死刑囚

Last-modified: 2024-02-22 (木) 14:12:24

長期・大型契約で多大な期待を寄せられながら、それに見合った成績を残せていない選手の蔑称。
特に他球団から移籍してきた外様選手が言われやすい。

概要

その語源は明確でないが、選手に「死刑囚」という言葉が使われたのはカッスレでの「終身名誉死刑囚」が発祥とされる。
これが冒頭の意味で本格的に定着し始めたのは2007に韓国リーグ・LGツインズから移籍後2009年まで中日ドラゴンズに所属し、期待されたが結果を残せなかった李炳圭あたりからと推測される。
NPBにおける「不良債権」「聖域」だが、MLBでは年俸10億円越えかつ契約期間5年超など超高額・超長期の契約が当たり前である上、引退後に関する条項、細かな出場条項など数多くのオプションもあり簡単にロースターを外せないこともあり、日本のそれとは格も質も異なる。
このことから期待に応えられない選手には敬意を表して「死刑囚」と呼ぶようになった。

 

長らく死刑囚状態が続いたり、ファンに与えた絶望感があまりにも大きい選手は終身名誉死刑囚へと昇格する。
また、復活の兆しが見られたり死刑囚扱いには微妙な立場の選手に対しては「容疑者」「被告」「服役囚」など、準ずる意味合いの称号が使われる。

上記のいずれも明確な定義などはなく、基本的には選定者のフィーリング次第である。

 

なお汚名返上の活躍でお荷物状態を脱しつつある選手に対しては「模範囚」「再審請求」、本格的に復活したと判断された選手は「脱獄」「釈放」「恩赦」「冤罪」、逆に見切りをつけられて解雇されれば死刑執行などと表現される。

また、死刑囚認定された選手を複数抱えている球団については「○○収容所*1と呼ばれることもある。


なお、同じく高年俸ながら活躍できていなくても、過去の活躍度合いが高く評価されている(特に生え抜きの)選手の場合は死刑囚と呼ばれることはあまりなく、このような場合は高年俸も「年金」としてある程度許容されている。*2

主なリスト


近年の死刑囚

2012年

この年に10年総額2億5400万ドル(引退後のオプションも含め、最長20年総額2億6575万ドル・当時のレートで約199億円)という超大型契約でSTLからLAAに移籍したアルバート・プホルスが著名である。STLで10年連続3割30本100打点をクリアというとんでもない記録を打ち立てSTLも引き留めに大型契約を用意、またマーリンズなども大型契約を用意したが最終的にLAAが獲得した。
しかし5月時点で打率1割台・0本塁打と今までにない大不振に陥り「MLB最高の優良スラッガー」と評された前年までから一転して史上最悪の死刑囚となる可能性が懸念された。
シーズン終了時には打率.285・30本塁打・105打点と持ち直してはいたが今までのプホルスの成績からすると物足りない成績でありその契約にも見合っているとは言い難い。
前年まではステロイドなどの薬物を使用せずクリーンなイメージのあるプホルスがMLBの通算打点記録やバリー・ボンズの通算本塁打記録などを更新することが期待されていたが、一気にその評価を落としてしまった。
なお、同年のアダム・ダンさんは2010年比では安打数・OPSが下回ったものの復調し、ある意味「らしい」成績*3を残し冤罪認定どころか敬意を表された模様。

2013年

前年に「特別終身名誉死刑囚」に認定*4されたばかりのジョシュ・ハミルトンが5年1億2500万ドル(約105億円)でTEXからやはりLAAに移籍。
すると6月19日に5打数3併殺2三振という離れ業を成し遂げるなど「案の定」な成績が続いており、プホルスとともに本物の死刑囚への道を歩み始める*5。結局移籍1年目は期待外れの成績に終わると2年は怪我でほとんど戦力にならず、移籍3年目のシーズン前にはコカインの摂取をしていたことが発覚*6。LAAはハミルトンを見切って古巣TEXに放出、契約の残り金額の一部をTEXが負担し、ハミルトンも金額の一部を破棄したものの、LAAは総額1億2500万ドルの内1億500ドルを払うこととなりとんでもない死刑囚ぶりを発揮したのだった。TEXに放出されたハミルトンはその後も故障に苦しみ、ほとんど試合に出られず契約を満了と同時にTEXを放出された。現在は引退状態であるが、2019年9月末に実娘への暴行で逮捕される*7など問題行動はいまだ尽きない。

2014~2018年

プホルスは2014年以降はある程度成績を持ち直し、同年には500本塁打に到達。2015年には5年ぶり40本塁打を記録しており、アメリカ外出身選手のMLB通算記録を多数塗り替えるなど奮闘。しかし一方で2017年にはMLB通算併殺打記録を更新してしまい、更に度重なる故障で特に脚力がボロボロとなっており衰えも隠しきれなくなってしまった。
「(頑張ってる方という意味で)まだマシな死刑囚」という意見もあるが「STLがこれ以上ない最高のタイミングで放出した*8」など話題に尽きず、近年ではネタ半分で終身名誉死刑囚に認定する向きもある。
この他にも死刑囚は数多く現れていたが、2016年、ボルティモアにプホルス死刑囚、ハミルトン死刑囚をも超える逸材、クリス・デービス死刑囚が誕生する。
2013年にシーズン50本塁打を達成すると、2015年にも47本塁打、117打点という素晴らしい成績を挙げ、2016年頭に7年総額1億6100万ドル*9でBALと契約するものの、同シーズン以降成績は低迷。暫くはアダム・ダンのような成績だったためまだ許されてはいたが*10、2018年は規定打席に立ってシーズン打率.168(470-79)*11という離れ業を披露*12。チームもこの年47勝115敗、勝率.290凄惨な成績に終わり、主軸として期待されながらこの体たらくのデービスに非難が殺到したことは想像に難くない。
なお、同じ「クリス・デービス」でもOAKに所属の外野手のクリス(Khris)・デービス*13は2018年に本塁打王を獲得し、翌年の日本での開幕戦でも同点本塁打を放つなど主力打者として活躍していたため、外野手の方を「本物」・内野手の方を「偽物」と呼ぶなどのネタがある*14。また当項のデービス死刑囚は2014年に薬物規定で出場停止処分を受けた過去があり、この体たらくさも相まって日本ではクスリ・デービスという蔑称が定着している。

 

2018年からCHCと6年12600万ドルの超大型契約を結んだダルビッシュ有はその初年度、ケガもあって僅か8先発のみに留まり、更に制球難で1勝3敗・防御率4.95と全く活躍できずにいた。前年に行われた対アストロズとのワールドシリーズでの大炎上もあり、このままMLB史に残る死刑囚となるのではと危惧された。

他に日本で馴染み深い選手ではMIAと5年総額8000万ドルで契約したチェン・ウェイン(元中日)が死刑囚化。最初の2年は故障続きで満足に投げられず、2018年にはビジター13登板で防御率9.27を記録*15。救援に降格となった2019年には1イニング4被弾を記録するなど中日時代や前所属であるBAL時代の姿とはかけ離れた投球を続けた。

2019年

NYYのジャンカルロ・スタントン外野手が死刑囚化。MIA時代の2014年に打率.288・37本塁打・109打点の成績を残し、オフには北米プロスポーツ史上最高額(当時)となる13年総額3億2500万ドル(約360億円)という超大型契約を結ぶ。その後、2017年には打率.281・59本塁打・132打点の成績を残し本塁打と打点の二冠王に輝き、チームはポストシーズン進出を逃すものの自身はナ・リーグMVPを受賞。しかし、オフにCEOに就任したデレク・ジーターがチーム再建を押し進め、スター選手を次々と放出。高額年俸がネックとなっていたスタントンもその例に漏れず、スターリン・カストロら3選手とのトレードでNYYに移籍。移籍初年度は前年と比べると物足りなかったものの打率.266・38本塁打・100打点と一定の成績を残したが、2019年に悲劇が待っていた。開幕直後に肩を痛め離脱すると、6月に復帰するもわずか6試合後にヒザを痛めまたもや離脱。シーズン最終盤に復帰しポストシーズンにも出場してALCS第1戦では本塁打を放つもののその試合で右大腿四頭筋を痛めるなど凄まじいスペランカーぶりを発揮。最終的にレギュラーシーズンは僅か18試合の出場で打率.288・3本塁打・13打点と散々な成績に終わり、ポストシーズンの試合で三振した際は本拠地のファンから激しいブーイングを浴びた。*16
デービス死刑囚は開幕から全く当たりが出ず、前年から62打席連続無安打を記録してしまい、MLBにおける野手の連続打席無安打記録*17を更新。規定打席には届かなかったが結局打率.179でシーズンを終える安定感を発揮。大荷物を抱えたBALは2年連続100敗を喫するなどまたも低迷期に陥らせる戦犯の一人となった。

 

一方でダルビッシュは前半戦こそ前年のように制球難が改善出来ておらず、死刑囚テンプレルートを辿るかのように苦戦が続いたが、後半戦は13試合で防御率2.76と安定感を取り戻し復活。なかなか勝ちがつかず6勝8敗止まりだったもの1年通してローテを守り評価を持ち直している
また2017年のワールドシリーズでの炎上に関しても、アストロズのサイン盗みが発覚したためある程度許された模様。

 

オフには2013年オフにNYYと7年1億5300万ドル(約166億円)の契約を結びながら直近2年間故障で出場がなかったジャコビー・エルズベリー死刑囚、および前述のチェンがそれぞれ契約を1年残しているにも関わらず所属チームから放出された。*18また、2017年にNYMと4年1億1000万ドルの契約を結びながら故障続きで、2019年には自身が所有する牧場で穴に嵌まり右足首を骨折したという驚愕の理由で出場すらなかったヨエニス・セスペデス死刑囚は2020年度の年俸を約5分の1にカットされた。

2020年

ダルビッシュが完全復活。新型コロナウイルスによって短縮されたシーズンであったが、12先発・8勝3敗・防御率2.01という文句無しの成績を残し、サイ・ヤング賞最終候補入りを果たすとともに最多勝のタイトルを獲得し、無事に無罪認定された。
またスタントンは開幕前に事故とはいえ田中将大に打球を直撃させたり、シーズン中に故障離脱してヘイトを買ったものの、ポストシーズンでは無双しある程度評価を持ち直した。

 

一方でデービス死刑囚は短縮シーズンとはいえわずか16試合の出場・打率.115(52-6)、0本塁打、1打点という驚愕の成績を叩き出す。この年のBALは試合数を見ても分かるようにデービス死刑囚を干し気味だったため前年から遥かに勝率が良化した。
セスペデス死刑囚は8試合出場後に突如遠征先から失踪。その後残りのシーズンを新型コロナウイルス流行を懸念し出場辞退すると表明した。成績は打率.161(31-5)、2本塁打、4打点であり、オフに放出となった。
また、前年「死刑執行」されたチェンはSEAとマイナー契約を結んだものの、新型コロナウイルスの影響で6月に契約解除される。その後9月になって千葉ロッテが獲得を発表しNPB復帰となった。なお年俸は3000万と30分の1になった模様*19

2021年

このシーズンで10年契約が切れるプホルスは、シーズンが突入するとダブルスチールで盗塁を決めたり、相手守備の隙を縫って進塁を試みるなど、溌剌なプレーを見せていた。またホームランも5本放ち、通算本塁打数を667本にしていた。しかし打率は1割台後半と調子が上向かず、打順も主に7番を打つようになっていた。また急成長したジャレッド・ウォルシュが一塁手としてスタメン出場する機会も増え、DHには大谷翔平がいることから、代打での登場が顕著になっていた。
そんな中5月6日(日本時間7日)、突如LAAはプホルスのDFAを発表*20。とはいえプホルスは既に41歳(MLBの現役選手で最高齢)であり、年俸相応かはともかくそこそこの成績は残し続けていたこともあってこの頃になると死刑囚扱いをしていない者も多く、放出したLAAを批判する声も寄せられている。
そして、そのまま死刑執行か...と思われた矢先にLADがプホルスを獲得、執行を免れた。その後はドジャースで4番を任されるなど普通に活躍。チームもプホルス加入後から6連勝を飾るなど、好影響をもたらした。
最終的にLADでの成績は.254(189-48)・12本塁打・38打点・1盗塁。プホルスのこれまでの実績を考えれば寂しい成績だが、41歳の選手がMLBで残した成績と考えれば十分すぎる活躍と言える*21。オフには古巣STLと1年契約を結び、22年限りでの引退を表明した。

 

同じくLAAでは、アンソニー・レンドーン内野手が死刑囚化しつつある。2019年にWSHでナショナルリーグの打点王と三塁手部門でのシルバースラッガー賞を獲得。ワールドシリーズではさほど成績は残せなかったが球団初のワールドチャンピオンに貢献。シーズンオフに7年2億4500万ドルという大型契約で移籍し、鳴り物入りでLAAに加入することになったのだが…
翌2020年シーズンは開幕直前に早速左わき腹を痛め開幕戦を欠場。その後はコンスタントに出場し52試合で打率.286、9本塁打、出塁率は.418とまずまずの成績を残した。しかし、翌2021年は開幕直後に股関節の張りでIL入り、復帰直後に自打球で左膝を打撲し再びIL入りとスペランカーぷりを発揮。その後復帰するが7月に今度は左ハムストリングを負傷し三度IL入りと、そのスペランカーぶりが大いに目立ってしまった。そして翌月には腰の手術により残りのシーズン出場が絶望的となり、LAAはまたしてもとんでもない不良債権を抱えることになってしまった。

 

またレンドーンの古巣であるWSHでは2019年のワールドシリーズMVPで同年オフに最大10年総額3億2500万ドルで契約延長したスティーブン・ストラスバーグ、2019年から6年1億4000万ドルの契約を結び同年のポストシーズンでは先発に救援に獅子奮迅の活躍を見せたパトリック・コービンの両腕が短縮シーズンとなった前年に続き数字を残せず死刑囚化。コービンは投げるたびに打たれる状態で、この年は9勝こそ挙げたもののリーグ最多の16敗を喫し、防御率は5.82と凄惨な成績に終わった。
ストラスバーグはこの年わずか5試合に登板したのみで、7月に胸郭出口症候群を発症し復帰が絶望的となってしまった。

 

一方MILでは、クリスチャン・イエリッチ外野手も死刑囚化が進んでいる。2017年オフにトレードでMIAから移籍すると、2018年は打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁と三冠王に迫る好成績を残し、地区優勝に貢献。首位打者・シーズンMVPも獲得した。2019年も同程度の成績を残し、オフに最大10年総額2億2850万ドルで契約延長した。だが2020年はコロナウイルスや故障の影響もあり、打率.205、12本塁打、22打点、4盗塁と低迷*22。2021年も打率.248、9本塁打、51打点、9盗塁と復調せず、チームのNLDS敗退の戦犯となるなど、かなりの急降下ぶりを見せている。

 

Cの方のクリス・デービス死刑囚は開幕ロースターから漏れて試合への出場がないまま、5月に股関節の手術を受けてこの年の残りの試合を全休することを発表し、その後8月に現役引退を発表。満場一致で史上最悪の死刑囚の評価をほしいままにしてしまった*23

一方Kの方のクリス・デービスもOAK、そしてこの年移籍したTEXで死刑囚化、6月に解雇。8月に入り古巣OAKにマイナー契約で拾われると復調し9月にメジャーにカムバックしたがシーズン終了後に自由契約。こちらも死刑執行となってしまった。
なおスタントンは途中IL入りもあったものの打率.273、35本塁打、97打点を記録し、9月21日には打球速度118.5マイル(約190.7キロ)の31号本塁打を放つなど完全復活。この時は見事無罪を勝ち取ったかに見えた。

 

2022年

前年度ナ・リーグ本塁打王に輝いたSDのフェルナンド・タティスJr.が死刑囚候補に浮上している。予てより5ツールプレイヤーとして注目され、前年にはオールスター選出、42HRでナ・リーグ本塁打王、さらにはゲーム「MLB: The Show」の2021年版カバーを飾るなど着々とヒーロー路線を走り、2021年オフにはSDフロントから14年3.4億ドル+全球団からのトレード拒否権の過去最大の大型契約を結んでいた。そんなタティスJr.だったが、12月上旬に母国ドミニカ共和国でバイク事故に巻き込まれるアクシデントがあり、その大型契約2年目の今年のキャンプレポートデーまでチームへの報告を怠っていた事と、その後シーズン開幕前に手術を必要とする手首の骨折が判明。シーズン開幕後3ヶ月を棒に振る事になってしまった。そして8月に復帰しAAでリハビリを開始した矢先の8月12日、今度はアナボリックステロイド*24として禁止薬物となっている「クロステボル」の使用が発覚して80試合の出場停止処分*25が決定。大型補強を繰り返しながらも元々絶望的なリーグ優勝はおろか、一時ワイルドカード争いすら危ういチームの現状をさらに苦しくする事態を招いた*26。しかも本人は「白癬治療薬として使った」と主張しているが、ニューヨークポストの記者から「本来処方されるのは「クロベタゾール」であり、もっと嘘の上手い者を雇うべきだった」と論破されるに至り「アメリカ中の誰もが認める大馬鹿者」などと断じられ一時はヒーロー路線から本格的に転落。今後本格的な死刑囚扱いとなることが危惧される事に。

 

イエリッチ死刑囚は5年振りに150試合出場をクリアしたが、打率.252・14本塁打・57打点とリーグ平均程度の数字に留まり、三振も自己ワーストの162を数えるなど汚名返上ならず。また無罪放免と思われたスタントンも故障と不振で再びヘイトを集め、OPSは初めて8割を下回った。金満球団NYYと言えど財政を圧迫していることに変わりはなく、オフの悩みの種になっている*27。レンドーン死刑囚は怪我で47試合の出場に留まった他、6月26日にはIL入りしているにも関わらず乱闘に参加し、顰蹙を買った。
なお2017年オフにLAAと5年総額1億600万ドルで契約延長したものの、2019年以降は毎年rWARがマイナスを記録するなどプホルスと共にチームの足を引っ張った強打の外野手ジャスティン・アップトン死刑囚は開幕前に死刑執行。拾ってくれたSEAでも輝きを取り戻すことはなかった。

 

同様に17年オフに8年総額1億4400万ドルの大型契約でSDに加入した中距離砲のエリック・ホズマー死刑囚は、一塁手としては長打力不足だったこともあり打率の下落と共に不良債権化*28。改善傾向にあった守備も再び悪化し、シーズン中に残り3年半の契約を残して無理矢理BOSにトレードされた*29末オフに解雇*30。望まぬトレードだったため残りの年俸もほぼ全額をSDが負担する他、当初予定していたWSHとのトレードをホズマーが拒否した*31ため急遽別のトレードを仕立てた経緯もあり、退団後も中長期に渡ってチーム編成の足枷となってしまっている。

 

一方、投の方では昨年に続きWSHのパトリック・コービンも例に漏れず前年以上に不良債権化。一時は防御率7点台と言う壊滅的成績を残し、9月9日時点で27登板で6勝を挙げ6点台前半までに回復するも最終登板でド派手に炎上。敗戦数は両リーグブッチギリの19敗、被安打(210)・自責点(107)でもワーストを記録した*32。2003年に記録したDETのマイク・マロース(9勝21敗)以来19年ぶりとなる20敗こそ免れたが*33、左右のW死刑囚を抱えたWSHは30球団ワーストの107敗を喫する惨事となり、主力野手のジョシュ・ベルにフアン・ソトまでをも放出する再建期入りを余儀なくされた*34

 

2019年オフにBOSと5年1億4500万ドルで契約延長したクリス・セールは、2020年シーズンをトミー・ジョン手術で棒に振ると、翌2021年こそ後半戦に戦列復帰し5勝を挙げたがこの年はスプリングトレーニング中に右肋骨骨折、7月に復帰したが2試合目で打球が左手に当たり薬指骨折、挙句の果てに自転車事故で右手首骨折と猛骨折賞を達成し、チームの最下位転落の一因となった。
オフにはCHCと結んだ2016年からの8年総額1億8400万ドルの契約に見合う成績を残せず、故障や鈴木誠也の加入等で出場機会を失った守備型外野手、ジェイソン・ヘイワード死刑囚が死刑執行。LADとマイナー契約を結び、再起を目指すことになった*35

 

2020年オフにLADと3年総額1億200万ドルの契約を結んだものの性的暴行疑惑により2021年7月から有給休職処分が課され、翌2022年4月に324試合の出場停止処分が確定したトレバー・バウアーは、処分期間を194試合まで短縮され2023年開幕戦から復帰可能*36となったものの、制限リストから40人枠に戻す必要に迫られ、チームメイトらによる拒絶もあり1月6日に死刑執行となった*37。本人の歯に衣着せぬ物言いも祟り残り29球団からも全く相手にされなかったためその動向が注目されていたが、2023年の開幕直前にDeNAが1年契約で獲得*38。前年のロベルト・オスナ*39の例もあったとはいえ、2年前のサイ・ヤング賞投手がNPB入りというビッグニュースは世界に衝撃を与えた。

 

なお、この歳限りでの引退を表明したプホルスは開幕は低調だったが7月以降に復活。昨年同様に左投手に対しては打率3割後半の好成績を残し対左の試合ではスタメンを張ることも多く、更に8月には60打席以上立って月間打率.393、8本塁打、OPS1.335と全盛期を彷彿とさせる大暴れを見せ、9月24日には通算700号となるホームランを打つなど大活躍でSTLのプレーオフ進出に大きく貢献。最終的に.270(307-83)、24本塁打、68打点、OPS.895と引退する選手とは思えない好成績を残し、カムバック賞を受賞した。

2023年

かつてはSFの大エースだったマディソン・バムガーナーが死刑囚化。バムガーナーはSF時代にチームを3度の世界一に導き、オールスターには4度選出、打撃にも定評がある*40名左腕であった。しかし2017年頃からその実力に陰りが見え始め、ARIに5年8500万ドルの契約で加入した2020年以降は見るも無惨にバッピ化。それでも弱小チームにあってイニングは稼いでいたためまだ許されていたが、チームの再建が進みプレーオフ進出も視野に入り始めた2023年には最早バムガーナーの存在価値は薄れ、開幕から1ヶ月保たず4月20日に残り契約を2年弱残して死刑執行となってしまった*41*42

ストラスバーグは2021年に発症した胸郭出口症候群から回復の見込みがなく、4月下旬には「重度の」神経障害を発症、トレーニング・運動の類についてドクターストップがかけられる事態に発展。下手すれば日常生活を送ることすら困難になると危惧されるほどの重症で、肋骨や筋肉を切除する手術を行ったものの最早打つ手なく現地8月24日に現役引退が報じられた。ここまで来るとあまりの惨状に「死刑囚」と言われることすら憚られる状態になっている。なお怪我による引退のため、プリンス・フィルダー(後述)と同様に残りの年俸は全て支払われる見込みである。
同僚のコービン死刑囚は打線の加護に恵まれ10勝(15敗)を挙げたが、防御率5.20・WHIP1.48と投球内容は改善せず、3年連続でリーグ最多失点・最多敗を喫した。一方でセール死刑囚は防御率4.30・6勝5敗と数字はパッとしないが、特定のチーム相手にのみ燃えまくった*43ことを考慮すると内容は比較的改善された。両者ともにかつてのバムガーナー(前述)のように再建期のチームでローテを守りイニングを稼いでいる(セールは1ヶ月程度離脱あり)ことはある程度の評価に値するだろう。なお残り契約が1年となったセールはオフにATLへトレードされると*44、現契約を破棄して新たに2年3800万ドルで再契約した*45

 

打者では、2022年よりBOSと6年1億4000万ドルの契約を結んだトレバー・ストーリーの雲行きが怪しくなっている。ストーリーは堅実なショート守備とノーラン・アレナドに匹敵する長打力を併せ持ちCOLの中心選手として活躍していたが、に不安を抱えており、COL最終年は平均をやや上回る程度の打撃に落ち着いていた。この不安は的中し移籍初年度は不振もあって94試合の出場に留まると、オフに肘が限界を迎え手術を敢行。翌シーズンの大半を棒に振ってしまい*46、流石の金満球団といえど無視できない損失となっている*47

CHCの主力として2016年の世界一に貢献したハビアー・バエズとクリス・ブライアントも死刑囚化。バエズは「エル・マーゴ」*48とも称される芸術的なショート守備と球界最上位のパワーを買われ2022年からDETと6年1億4000万ドルの契約を結んだが、この頃から選球眼の悪さが一段と悪化し打率が急降下*49。翌年もWBCを除けば低調で500打席以上に立ちながらOPS.592と自動アウト化し、スタメンを外されることも増えモチベーションが上がらないのか怠慢プレーも目立った。ブライアントはデビューから3年間の三拍子揃った全盛期*50ほどではないにしろ安定した成績を残す中距離砲で、2022年からCOLと7年1億8200万ドルで契約した。前年までにアレナド*51やストーリーといったスター選手を軒並み放出したばかりの再建球団の獲得は物議を醸した*52が、本人も評判を覆すことが出来ず度重なる故障に悩まされており、出場しても攻守共に悪化。全球団へのトレード拒否権が契約内容に含まれている事もあり、共に再建中のチームにおいて大きな足枷となっている。

2021年にTBでメジャーデビューしたワンダー・フランコは、まだ22歳という若い年齢にもかかわらず、死刑囚候補の1人に浮上した。堅守強打のスイッチヒッターとして知られるフランコは同年にア・リーグ新記録となる37試合連続出塁を記録し、ア・リーグの新人王の投票でも3位となるなど活躍を見せ、オフに11年総額1億8200万ドル(約256億円)で契約を延長。翌22年は故障もありやや成績を落としたものの、23年は故障によりオールスターゲームを辞退したアーロン・ジャッジの代替選手として選出されるなど、前年以上の活躍を見せていた。しかし、8月に地元ドミニカで未成年者との不適切行為疑惑が発覚し、調査を続行するため同年は休職扱いへ移行となった*53。すると年末年始にかけて出頭命令を拒否して雲隠れする暴挙に出たが、案の定24年1月に司法当局からの召喚を拒否した容疑で逮捕された。出場停止などの処分*54が科される可能性が極めて高く、今後メジャーでプレーできない恐れもあることから、TBにとっては大きな痛手になるかもしれない。

スタントン・レンドーン両死刑囚はこの年も怪我と不振に苦しみ、プレーオフ争いから早々に脱落する戦犯となるなど期待を大きく裏切る結果に終わる。スタントンは遂に打率が2割を切り、脚力もリーグ最下位レベルにまで低下。キャッシュマンGMに名指しで批判される屈辱を味わった。レンドーンは5月16日に左足の負傷で10日間のDL入り、6月7日の復帰から2週間も経たぬ6月20日に死球でDL入りと相変わらずのスペ体質を発揮し*55、7月には早々と今シーズン終了。ストラスバーグ、ブライアントと共に米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・リポート」の「MLBの2023年シーズンで給料貰いすぎチーム」企画の三塁手部門に選出された。

一方、前年の一件で死刑囚化を危惧されたタティスJr.は、開幕とともに出場停止の影響を受けないマイナーリーグで調整を続け、4月20日の試合からメジャー復帰。復帰戦では地元サンディエゴのファンからの大歓迎を受けた。1年のブランクは大きく打撃成績こそ急落するも、コンバートされた外野*56DRS+27/OAA+9神懸かり的な守備を披露しこれをカバー*57。この年はキム(ユーティリティー部門)と共に見事ゴールドグラブ賞を受賞し、守備の最高峰プラチナグラブ賞にも上り詰めた。前年までと変わらずSDの中核選手として活躍し、敵地での大ブーイングを受けつつも無事死刑囚予備軍のレッテルを払拭してヒーローへと返り咲く日々が始まった。またイエリッチはリードオフマンとして復活の一年を送り*58、やや評価を立て直した。ヘイワードもマイナー契約から這い上がり、プラトーン起用もあって打率.269・15本・40打点といぶし銀の活躍。見事来期の契約を勝ち取った*59
また、日本でDeNAに入団したバウアーについても問題となっていた性的暴行疑惑について潔白が証明され、文字通りの無罪となったことから今後のMLB復帰への道が開けることとなった。

余談だが、かつて死刑囚として死刑執行されたセスペデスがWBCキューバ代表として選出されたものの、打てば内野ゴロを量産し守っては落球と案の定な戦犯ぶりを披露し、遂には代表においてもベンチ要員になり再び事実上の死刑執行を受けた。またホズマー死刑囚は再就職先が見つからずオフに引退。SDは野球選手ですらなくなった人に残り2年間も年俸を支払う羽目になってしまった。

日本人選手の死刑囚

NPBからメジャー挑戦した日本人選手も、高額な年棒に見合わない成績を残せば容赦なく死刑囚認定される。
2018年のオフに、ノースカロライナ州のスポーツメディアSporting Newsが、過去のMLB球団が結んだ最低のFA契約を振り返る特集を展開。上記の死刑囚達の多くが名を連ねる中、日本人選手では2006年オフにNYYに入団した井川慶、2010年オフにMINに入団した西岡剛、そして上記のダルビッシュが選ばれた。
ただしダルビッシュは上述の通り以降の年度では評価を覆しており、選ばれた時期が悪かっただけ*60と言える。日本人選手は元々の年俸が安いことも多く*61、井川と西岡以外で死刑囚扱いされたのはレイズ時代の筒香嘉智くらいである。
その分、井川と西岡が死刑囚としてMLBに与えた悪印象は強く、現在でもメジャー挑戦した日本人選手が不甲斐ない成績を残すと二人の名前に例えられて蔑まれるほか、どちらもNPB復帰後には日本球団*62でも死刑囚扱いされる非常な不名誉に見舞われた。

余談

なおアメリカの野球ファンの間でも同じような表現が使われており、ショーン・フィギンズ死刑囚に対し死刑認定だけでなく処刑の方法まで細かく提案される例が報告されている。

また上述のCの方のクリス・デービス死刑囚に対しては、本人が現役時代の2018年に事故でエレベーターにアダム・ジョーンズと共に閉じこめられた旨の投稿をした際そのまま出てくるな(意訳)というコメントで溢れかえったという例が報告されている。
ちなみにMLBは西岡剛の「自主返納」のような特例を除いて解雇後も年俸支払いは続けられるため、上記のSEAは2013年も所属していないフィギンズに800万ドル(約7億8000万円)、2012年にDETと9年契約を結び、2016年にトレード先のTEXで椎間板ヘルニアによりドクターストップをかけられ引退したプリンス・フィルダー*63にタイガースは2020年まで年間600万ドル(約6.6億円)*64、2023年のBALはCの方のクリス・デービスに約1500万ドル(およそ22億円)*65もの額を支払わなければならなかったため、ファンとしては冗談抜きに死刑にでもしてもらわなければやりきれないという心境は想像に難くない。

NPBでも

ここまでMLBの話をしてきたが、NPBにおいても「高額複数年の割には活躍度が低い」ことから死刑囚と称される選手が度々発生している。

具体例(リンク先に死刑囚の記述がある選手のみ)

関連項目


*1 例として10年代初期のソフトバンクや10年代末期の巨人など。
*2 プホルスのような年齢の割に活躍した選手、ストラスバーグやサファテのような選手として復帰することすら絶望的となってしまった選手などが挙げられる。かつて死刑囚と呼ばれていてもこれらの条件を満たせば取り下げられる場合が多い。
*3 最多四球を選びながら歴代ブービーの三振数単打より長打のほうが多い、出場試合数の9割で三振など数々のネタ記録を樹立した。
*4 シーズン成績は申し分なかったものの、終盤の大ブレーキに加えて地区優勝が懸かった最終戦での痛恨の落球、さらには過去の素行などが祟って特別認定。
*5 2016年のFOXスポーツ「MLB史における、13のワーストFA契約」、2017年のザ・チート・シート「メジャーリーグの歴史に残る27のワーストFA契約」の両特集記事でハミルトンは二冠に輝くなど米メディアからも問題視されている。
*6 ハミルトンは高卒でプロ入り後、コカインとアルコール依存症に陥った過去があり、それを克服してMLBを代表する選手になった経緯があっただけに多くの人を落胆させた。
*7 保釈金を払い釈放されたが、2020年4月に起訴された。
*8 正確にはFA戦線においてLAAの出した先述の条件の他、他球団へのトレード拒否条項があったためLAAを選択したとされ、STLは残留交渉で負けている。
*9 実際に7年間でデービスが受け取るのは1億1900万ドルで、残り4200万ドルは契約終了後14年間の分割払い。
*10 2016年シーズンは三振数のシーズンワースト記録を塗り替える勢いだったが、監督の温情により試合を欠場し回避している。
*11 それまでの最低記録だった1991年のロブ・ディアー(DET、後に阪神)と2013年のダン・アグラ(ATL)の.179(いずれも448打数80安打)をぶっちぎりで更新した。
*12 なおこの他の主要な打撃成績は、三振こそ192個で自己最低を免れるも、16本塁打49打点、出塁率.243(四死球48)はBAL移籍後のキャリアではワースト。
*13 BALの内野手であるクリス・デービスは『Chris』。
*14 先に活躍し始めたのは内野手の方だったため、当初は逆の扱いだった。
*15 一方で投手有利の本拠地マーリンズ・パークでは防御率1.62。
*16 なおこの年のNYYはスタントンのみならず前年19勝のルイス・セベリーノをはじめ故障者が続出していたが、残ったメンバーの活躍で103勝を上げ、2位に7.5ゲーム差を付け地区優勝していた。なおポストシーズン
*17 それまでの記録は1984年にトニー・バナザード(CLE、後に南海/ダイエー)が記録した57。
*18 エルズベリーに至っては、球団から来年の年俸の支払いを拒否されている。後述のようにチェンがNPB復帰したのに対し、エルズベリーは結局所属球団が決まらなかった。
*19 ただし、2019年中に放出されたためシーズン短縮による年俸カットの影響を受けず満額2200万ドルを受け取っているため、出場なしにもかかわらず最も稼いだメジャーリーガーとしてネタにされた。
*20 ただしプホルスとチームの双方の合意のもとで発表されたもの。
*21 特に左投手との対戦においてはOPS.939と全盛期並みの数字を残している。
*22 もっともこの年は60試合制などによる調整の難しさもあって低迷したスター選手が多く、この時点では批判はそこまで多くなかった。
*23 なお、2022年まで残された契約は支払額はそのままで数年間の分割払いとなり、単年ごとの負担は軽減されている。
*24 外から摂取した物質から蛋白質を生成する物質のこと。簡単に言えばドーピング物質。
*25 2022年シーズンは当然全試合出場不可能、2023年も開幕から「32-パドレスが2022年プレーオフで戦った試合数」出場不可能(SDはNLCSで敗退するまで12試合行ったため、2023年は20試合の出場停止となる)。
*26 なお結局SDはワイルドカードに出場してNYMを下し、地区シリーズでは宿敵LADを撃破している。
*27 スタントンは外野守備に定評があるが、怪我防止のため近年はDHでの出場が続いていることも貢献度の低さに拍車をかけている。
*28 コンタクト力には定評があったが、フライボール革命の波に乗り遅れ末期はセカンドゴロを量産していた。もっとも、当時機動力野球を掲げたKC所属時は+に働き、2015年には主軸としてチームを世界一に導いている。
*29 呪いの装備を押し付けられた形となったBOSは、この年地区の借金を丸抱えしての最下位に終わった
*30 その後はCHCに拾われたものの、翌年再び死刑執行。
*31 契約にトレード拒否条項が含まれており、WSHなど10球団が対象だった。
*32 2年連続。
*33 ただし同僚のストラスバーグ死刑囚がこの年も殆ど登板できていないため「投げてくれている分だけまだマシ」という声もある。
*34 前述の「ホズマー死刑囚がWSH入りを拒否したトレード」がこれである。結局SDからは代わりにルーク・ボイトがとばっちりで移籍させられた。
*35 その後メジャー契約を勝ち取る。当然だが、2023年の年俸2200万ドルはLAD負担分の最低年俸額を除いた全額をCHCが負担する。
*36 有給休職期間も含む。このため実際の出場停止期間は144試合である。
*37 ちなみにLADは2023年の年俸3200万ドルのうち前述の194-144=50試合分をカットし約2250万ドルを負担することになっているが、その結果1月6日時点でチーム総年俸が贅沢税ラインとなる2億3300万ドル寸前まで達しており、3年連続での贅沢税支払いを避けたいチームにとって補強面で大きな支障をもたらすこととなった。
*38 2019年オフにDeNAの練習施設を訪問するなど、かねてからDeNA球団との交流はあった。なお年俸は4億円とされているが、実際にはLADとの契約分も残っており、総額は34億円となる。
*39 TORHOU、2019年セーブ王。こちらはDVの疑いで逮捕にまで至ったが、本人は無罪を主張。出所後にFAとなってからは獲得する球団が現れず、メキシカンリーグを経て2022年シーズン途中にロッテに入団。
*40 シルバースラッガー賞受賞2回。打力を買われての代打やDH解除による二刀流起用もあり、バスター・ポージーとのアベック満塁弾を記録したこともある。
*41 4試合目の登板で早くも3敗を喫し、防御率10.26とした試合からわずか1日での解雇劇だった。
*42 皮肉にもバムガーナー解雇後にチームは調子を上げ、プレーオフに進出すると勝ち抜いてワールドシリーズ進出も果たした。
*43 対戦カード別で一番多く投げ、シーズン全自責点の3分の1以上の自責点19を喫し防御率は10.06とまるでいいところがなかったBAL戦を除いた防御率は3.15。
*44 BOSが年俸の6割超を負担するが、引き換えにグリーンモンスター越えのホームランを放ったこともある有望株ボーン・グリッソムを獲得しており、完全なお払い箱となった訳ではない。ホズマー死刑囚と異なりトレード拒否権も放棄している。
*45 現契約には出来高として2025年の1年2000万ドルのオプションがあったが、安くする代わりに契約を確定させる形となった。また2024年の年俸も2750万ドルから平均1900万ドル(BOSの負担を含めると実質200万ドル)となり、ATLは年俸の圧縮に成功している。
*46 このためザンダー・ボガーツのFA流出もあって内野が枯渇し、本職サードで加齢によりDH起用が続いていたジャスティン・ターナーをセカンド起用するまでに至った。
*47 特に戦力面への影響は大きく、再建寄りの編成だったとはいえこの年もBOSは地区最下位に終わった。
*48 スペイン語で「魔術師」の意味。
*49 打率.238、出塁率.278。ホームランこそ17本放っているが、確実性は大幅に落ちた。
*50 2015年新人王、2016年シーズンMVP。
*51 2020年オフにSTLへ放出。こちらは超大型契約に恥じない活躍を続けている。
*52 再建に時間の掛かるチームは短期契約のベテランを集め、トレードの駒にして有望株を揃えるのが定石である。また、近年はネームバリューほどの成績が伴っていなかったブライアントに対して出し過ぎとの意見も目立った。
*53 同年は代えの効かないショートを守っていたこともあり湿りがちだった打線に水を差す恰好となってしまい、開幕13連勝もした前半から失速、BALに地区優勝を攫われてしまった。
*54 出場停止処分となった場合は前述のタティスやバウアーと同様に無給となるばかりか登録枠からも外されるため、財政負担やロースター圧迫は免れることができる。
*55 この穴を埋めるべくLAAは立て続けにトレードで三塁手を補強したが、弱点である先発に最後まで手が回らず、負担の集中した大谷翔平が故障する遠因となった。
*56 元々遊撃手としては守備難だった事に加え、金河成の台頭とボガーツの加入でポジションが埋まっていた。
*57 打率.257・出塁率.322・OPS.770とタティスにしては寂しい数字が並ぶにも関わらず、WARはrWAR5.5/fWAR4.4と高水準である。
*58 打率.278・出塁率.370・19本・28盗塁。不振に喘いだ過去3年間も出塁能力は非常に高かった。
*59 この年のLADはヘイワードの他にもライアン・ブレイシアやランス・リン、J.D.マルティネス、キケ・ヘルナンデスなど力の落ちたベテランを大量に獲得してそのほとんどを戦力化させ、大型補強に動くことなくシーズン100勝を挙げている。なおポストシーズン
*60 記事中でも、レンジャーズやドジャース時代の成績は評価されており、「カブスでのユウ・ダルビッシュを見限るのはもちろんまだかなり早すぎる」という留意点を前置きされた上でのノミネートに留まっている。参考
*61 中島宏之も全く活躍できなかったが、年俸が安かったため死刑囚扱いではなく日本での名誉外様扱いに近い。
*62 井川はオリックス、西岡は阪神。
*63 セシル・フィルダー(元阪神)の息子。
*64 実際の契約総額は年2400万ドルであったが、移籍先のレンジャーズが900万ドル、保険会社が900万ドルを負担していた。また、保険会社に契約を負担してもらうためにレンジャーズは故障者リストが発生しないシーズンオフ中はフィルダーを40人枠内に留めておかなければならず、補強に支障が出ていた。
*65 2021年に引退した時に残額の一部支払い繰り延べを実施してなおこの金額であり、この年のBALにおいて一番の高給取りである。さらに年俸の一部を引退後分割払い方式にしていたため、BALの支払いは実に2037年まで続く
*66 成績自体は前所属のオリックス時代と同等程度であったが、入団時に期待される成績には届かなかったこと、また当時の監督である中畑清から公然と「2軍に落とせない」と嘆かれたことから死刑囚契約といわれることがある。
*67 1年目は残当だが、2年目に想定とは違う形でありながら優勝に貢献したため、単にコスパが悪すぎただけとも言われておりここにいる面々と同列に語るべきかは意見が分かれる。