RS2/RS2Rの世界
【北バレンヌ】—【南バレンヌ】—【ルドン】—【カンバーランド】—【ステップ地方】—【サバンナ地方】—【サラマット地方】—【北ロンギット】—【南ロンギット】—【コムルーン島】—【メルー】—【ヤウダ王国】—【ナゼール】—【氷海】—【アウストラス】—【トーレンス】
RS2
概要
世界の東側に位置する草木が鬱蒼と生い茂るジャングルである【サラマット】といくつもの塔に囲まれた地域。
同じく通り道といっていい【ステップ】や【サバンナ】と異なり、サラマットは草木が邪魔して視界が悪く、急に木の陰からモンスターが飛び出してきたり、沼地のせいで思った以上に移動経路が制限されたりするため戦闘回避がなかなか難しく、ただ通過するだけでも一苦労となる。
他の地方では基本的に動きが鈍重で躱しやすい【植物系】モンスターも、ホームグラウンドであるためか、なかなかの速度でこちらに迫ってくるため、度肝を抜かされることになる。
前人未踏といっていいような地域であるが、集落は全部で3か所存在している。
とはいえ、文明レベルでいえばサバンナと大した違いはない。
【エイルネップ神殿】や【エイルネップの塔】が存在する【エイルネップ】のみは他の集落と異なりしっかりとした建物が存在しているものの、生活レベルでいえば他の集落と大差はなく、かつての遺跡をそのまま利用している趣となっている。
隣接関係としては北西を【サバンナ地方】、南を【ヤウダ王国】と接している。
【ムリエ】から【コムルーン島】への船が出ているが、交易しているのかどうかは定かではない。
大陸側からコムルーン島へ移動する手段は、基本的にはここのみであるが、帝国の行動次第では【フォーファー】とコムルーン島の航路が開かれるケースもある。
ちなみにサラマットを抜ければヤウダ王国へたどり着くことができるが、陸路でヤウダ王国に初めて入場した場合、ヤウダ王国の地図上に行ける場所が1つもないという事実上の入国拒否を食らってしまうため、【テレルテバ】経由で【ユウヤン】へ行っておく必要がある。
サラマット地方で発生するイベントは【アマゾネス救助】と【双子の塔の秘密】の2つ。
他の地方のイベントと異なり、どちらのイベントも【皇帝】の【性別】によって展開が変わるという大きな特徴がある。
制圧に必要なのは双子の塔の秘密のみであるが、アマゾネス救助をこなしておくと【アマゾネス】を仲間に入れることができる。
アマゾネス救助そのものはそれほど難しいイベントではないため、皇帝の性別さえ注意しておけばそれほど苦労せずクリアできる。
アマゾネス救助では皇帝がモンスターに襲われているアマゾネスを発見することになり、助けるかどうかの選択が出る。
助けた後で【アマゾネスの村】に行き、【ジャンヌ】に話しかければ打倒【ロックブーケ】の為にアマゾネスも協力するとして加入してくれる流れである。
ただ、アマゾネスは男性を嫌っているため、男性皇帝の場合アマゾネスの村に立ち入ることができない。
男性皇帝でアマゾネスを助けた場合も同様だが、助けておきさえすれば後に女性皇帝に変われば助けた事実そのものは有効であり、村に行けばアマゾネスを加入させることができる。
モンスターに襲われているアマゾネスを助けず様子見した場合はアマゾネスがモンスターを倒してしまう。
この場合、アマゾネスの協力は双子の塔の秘密クリアまでお預けとなってしまう。
双子の塔の秘密がサラマット地方のメインイベントといってよく、結構長丁場。
まずはエイルネップの塔に囚われている女王様を助けに行くことになるが、その女王様というのがなんと【七英雄】の一人ロックブーケである。
ロックブーケを助け出した(?)皇帝の力を見込んだロックブーケはエイルネップ神殿への道を塞ぐモンスターを倒してほしいと皇帝に依頼する。
皇帝がエイルネップ神殿の【守護者】を倒せば、ロックブーケは神殿の奥へ向かう。
そしてロックブーケの後を追うと、サラマットに隠された【沈んだ塔】へたどり着くことになる。
その最深部にはロックブーケを守るつもりなのか【水龍】が待ち構え、撃破することでようやくロックブーケと対峙することができる。
……というのが基本的な流れではあるが、実際には皇帝の性別がどちらであるか、そして道中でどのような選択肢を採るかによって大きく流れが変わっていく。
具体的なルートは「双子の塔の秘密」のページを参考にしてもらいたいが、最短であればエイルネップの塔でロックブーケを撃破してしまうこともできる。
逆に、進め方次第では沈んだ塔にたどり着いたとしても、ロックブーケが立ち去るように皇帝に命令した際に素直に従ってしまいそもそも戦闘することすらできないという事態も起こりかねない。
操作キャラクターが年代の流れやプレイヤーの腕前によって、どんどん移り変わっていくロマサガ2ならではの特色が大きく影響するといえる。
エイルネップの塔でロックブーケに勝利する展開であればそこまで長くないイベントなのだが、そうでない場合はエイルネップの塔、エイルネップ神殿、沈んだ塔をそれぞれ攻略しなければならず、守護者、水龍といった強敵も倒していく必要があり、【ワグナス】関連のイベントほどではないとはいえ、かなり長丁場。
守護者や水龍もなかなかの強敵であることも相まって序盤での制圧はかなり大変である。
その一方で、ロックブーケの第1形態は七英雄の中では弱い部類なので、しっかりと準備しておけば比較的早期に倒すのも現実的な難易度である。
ロックブーケを撃破すると双子の塔の秘密はクリアとなり、サラマット地方が制圧できる。
もし、アマゾネスがまだ仲間になっていない場合は、この時点で仲間にすることができる。
なお、ロックブーケを最後の七英雄としてしまった場合は、サラマットを制圧することはできなくなる。
この場合、エイルネップの住人は全員【魅了】が解けないままとなってしまうわけだが、流石にロックブーケを倒した後はなんとかなると信じたいところである。
一応、ロックブーケに魅了されつつも、【ラストダンジョン】まで着いていくということはないようでそれはそれで安心である。
なお、ロックブーケを撃破すると【ノエル】が怒りモードになってしまうため、【メルー】は予め制圧しておいた方が間違いない。
地域制圧報酬は1,400クラウンと制圧の手間を考えるとかなりしょっぱい。
とはいえ、ステップやサバンナと同様、ほとんど収入となりそうなものがない地方の割にどこに1,400クラウンもの収入を生み出せる要素があるのか、と考えるとむしろ高すぎるような気がしないでもない。
次回作の【トレード】ではジャングル関連の物件がどんどん成長し、大きな資金力を持つのでその要素の先取りかもしれないが。
制圧は後回しにしたとしてもアマゾネス及びアマゾネスの持つ【アマゾンストライク】は強力なので、アマゾネス救助だけでも先に済ませておくと戦力拡充に便利である。
アマゾン熱帯雨林を思わせるジャングルにアマゾネスが住んでいるのは完全なダジャレ…とも言い切れず、一説ではアマゾン川の名前は流域で女性戦士の部族に襲撃されたことから命名されたとも言われている。
黄金胸エル・ドラードや『失われた都市Z』など、アマゾンの奥地に失われた古代文明の遺跡が眠っているとする伝説もあり、本作での設定と一致する。
街・ダンジョン
RS2R
イベント展開そのものに原作版からの大きな違いはないが、ロックブーケとの戦闘で皇帝が魅了させられたとしても、それだけで敗北とならなくなった。
ただし、男性皇帝でロックブーケと戦闘し敗北した場合はその時点でロックブーケに魅了され、以後男性皇帝でロックブーケと戦えなくなるという原作版のデメリットに加え、強制的にロックブーケが第2形態に進化するデメリットも合わせて受ける。
また、【ジャングルの戦士】(原作版:アマゾネス救助)では、様子を見たとしてもアマゾネスがモンスターに後れを取るため、どちらにせよ戦闘することになる。
その他、原作版ではサラマットでヤウダ王国を訪れた際にマップにどの町も表示されない仕様だったが、本作ではそのままユウヤンを訪れることができるようになった。
逆に、ヤウダ王国側からサラマットへ行く方法はなくなった。