RS2
概要
ゲーム開始時点における【皇帝】である【レオン】の息子で【バレンヌ帝国】の皇太子。
武勇に優れる人物で、父であるレオンが外征している間は王座を任されるほど信頼されている。
弟【ジェラール】の学問の才を見抜き、内政に携えるよう父に進言したが聞き入れられることはなかった。
そんな彼だが、【帝国暦】1000年のある日、レオンの留守中に【七英雄】の【クジンシー】の襲撃を受ける。
得意の【流し斬り】で応戦するも、必殺技【ソウルスティール】によりその命を奪い取られた。
彼の死をきっかけに、帝国と七英雄の長きに渡る戦いが始まる。
パーティに加わらないが、父の留守中は単身で王都を任されていることや、クジンシー戦においては流し斬りという最序盤基準なら大技を使いこなす、確かな実力が各方面から描写されている。
襲ってきた七英雄がクジンシーでなければ違った結末になっていたかもしれない。
ストーリー的な意味では、クジンシーの尋常でない力を示す噛ませ犬である。
ただ、それまで七英雄を甘く見ていたレオンに対し、帝国への脅威という認識にさせた側面もある。
そして、冒険開始当初にそれ程重要視していなかった【オアイーブ】の助言を真剣に受け止めたことで【伝承法】を会得。
自身の命を擲ってでもソウルスティールを見切り、クジンシーの撃破、そして最終的には七英雄の討伐を果たした。
彼の死はそれだけ意味があったのだが、今際のセリフが「流し斬りが完全にはいったのに」であることは本作屈指のネタとして扱われている節がある。
本作の動画について、流し斬りが登場するだけで場面と無関係に「流し斬りが完全に入ったのに」というコメントが多く、かなり浸透したネタのようだ。
操作はできないが戦闘場面に登場することから、キャラとしてのパラメータが一応存在する。
しかしながらイベント用なのでバランスを度外視されており、【腕力】22、他は全部25という、合計値なら最終皇帝すら真っ青のバレンヌ帝国最強の存在。
【魔力】と【理力】が25なので、最も得意な分野はリマスター版の【ドウマン】よろしく冥術型。
ちなみに閃きタイプ13は色々な武器の技をある程度覚えられる汎用タイプ。こんなところでも無駄に高性能。
ただし固有キャラの多くの事例にもれず初期修得技と合致しない。閃きでは【巻き打ち】も流し斬りも覚えられない。
なお、ゲーム中では、【南バレンヌ】地方と【北ロンギット】地方を繋ぐ【ヴィクトール運河】という場所が存在する。
彼の名前の由来はこの運河なのかもしれない。
閃き(没)
敵(リマスター版)
リマスター版では、【最終皇帝】の代に特定の条件を満たすと奥の寝室に幽霊となり出現。
「君を見ていると、弟を思い出す。」と言い、手合わせ(タイマン)を申し込んでくる。
ヴィクトールは生前流し斬りが得意だっただけあり大剣技が強力。腕力22は正直なデータだった。
【清流剣】や即死技の【一刀両断】のほか、強力な水風術の【召雷】を使用してくる。
【ソードバリア】があれば召雷以外は完封できるので、あとは召雷対策に【ラバーソウル】等を用意するか、ちまちま回復すればよい。
【リヴァイヴァ】は一刀両断の即死に対しては機能しないので要注意。
勝った場合、「君と剣を交えた今、想いを全て伝えきれたような、そんなふしぎな気持ちだよ。」と言い無事成仏する。
翌朝、皇帝(ジェラール)の寝室に【インタリオリング】が置かれている。
負けた場合はもう一度寝れば再挑戦可能。