Last-modified: 2022-04-03 (日) 22:35:27
  1. 体の一部を突き出し、故意に死球を受けようとする行為のこと。
  2. 1に由来する、読売ジャイアンツ・小林誠司の蔑称。


概要

2014年8月5日の横浜DeNAベイスターズ戦にて、小林が2打席連続で肘を出して死球を選んだことから名付けられた。



なお巨人はこの死球により一度は同点に追いついたものの、サヨナラ負けを喫している。


記事

中畑監督「小林はわざとでしょ。癖になっている」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140806-00000112-spnannex-base

DeNA・中畑監督が巨人の新人・小林への警戒を口にした。

前夜の5日は阿部から交代した小林が 3回からマスクをかぶると、適時打を浴びるなど試合展開が変わって5点のリードを1度追いつかれただけに、「小林1人で空気を変えたよ」と振り返った。

ただ、右肘に2度の死球で出塁を許したことには、「あれはわざとでしょ。癖になっている。2回目(の死球)はストライクじゃないか?本人もそう思って動かなかったじゃん。(1回目の死球で)審判は注意したって言ったけど、 何で見抜けないのかな」と苦言を呈した。

3回目(未遂)

8月9日の中日ドラゴンズ戦において、中日先発の山井大介が投じた内角へのスライダーに肘を出そうとするものの、曲がりが大きく未遂に終わる
この時の小林のさりげない肘出しと捕手谷繁元信の呆れるような素振りで、なんJは再び荒れた。

4回目(審判も絶許認定)

9月24日の中日戦、大野雄大が投じた内角への直球をムダのないフォームで肘にジャストミート。

しかし打者が避けようとしていないと判断され、ボールになった


他球団にも派生

  • 9月23日にはオリックス・伊藤光(現DeNA)が西武・岸孝之(現楽天)に肘出しを敢行。しかし動作が余りにも露骨な上に球の曲がりが大きく当てることさえできず、ファンから失笑されるだけの無惨な結果に終わった。
  • 2018年7月15日、広島・會澤翼が肘を出し、阪神・能見篤史(現オリックス)の投球を身体に当てることに成功したものの故意と判定された。


    2022年3月29日、會澤が再び内角球へ肘出しを敢行しジャストミートに成功も、こちらも故意と判断されることに。
  • 国際試合では韓国代表の打者が際どい球に当たりに行く傾向があり、あのプレミア12準決勝の大逆転劇の中でも9回無死1・2塁で打者が則本昂大の内角への投球に肘を出して当たり、死球が認められ出塁し、後に同点のランナーとなった。

膝出し

2021年9月14日にはヤクルト・青木宣親が肘出しではなく膝出しを敢行。
なお結果は失敗し三振ゲッツーとなった。ちなみに投手は青柳さんだった。


メジャーでの例

メジャーでも度々肘出しによる死球が見られており、その中でも顕著な例は以下。

  • 2015年6月20日 ナショナルズvsパイレーツ ホセ・タバタ:この日のナショナルズ先発、マックス・シャーザーは9回2死までランナーを一人も出さないパーフェクトピッチング。27人目の打者として送り込まれた代打ホセ・タバタはカウント2-2に追い込まれ、完全試合まであと1球となった場面、内角高めに抜けた球にすかさず肘出し。これが死球として認められ、史上24人目の完全試合達成は阻止された。なお、シャーザーはこの後の打者を打ち取り、ノーヒッターは達成された。
  • 2021年4月8日 マーリンズvsメッツ マイケル・コンフォルト:9回裏1点ビハンドで迎えたメッツは、マーリンズ抑えのバースを打ち込む。先頭打者のマクニールがホームランですぐに追いつくと、1死満塁一打サヨナラの場面を迎えた。ここで打席を迎えたコンフォルトは、カウント1-2に追い込まれると、内角高めストライクの球に対して肘出し。これを球審ロン・クルパは死球と認め、メッツの押し出しサヨナラ勝利となった。当然マーリンズ側は審判団に抗議をしたが、結局判定が覆ることはなかった。試合後に映像を確認した球審は、この死球が誤ったジャッジであることを認めた。


余談

  • 小林はジャニーズ系のイケメンで女性人気が高く、広陵高時代の2007年夏の甲子園で吹き荒れた「がばい旋風」に対するもう一方の悲劇の主人公*1だった背景からクリーンなイメージが強かった。そんな選手が達川光男マイク・キンケード加藤健らに匹敵する演技力を持つと判明した衝撃は野球ファンにとって大きく、やくみつるの漫画でもネタにされていた。
  • また、本項目で挙げられている選手の面子(小林、伊藤、會澤、嶺井、里崎)を見れば分かる通り、「肘」での出塁を敢行しようとする選手は圧倒的に捕手の割合が高い
    これはポジション柄、投球を身体で受ける事に慣れている(死球に対する恐怖心が薄い?)ためか、あるいは張本勲氏などが唱える「捕手は性格が悪い*2」論の証明と言えるかもしれない。
  • 2014年から2018年まではロッテに井竜蔵という選手が在籍していたため、「巨人ファンは(「肘」をNGワードにしているため)肘井について語れない」というネタが生まれた。


関連項目


*1 野村祐輔とバッテリーを組み決勝進出。優勝を目前とした4点リードの8回裏1死満塁の局面で野村が投じたど真ん中付近の投球がまさかのボール判定となり押し出し、次の打者に満塁本塁打を打たれ大逆転負けを喫しがばい旋風を巻き起こしていた佐賀北高の優勝を許した。試合後、広陵の中井哲之監督が処分を覚悟でボール判定へ怒りをあらわにするなど「がばい旋風に忖度した大誤審」と同情を集めていた。
*2 「性格が悪くないと良いリードはできない」と語っている。「性格が悪い」とまではいかずとも、ある程度したたかな人物でなければ捕手は務まらないという認識は球界に広く浸透している。
*3 特に2021年3月16日の巨人対中日のオープン戦にて、2死球を浴びた京田陽太の打席を揶揄したものだと思われる。
*4 更にコーチ退任後の2022年に解説を担当した巨人対中日の開幕戦で肘を出した廣岡を「ファイター」と賞賛したことで批判を浴びた。