ・チート・シート「メジャーリーグの歴史に残る27のワーストFA契約」の両特集記事でハミルトンは二冠に輝くなど米メディアからも問題視されている。
*3 ハミルトンは高卒でプロ入り後、コカインとアルコール依存症に陥った過去があり、それを克服してMLBを代表する選手になった経緯があっただけに多くの人を落胆させた。
*4 2014年に薬物規定で出場停止処分を受けた過去があり、成績のクソさも相まって日本ではクスリ・デービスという蔑称が定着している。
*5 実際に7年間でデービスが受け取るのは1億1900万ドルで、残り4200万ドルは契約終了後14年間の分割払い。
*6 2016年シーズンは三振数のシーズンワースト記録を塗り替える勢いだったが、監督の温情により試合を欠場し回避している。
*7 それまでの最低記録だった1991年のロブ・ディアー(DET、後に阪神)と2013年のダン・アグラ(ATL)の.179(いずれも448打数80安打)をぶっちぎりで更新した。
*8 なおこの他の主要な打撃成績は、三振こそ192個で自己最低を免れるも、16本塁打49打点、出塁率.243(四死球48)はBAL移籍後のキャリアではワースト。
*9 それまでの記録は1984年にトニー・バナザード(CLE、後に南海/ダイエー)が記録した57。
*10 なお、2022年まで残された契約は支払額はそのままで数年間の分割払いとなり、単年ごとの負担は軽減されている。
*11 BALの内野手であるクリス・デービスは『Chris』。
*12 先に活躍し始めたのは内野手の方だったため、当初は逆の扱いだった。
*13 最初は5試合と発表されたが、数時間後に乱闘の原因がファンの側にある事が発覚して4試合に軽減された
*14 この穴を埋めるべくLAAは立て続けにトレードで三塁手を補強したが、弱点である先発に最後まで手が回らず、負担の集中した大谷翔平が故障する遠因となった。
*15 BOS→PHI→WSH、MLB通算368セーブ。
*16 怪我に苦しみながらも復活に向けて努力を続けるスタントン、成績こそ伴わなかった慈善事業への多大な貢献を行っていたデービスの姿勢はチーム内でも高く評価されている。
*17 これに伴い給与の支払いも停止された。なお、11月には拳銃を突き付けた疑いで再逮捕されている。
*18 特に、「粘着性物質を使って投手が回転数を上げている」ことへの批判を行っており、MLBから出禁になった原因の一つとされる。
*19 2019年オフにDeNAの練習施設を訪問するなど、かねてからDeNA球団との交流はあった。なお年俸は4億円とされているが、実際にはLADとの契約分も残っており、総額は34億円となる。
*20 TORHOU、2019年セーブ王。こちらはDVの疑いで逮捕にまで至ったが、本人は無罪を主張。出所後にFAとなってからは2020年に負傷した右肘の状態を不安視されたこともあって獲得する球団が現れず、メキシカンリーグを経て2022年シーズン途中にロッテに入団。
*21 2024年のDeNAにおいて先発ローテで活躍したアンソニー・ケイやアンドレ・ジャクソンらの外国人が、バウアーのデータをもとに修正して活躍したとされている
*22 ただしプホルスとチームの双方の合意のもとで発表されたもの。
*23 なおこの年のNYYはスタントンのみならず前年19勝のルイス・セベリーノをはじめ故障者が続出していたが、残ったメンバーの活躍で103勝を上げ、2位に7.5ゲーム差を付け地区優勝していた。なおポストシーズン
*24 同年のALCSでは4本のホームランを放ちMVPを受賞。両肘に選手生命を脅かすレベルの故障を負っており、痛みを押しての強行出場だった。
*25 岩隈久志、田中将大にそれぞれ奪われた。ただし、ダルビッシュ本人も2007年に受賞している。
*26 外から摂取した物質から蛋白質を生成する物質のこと。簡単に言えばドーピング物質。
*27 2022年シーズンは当然全試合出場不可能、2023年も開幕から「32-パドレスが2022年プレーオフで戦った試合数」出場不可能(SDはNLCSで敗退するまで12試合行ったため、2023年は20試合の出場停止となる)。
*28 「白癬治療薬として使った」と主張したが、ニューヨークポストの記者から「本来処方されるのは「クロベタゾール」であり、もっと嘘の上手い者を雇うべきだった」と論破され「アメリカ中の誰もが認める大馬鹿者」などと断じられた。
*29 元々ショートだったが守備難だったことと、金河成やザンダー・ボガーツの加入によって穴が埋まっていた。
*30 打率.278・出塁率.370・19本・28盗塁。不振に喘いだ過去3年間も出塁能力は非常に高かった。
*31 成績は打率.161(31-5)、2本塁打、4打点であり、オフに放出となった。
*32 出来高次第で最大10年総額3億2500万ドル
*33 コンタクト力には定評があったが、フライボール革命の波に乗り遅れ末期はセカンドゴロを量産していた。もっとも、当時機動力野球を掲げたKC所属時は+に働き、2015年には主軸としてチームを世界一に導いている。
*34 プロスペクト2人を付けてもらったとはいえ呪いの装備を押し付けられた形となったBOSは、この年地区の借金を丸抱えしての最下位に終わった
*35 契約にトレード拒否条項が含まれており、WSHなど10球団が対象だった。
*36 余談だが、放出時にBOSから獲得したジェイ・グルーㇺは2024年に野球賭博に関与していたことが発覚し、1年間の資格停止処分を受けた。
*37 NYMは事実上のメインパッケージであるエドウィン・ディアスが正守護神として長期契約を結ぶまでに成長した一方、SEAはジェイ・ブルースと有望株のジャレッド・ケルニックがそこそこ活躍したもののブルースは2019年にタダ同然でトレード、ケルニックも2023年オフにトレードでチームを去っており、カノーを抜きにすれば結果としてNYMが一方的に得をするトレードとなった。
*38 前述の通りトレードが破談となったホズマー死刑囚の代わりにSDからとばっちりで放出されたのは、3年後の2025年に楽天に加入することになるルーク・ボイトであった。
*39 前年にエースのマックス・シャーザーと守護神ダニエル・ハドソン、強打の遊撃手トレイ・ターナーを放出した上、主砲ハウィ・ケンドリックとライアン・ジマーマンは既に引退しており、チーム解体は規定路線だった。それでもまだ若いソトには15年契約を持ち掛けたとされるが断られている。もし実現していた場合、当時の北米4大スポーツ史上最大の契約になっていたと思われる。なお、2024年オフにソトはNYMと本当に北米4大スポーツ史上最大の契約を結んだ。
*40 その後メジャー契約を勝ち取る。当然だが、2023年の年俸2200万ドルはLAD負担分の最低年俸額を除いた全額をCHCが負担する。
*41 シルバースラッガー賞受賞2回。打力を買われての代打やDH解除による二刀流起用もあり、バスター・ポージーとのアベック満塁弾を記録したこともある。
*42 4試合目の登板で早くも3敗を喫し、防御率10.26とした試合からわずか1日での解雇劇だった。
*43 皮肉にもバムガーナー解雇後にチームは調子を上げ、プレーオフに進出すると勝ち抜いてワールドシリーズ進出も果たした。
*44 実働3年間で8登板、年俸に換算すると1試合平均約3062万ドルとなる。
*45 セシル・フィルダー(元阪神)の息子。詳細は後述
*46 対戦カード別で一番多く投げ、シーズン全自責点の3分の1以上の自責点19を喫し防御率は10.06とまるでいいところがなかったBAL戦を除いた防御率は3.15。
*47 WSHはともかくBOSは積極補強を行うなどどっちつかずの戦略が続いており、はっきりしない見通しと低迷する成績にはこの年に加入した守護神ケンリー・ジャンセンも苦言を呈している。
*48 BOSが年俸の6割超を負担するが、引き換えにグリーンモンスター越えのホームランを放ったこともある有望株ボーン・グリッソムを獲得しており、完全なお払い箱となった訳ではない。ホズマー死刑囚と異なりトレード拒否権も放棄している。
*49 現契約には出来高として2025年の1年2000万ドルのオプションがあったが、安くする代わりに契約を確定させる形となった。また2024年の年俸も2750万ドルから平均1900万ドル(BOSの負担を含めると実質200万ドル)となり、ATLは年俸の圧縮に成功している。
*50 このためザンダー・ボガーツのFA流出もあって内野が枯渇し、本職サードで加齢によりDH起用が続いていたジャスティン・ターナーをセカンド起用するまでに至った。
*51 特に戦力面への影響は大きく、再建寄りの編成だったとはいえこの年もBOSは地区最下位に終わった。
*52 スペイン語で「魔術師」の意味。
*53 打率.238、出塁率.278。ホームランこそ17本放っているが、確実性は大幅に落ちた。
*54 2015年新人王、2016年シーズンMVP。
*55 2020年オフにSTLへ放出。こちらは超大型契約に恥じない活躍を続けている。
*56 再建に時間の掛かるチームは短期契約のベテランを集め、トレードの駒にして有望株を揃えるのが定石である。また、近年はネームバリューほどの成績が伴っていなかったブライアントに対して出し過ぎとの意見も目立った。
*57 この年のLADはヘイワードの他にもライアン・ブレイシアやランス・リン、J.D.マルティネス、キケ・ヘルナンデスなど力の落ちたベテランを大量に獲得してそのほとんどを戦力化させ、大型補強に動くことなくシーズン100勝を挙げている。なおポストシーズン
*58 2013年オフにもCWSが亡命してきたばかりのアブレイユに6年契約を提示する大博打に打って出たが、1年目から新人王に輝くなどこの時は大成功を収めている。
*59 前年30発から15発へと半減。ただし打率・二塁打・選球眼がいずれも向上したのでOPSでは大差なかった。
*60 衰え切ってしまったユリエスキ・グリエル(元DeNA)の代わりとして入団したが、アブレイユ自身も1年目から衰えに直面することとなった。
*61 それでもポストシーズンでは4本のホームランを放つ大活躍を見せた。
*62 金額が金額なだけに簡単には損切りできなかった事情がある。また降格は本人志願だった。
*63 グリエルとアブレイユは3歳差。なお、37歳(3年前)のグリエルは首位打者を獲得するなど最後の輝きを放っており、HOU在籍時の成績も明暗が分かれてしまった。
*64 2023年のHOUはお家騒動の影響でオーナーのジム・クレイン自らが主導して補強を進めたが、1年1200万ドルで残留させたもののケガでほとんど出場できず引退したマイケル・ブラントリーや、同じく3年3450万ドルで残留させるも嘘のように打たれまくり2年足らずで死刑執行されたラファエル・モンテロ、オフに契約を見送り放出したものの半年でトレードで呼び戻し、高額年俸と衰える一方のパフォーマンスに足を引っ張られた前年サイ・ヤング賞のジャスティン・バーランダーなど、ファンから見ても不可解と言える動きが目立った。いずれも金額こそ控えめだが、特にモンテロ死刑囚は中継ぎであることを考慮すると世紀の大失敗補強と言わざるを得ない。
*65 契約期間では2022年8登板、2023年から2年続けて全休
*66 これに伴い駆け込み菊池雄星をトレードで獲得した。菊池の活躍によってHOUは弱点だった先発投手陣が逆に強みとなり地区優勝を果たしたが、3人の有望株を手放した上に菊池も半年で移籍してしまうなど、その代償は高く付いた。
*67 自己最多タイの20本塁打。
*68 FA契約として。契約延長分を含めるとアブレイユ元死刑囚の9年1億1800万ドルが最大となる。
*69 かつて先述のストーリー死刑囚と共に所属していたCOLの本拠地クアーズ・フィールドは標高が高いため打高環境となっている。
*70 チームはバエズや前田健太、スペンサー・トーケルソンの不振によって売り手に回ったが、何故かバエズのIL入り後に調子を上げ、10年ぶりのプレーオフ進出を果たした。特にこの年121敗のCWSに対しては、12勝1敗のKC・MINに次ぐ10勝3敗と取り立てた。
*71 現役を退いたメンバーを含めるとジェラルド・パーラ(元巨人)やショーン・ドゥーリトルなどがコーチとして残っている。しかし2025年には監督のデーブ・マルティネスとGMのマイク・リゾが揃って途中解任。
*72 このことはスコット本人も気にしているようで、シーズン途中に山本に「ヤマモト、今何勝?」と訊き、「11勝(最終的には12勝)」と返ってくると「じゃあ俺がやらかさなきゃあと5つは勝っていたな、ごめん」と直接謝罪している。
*73 この年のLADは大型補強の代償としてベテラン偏重の編成となり、怪我人と不調に陥る選手が続出。特に救援陣はブレーク・トライネンやカービー・イェーツなどのビッグネームが揃っていたもののその面々もスコットと対して変わらない投球をしており、シーズン最終盤からは怪我明けの佐々木朗希やこの年引退するクレイトン・カーショウを急遽リリーフ起用する(せざるを得ない)程酷い有様でポストシーズンのシード争いに破れる大きな要因になってしまった。チームは山本由伸やブレーク・スネル、タイラー・グラスノーなどの先発陣が先発中継ぎ問わずの獅子奮迅の活躍を見せ、球団史上初の2年連続でのワールドチャンピオンに輝いている。
*74 ただしサンタンデールを除きポストシーズンでは一定の活躍を見せた。
*75 この年のDETは6月下旬から大失速し、最大15.5ゲーム差をつけていたものの同時期に連勝を重ねていたCLEに詰め寄られると、9月末の直接対決3連戦にてあっさり2連敗して首位陥落。マジック1として迎えたシーズン最終戦に敗北したため本家Vやねん!を超える歴史的V逸となってしまった。しかしWCSでは勝利を収めている。
*76 記事中でも、レンジャーズやドジャース時代の成績は評価されており、「カブスでのユウ・ダルビッシュを見限るのはもちろんまだかなり早すぎる」という留意点を前置きされた上でのノミネートに留まっている。参考
*77 中島宏之も全く活躍できなかったが、年俸が安かったため死刑囚扱いではなく日本での名誉外様扱いに近い。
*78 井川はオリックス、西岡は阪神。
*79 実際の契約総額は年2400万ドルであったが、移籍先のTEXが900万ドル、保険会社が900万ドルを負担していた。また、保険会社に契約を負担してもらうためにTEXは故障者リストが発生しないシーズンオフ中はフィルダーを40人枠内に留めておかなければならず、補強に支障が出ていた(後に保険会社との交渉により引退扱いとしても契約の一部を負担してもらうことに成功した。)。
*80 2021年に引退した時に残額の一部支払い繰り延べを実施してなおこの金額であり、この年のBALにおいて一番の高給取りである。さらに年俸の一部を引退後分割払い方式にしていたため、BALの支払いは実に2037年まで続く
*81 2019年の4年契約締結後。4年契約締結の翌年から成績が急降下した。
*82 この前年オフに4年契約を締結。4年契約締結の翌年から成績が急降下した。