RTW3 国家

Last-modified: 2023-08-06 (日) 07:02:55

概要

RtW3では上記の国の内1つを選び、その国の海軍を用いて軍艦の設計・整備、戦争を行うゲームです。
このゲームは「建艦競争」を楽しむゲームでもあり、敵国を完全併合して滅亡させることはできません
そのためRtW3では「如何に敵国を上回る戦力を整備できるか」が重要となっています。

戦力を増やす手段には同盟もありますが、一番重要なのは国力(経済力)です。
国が貧しければ海軍予算もロクに増やせませんが、国が豊かであればあるほど税収も増えて、海軍予算も増えます。

国力(経済力)の伸ばし方

海軍予算を増やす前に、国力を増やしていきましょう。
国力に見合わない海軍予算は国民の反発を招き、最悪の場合、革命を起こされてゲームオーバーになります。

RtW3での国力(経済力)の伸ばし方は以下の4つ

1.各種イベントや戦争を通じて、植民地を獲得する。
2.各種イベント等で社会保障費に予算を回す。
3.戦争に勝利しても領土を獲得せず、代わりに賠償金を獲得する。
4.自国で戦艦などの大型艦を建造する。(マスクデータのため詳細不明)

1は一番手っ取り早い方法ですが、植民地からの利益は石油産出地以外だと年々減り続け、1950年代以降は赤字にすらなることがあります。さらに、植民地が増えることは、防衛しなければいけない領土が増えることと同じです
故に無闇に植民地を増やしても、その維持と防衛に必要な戦力が増えてしまい、むしろ赤字を出してしまうことがよくあります。
なので3のように、戦争に勝利しても敵国の領土を奪わず、賠償金だけを請求する事も重要になっていきます。

また2については威信は下がるものの、社会福祉のお陰で国民所得が上がって税収が増えます。
さらに国民不満度(Unrest Level)を下げてくれる効果も持ちます。この国民不満度は5以上になると各種バッドイベントが発生しやすくなり、10になると革命が起きてゲームオーバーになります。
内憂を抱えていては戦争に集中できないので、可能な限り0を目指して下げていきましょう。

国別難易度

※1890年シナリオ開始を前提に書いています。

初心者向け

日本

言わずとしれた極東の海軍国家。
その立地からロシア以外の欧州列強から本土を守りやすく、近くに清という弱くて攻めやすい国がある優良物件です。

国力の伸びも良く、1920年以降は「Undeveloped shipbuilding industry:未発達な造船業」の国家特性も消えることから、1940年代にはイギリスを追い抜き世界第2位の海軍国家に成長します。

戦争の方も「Training cost discount:訓練費用割引」、「Surprise attack:奇襲攻撃」の強力な国家特性を持ち、戦争を優位に進めやすいでしょう。

アメリカ

ご存知チート大国。
1890年と1900年時点での国力は貧弱ですが、日本以上に国力が成長するため1930年代には世界一の海軍を有することが出来ます。
さらに「Technology leader:テクノロジーリーダー」の特性も持っているため、技術力も他国を圧倒します。

注意するべき点は、1914年までパナマ運河が開通しないことです。
1913年以前に太平洋へ艦隊を派遣する場合、南米を迂回しなければならないため、日本と戦争する場合は準備を忘れずに。最悪、バルチック艦隊の二の舞いになります。

イギリス

1890年と1900年時点では文句なしの世界最強海軍を有する植民地大国。
「Technology leader:テクノロジーリーダー」と「Efficient shipbuilding industry:効率的な造船業」の国家特性を有するため、最新技術を盛り込んだ戦艦を他国よりも早く建造することが出来ます。

一方、植民地からの収益が減り始める1920年以降はアメリカや日本に追い抜かれ始め、1940年代には世界第3位まで地位を落とすこともしばしば。
さらに、装薬管理などの問題で爆沈が相次いだ事を再現するためか、「Hidden flaws:隠れた欠陥」という厄介な国家特性を持ちます。これにより爆沈する確率が上がっています。

また、広大すぎる植民地を有しているため、初心者にはその管理・維持が難しいと思います。
なので日本、アメリカをプレイした後にプレイする事をおすすめします。

イタリア

地中海最大の海軍国家。
日本・アメリカ・イギリスと比べ艦隊規模は遥かに小規模で、植民地もほとんど持っていません。
ですがその分、地中海に戦力を集中すれば良いため、植民地と艦隊の管理は遥かに楽になっています。

またスペインとオーストリア・ハンガリーという、ちょうどよい感じで弱い国があるため、この2国相手の戦争を続けて賠償金をむしり続ければ、馬鹿に出来ない国力に成長できます。

中級者向け

ドイツ

世界に冠たる技術大国です。
1890年時点では貧弱な海軍しか有しませんが、国力の伸びが良いため、1910年頃にはフランス・ロシアを圧倒できる程の海軍力を整備できます。さらに「Technology leader:テクノロジーリーダー」の国家特性を有するため、技術力でも優位に立つことが出来ます。
しかしイギリス相手に勝てる戦力を整備できる程の国力は無く、やや中途半端な印象があります。

さらに「Cautious:慎重派」という国家特性のため、重巡洋艦以上の大型艦が沈むと威信が下がるため、威信の管理が難しい国でもあります。そればかりか1890年と1900年では「Bombastic head of state:爆弾のような国家元首」の国家特性のため、各国との緊張度が上がりやすく、容易に世界から孤立しやすくなります。

1920年以降はヴェルサイユ条約の影響で貧弱な海軍となるため、難易度が跳ね上がります。

フランス

かつて欧州を征服した大国です。
史実でもドイツが追い抜くまで、世界第2位の海軍力を有していました。

そこそこの国力を有するも、これといった強みがなく、ドイツと比べると面白みが少ないかもしれません。
さらに「Inconsistent naval policy:不一致な海軍政策」という国家特性のせいで、政治家からの建造命令イベントが良く発生します。これにより戦力整備に大きな支障を来すでしょう。

ただし特徴は無いにしろ、頻繁な設計変更による建造遅延などが無い分史実よりマシなので、史実よりも強力な海軍を整備できると思います。

ロシア

面積だけで言えば世界最大ですが、実情はボロボロの国家です。
「Undeveloped shipbuilding industry:未発達な造船業」と「Poor education:低い教育水準」の国家特性を全年代で有しているため、まともに戦える海軍にするだけでも一苦労。

さらに極東では日本、バルト方面ではドイツという強国を相手にしなければいけないため、戦争準備が遅れると増援が各個撃破されかねません。

共産革命後も冷遇されがちなため、中々予算が増えないのも厳しいところ。
もしロシアで日本・ドイツ相手に勝利できるようになったら、脱初心者と言っても過言ではないでしょう。

オーストリア・ハンガリー

1890年と1900年でのみ選べる地中海国家。
イタリアの下位互換と言った国で、さらにこれといった特徴もなし。

この国で植民地を拡大しつつ、イタリアに勝つためには、他国との緊張度管理の腕前が試されるでしょう。

上級者向け

スペイン

かつて「日の沈まない帝国」と謳われた没落帝国です。
1890年シナリオではカリブ海と南アジアに植民地を持つものの、貧弱な国力のせいで維持するだけでも精一杯。
さらに植民地の場所の都合で、アメリカと対立することがままあります。

1900年以降だと植民地が無くなっているものの、相変わらず貧弱な国力のせいで、拡張も困難。
クビにならないよう立ち回る事だけで精一杯です。

1890年シナリオで1970年まで完走できたら、上級者と言っても過言ではないでしょう。

本ゲーム最高難易度の国家です。
国として滅亡寸前で国内の統制すらとれてません。おまけに1890年代は地方の有力者が、勝手に自国領を欧州列強に売り渡す事もザラ。
史実より海軍戦力が強化されているものの、日本に5年で追い抜かれる程度です。

1920年以降の中華民国政府も同様に貧弱です。

もはや戦争する以前に、自分がクビにならないよう立ち回る必要があります。
1890年シナリオで1970年まで完走できた例はほぼありません。出来たのなら、伝説として語り継がれるレベルです。