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赤星式盗塁

Last-modified: 2019-07-09 (火) 21:19:46

元阪神タイガース・赤星憲広の発言に基づいて考案された盗塁指標のこと。
英語名は「Red Star Style Stolen Bases」(R3SB)。

 

【赤星式盗塁=盗塁-盗塁死×2】


概要 Edit

赤星の発言は、要約すると「盗塁は、成功数だけでなく失敗数にも着目して評価して欲しい。具体的にはいくら盗塁が多くても、それが盗塁死の倍と等しいならば価値はゼロ、下回るならば価値はマイナスである」というもので、この発言をなんJ民が数式に起こしたものが「赤星式盗塁」である*1
元々、盗塁数で表彰される盗塁王については、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとばかりにタイトル目当てで走りまくって盗塁死でチームに迷惑をかけつつ受賞する選手が後を立たないことが問題になっていた*2
赤星式盗塁は、盗塁死を抑えつつ盗塁を増やしていくのが真の盗塁王ではないかという古くからの疑問に答える指標である。

赤星式盗塁には、

  • 盗塁成功率と盗塁成功数を両立している選手ほど高い数値になるので真の盗塁王を明らかにすることができる
  • 最終的に「プラスならば良い」「マイナスならば悪い」という基準が分かりやすい
  • 電卓を使わなくても暗算で容易に計算できる
  • 現代野球における盗塁の第一人者として名高い赤星の発言が原案である
  • セイバーメトリクスによる統計的分析結果とほぼ一致している(後述)
  • 盗塁死には「走者がいなくなること」と「アウトカウントが増えること」という2つのデメリットがあると考えると盗塁死を2倍して引く計算式が直感的に理解できる

という長所があり、なんJでは盗塁指標の決定版として定着している。
なお、赤星式盗塁の名前は、片岡式本塁打から取られたと思われるが、片岡式がもっぱらネタとしてバカにされているのに対し、赤星式はまともな指標として肯定的に扱われている。


分析 Edit

赤星式盗塁が0ならばチームへの盗塁での貢献は0であり、マイナスならば走ってアウトになった損失のほうが大きいということになるが、赤星式盗塁が0になるのは盗塁成功率が2/3(約67%)の場合となる。
この数字はセイバーメトリクスでの研究結果(盗塁の損益分岐は65~70%)の通りであり、盗塁のスペシャリストである赤星の体感とセイバーメトリクスによる統計学的分析結果が一致している*3。実際にセイバーメトリクスで使われる様々な指標の計算式を見てみると、どの指標でも盗塁死の係数は盗塁の係数のマイナス2倍前後になっており、これらの指標から盗塁部分だけを抜き出したものが、盗塁死をマイナス2倍して盗塁に足すという計算で求める赤星式盗塁だと言うこともできる*4。つまり、赤星式盗塁は単純に見えて最先端の統計学とも合致する極めて精度の高い指標である。
なお、式を変形すると【赤星式盗塁=盗塁×(3-2÷盗塁成功率)】となり、盗塁と盗塁成功率の双方を考慮してチームへの得点貢献度を数値化していることが分かる。

 

赤星式盗塁の応用編として赤星式盗塁阻止も考案されている(赤星式盗塁阻止=盗塁阻止×2-許盗塁)が、あまりに強肩の捕手の場合には、そもそも走者がなかなかスタートを切らず、盗塁阻止数が増えないから赤星式盗塁阻止の数字も伸びないないのではないかという難点が指摘されている。


赤星式盗塁の記録 Edit

  • 通算記録
     福本豊467赤星式盗塁
  • シーズン記録
     福本豊(1973年 63赤星式盗塁
  • 通算ワースト記録
     宇野勝(-114赤星式盗塁
  • シーズンワースト記録
     小玉明利(1956年 -32赤星式盗塁

なお、赤星自身は通算205赤星式盗塁で第4位、シーズン41赤星式盗塁(2003年)で第11位にランクイン。また、5度の赤星式盗塁王に輝いている。

なお、盗塁死の記録が公表されるようになった1942年以降の赤星式盗塁王はなんJ民の調査によって全て明らかにされている。

【年度別赤星式盗塁王一覧表できたンゴwww [転載禁止]©2ch.net】
http://orpheus.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1422728796/


その後 Edit

赤星式盗塁は、計算しやすく有用ということで一般にも浸透。ついには新聞でも取り上げられた。

https://www.sankei.com/smp/premium/news/151004/prm1510040009-s.html

野球は「失敗のスポーツ」といわれる。成功の陰には失敗の繰り返しがある。以前、ネット掲示板で考案されて話題になった「赤星式盗塁指標」というユニークな物差しがある。赤星とは元阪神の赤星憲広のこと。50メートル5秒6という俊足を武器にセ・リーグで5年連続盗塁王に輝いた。引退後、野球解説者となった赤星の「盗塁は成功数だけでなく、失敗数にも注目してほしい」という発言をもとに編み出されたユニークな評価法だ。例えば「100盗塁成功しても50盗塁死なら価値はゼロ」ということになる。


関連項目 Edit



Tag: 阪神






*1 鈴木尚広イチローにも盗塁死が多ければ盗塁が多くても価値はないという趣旨の発言があるが、具体的に盗塁死の倍という基準を提示したところに赤星の革新性がある。
*2 非常に古くから議論されてきた問題であり、例えば盗塁死が公式記録として公表されるようになったきっかけは、1942年に44盗塁19盗塁死の坪内道則が40盗塁7盗塁死の呉波を抑えて盗塁王になってしまったことだと言われている。
*3 ちなみに、赤星は野球をやりながら大学野球時代に教員免許、社会人野球時代にJR車掌免許をそれぞれ取得しているほど勉強熱心な選手として知られており、野球解説者としてセイバーメトリクスを勉強していた可能性もなくはない。
*4 例えば、アメリカのFangraphsが算出しているWARの計算式を見ると、2012年には盗塁の係数が0.2、盗塁死の係数が-0.398となっている(年度によってマイナス2倍を上回る年も下回る年もあるが、常にこれに近い値である)。