西岡剛がミネソタ・ツインズ時代に付けられた蔑称。「セサル西岡」とも呼ばれる。
概要 
ロッテ在籍時は2010年にNPBで首位打者と最多安打の二冠を獲得するなど好成績を残した西岡は、この年のオフに「日本人内野手に対するイメージを覆したい」と自信満々でツインズにポスティング移籍した。
イチローの再来を期待する現地ではスター待遇で迎え入れられ、西岡もその期待に応えてオープン戦では打率.345と結果を残しファンを得意絶頂に至らしめる。
しかし開幕早々の4月7日、NYY戦でニック・スウィッシャーとの交錯プレーにより左足腓骨骨折でいきなり戦線離脱してしまう。
復帰後も「安打製造機」として期待された打撃は内野ゴロと三振を量産、守備ではケアレスミスからタイムリーエラーまで幅広くミスを連発。自慢の俊足も盗塁は僅かに2(盗塁死4)と全く生かせず、走・攻・守全てにおいてこれでもかとチームの足を引っ張り、前年まで地区二連覇中だったツインズの最下位転落・暗黒時代突入*1に大きく貢献してしまった。
オフには米メディアから『Least Valuable Player(LVP:最低選手)』にノミネート*2、「各チームのファンを最も怒り狂わせた打者」に選出され、西岡獲得に踏み切ったGMのビル・スミスのクビが飛ぶなど死刑囚化が進行。
当然なんJでも、
- 「恥晒し」
- 「逆の意味で日本人内野手に対するイメージを覆した」
などと散々に叩かれ、2010年に中日ドラゴンズでプレーしたディオニス・セサルとシーズン前の評判や開幕後の体たらくが酷似していたことから「セサ岡」という蔑称が誕生したのだった。
また、西岡の期待ハズレぶりは後続の日本人野手の評価も失墜させ、控え扱いの条件提示、落札後に入団テストを要求されるなど、屈辱的な評価を受ける選手が続出した*3。
なお、当の西岡は
- 「技術的に直すところはまったくない」
- 「1年目は結果が出なくても失敗じゃない」
などの負け惜しみ発言を連発していた模様。
セサルと西岡の比較 
- 選手としての特徴
セサル
- 右投げ両打ち
- 移籍前年メキシカンリーグで首位打者
- 守備は内外野全てのポジション*4を守れるという器用さ
- 盗塁王も獲得した俊足の持ち主
西岡
- 右投げ両打ち
- 移籍前年NPBで首位打者
- 2007・2010年度守備得失点リーグ1位の好守備。ショートだけでなくセカンドも守れる
- スピードスターと呼ばれるほどの俊足の持ち主で、盗塁王を獲得したことがある
- 打撃成績
試合 打数 得点 安打 本塁打 打点 盗塁 盗塁死 三振 打率 OPS セサル
(2010年・中日)51 186 16 40 1 10 2 4 45 .215 .512 西岡
(2011年・MIN)68 221 14 50 0 19 2 4 43 .226 .527