もしかして:【水竜】
RS2
古の誓いに縛られ作動しなくなった【沈んだ塔】を守護する龍。【ロックブーケ】に依頼される前に【守護者】を倒して訪れると、最下層にいる水龍がNPCとして塔の秘密を語ってくれる。
リマスターでは戦闘グラフィックが前作の【水竜】に差し替えられている。
ボスとしても登場するが、沈んだ塔の地下3階には普通に複数体存在する。
地下3階は地下2階でトラップに引っかかると落とされるいわばペナルティーエリアであるが、ペナルティーとしてはあまりにも強力な相手といえよう。
もっとも、数はそれ程多くないため躱すことも十分可能であり【退却】も出来る。
正直挑戦時期を考えると【HP】は低め。
普通に沈んだ塔に挑戦している場合、【守護者】は倒しているはずであるが、その守護者よりも低いHPとなっている。
しかし2回行動が熾烈で、早期に意気揚々と挑むとかなり苦戦させられることになる。【ロックブーケ】と比べた場合、第2形態には大きく及ばないが、第1形態と比較するとこちらの方が強い。
水龍の名前の通り【水術】を多用してくるが、【召雷】や【アークサンダー】は【雷】属性、【サイクロンスクィーズ】は【状】属性、【巻きつき】、【ダイアモンドダスト】は【冷】【打】属性と、使ってくる属性は結構バラバラな上、対策が取りづらい。
その上、【プリズムライト】をある程度の確率で使ってくるため【混乱】も気にしなければならない。
2回行動で周辺ダメージや全体攻撃をやられるとパーティによっては簡単に全滅するし、プリズムライト×2で1ターンで混乱第2段階に陥ることもある。
これといった対策が難しい技・術を多用してくるため、低めのHP故にさっさと倒してしまうのが望ましいといえるだろう。
速攻が掛けられない段階だと、全ての【ステータス異常】に耐性を持っていることもあってかなりの強敵。
長期戦に持ち込むと多用する【水術】による【地相】変化で999ポイントの【再生】も付与されるのであっという間にジリ貧になってしまう。
技レベルは32と守護者よりも1だけだが更に上となっている。
その為、裏技で沈んだ塔に侵入することを前提とするならば水龍も【道場】として利用することは可能。
守護者が1ターン目確定【毒霧】で、耐えきれなければ全滅不可避となっているのに対し、こちらは2回攻撃ではあるものの、全体攻撃は比較的少ないので運次第では生き残れるのがメリット。
ただし守護者相手の場合「透明+スタン戦法で毒霧を使わせないことができる」ので、水龍道場のアドバンテージは「他人に透明状態を与えられる霧隠れをまだ使えない段階」にほぼ限られる。アクセスも今ひとつだし。
だが、その最大の見せ場こそが序盤・【ジェラール】の代で【南下政策】経由にて無理矢理挑むケースである。
有用な技を覚えたのに皇帝がやられて退却できない場合などは、いっそそのパーティを使い捨てるような、人材消費型の道場と割り切った運用もあり。
開始直後の代で、剣技なら空圧破・線斬り・残像剣・光速剣、大剣技なら無無剣・水鳥剣・清流剣・ツバメ返し、斧技ならマキ割りスペシャル・ブレードロール・ヨーヨー・高速ナブラ、棍棒技ならかめごうら割りと固有技以外全部、槍技なら稲妻突き・活殺化石衝・活殺獣神衝、小剣技なら幻惑剣・スネークショット・乱れ突き、弓技なら影矢・バラージシュート・イヅナ、体術技ならマシンガンジャブ・活殺破邪法あたりまで覚えられる。これだけの収穫があればパーティの使い捨ての価値さえ見出せることがわかるだろう。武器種によっては最後まで現役で使っていける技さえ覚えることが可能。
そして、もう一つこの敵が道場として使われることもある。
それが、【技術点】稼ぎの用途。
HPが10333と比較的少ない割に技術点が5,555と多めなので、主としてRTA等ではよく技術点稼ぎのターゲットとされる。
SFC版では本体の電源ON直後のタイミングでロードした場合の【地裂撃】がとんでもないダメージになるからだ。⇒【電源地裂撃】
流石に通常プレイだとHPは低いとはいえ安定して勝とうと思うとなかなか大変だが、比較的早期に戦える固有敵であるため、戦闘回数を増やさず技術点稼ぎしたいのであれば候補には上がってくる相手かもしれない。
RS3
【最果ての島】に送り込まれた刺客。
だが多くのプレイヤーにとっては【魔獣の革】の守衛といった印象が強いだろう。
そして戦闘中を通してほぼ毎ターン500回復という、【ウンディーネ】と共に本作の異常な玄武優遇を突きつける存在でもある。
攻撃がなかなか激しく、微小ダメージを謳う【スコール】も中盤のパーティでは玄武地相も相まって馬鹿にならないダメージとなる。
では水耐性の出番なのだが、今度は防御力の穴を突いてくる。
地力が低いとどうにもならず、魔獣の革も手に入らないので開発も停滞しがち。魔獣の革は東方に行ったほうがまだ入手難易度が低いぐらいである。
他の手段で魔獣の革を調達しようとすると、大抵はこいつを倒せる程度には強くなっている、本当にどうしようもない相手。
こいつを無視したまま【海底宮】攻略してしまうと最果ての島も消えてしまうが、こいつに勝てないようでは【フォルネウス】にも勝てないと思われるので、意図しない限りは発生しない事態である。
IS