艦艇整備記録Ⅱ(軽巡全廃編)

Last-modified: 2020-11-11 (水) 14:39:02

・Rule the wavesⅡ ver1.18のある日本プレイで整備した艦艇類のデータになります。以前、艦艇整備記録(攻略例)を掲載いたしましたが、あちらは軽巡ありの標準的な海軍構成であり、今回、軽巡を全廃したプレイを試してみたのでそのご報告になります。また、以前の艦艇整備記録(攻略例)では、マガジンボックスを多用した艦艇設計をしており、マガジンボックスを使用しない設計例が不足していたように思います。今回はマガジンボックス不使用で設計した艦艇データによる設計例となっています。また、設計時点で開いた設計データなので、艦の重量データなどがより実際のプレイに近くなっています。お絵かきも、若干進化しています。
・前回の記事では、駆逐、コルベットは省略していますが、今回は参考になればと思い、こちらも掲載することにしました。
・プレイ中、かなり早い段階でスマトラ島を支配下におさめ、石油資源をゲットできたので割と遠慮なく石油機関を使っています。
・プレイ環境は、1900年スタート、艦隊サイスSuper large、Manual build of legacy fleetにチェックを入れ、他はデフォルトで、1970年までプレイしました。軽巡全廃プレイということで割と試行錯誤しており、かなり四苦八苦しているので、プレイ内容について今回はほとんど触れません。(人様にお見せできるようなプレイ内容にはできませんでした)
※巡洋戦艦についての記述に誤りがあったため削除しました。第3艦隊が機動部隊という認識は作者の誤認でした。

:目次

以下、記事の内容になります。

・軽巡全廃プレイを実施した理由

 一言で申し上げますと、「軽巡は撃たれ弱い」からです。
 本ゲームでは軽巡の最大排水量がプレイ中に最大10000トンまで拡大されるのですが、十分な速度と火力を確保した上で、装甲と水雷防御を確保しようとすると、どうしても制限内に納めることができません。
 強火力・高速・重防御を施した軽巡は建造不能ということで、結果として、10000トンの大型艦であるにもかかわらず、容易に喪失に至るという事例も数多く経験することとなりました。
 軽巡という艦種はそういうものだ、と普段のプレイなら割り切っているのですが、どうせ10000トンの大型艦を作る様になるんだし、どうせならもっと大型化させて充実した攻防力を持たせたら強いんじゃないか? という発想に至り、試してみる事にしました。
 CLを全廃して巡洋艦はCAに集約する、というプレイ方法は、他のプレイヤー様も採用例がある、という話も聞いていたので、作者なりにプレイしてみて、そのプレイ上の注意点などをまとめてみようと考えました。

・軽巡全廃プレイのメリット、デメリット、感想

:メリット

  1.巡洋艦同士の戦いで優位に立てる
 AIはより小型で、攻防力に劣る軽巡を整備して来るのに対し、こちらは戦闘力に勝る重巡のみしか持っていないため、巡洋艦同士の戦闘などでは優位に立てる場面が多かったです。
  2.レイダーやTPなどに使えて便利
 有力な巡洋艦を多数整備していく事になるので、通商破壊戦、通商防衛戦に投入できる艦が通常プレイに比べて豊富です。このため、通商破壊戦で敵国商船多数を撃沈することができ、戦争の勝利につなげることもできました。また、敵国の輸送経路を寸断したことで、敵国に燃料不足などを生じさせることもできました。
  3.水偵搭載による索敵力向上
 軽巡に比べて排水量に余裕があるため、水偵を搭載する余地があり、索敵能力の向上に貢献することができました(作者は3~4機、水偵を搭載することにしています)。
  4.防空能力も優秀
 艦が大型の分、より多くの高角砲、機銃を装備できます。このため、機動航空部隊の護衛艦としても有力です。

:デメリット

1. お高い
 脆弱な軽巡を全廃し、攻防力に優れた重巡を整備するというコンセプトで始めたため、作者は重巡としては重装甲、強火力の艦を整備していたのですが、必然的に建造予算が高騰してしまいました。このため、数を揃えるために、主力艦の建造計画に影響が出る事もありました。
  2.損失すると痛い
 お高くなってしまったため、損失艦が生じてしまった時のダメージも大きくなってしまいました。代艦を建造するのも大変だし、数がなかなか用意できなかったので、植民地警備と改造のローテーションも組みにくく感じました。
3. 巡洋戦艦にはまず勝てない
 巡洋艦同士の戦いとしてゲームがマッチングさせても、たまに巡洋戦艦と戦わされることがあります。こういった場合、巡洋戦艦の主砲(12インチ以上の大口径砲)に対しては防御力が不足しており、被弾によって速力低下を起こし逃げ切れずに撃沈される、という事態を何度か経験しました。
  4.レイダーに出すと活躍するが、ランダムイベントで失うことも
 レイダーに出すと良い活躍をしてくれるのですが、ランダムイベントで中立国に拘留されてしまうというイベントがなかなか厄介でした。艦の航続距離をLongにしてみても普通に発生するので辛かったです。有力な艦を作っていたせいかは分かりませんが、そのまま中立国に艦を接収されて帰って来ないこともしばしばでした。

:感想

 何度かプレイしてみての感想ですが、軽巡全廃プレイは、強いことは強いです。
 脆弱な軽巡が存在していないので、こちらは常に有力な重巡クラス以上で戦うことができ、巡洋艦同士の戦いでは優位に戦いを進めることができました。
 その一方で、有力な艦を作ろうとするとどうしてもコストがかかり、数を揃えにくく、重巡級の建造費用が主力艦の建造費用を取ってしまうという事態も起き、予算のやりくりが大変でした。
 この影響で、1920年代の一時期、巡洋艦級の艦艇が不足し、この時期の戦争でかなり苦戦させられることがありました。沿岸の船舶襲撃を行ったり、防いだりしたりするシチュエーションで、巡洋艦の不足から、敵には軽巡クラスや重巡クラスがいるのにTPに出していたはずのコルベットがこちらの戦力として出てきて、ほぼ一方的に蹂躙される様な戦いになることもありました(このため、1920年代に慌てて重巡級を増産することになりました)。巡洋戦艦が巡洋艦の任務を一定程度兼任してくれるのですが、どうも、ゲーム側で用意したマッチングによっては、出て来られない場合もある様でした。
 巡洋艦級はレイダーやTPなどにも出すと活躍する(レイダーに出すと敵の輸送船を沈めてくれ、敵のレイダー艦との遭遇戦が発生するようになります。また、TPに出すと敵のレイダー艦を迎撃する戦闘が発生します。敵のレイダー艦から受ける味方輸送船の被害も減少させられる様な感触もあるのですが、うまく検証できなかったので断言できません)のですが、活躍する分損失する機会も多いため、それなりの数が必要な印象でした。その対策としてコルベットにコロニアルサービスのチェックを入れ、植民地警備に投入することで一定の成果を上げることができましたが、ランダムイベントで艦を戦列から外される機会の多いレイダーなどの任務に投入するためには、よりお安い軽巡級にも多くのメリットがある様に感じました。
 こういったことから、軽巡全廃プレイは、ある程度ゲームプレイに慣れて来たプレイヤー向けの攻略法であると言えます。ゲームの流れを理解しており、予算の見通しをある程度立てられないと、必要な時に必要な数の艦が用意できておらず、苦戦する原因となります。
 初心者の方は史実通り、重巡と軽巡をミックスした艦艇整備を行っていった方が安定するかと思いますが、軽巡全廃プレイもなかなか面白かったので、プレイに慣れてきたころに1度は試してみてもいいと思います。

 プレイヤーの皆様それぞれで様々な攻略法があるかと思いますが、本記事の内容をプレイの参考にしていただければ幸いです。

・参考:ゲーム中における各艦種の役割

 こちらは初心者の方向きの内容です。ゲーム中の各艦種がどの様な役割を果たしているのか、初心者の方は分かりにくいかと思いましたので、作者なりにご紹介したいと思います。

:戦艦

 1900~1930年代までの花形です。
 戦艦の役割は、敵主力艦の撃破、この1点にあります。通商破壊、通商防衛に投入することもできますが、それは戦艦の本来の任務ではありません。
 戦艦の強みは、「他の艦種を圧倒する攻撃力」が「他の艦種では貫けない防御力」によって保護されている、という点です。このため、戦艦は存在するだけで戦艦以外の艦種を遠ざけ、一定範囲の海域を支配下に置くことができます。戦艦に正面から戦いを挑めるのが戦艦だけという時代では、戦艦の数=海軍力と言っても過言ではないほどの存在感を持ちます。
 このため、ゲーム中で、1930年前後までの戦いは戦艦同士の艦隊決戦によって勝敗が決まってしまう例が多くあります。
 1930年代以降、空母戦術の発達や、戦艦を撃沈することができる航空魚雷の高性能化などで、その地位は変化していきます。戦艦の地位はかつてほどのものではなくなり、空母部隊の補助といった任務にもつく様になってきます。
 このゲームにおいてはAIも一定数の戦艦や巡洋戦艦を戦力として維持するので、速力27~30ノット出る高速戦艦ならば、空母部隊の護衛や接近戦をしかけてくる敵水上艦隊との砲撃戦、ダメージを負った敵艦隊へ殴り込んでトドメを刺す、など、ゲーム後半でも多彩な活躍をすることができます(※25ノットあれば物足りませんが後半でも何とか通用します)。

:巡洋戦艦

 巡洋戦艦は、装甲巡洋艦から発展していった艦種です。
 当時の艦隊戦術では、戦艦を中心とする主力艦隊と、主力艦隊の前方に展開して偵察、捜索などの任務に当たる巡洋艦を中心とする前衛艦隊の2段構えが採用されていました(日本の連合艦隊が、戦艦を中心とする第1艦隊、金剛型などの高速戦艦と重巡洋艦を中心とする第2艦隊で構成されていたのはこの考え方によります)。巡洋戦艦は前衛艦隊に配置され、「巡洋艦並の速力」「戦艦並みの砲撃力」で、同じく偵察や捜索に出てくる敵の前衛艦隊の巡洋艦群を圧倒する、という発想で誕生したものです(最初期の巡洋戦艦は、装甲巡と同レベル(6インチとか)の装甲しか持たず、後続の艦も戦艦に比べると防御が薄い艦が多くなっています)。
 こうした理由から、ゲーム中で巡洋戦艦は戦艦部隊とは独立して行動し、他の巡洋艦と共に主力部隊から離れたところで行動しています。その役割としては、敵の偵察、捜索と、敵の前衛艦隊の排除などです。敵の主力の位置を探り出し、こちらの主力がより戦いやすい様な形に持って行くことができればベストです。
 また、装甲巡洋艦と任務が重なっている部分があるため、ゲーム中で「クルーザー」と指定されている戦いにも投入されることがあります(ゲーム側でマッチングを決めるので、必ず巡洋戦艦が出てくるわけではありません)。
 巡洋戦艦も戦艦と同じく、空母部隊の出現後はその護衛として活躍する場面が多くなっていきます。下手をすると戦艦よりお高くなる艦種ですが、このゲームではサマール沖海戦の様に空母部隊が敵の戦艦部隊につかまる場面が度々発生しますので、あると安心できます。

:航空母艦

 1930年代以降、空母戦術が発達してくるとその真価を発揮する艦種です。
 航空兵力を艦隊に導入したいという試みは、WW1前後から既に開始されており、特に英国が熱心で先行して様々な研究を行っていました。このため、ゲーム中のイギリスでは一早く空母関係の技術が発展します。日本もこれに次ぐか並ぶ形で、早くから空母戦術を発展させていきます。
 空母戦術の発達と航空機の進化により、空母は戦艦をも撃沈する打撃力を有するようになり、海軍の戦いに文字通り革命をもたらすこととなります。
 一方で、空母というのは非常に脆弱な艦種でもあります。作者はこれまでのプレイで、たった数発の被弾で炎上し、浸水もほとんどないのに主力空母の沈没判定を受けて泣いたことが何度もあります。どうやら、格納庫に被弾して、艦上機や燃料、爆弾などが誘爆し始め、手が付けられなくなると沈没判定となるようです。このゲーム英語なので詳細は分からないのですが簡単に沈んだ空母は必ず燃えているので、おそらくこういうことだと思います。
 こういったことから、飛行甲板だけではなく格納庫にも装甲を施した重装甲空母が欲しくなるのですが、そうなると肝心の艦上機の数が少なくなってしまうため、プレイヤーごとに見解が分かれる点でもあります。
 建造費用自体は、抑えようと思えば戦艦よりもかなり小さくして艦上機多数を搭載できる空母を建造できるのですが、一方で、空母航空団の配備を必要とするため、この維持費でかなり苦しめられることもあります。
 空母は1930年代以降の主力です。空母が無い海軍は航空機による一方的な大損害に苦しめられることとなるでしょう。AIも盛んに空母を建造して来る(イタリアやロシアでさえ空母を持っています)ので、空母同士の航空戦の機会も多くあります。

:軽空母

 このゲームにおける軽空母の立ち位置は、大型空母の簡易版、といったところでしょうか。空母航空団は艦種の制約によりずっと小さく、打撃力としては小さいのですが、数を一定数揃えることで、様々な戦場に常に少量でも航空兵力を展開できる様になります。作者としては、高い対潜能力を発揮してくれるので、対潜護衛で特に頼りとしています。
 ゲームシステム的には、戦艦部隊の護衛役などとして普通の空母よりも軽空母の方が優先して選択される様になっているそうなので、大型空母を航空戦に集中して投入したい、という場合に、何隻か軽空母があると便利だと思います。その場合は戦闘機を多めに搭載すると良いでしょう。

:重巡洋艦(装甲巡洋艦)

 重巡洋艦(ゲーム初期は装甲巡洋艦)は、制海権を争う上で重要な役割を持つ戦力です。
 長い航続力と、戦艦には及ばないもののより小型の巡洋艦や仮装巡洋艦に優越する攻防力を持ち、主力戦艦部隊の前衛として偵察、捜索を行ったり、通商破壊戦に投入されたりと、様々な場面で活躍します。
 ゲーム中では、沿岸の重要目標への砲撃や、航行中の船舶へ攻撃をしかけたり阻止したり、巡洋艦同士での遭遇戦など、大きくは無いもののこまごまとした戦闘に出撃します。このため、小さいですが毎度毎度の戦いの結果の積み重ねが戦争の結果に大きく関わって来ることもあります。
 また、レイダーやTPに投入することでも力を発揮してくれます。レイダーに投入すれば敵の輸送船を撃沈してくれ、VPを稼げるほかに、輸送網の麻痺によって敵国国民に厭戦、反戦感情を植え付け、燃料不足などの障害も生じさせることができます。TPに出した場合は、敵のレイダー艦を迎撃する戦闘が発生することになります。

:軽巡洋艦(防護巡洋艦)

 軽巡洋艦(ゲーム初期は防護巡洋艦)は、外洋で作戦する艦隊の偵察任務や、植民地などの警備任務のために建造された艦種です。
 こういった艦種は機動力に富み、より大型の艦種では進入できない様な海域にも入り込んで偵察を実施できるため、多数が整備されて使用されました(※もっとも、実際には入って行けない海域も多く、より大型化した駆逐艦などが任務を肩代わりすることもあった様です)。
 防護巡洋艦というのは弾薬庫や機関部などの重要区画にだけ装甲を施し、艦の大型化を抑制しながら少しでも生残性を向上させようと生まれた艦種です。効果はあったのですが、日清戦争中の黄海海戦などで、速射砲の集中射撃によって艦上構造物を破壊され、容易に戦闘能力を消失してしまうなどの欠点も発見され、徐々に改良されて軽巡洋艦へと進化していきます。
 実際の軽巡では、偵察用、水雷戦隊旗艦用、対巡洋艦を意識した砲撃重視の軽巡、防空軽巡など、様々な種類があるのですが、ゲーム中では、CAとほぼ同様の役割を演じます。艦隊の構成などはゲーム側で毎度毎度マッチングさせるみたいなので、この艦はこの任務に使う、といった固定はできないようです(こういった船はこの任務につきやすい、といった調整はある様ですが、作者はこの点にあまり詳しくはありません)。
 艦隊の偵察や護衛、通商破壊や防衛などで活躍するほか、比較的低コストで建造でき、航続力も確保できるので植民地経営などで活躍します。

:駆逐艦

 駆逐艦は元々、主力戦艦に向かって雷撃をしかけてくる水雷艇などを駆逐するために発達した艦種ですが、水雷艇としての任務も兼任するようになり、主力艦隊と共に外洋に進出して雷撃を行う様にもなりました。
 ゲーム中の役割は、主力艦や輸送船団の護衛と、雷撃によって敵艦へ大ダメージを与えることです。ダメージを負って退避中の味方艦を援護するために敵中に突撃して雷撃を敢行し、敵艦隊の追撃を鈍らせるといった、献身的な働きを見せてくれる艦種でもあります。
 駆逐艦は小型で他艦種に比べれば低コストで数を整備することができ、比較的損失を気にせずに使える艦種になります。小型で高速なので被弾率は低めなのですが、防御は皆無に等しく、当たれば簡単に沈むことになります。損失も相応に多くなるので、一定数の整備が必要となってきます。
 特に重要なのが、対潜護衛能力です。このゲームの潜水艦はなかなか手ごわい敵なので、主力艦の護衛や、TPに出して船団護衛をさせるなど、馬車馬のように働いてもらうことになります。
 たまに味方へむかって魚雷を放つのが玉に瑕です。同族の駆逐艦相手も誤射して沈めてくれちゃったりしています。全部手動にすれば解決するのですがそうなる操作が煩雑になり過ぎてとても遊んでいられないです、ハイ。
 このため、本記事における駆逐艦は、魚雷の射程が長くなり誤射の可能性が高まるゲーム後半の設計の型では、防空能力強化も理由ですが魚雷兵装を弱めに設計しています。

:コルベット

 コルベットは主に哨戒や船団護衛、機雷掃海用として建造することになる小型の艦艇です。
 護衛の数を揃えるために、戦時に400トン以下の小型艦を量産したり、900トン程度の大きさで充実した対潜能力を持たせたりして対潜護衛艦として整備することになるかと思います。機雷は装備できませんが対潜装備は装備できるので、高い対潜能力を持たせることができます。
 戦闘能力自体はあまり当てにはしないでください。この艦はとにかく「いる」ことが大切な船です。商船を守り、機雷などの被害からこちらの主力艦を救うのが、この艦の役割です。
 また、作者は今回のプレイで気付いたのですが、植民地警備用にコロニアルサービスにチェックを入れて設計すると、かなり便利に使えます。例えば、植民地警備のための艦艇が不足し、その容量が1000とか2000だった場合、コロニアルサービスにチェックを入れたこのクラスの艦で無駄なく穴埋めができます。コルベットは低速で良く、武装もさほど必要ではないので比較的装備重量に余裕があるため、コロニアルサービスにチェックを入れても重量であまり悩みません。
 このため、作者は普段から一定数のコルベットを用意し、戦時の護衛艦必要数の最低値はコルベットだけで満たせるぐらい持っておくことをお勧めします。500トン以下のコルベットは戦時でないと生産できませんが、600トン以上のコルベットは平時から保有しておくことができます。

:潜水艦

 このゲームにおける潜水艦の役割は、主に2つです。
 敵の輸送船を狙って通商破壊を実施し、その経済を粉砕して敵国国民に厭戦感情や反戦感情を生み出し、戦争の終結を狙うこと。もう1つは、敵の艦船を雷撃したり機雷攻撃したりして撃沈し、艦隊同士の戦いをより有利にする事です。
 海戦終了時のランダムイベントで敵艦や味方艦にダメージを与えてくることもあり、場合によってはこのランダムイベントだけでダメージポイントを逆転される、といった場合もあります。
 潜水艦は比較的低コストで整備できる艦ですが、一方で損失する機会も多く、戦時中は常に一定数建造を続けなければ戦力の維持がしづらい存在です。
 しかし、イベントの発生の仕方次第では、問答無用で敵の主力艦を撃沈し、または損傷させて一時的に戦列を離れさせなどができるため、恐ろしい戦力です。
 以前、就役したばっかりの新鋭空母を沈められたとき、作者は思わず悲鳴を漏らしました。対潜護衛艦を100隻揃えようと飛行艇を何百機飛ばそうと、潜水艦の行動を完全に阻止することはできないので、史実のドイツの様に潜水艦多数で戦いを挑んでみるのも面白いかもしれません。
 ただし、無制限潜水艦作戦などを行っていると、中立国の輸送船を沈めてしまい、戦争当事国以外の国家の参戦を招いたりもするので、その点には十分注意してください。

:AV(水上機母艦)

 水上機母艦は文字通り、水上機を運用するための艦種です。
 航空機を実戦に投入できる様になるのとほぼ同時に建造可能となる艦種で、艦隊に早期に水偵による索敵能力を持たせることができます。
 水偵は他の艦種にも搭載することができますが、初期のころは艦艇に装備できるカタパルトが無く、水偵を発進させるためには艦を一時停止させる必要があるため、水上機母艦の存在が必要となってきます。
 艦隊の航空兵力の黎明期である1920年代では、水偵の索敵の情報で戦闘を有利に進めることができたりするため、水上機母艦を保有する価値は十分にあります。
 また、水偵も艦隊上空の護衛をしたり、爆装能力を持てば敵艦の攻撃に使ったりもできるので、空母の出現後も水上機母艦の価値がなくなる、と言う訳ではありません。
 しかし、作者のおすすめは、空母に改装してしまうことです。艦隊の護衛にも、敵艦隊への攻撃にも、下駄の無い機体の方がどうしても優秀で、索敵能力も戦艦やCAに4~3機程度水偵を搭載すればほとんど足りてしまうからです。

:AMC(仮装巡洋艦)

 仮装巡洋艦は、商船に武装を施したものです。
主に、中立国の商船に偽装して敵の海域に進出、輸送船を攻撃し(国際法違反となることを防ぐため、攻撃時には本来の国籍旗や軍艦旗を掲げたりします)、通商破壊を行ったり、船団に随伴したりして敵の攻撃から輸送船を守る、というのがその仕事です。
 ゲーム中では、戦時にのみ建造することができる艦種です。その特徴は建造期間の短さ(4カ月とかで作れます)で、レイダー用やTP用の頭数を素早くそろえることができます。また、終戦後に生き残っていた艦は民間へと払い下げられるため、建造費用のいくらかが戻って来るのも特徴です。逆に言えば、せっかく作っても平時の戦力としては維持できません。
 建造費用の総額はお安いのですが、建造期間が短いため1月当たりの建造費用は割と負担になります。また、敵の巡洋艦クラスと撃ち合うにはどうしても力不足なので、戦力としてはあまり当てになりません(対抗可能な装備を持たせるとお値段がががが・・・)。すぐ作れて損失してもあまり懐の痛まない、レイダーやTP専用の艦種と割り切って考えるのがいいと思います。
 敵にする場合は、たまに魚雷を装備している艦もいるので、注意が必要です。
 作者はやったことが無いので何とも申し上げられないのですが、空母改装するのに適性がある様です。いつだったかのアプデで、「飛鷹型の様な商船改造空母が作りやすくなったよ」的なことが書いてあったので、AMCから空母改装が短期間でできるのかもしれません。
 もし、空母を急速に建造したいという時があれば、試してみるのも手かもしれません。

・艦艇整備記録(軽巡全廃編)

・B 1900型 前弩級戦艦

1900B.png
 以前の記事でご紹介した初期配置の前弩級戦艦の速度を省略し、代わりに重装甲としてみたタイプの前弩級戦艦です。
 この時期は砲の貫通力が不足気味で、完全な対応防御が可能です(例えば、日本海海戦である艦は200発も被弾しましたが、装甲部分を貫通した砲弾は1発しか無かったらしいです)。このため、装甲を抜かれた時の備えであるスロープデッキを省略し、とにかく舷側装甲を厚くしてみました。
 使ってみた感じですが、速度が無いので戦術的な工夫はやりにくいのですが、単純に重装甲なので安定して砲撃戦を戦うことができました。戦力として有力な性能を持っています。

・CA1900型 装甲巡洋艦

1900CA.png
 作者の十八番である、戦艦と同等の主砲を持つ装甲巡です。機動力を生かし艦隊決戦時の決戦正面に火力を集中するなど、戦術的な技巧をこらすのに便利です。運用法や運用上の注意点は以前ご紹介した艦と全く一緒です。

・CA1900C型装甲巡洋艦(植民地警備用)

1900CAC.png
 軽巡全廃プレイということですが、植民地警備に上記のCA1900型を常用するとコストが馬鹿にならないので、最低限の攻防力を持った省略型の装甲巡として用意してみました。
 一応、防護巡よりは強いのでそこそこ活躍しましたが、フルスペックの装甲巡である上記のCA1900型に比べるとどうしても戦力で劣るので、あくまで補助的な運用をする事になりました。ただ、補助的な運用に限定したことと、予算不足から後続の重巡級を満足に整備できなかったため、意外に長生きした艦となりました。

・DD1900型 駆逐艦

1900DD.png
 水雷能力よりも砲門数を優先して確保した初期の駆逐艦になります。魚雷は中心線配置にするのがより一般的かと思いますが、この時期の魚雷は敵艦へのトドメ役に使う場合が多い様に感じたので片舷に1基ずつの搭載としています。
 性能は可もなく不可もなく。普通です。

・M 1900型 掃海艦(コルベット)

1900M.png
 コルベットの扱いには様々な流派がある様ですが、作者は平時から一定数を常に用意しておく派閥に属しています。
 CAだけで植民地警護をすると維持費が馬鹿にならないため、その補助として、コロニアルサービスにチェックを入れて建造することになりました。だいたい艦のトン数=植民地警備のポイントとなるので、1000とか2000とかの不足分を補うのに結構便利でした。
 予算の半端を消費する形で多数建造し、機雷掃海やTPなどに活躍。各海域8隻、最低4隻以上を目標とした配備により、味方大型艦への機雷による損害をほとんどカットしてくれました。その代り、イベントで結構沈んでします。

・DD1901型 駆逐艦

1901DD.png
 上記DD1900型駆逐艦の改良版です。撮影時のミスで絵が小さいですが上記とまったく変わっていません。

・B 1903型 準弩級戦艦

1903B.png
 巡洋艦戦力充実を目指しCA1900型装甲巡などを増産していたため、他のプレイよりも前弩級戦艦2世代目の整備開始が遅れ、結果として準弩級戦艦の整備にスムーズに入ることができたという艦です。
 副砲が8インチと、準弩級戦艦としてはやや控えめですが、これでもほどほどに当ててくれるので有力な戦力として活躍してくれました。スロープデッキになっているのは、補助戦力として弩級戦艦の時代でもしばらく使う予定があったからです。

・BB1905型 弩級戦艦

1905BB.png
 他国に置いていかれないために急いで建造に入った弩級戦艦です。性能は可もなく不可もなく。この時期に通用する標準的な性能で作ったので、貴重な戦力として相応に活躍してくれましたが、補助兵力としての扱いの方が長くなった船です。

・BC1908型 巡洋戦艦

1908BC.png
 比較的早期に戦艦に類別変更して運用することを意識し、速力は巡洋戦艦としては遅めで、代わりに装甲を充実させた巡洋戦艦になります。重ね合わせ配置の技術習得が早いアメリカに作ってもらいました。
 主砲が合計6門と、後続の艦と比べると明らかに見劣りはするのですが、地味に活躍してくれた武勲艦となりました。
 お絵かきの方ですが、この時期の戦艦を上部から見ると、艦首が突き出している艦が多い様でしたので、艦首から艦尾にかけて手動で描いてみました。より現実の戦艦っぽい見た目になったので、結構うまく行ったと思っています。コツは艦首を伸ばすのに合わせて艦尾もちょっと伸ばすことです。後部艦橋と第3砲塔の間のスペースは、水偵用のカタパルトを設置する予定でわざとあけてあります。また、デフォルトの艦影を、バルジの盛り上がりを演出するために利用すると、より「らしい」雰囲気が出せます。
 概ね、艦首と艦尾に3角ずつ使うと、違和感のない形状にする事ができます。後は、副砲を適当になぞる様に書いています。

・DD1911型 駆逐艦

1911DD.png
 魚雷の搭載技術の進歩に合わせて設計した駆逐艦です。片舷4基の魚雷発射管を持つ、この時期としては重雷装の駆逐艦です。敵に第1斉射を浴びせ、反転、退避中に第2斉射して確実に仕留める、という考えだったのですが、面倒くさがってAI任せにしているのでなかなかうまくいきませんでしたが、使い勝手はまずまず、満足しています。
 900トン型駆逐艦は、将来対潜艦として改修しても活躍が見込めるため、魚雷は改装に使う重量としての機能を持っています。

・BB1912型 弩級戦艦

1912BB.png
 本当は14インチ砲とかで作りたかったのですが、14インチ砲を持つイギリスは重ね合わせ砲塔を持たず、重ね合わせ砲塔を持つアメリカは14インチ砲が無い、という状況で、少し妥協して12インチ砲を12門装備させた弩級戦艦を建造することになりました。国産? 当時は14インチ砲も重ね合わせ砲塔も、どっちの技術も未収得だったんですよ、ええ。
 さすがに将来登場する14インチ砲艦などと撃ち合うのは少々厳しかったのですが、主砲12門の射撃はなかなか頼りになりました。CAの整備で予算を圧迫された結果後継艦の建造に手間取り、第一線を退いた後も長く使うことになってしまいました。
 見た目は結構好きです。後部艦橋と第3砲塔との間の隙間は、水偵用のカタパルト設置スペースだったのですが、ちょっと調整が必要でした。

・BB1916型 超弩級戦艦

1916BB.png
 アメリカでやっと14インチ砲が開発されたので、さっそく建造した超弩級戦艦になります。国産?14インチ砲があればやったんですが・・・。ドックの規模だけなら、この時期はもうぶっちぎりだったんですが、上位の主砲はなかなか手に入らないんです。
 史実の扶桑型の様に火力重視にしても良かったのですが、何なら15インチ砲艦とか16インチ砲艦と撃ち合いになることも考慮し、防御力も相応に持たせてみました。水偵カタパルト用のスペースもきっちりあけてあります。
 あまり戦機に恵まれず、目覚ましい活躍はできませんでしたが、影の実力者として地味に頼りにさせてもらいました。

・BC1916C型巡洋戦艦

1916BCC(設計から4か月後スクショ撮り忘れに気付く).png
 見た目でピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、ポケット戦艦、作ってみました。
 史実のポケット戦艦は装甲ペラッペラなのですが、それなりの攻防力を持たせるために装甲も一応張ってあります。まぁ、戦艦と撃ち合うにはどう考えても不足なので、巡洋艦相手に暴れられる程度の性能だとお考え下さい。
 主に通商破壊に投入して活躍してくれたのですが、航続距離をケチったため、燃料不足で中立国に抑留されてしまう事態が何度か発生しました。帰って来てくれたから良かったのですが、味方基地のたくさんあった東南アジアや北東アジアでしか活動させてないのに燃料不足になるのにはちょっと違和感もありました。
 通商破壊でいい働きをしてくれた艦ですが、有力な艦でもランダムイベントであっさり持ってかれるので、イベントの怖さを再認識させてくれた艦でもあります。
 ちなみに、艦の年式の後についているCと言うのは、コロニアルサービスにチェックを入れていることを作者が忘れないようにするための記号です。ですが記号の使用が今回不徹底になっているのでかえって分かりにくくなってしまったように思います。すみません。

・DD1917型 駆逐艦

1917DD.png
 技術の進歩で旧式駆逐艦が陳腐化し、有力な駆逐艦がDD1911型の、900トンクラスだけになってしまったので増産した駆逐艦になります。
 駆逐艦として十分使い物になる性能は持っているので、しばらくの間、作者の艦隊ではDD1911型とDD1917型が主力として活躍することになりました。

・BC1920型 巡洋戦艦

1920BC.png
 他国が巡洋戦艦をどんどん建造するので、こちらもそれに対抗できる強力な巡洋戦艦を保有しようと建造した艦になります。また、本プレイでは初めて純国産で建造された大型艦になります。
 防御力は舷側12インチ、甲板4インチと、他の15インチ砲艦や16インチ砲艦と撃ち合うのに必要なものは持っており、有力な巡洋戦艦として様々な場面で武勲を上げてくれました。ただし、装甲は必要な厚さだけで、十分なものではありませんので、過信は禁物です。
 外見もけっこう気に入っています。史実の金剛型が好きなので、雰囲気だけでも出せる様に頑張ってみました。

・CVL1920型航空母艦/護衛空母

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 CA1900型装甲巡洋艦を大改装し、航空母艦としたものです。前回の記事でも同じことをやっていますが、このやり方を作者はかなり気に入っています。10数ヶ月の改装だけで、この時期としては十分有力な軽空母が手に入るからです。
 毎度同じことをやっているので、艦の性能はほとんど変わりがありませんが、今回は外見を少し頑張ってみました。
 独特なシルエットで有名なあの艦を真似してみたのですが、こちらは低速空母なのでちょっとアンマッチだったかもしれません。高速軽空母を整備しようという時に参考にしていただけましたら幸いです。
 空母航空団ですが、1930年代まではCAPの効率が良くなく、敵戦闘機の迎撃も活発ではないのでF10TB12と攻撃機多めに、1940年代以降は護衛空母としての活躍を想定してF14TB8に、ゲーム終盤では戦闘爆撃機のみの搭載としてF20という編成で使いました。

・CA1925型 重巡洋艦

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 空母が早く欲しかったのでCA1900型装甲巡をいつものプレイの感覚でさっさと空母に改装してしまったのですが、その結果、作者は巡洋艦の不足、という事態に陥ってしまいました。
 1920年代初頭に経験した戦争でその不足を痛感した作者は、大慌てで重巡洋艦の増産に取り組み、結果、生まれたのがこの艦になります。
 とにかく即戦力が欲しかったので砲は10インチ、そして脆弱な軽巡を全廃し有力な重巡で固めるというプレイ方針の下、装甲もCAとしては充実させたものとして設計しました。
 性能ですが、機関改装して速力を30ノット出せる様にしただけで、ゲーム終盤まで使える十分な攻防力を持ちます。艦歴が長くなったので、相応に活躍する場面も増えました。
 外見の方ですが、高速を意識して艦首を思い切って突き出してみたのですが、それが一番の特徴になっているかと思います。巡洋戦艦を一回りスケールダウンさせたような形です。

・BB1927型 超弩級戦艦

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 他国の強力な16インチ砲搭載戦艦に対抗するべく建造した超弩級戦艦になります。
 巡洋艦の建造で予算を取られたのと、マガジンボックス無しで設計すると装甲重量がかさむため、舷側装甲15インチでAON方式と、作者としては少し妥協した内容となっています。また、速力も、終盤で不足を感じるもののギリギリ使えるといったレベルの25ノットで妥協しています。
 しかし、その攻防力にはなかなかのものがあり、マガジンボックス使用時の秘孔も無いため、同様の設計の艦を作っていただければ、AI相手にも戦いを挑める有力な艦として使っていただけると思います。

・CA1932型 重巡洋艦

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 CA1925型重巡洋艦の整備で最低限の頭数は揃ったのですが、まだまだ不足気味ということで増産した重巡洋艦になります。
 砲撃戦を重視し、魚雷兵装は前級と同じく控えめとなっています。Aiが出してくる重巡に対しては、砲門数以外は同等か勝っているため、総じて有力な艦として活躍してくれました。
 艦の外見ですが、より近代的な艦に見られる形状にしてみました。以前別記事でご紹介した大和っぽい船の流用です。

・CV1932型 航空母艦

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 不足気味の巡洋艦の建造に予算を取られた状態で、どうにか本格的な空母部隊を整備しようと設計した、20000トン以下の中型空母になります。
 コスト削減のため、艦の速度や防御力は大きく妥協し、搭載機数も54機と抑えていますが、これでも黎明期の空母としては十分有力と言える性能を持ちます。
 空母航空団はF10×3隊、DB12、TB12で運用しました。艦の素の性能が抑えてあるので、後継艦の就役後は主に補助兵力として本国海域の防衛などで活躍しましたが、相応の武勲も持ちます。
 実際のプレイでも、この艦と同様の艦を整備していただければ、最低限の空母機動部隊は編制可能となるので、有効に使っていただけると思います。

・DD1932型 駆逐艦(特型駆逐艦)

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 史実の特型駆逐艦を再現した艦になります。2000トンクラスともなると、装備も充実してきて侮れません。
 ゲーム終盤においても、機関改装を行って装備重量を稼ぐことで、後継艦に対して遜色のない活躍を示してくれます。特型再現は本当におススメです。

・CV1934型 航空母艦

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 ひとまず巡洋艦の不足が解消し、予算確保のめどがついたため、本格的な航空母艦として設計、建造を行った空母になります。
 艦形は前級の拡大改良型として整備し、速力と防御力も前線に出して何とか通用するレベルを備えさせました。もっと重装甲にしたいのですが、空母は格納庫が燃え始めると簡単に沈んでしまうので、中途半端な装甲は無駄だろうと妥協しました。
 空母航空団は、F14×3隊、DB16、TB16と、作者がよく使う5部隊編成を小改良して使っています。
 この時期の大型空母は一定数の主砲の装備を求められるのですが、これは、黎明期の空母はその運用法がまだ確立されておらず、前衛艦隊に配備されて巡洋艦と共に行動をすることになっていたためです。空母は元々、艦隊に航空機による偵察能力を持たせるために着想されたものですから、艦隊の目となる前衛艦隊に配備するというのが当初の想定でした。
このため、敵の巡洋艦クラスと突発的に砲戦になることが考慮され、巡洋艦クラスと撃ち合える砲装備が求められることとなりました。黎明期の空母のほとんどには6インチから8インチの砲を装備することが検討されており、決して日本の空母だけが特異な発想を持っていたわけではありません。また、空母に34ノットとかの高速が持たされているのは、艦上機の発艦を補助するのと同時に、敵の巡洋艦から逃げるためでもあります。
 「空母に主砲なんて」と変に思われる方も多いかとは思いますが、これは当時の海軍での考え方を反映した仕様ですので、作者はこのままでいいと思っています。後々、改装用の重量としても使えますし。

・M 1935型 掃海艦

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 初期から使ってきた掃海艦が、戦闘の損害などで数を減らしてきたことから追加で整備した掃海艦になります。植民地警備にも使うべく、引き続きコロニアルサービスにチェックを入れています。

・CA1936型 重巡洋艦

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 CA1932型重巡洋艦の整備で巡洋艦の不足は解消しましたが、通商破壊に投入するためにさらなる戦力強化を図ろうと建造した艦になります。
 攻防力は有力なものを引き続き有しており、雷撃兵装も強化して、攻撃的な性格を強めています。
 レイダーなどに投入され、作者の予定通りの活躍をしてくれたのですが、やはりイベントなどで戦列を離れることが多く、毎ターンはらはらさせてくれた艦でもあります。航続距離を伸ばしたんですが、当たり前の様に燃料不足イベントが発生しました。
 個人的には、もうちょっと排水量を抑えてコストを削減したかったかな、と思います。性能面で不満は無いのですが、それだけにイベントでの喪失などでショックが大きかったです。

・CV1937型 航空母艦

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 機動航空部隊のさらなる充実のために、CV1934型をさらに拡大改良した大型航空母艦になります。全体的にパワーアップさせました。
 空母航空団はF16×3隊、DB18、TB18で運用しました。
 性能面では順当な改良型なので特に不満は無かったのですが、艦形はもうちょっとどうにかしたかったです。艦首側の飛行甲板の形状なのですが、翔鶴型を参考にしてみたんですがどうにもしっくりきませんでした。

・BB1940型 超弩級戦艦

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 ハイ、我慢できなくて作っちゃった超弩級戦艦です。18インチ砲はロマンです(キリッ)。
 史実の大和型をできる限り再現したかったのですが、あの重装甲は排水量の関係でどうしても再現できませんでした。この点、どうにかならないものでしょうか?
 性能面ですが、速力を25ノットに抑えているものの、18インチ砲の威力はやはり大きく、砲撃戦で活躍を見せてくれました。データ上の貫通力は16インチ砲とかとそんなに変わらないのですが、貫通した後より多くの損傷を敵に与えてくれるようです。
でかいので魚雷1本や2本では戦闘力にほとんど支障が出ないのがやはり頼もしかったです。

・DD1942型 防空駆逐艦

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 空母戦力の増大に伴い、航空機からの脅威を排除するために整備した、防空能力重視の駆逐艦になります。魚雷は誤射が怖いのでこの頃から控えめにするようにしています。
 敵の航空機は主に戦闘機で迎撃するようにしているのですが、どうしてもすり抜けてくる機はいるので、こういった艦がいるのはやはり頼もしかったです。

・CV1944型 装甲空母

 1944CV.png
 他国でも空母の増勢が続いており、敵航空機によって空母が被弾する事態が予想される様になってきたため整備を開始した装甲空母になります。
 本当は格納庫も装甲したいのですが、予算の都合で断念しました。空母航空団はCV1937型と同じ編成です。
 艦形はCVL1920型を気に入っていたので、その要素を取り入れてみました。日本の空母としてあり得そうな船にできたんじゃないかと思います。

・BC1950型 巡洋戦艦

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 今回のプレイでは、どうしてかAIがやたらと巡洋戦艦を量産しているので、それに対抗するために建造した巡洋戦艦になります。
 主砲を16インチとして、全体的な攻防力を前級からレベルアップさせました。艦形も大和っぽい船を元に、近代的な高速戦艦っぽいものを目指して書いています。
 性能ですが、装甲をもうちょっと厚くしたかったかな、と思います。これでもAIが出してくる艦と遜色のない重装甲なのですが、できればもっとタフな船にしてAIの戦艦相手への優位は欲しい所です。

・M1955型 掃海艦

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 機雷による事故を防止するために作者は本国海域以外にも掃海艦を派遣しているのですが、潜水艦の威力増大などで被害が増えてきたため、さらに増備することにした掃海艦です。見た目は過去のものを流用しています。

・CA1958LC型重巡洋艦

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 作者が本プレイで整備してきた重巡洋艦の集大成として設計、建造した艦になります。自動装填装置つきの8インチ砲で、すばしっこい軽巡や駆逐も狩れる様に設計してみました。また、防空能力の充実を目指し、副砲を5インチと4インチの組み合わせとしています。

・CV1958型 装甲空母

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 空母部隊の更なる拡充のために整備を開始した大型装甲空母になります。立ち位置的にはCV1932型の代艦だったのですが、予算の都合で完成が伸び、もうゲームエンドだしいいやということで、CV1932型とCV1958型を並行して運用することにしました。
 空母航空団ですが、敵空母部隊の増勢に伴い、戦闘機部隊の消耗が目立つなと感じたので、F20×4隊、TB20というものにしてみました。急降下爆撃はできませんがこの時期の戦闘機は最大2000ポンドの爆装能力があり、戦闘爆撃機として有用に使うことができます。艦上爆撃機は最大でも爆装1000ポンド程度となるため、戦闘爆撃機を採用するメリットも十分あります。当たれば威力は大きいです。

・DD1958型 防空駆逐艦

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 防空能力をさらに強化した駆逐艦です。前級の単純な拡大改良型です。

・番外編:CLX型偽装軽巡

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 イベントで巡洋艦を建造しろとか言われた時に用意した設計データです。作者のプレイ環境では一気に12隻建造しろとか言われるので、それの対策に。
 何と言うか、プレイヤーチートとか言われる類の行為ですが、ゲームの攻略という点では、これも有効な手です。今回の場合、ゲーム終盤になって急にイベントが発生して、非常に面倒くさかったというのもあります。
 へっへっへ、お主もワルよのぅ・・・。

本記事は以上となります。
 皆様のお役に立てたのなら幸いです。