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Preplay
『SMR』こと、『政剣マニフェスティアRPG』はTRPG*1ユーザに向けたシステムです。
でも普通に原作ゲームを遊んでいる総理にも、ちょっとだけTRPGの楽しさを伝えたい。遊び方をわかりやすく説明したい。そう思ったのならば……
「よし、リプレイを掲載だ!」
ということで、この記事は『SMR』の遊び方の説明を趣旨としたリプレイになります。
リプレイというのは、TRPGを遊んだ様子を読み物として書きあげたものです。
初めはデータとかはあまり気にせず、政霊たちが巻き起こすどたばたを楽しんでいただけるだけで結構です。
読み終えたあと、このリプレイが掲載されているサイトに置かれたルールをちょっと覗いてみてください。
そしてこのお話が、ルールにそって描き出されたゲームであるとわかってもらえたら。
ようこそ、総理のみなさん。テーブルトークの世界へ。
◆Preplay 01◆ 政剣マニフェスティアってどんなゲーム?
GM : では、これより『政剣マニフェスティアRPG』*2のセッション*3を始めます。
全員 : よろしくお願いしまーす!
GM : まず、簡単にゲームの世界観を……政マニを知らない方は?
M : はーい。
GM : DMMゲームズのブラウザゲームで、美少女が戦うよくあるファンタジーです。
F : よくあるかなー(笑)
GM : 総理となってヤトーの手からコッカを守るっていう……
M : ええええーっ!
F : ホント、言葉にするとヒドさがわかる(笑)
GM : 固有名詞がちょっとはっちゃっけてるだけで、良作RTS*4ですよ。
Y : 詳しくは『政マニ』で検索?
GM : (笑) で、その二次創作TRPGとなるのが『政剣マニフェスティアRPG』。プレイヤーは総理ではなく、総理の下でヤトーと直接戦う存在、政霊になります。
F : 艦これ*5なら提督になるところを、艦これRPG*6では艦娘になるのと一緒?
M : わかる人しかわからない……わかったけど(笑)
GM : コッカというファンタジー世界で、ヤトーという悪い奴らがコクミンを苦しめるので、政霊となって戦いましょう。というのが政マニRPGの概要です。
Y : よくある普通のRPG。
F : あるかなあ(笑)
◆Preplay 02◆ PCを選ぼう
GM : ではまず、PCとなる政霊を準備しましょう。今回はサンプルキャラクター*7の中から選んでもらいます。(キャラクターシートを並べる)
F : 原作のキャラだー。 初代 、 クマちゃん 、 ハラさま 、 マロンちゃん。
Y : ロリばっか?
GM : 偶然です。*8
M : 原作キャラ知らない場合、どういう基準で選べばいいの?
GM : ええと。政霊は必ず専用の武器を持っていて、武器によって大まかな戦い方が決まります。いわゆるクラスに該当します。
F : ふむふむ。
GM : さらにそれぞれの武器は近接、射撃、魔法、特殊という大きなカテゴリに分かれるので、ここから判断するとよいかと。
Y : 重装がないね。
GM : 原作ゲームの重装は近接に入り、代わりにいくつかの武器が特殊カテゴリに移っています。ただ特殊カテゴリはまだ現状は未実装です。
M : 魔法はどちらか外す感じかな。んー……
GM : トリクシィは火力メイン、マロンはサポートとデバフですね。ヒラリィとシェロブが火力高いのにトリクシィまで火力だったので、慌ててマロンを追加しました(笑)
Y : 火力以外に価値などない*9から、仕方ないね。(そっとトリクシィのシートを確保する)
F : 三人だと割と真実だったりするから困りますね(笑)
M : んー、シェロブが《口癖》ってスキル持ってるけど、原作でも口癖あるの?
Y : 「あるんである!」
M : なにそれ!(笑)
Y : 大隈重信の口癖?
M : は……ビッグベアってそういうことかー! じゃあ初代って伊藤ひ*10
GM : (さえぎるように) このゲームはフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
F : 本当に一切関係ありません。ただの美少女が戦うファンタジーです!(一同笑)
M : もう、ホントひどいなこのゲーム(笑)
Y : それで、シェロブは口癖というか口調が独特。
M : そっかー
F : 初代もハラさまも、口調は独特ですけどね。
GM : 無理に原作に寄せなくてもいいですよ。
Y : きっとリプレイにするときに直してもらえるよ。*11
M : いや、せっかくだからそれっぽくやりたい(笑)
F : じゃあ、私がクマちゃんやります。初代をライバル視して絡んでいくキャラなので、適当にあしらってくれたらそれっぽくなるー
M : おっけー、がんばる!
GM : では政霊はこれで決定ですね。ルールとか世界観は都度説明していくので、セッション本編に入りましょう。
全員 : はーい。
Opening
◆Opening 01◆ 政霊のお仕事
GM : まずはオープニング、みなさんに今回のお話の目的を伝える部分になります。
Y→トリクシィ : リプレイ読者への説明乙デス。*12
GM : まあ、ルールサイトに載せる予定だから、あんまり説明いらないかもですけどね。
M→ヒラリィ : 総理! 二回目はルールを参照しながら読むのだ!
F→シェロブ : うん、初代っぽいのである!(GJのハンドサイン)
GM : えー、みなさんは総理の下で何度も戦挙に出ている主力の政霊たちです。議事堂と戦挙区と政霊指定都市を行ったりきたりする日々。
ヒラリィ : 単語がいちいちヒドい……なんのゲームなんなんだってなる(笑)
シェロブ : 最初はツッコみたくなりますね(笑)
GM : そんなある日、議事堂にこんな放送が入ります。 『ヒラリィ・イトウさん、シェロブ・ビッグベアさん、トリクシィ・ハラさん。総理の執務室までお越しください。繰り返します……』
ヒラリィ : スピーカーとかあるんだ、ファンタジー……
シェロブ : じゃあ、ヒラリィに付きまとってたところをぱっと飛び出して。 「お先なのであるっ」
ヒラリィ : 「ああっ、待つのだ。シェロブ!」 追いかける!
GM : ではふたりがもつれ合うようにしながら部屋に飛び込みますと、そこに……
トリクシィ : 「遅かったデスね」 ワタシが先にいるのデス。
ヒラリィ : ズルい!
シェロブ : 勝負してたワケでもないのにドヤ顔!
GM : まあ、それはさておき。トリクシィのほかにも二人の……一人と一羽? の政霊が待っていました。(イラストを見せる)
シェロブ : シノブとナイカクですね。
ヒラリィ : なにこれキモい!
トリクシィ : 本当にパンク*13すぎますよネ、このゲーム。
GM/ナイカク : そのナイカクの方がみなさんを見回して 「全員集まったダスな。ではお前たちに新しい仕事を与えるダス」 と言います。
トリクシィ : 「新しい、ですカ?」
シェロブ : 「戦挙と町興以外ということであるん?」
GM/ナイカク : 「そうダス。シノブ」 ナイカクが傍らのシノブに声をかけると、彼女はみなさんに懐中時計のようなものを一つずつ手渡します。
ヒラリィ : 「これはなんなのだ?」
GM/シノブ : 「リトルギアといいます。フタを開くとギアが入ってますよね」
シェロブ : ギアって、あのギア?
GM : はい。政霊が戦挙のときに乗って戦うギアを、手のひらサイズまで小さくしたものです。普通にギアに乗った政霊を呼び出すには最低でも150以上のマナが必要ですが、これは最低1マナから力を発揮します。
トリクシィ : それはすさまじいですネ。
GM : ですがその能力は恐ろしく限定的です。キャラクターシートにあるマナスキルが、リトルギアによってできるようになる力です。
ヒラリィ : ダメージ無効とか、すごい力に思えるけど。
シェロブ : 原作ゲームだとギアに乗った政霊は無敵の存在ですから。一度呼び出したら最後までずっと、傷ひとつ負いません。
GM : 逆に言えば、ギアに乗っていない政霊は普通の女の子……という設定です、政マニRPGでは。なのでヤトーの攻撃を一度でも受けたら、[戦闘不能]。もう戦えなくなります。その前にマナを消費してダメージを防ぐのです。
ヒラリィ : マナがライフの代わりってことか。なるほどね。
GM/シノブ : 「これがあれば、戦挙以外のヤトーが起こす小さな事件にも政霊を派遣できるようになるんです」 と、シノブが説明してくれます。それまではマナ消費が大きすぎて、コクミンの反発必至だったのです。
シェロブ : 一回呼び出すだけで、コクミン3万人が一生困らないマナを消費でしたっけ?
ヒラリィ : うわ、そりゃきつい。
トリクシィ : ふーん、つまり…… 「これを持ってヤトー事件の解決をしてこいト」
GM/ナイカク : 「そういうことダス。ツギハギの街*14にヤトーの影が見え隠れしていると陳情があったダス。お前たちにはその調査と対策を命じるダス」
ヒラリィ : このキモいのに命令されてると思うと、なんかイラッとする(笑)
シェロブ : あ、そういえば。総理はここにはいないんですか?
GM/ナイカク : そんな感じの視線をナイカクに向けると、 「総理は多忙で、しばらく議事堂にこれないダス。提督とか審神者とか殿とかやってるダス」
ヒラリィ : 艦これととうらぶ*15と……
シェロブ : お城*16。全部DMMのゲーム(笑)
トリクシィ : 人生楽しんでますネ、ここの総理ハ。
ヒラリィ : 政霊としては歯噛みしたい!
GM/ナイカク : 「なのでしばらくは戦挙もないダス。安心して任務をこなすダス」
シェロブ : ぶー、って唇とがらせて不満顔。
ヒラリィ : 「ヤトーがいるかもしれないなら仕方ないのだ」
トリクシィ : 「手早く殲滅してしまいましょウ」
GM : ではここで、みなさんに公役を渡します。これはセッションにおけるPCたちの目的です。
【公役 : ヤトーの影を追い、コクミンの平穏を取り戻す】
ヒラリィ : 「よーし、頑張るのだ」
シェロブ : やけにやる気であるん?
ヒラリィ : そういうキャラじゃないの? 世を正すのだ。とか言ってるし。
トリクシィ : 正義感はありますネ。女の子のお尻を追いかけるような面もありますけド。
シェロブ : 私もそっちのイメージ強かった、ごめん(笑)
ヒラリィ : うぅ、負けないのだ。
GM/シノブ : 「では、こちらが今回の派遣に使えるマナです」 と、シノブがみなさんに50マナ渡してくれます。レコードシートに記録してくださいね。
トリクシィ : 一人50ずつですカ?
GM : いえ、マナは内閣全員で共有となります。誰が使用しても、全員の数字を減らすようにしてください。代表だけが記録すると、見づらいでしょうし。
シェロブ : ということは、全員で10回ダメージを受けたら終わり!? きつくないですか?
GM : 普通は一人20~25くらいの量を渡すのですが……みなさん、TRPGはベテランでしょう?(にっこり)
ヒラリィ : 初めて遊ぶゲームなんだから、優しくしてよー
GM : そんなこと言って……きつい方が好みですよね?
トリクシィ : ここのヒラリィはマゾですからネ。
ヒラリィ : リプレイ読者に変なイメージ与えないで!(笑)
GM : とにかく、今回のセッションはそれだけでなんとかしてみてください。
シェロブ : 「これっぽっちなのであるん……?」
トリクシィ : 「世知辛いデス」
GM/ナイカク : 「文句言うなダス。これもコクミンと総理のためダスよ」
ヒラリィ : あっ、じゃあ 「頑張ったら、総理からなにかご褒美が欲しいのだ!」
シェロブ : 「我が輩、なでなでして欲しいのであるー」
トリクシィ : 「焼き鳥食べ放題ヲ……」 じーって、ナイカクを見てマス。
GM/ナイカク : 「なんでこっちを見るダスか!」 と叫びます。でもシノブが
GM/シノブ : 「わかりました。総理に伝えておきますね」 と笑顔で。
ヒラリィ : (笑) 「よしっ。じゃあみんな、出発なのだ!」
GM : はい、そんなところでオープニングは終了です。
シェロブ : ヒラリィ、グッドでした。
ヒラリィ : ありがとー♪
GM : 最後にPC政霊同士で好感度を上げましょう。レコードの好感度の欄に自分以外の政霊の名前を書いて、20%にしてください。
シェロブ : これは上げると何ができるんですか?
GM : すみません、このシナリオではあまり意味はありません(苦笑) まあ、互いの関係を示すものとかだと思ってください。関係は相手からどう思われてるかを書くので、お互い相談して決めてもらえれば。
ヒラリィ : あー、なるほど……シェロブからは「ライバル」でいいのかな?
シェロブ : はい、それで(笑) ヒラリィからは……「モフモフしたい」?
ヒラリィ : そうなの!?
シェロブ : 原作引きずりすぎかな。「負けたくない」とかでどうです?
ヒラリィ : それって関係というより、感情じゃ。
GM : あ、問題ないですよ。「関係 : 監禁したい」とかでも大丈夫です。
シェロブ : それトウジョウさん!(笑)
トリクシィ : ワタシは、ヒラリィに「私欲を捨てて欲しイ」。シェロブに「落ち着きが欲しイ」でどうでしょウ。
ヒラリィ : はーい(メモしつつ) トリクシィには「よくわかんない」とか?
シェロブ : 「食いしん坊」って思っているのである。
トリクシィ : 微妙にヒドい扱いですガ……よいでしょウ。
GM : 全員決まりましたね。では次からミドルに入ります。
Middle
◆Middle 01◆ ツギハギの街で
GM : みなさんはヤトーの発見報告のあったツギハギの街までやってきました。ここからは公役達成を目標に、みなさん自由に動いていくことになります。
ヒラリィ : まずは情報収集かな?
シェロブ : 判定とかできます?
GM : はい。では判定ルールを説明しつつ、情報判定をやってみましょうか。
ヒラリィ : 負けないのだ!(ダイス*17を握る)
シェロブ : 返り討ちである!
トリクシィ : まったく競う必要がない気がしますガ……好きにさせましょウ。
キャラクターが成否のわからない行為を行ったとき、成功か失敗かを決めるのが判定です。
特に競う相手がいる行いは、どちらがより成功したかを比べる対決となります。
GM : 政マニRPGの判定はまず、判定に使用する能力値をGMが指定します。能力値は[心]、[技]、[体]、[内務]、[外務]の五種類で、1~5までの数値を取ります。
ヒラリィ : 内務と外務ってファンタジーRPGの能力なの?(笑)
GM : それぞれがなにを表すかはサマリー*18に。今回は[外務]判定ですね。
ヒラリィ : 2あるのだ。
シェロブ : 我が輩も2である!
トリクシィ : ワタシは1ですね。
GM : 判定は基本的に2D*19、6面ダイスを二個振ります。どちらかの出目が判定に使用した能力の数値……判定値より低くなれば成功です。これをHitした。とも言います。Hitしたダイスが増えるほど、より素晴らしい成功になります。
トリクシィ : ワタシは1の出目しか成功しないということですカ。
ヒラリィ : 2でも結構難しい気がする。確率表*20を見ると、55%かあ。このパーティー、[外務]がヤバくない?(笑)
シェロブ : ここは我が輩に任せるんである。「紹介状」というアイテムを使うと、情報判定に+1Dできるのであるー♪
ヒラリィ : む、なら私もスキルに「女性に対する交渉時、[外務]に+1D」っていうのがあるー
トリクシィ : やっぱり女好きなんじゃないですカ。
GM : シェロブの方はよいですけど、ヒラリィのそのスキルは今回はあてはまりませんね。
シェロブ : ふっふっふ。ヒラリィ、くやしさに打ち震えるがいいのである!(コロコロ)*21 1Hitで成功である!
ヒラリィ : ぐぬぬ、負けないのだ……てりゃっ! 出た、1ゾロ!
シェロブ : ええええっ!
トリクシィ : まさかの2Hitですカ。
GM : いえ、1の出目が二つ以上出た場合は[決定的成功]と言いまして、さらに1Hit増えます。ですから3Hitですね。
ヒラリィ : 勝ったのだああっ!
シェロブ : セッション1回までのアイテムまで使ったのにー!
トリクシィ : ワタシは4ゾロでしたが、どうでもいいですネ。
GM : いえ、そんなことはありません。このゲームでは判定をするごとにギア回転数という値が増えます。これは14を越える度にチャージというスキルのコストとなる値が1ずつ増加します。
トリクシィ : ほウ。
GM : ギア回転数はシーン始めは必ず0/14です。そこから判定で出した出目から2個選んで、値を分子に加算してください。成功、失敗は関係ありません。
ヒラリィ : 私は2しか増えないということ?
シェロブ : 我が輩、11も増えたのであるー♪
トリクシィ : ワタシは8ですネ……なるほど、判定の出目が悪くても、代わりにチャージが増えてスキルを使いやすくなるということですカ。
GM : 微々たる量ではありますけどね。基本的には出目がよい方が有利です。普通の判定では成功の目が一つあれば、あとは高い出目があった方がいいかもしれませんが……このチャージとギア回転数はシーンが終わるとリセットされてしまうので、戦闘以外ではそうそう貯まらないです。
シェロブ : ぬか喜びなのである……
ヒラリィ : ドンマイなのだー♪(なでなで)
シェロブ : ぐぬぬ……(笑)
GM : ともあれ、あなたたちは無事にヤトーの情報を得ました。ヤトーがよく目撃される地点が判明します。あと見かけるヤトーの姿は、こんな感じです。(イラストを見せる)
トリクシィ : 目玉ですネ。原作ゲーム一番の雑魚デス。
GM : ヤトーたちは集団で現れ、コクミンに現在の総理の怠慢を訴え、政剣の奪取をするべきだと演説しているようです。
シェロブ : 総理が仕事してないのは確かに間違ってないのである(笑)
ヒラリィ : 総理が仕事しないのは、むしろヤトーにとっては嬉しいんじゃないのか(笑)
トリクシィ : 「場所がわかったのですカラ、すぐにでも殲滅にいきましょウ」
ヒラリィ : 「そうするのだ」
GM : ではPCたちが移動したところで、一度シーンを切ります。
◆Middle 02◆ ヤトー遭遇
GM : みなさんがヤトーの目撃情報のあったところに向かう最中。川にかかった橋の手前で、甲高い悲鳴が聞こえてきます。どうやら橋向こうからのようです。
ヒラリィ : 「何事なのだ!」
シェロブ : 「あっちから聞こえたんである」 飛び出していい?
トリクシィ : どうゾ。ワタシは前に出てもいいことがないので、ゆっくり二人の後をついていきマス。
ヒラリィ : 「急ぐのだ!」
GM : 橋を渡ると、そこにヤトーの一団と、それににじり寄られている子供たちという構図が目に入ります。一人の少女が気丈にもほかの子たちをかばうようにヤトーの前に出ていますが、どうやら戦う力は持っていないようですね。
ヒラリィ : ヤトーと少女の間に飛び込みたい!
シェロブ : 我が輩も!
GM : はい。ではヒラリィたちが駆けてくる間、ヤトーはこんなことを叫んでいます。
トリクシィ : 「ねーちゃん、べっぴんさんやなあ。うちらとええことしまへんかー」(一同笑)*22
シェロブ : タイミング完璧すぎ……んふっ(噴出した)
ヒラリィ : シリアスなシーンになるかと思いきや、全然違った(笑)
GM : 確かに美少女ですけど、見た目は10歳前後ですよ。
シェロブ : 事案だこれー!(笑) クマちゃんはもっと幼く見えることもあるけど。
GM : セリフからやり直します。えー…… 「我々はミンシュン党である!」
ヒラリィ : ぶふっ(こっちも噴出した) ちょ、その名前はヤバい!
トリクシィ : だいじょうぶ、これでも原作通りデス。ほかにもシャッカイ党とか言ってマス。
ヒラリィ : ヒドい……これはヒドい……(必死に笑いをこらえている)
シェロブ : このゲームでシリアスはそこまで期待してはいけません(笑)
GM : 「子供たちよ、我々の話を聞くのだ! きっとミンシュン党に入りたくなる! 幸福が実現する党なのだ!」
ヒラリィ : 「そこまでなのだ!」 これ以上演説させると、私の腹筋がヤバい(笑)
シェロブ : 「ミンシュン党はすでになくなったハズであるんである!」
ヒラリィ : そっちじゃないよ! もう! もう!(一同爆笑)
シェロブ : ごめんなさい(笑)
GM : 「お前たち、政霊だな! 総理の犬め、もう我々の動きを嗅ぎつけてきたか! あと、ミンシュン党は不滅。何度でも蘇る! そうだろう、お前たち!」 と、リーダー格のヤトーが呼びかけると、ぞろぞろと同じ姿のヤトーが……ええと、20体くらい集まります。
ヒラリィ : ちょっ、多い!
トリクシィ : 心配無用デス。どうせトループでしょウ。
GM : はい、これらは複数のキャラクターで一人分のデータを持つトループと呼ばれる存在です。データ的にはリーダー1体に、トループが4。そして……(机の上にMAPを広げる)
ヒラリィ : きたきた、戦闘だー
シェロブ : GM、子供たちは先に避難させられる?
GM : ええ、だいじょうぶですよ。そもそもコクミンに直接危害を加えるつもりはないので、子供たちは戦闘には参加しません。
トリクシィ : 安心して暴れられますネ。 「敵を殲滅しマス」
シェロブ : 「我が輩は勝つのである!」
ヒラリィ : 「ヤトーは私が倒すのだ!」
GM : では、次のシーンが戦闘となりますので、その準備をこのシーン間で行います。具体的には[平常]のついたスキルやアイテムは、今のうちであれば一度だけ使って構いません。戦闘ラウンドに入った時点で使用できなくなります。
トリクシィ : この焼き鳥・塩というアイテムを使いマス。これで次のシーンのチャージ値は9スタートでよいのですネ?
シェロブ : 9! 我が輩の倍近いのである。
トリクシィ : 敵が多いですカラ。最初から全力でいって、数を減らそうと思いマス。
ヒラリィ : よい考えかも。しかし、焼き鳥・塩って(笑) タレもありそう。
トリクシィ : ハイ、持ってますヨ。好物なのであとに取っておきマス。(一同笑)
GM : 準備はよいですか。では戦闘ラウンドに入りましょう。
◆Middle 03◆ 初めての戦闘
- ラウンド進行開始時の配置
- [ヒラ]=ヒラリィ、[シェロ]=シェロブ、[トリク]=トリクシィ、[L目玉]=目玉のリーダー
- 灰色のマスは川のため、移動不可
| | | | | | | |
| | | [目玉A] | | | [L目玉] | |
| | | | [目玉B] | | | |
| | [ヒラ] [シェロ] [トリク] | | | [目玉D] | | |
| | | | [目玉E] | | | |
GM : 戦闘はMAPによって位置の管理が行われます。まず今回のMAPはこんな感じ。配置はこう。PCたちはこのマスに全員固まっています。
トリクシィ : ここからではリーダー格の相手にだけ攻撃が届きませんネ。雑魚から順につぶしますカ。
シェロブ : なんでトループはCがいないんであるん?
GM : え? あ、気にしないでください。なぜかCはいなかったんです(笑)
ヒラリィ : ただの度忘れっぽいのだ(笑)
GM : 戦闘はラウンド進行で時間を管理します。ラウンド進行は説明するより、やった方が早いので……まず、1R*23目。ラウンドの最初にRRというタイミングがあります。どなたかスキルなどを使う方は?
シェロブ : 使うのである……であるんである……
ヒラリィ : どうしたのだ?
シェロブ : GM、難しい漢字には読み仮名を振っておくのである!(一同笑)
GM : 《嚆矢濫觴》ですね。物事の最初、という意味の四字熟語。
トリクシィ : それでも“学神の弩”の使い手ですカ。
シェロブ : クマちゃんなら読めるの! プレイヤーが読めなかっただけ!(笑)
トリクシィ : はいはイ。ワタシも《ジェノサイドモード》を使用デス。 「ウィーン、ガシャ」
ヒラリィ : めっちゃロボっぽい!
GM : こちらも目玉リーダーが《アジテーション》。 「お前たち、オレをしっかり守りつつあの政霊たちをやっつけるのだ!」 トループ全員に、命中判定のHit数を1点増加させます。
シェロブ : うわっ、4体全部強化された!
ヒラリィ : 言ってることは情けないのに、やることは的確だ。
トリクシィ : やはり攻撃される前に敵を減らさないト。
GM : では、RRを終えて、トークンチェック。行動値の一番高いキャラが行動権利であるトークンを得ます。こちらはリーダーが6、ほかは全部3です。
ヒラリィ : こちらはトリクシィが6、私が4、シェロブが3なのだ。行動値が同じ場合は……
GM : PC側が先に動くか後に動くか、自由に決めてよいですよ。
トリクシィ : もちろん、先に動いて雑魚を減らしましょウ。ですガ……(ちらりとシェロブを見て)
シェロブ : 《嚆矢濫觴》の効果で、我が輩がここでトークンを得るのである!
GM : はい、シェロブの手番になります。トークンを得たキャラクターは補助行動であるマイナー、主行動であるメジャーを順番に一度ずつ行えます。マイナーでは移動を宣言することで移動力の分だけマスを移動できます。
シェロブ : 移動の必要はないのである! マイナーで《ツインボルト》、メジャーで《パワーショット》! あとは……[矢弾]は今回はナシ。目玉Aに、ボルトを立て続けに撃ち込むのである!
GM : では命中判定をどうぞ。射撃系は基本的には[技]判定なのですが、弩弓は[体]判定が中心になります。
シェロブ : 我が輩は力持ちであるんであるー(コロコロ) 4ゾロは2Hitで、さらにギアが8増えるのである♪
トリクシィ : 最良の出目ですネ。さすがデス。
GM : 攻撃をされた相手は防御判定を行い、命中判定と対決をします。とはいえ、政マニRPGは基本的にNPCが判定をしないので、対応表から自動的にHit数を出すわけですが……[体]の防御判定は0Hit。攻撃は命中です。ダメージロールを行い、攻撃のダメージ種別と共に教えてください。
シェロブ : ダメージは《ツインボルト》の効果で4Hit扱いだから、4D+8点なのである。(コロコロ) 出目が14で、22点の[物理]! 「食らうがいいのである!」
GM : PCはライフも防御力もありませんが、ヤトーたちは持っています。[物防]分だけダメージを減らして、ライフが削れて……うん、無理。この一団はシェロブが放つボルトに次々に射抜かれあっさり全滅です。(コマを取り除く)
ヒラリィ : 一撃! シェロブ、すごいのだ!
シェロブ : ふふふーん、もっと讃えるのである(笑)
トリクシィ : ワタシも負けていられまセン。マイナーはなし。メジャーで《クリスタルブリッド》。目玉Bを狙いまショウ。(コロコロ) む……なんとか1Hit。
GM : [心]の防御判定も0Hitなので、命中しますよ。
トリクシィ : よかったデス。それならばダメージは5Dデス。(コロコロ) ふム、22点の[魔力]ですネ。
GM : [魔防]は0なので、22点総通し。もちろん[戦闘不能]です。(さらにコマを取り除く)
トリクシィ : 「ハァッ!」 頭上に好球を浮かび上がらせると、それらが次々にヤトーの一団に飛び込み、爆発を起こしますヨ。
GM : 爆風で吹き飛んだヤトーたちは、目を回しています。さて、ようやくこちらのリーダーの番…… 「ぬ、ぬぅ。だがここで怯んでは、倒れた同志に申し訳が立たん」 といって……マイナーでここに移動して、メジャーはなし。
ヒラリィ : 私が届かない位置取り……こいつ、ビビりなのだ。
トリクシィ : それでも、ワタシの射程に入りましたネ(にやり)
GM : 次のトークンはヒラリィですね。
ヒラリィ : マイナーで移動、3マス動いて目玉Dに接敵。えー……、私も一撃で倒したいから、いきなり切り札の《サウザンド・スラッシュ》!
トリクシィ : それで正解だと思いますヨ。
ヒラリィ : 3C*24つぎ込んで……8Dも振れるのだ! てりゃっ!(コロコロ) おおっ!
シェロブ : 7個もHitしてるのである。しかも1が三つ出て[決定的成功]!
ヒラリィ : 8Hitなのだ♪ マイナーにスキルが使えていればもう1Hitだったのに、残念なのだー♪
GM : まったく悔しそうに見えない! もちろん命中なので、ダメージどうぞ。いやまて、振らなくても落ちるこれ(笑)
ヒラリィ : だが断る、のだ♪(コロコロ) 出目が32に+12で44点の[物理]なのだ! 「私にっ、任せるのだぁっ!」
GM : ライフの四倍以上のダメージが入ってるよ! ヒラリィの起こす凄まじい剣の嵐。それが収まった瞬間に訪れるわずかな静寂。そして直後に空から降ってきたヤトーたちが、地面に激突し動かなくなります。
ヒラリィ : どやぁ……
トリクシィ : 今日のヒラリィは出目がすごく良いですネ。
GM : というか、全員がライフの倍以上のダメージをたたき出しているんですが……(苦笑)
シェロブ : すさまじき脳筋パーティーなのである。
GM : 戦いが始まって一瞬で3グループが地に倒れ伏し、残ったヤトーたちの間に動揺が広がります。
ヒラリィ : 「まだやるのだ? お前たちに勝ち目はないのだ」
シェロブ : 「抵抗しなければ、痛いのはほどほどで済ませてやるのである!」
GM : 「う、うるさい! 結局痛いのなら、やるだけやる!」 残った目玉トループがヒラリィに接敵。《体当たり》をします。《アジテーション》の効果も乗って、[体]の2Hit。
ヒラリィ : 防御判定は[体]ですればいいの? 2Dじゃ最大が2Hitなんだけど……
トリクシィ : 決定的成功で3Hitですヨ。
GM : 対決でHit数が同じ場合は、対応側が勝利となります。2Hitで充分ですよ。
ヒラリィ : それなら1Hitすれば《鋼の盾》で足りる。ていっ(コロコロ) ああああっ、4ゾロ! 0Hit……
トリクシィ : これで全員、4ゾロを振りましたネ(笑)
シェロブ : 足りないのであるん? ヒラリィ、いいヤツだったのである……
ヒラリィ : いやいやいや、《マナバリア》使うよ。ダメージ無効化するよ!
GM : では目玉たちは勢いよくヒラリィにタックルを敢行。群がった目玉たちによる山が生まれます。
ヒラリィ : 「うわわわわっ」
シェロブ : ヒラリィ、情けないのである。それでも我が輩のライバルであるん? あ、今の防御判定でチャージ1点増えてるのである。*25
トリクシィ : 防御判定でも増えるのですネ。このチャージを攻撃に使って、借りを返しまししょウ。
ヒラリィ : くぅぅ、みんなごめん! 5M*26消費して…… 「邪魔なのだぁっ」
GM : 胸元から目映い光を放ちながら、ヒラリィは目玉の山を弾き飛ばします。それを見てリーダーが 「くくく、いいぞ。これなら勝てる、勝てるぞお前たち!」 と……あ、これ次のラウンドの《アジテーション》の演出ってことで(笑)
トリクシィ : その前に部下を半分以下に減らされているのに、調子のいいことデス。次ラウンドでつぶしてあげまショウ。
- 2R目、RR時点の配置
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| | [シェロ] [トリク] | | | [ヒラ] [目玉E] | | |
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GM : では、全キャラクターが行動したので、1R目はRBになります。そして2R目のRR。宣言通り、こちらは《アジテーション》。
トリクシィ : こちらはありません。《ジェノサイドモード》は移動しなければ、使い直す必要がありませんカラ。……案外、チャージ使いませんネ。焼き鳥はいりませんでしたカ。
シェロブ : 次への教訓とすればいいのである。
GM : ではトリクシィのT*27から。
トリクシィ : まずは雑魚を片付けましょウ。さっきと同じく《クリスタルブリット》で(コロコロ) 1Hitですカ。(コロコロ) またしても22点の[魔力]。
GM : トリクシィも出目がよいですね……トループが全滅してしまった。 「バ、バカな。我が精鋭たちがこんなにあっさりと」 と後ずさり。
ヒラリィ : 「これでお前の部下は全員いなくなったのだ! 観念するのだ!」 と剣を突きつけるのだ。
GM : では絶体絶命になったとわかると、リーダーは急に頭を下げて 「す、すみませんでしたー! どうかお許しを……」
シェロブ : 「却下であるん! ヒラリィを危ない目に合わせた相手を、今さら許すことはできないのである!」
トリクシィ : 「逃がしませんヨ」 ……まさか、本当に逃げたりしますカ?
GM : うーん……いえ、ここはヒラリィに畳み掛けます。 「ぐぅぅ、ならばお前を盾にしてしのいでやる!」 マイナーで接敵して、メジャーで《体当たり》。[体]の1Hit。
ヒラリィ : 1Hitでいいなら、今度こそ!(コロコロ) 1Hit。ギリギリ!
シェロブ : ギリギリでも勝てばそれでいいのである♪
GM : 「ちょこまかと! くそっ、素直にオレの盾となるのだ!」 と、次はヒラリィ。
ヒラリィ : わざわざ近づいてくれたので、マイナーが使えるのだ♪ マイナーで《剣心一如》、メジャーでリーダーに《大切断》。(コロコロ) 2Hit。
GM : もちろん命中です。
ヒラリィ : ダメージは……(コロコロ) 結構いい! 22点の[物理]。
GM : まだやられはしない。だけど……「ぐええええ! 痛いっ、こ、これは敵わん!」 といって、逃げ出そうとします。
シェロブ : 「我が輩に背を向けるとは実に愚かなのである!」 《ツインボルト》、《パワーショット》。(コロコロ) 1Hit。命中するであるん?
GM : はい、防御判定は0Hitです。
シェロブ : ダメージは2D+8で、15点の[物理]。 「トドメである!」
GM : ああ、ダメだ。ライフが0になりました。(リーダーのコマを取り除く)
シェロブ : 「成敗っ、なのであるんである!」
トリクシィ : 「殲滅完了デス」
ヒラリィ : 「正義は勝つのだ!」
GM : これで戦闘は終了になります。シーンを変えますね。
◆Middle 04◆ 追いかけろ!
GM : ヤトーたちがみんな目を回して倒れると、先ほど子供たちの前に立っていた少女が近付いてきます。 「あの……」
ヒラリィ : お、みんな無事だったのだ?
GM : はい、ケガをした子などはいないようです。少女はみなさんへ頭を下げます。 「助けていただいて、ありがとうございましたあああっ?」
シェロブ : あああ?
GM : ほかの子供たちが少女を押しのけるように、我先にとみなさんに群がります。 「お姉ちゃんたち、つよーい!」 「本物の政霊さまだー」 「剣おっきーい」 「かっこーいいー」
トリクシィ : 子供たちからの素直な賞賛は心に染みますネ。
シェロブ : 原作はコクミンの反応がシブいんですよねー(苦笑)
ヒラリィ : 「ふふふ。このヒラリィがいるところ、ヤトーが栄えたためしなどないのだ!」
シェロブ : 「調子に乗っているのである」
トリクシィ : おヤ、ヒラリィが取られて悔しいのですカ?
シェロブ : そっちじゃないのである!
ヒラリィ : シェロブの反応は気にせず、押しのけられた少女の手を取るのだ。 「君も頑張ったのだ。子供たちを守ろうとして、立派だったのだ」
GM : 「は、はう!」 少女は赤くなってしどろもどろです。 「わー、おねえちゃん真っ赤だー」 「まっかー」
シェロブ : むーっ!
トリクシィ : このまま傍観しているのがとても楽しそうなのですガ……。GM、倒れているヤトーから情報を得たいデス。
ヒラリィ : そういえばまだほかにもヤトーがいるかもしれないのだ。
GM : ではトリクシィがヤトーへ視線を向けると、今まさにこっそりと逃げ出そうとしていたリーダーと目が合います。
トリクシィ : はイ……?
GM : ……
ヒラリィ : ……んんんんんんーしゅんかーん♪(一同笑)
シェロブ : 歌はダメなのである! ●スラックさんが来ちゃうから!(笑)
トリクシィ : 「……はっ、逃がしまセン!」
GM : 「これでも食らってやがれ!」 と、ヤトーはどこからか取り出した球状の物体を投げつけます。みなさんはそれが何かすぐわかります。爆弾ですね。
トリクシィ : まだそんなものヲ!
GM : この爆弾はヤトー以外のシーン全体を対象とした[射撃]の攻撃として扱い、命中判定として[技]の1Hitを発生させます。食らうと[物理]ダメージが入って[戦闘不能]です。
ヒラリィ : 戦闘ラウンドではないけど、[戦闘不能]になるとどうなるの?
GM : ヤトーを追いかけることができなくなります。またシーン終了とともに[戦闘不能]は回復します。
シェロブ : ヤトーを逃がしちゃうってことかな。
GM : はい。誰か一人でも[戦闘不能]でなければ、逃げるヤトーを追うことができます。
トリクシィ : よりにもよって全員が苦手な[技]ですカ……《マナブースト》が必要かもしれませんネ。
シェロブ : GM、鬼なのである。
ヒラリィ : [物理]なら《鋼の盾》で防げるのだ!
トリクシィ : ……ヒラリィ、GMはヤトー以外の全員を対象にすると言いまシタ。
ヒラリィ : え?
GM : ヒラリィの目の前の少女は焦ったように子供たちを抱きかかえます。少女と子供たちはまとめて一つのトループとし、防御判定は0Hitで失敗します。
ヒラリィ : くぅぅーっ、子供たちに《鋼の盾》! ……してもいい?
トリクシィ : もちろんデス。それでこそヒラリィ。
シェロブ : 我が輩のライバルなら当然の行動である!
ヒラリィ : ありがとー! ホントに鬼だ、このGM!
GM : お褒めに与り光栄です(にこり)
シェロブ : まあ、安心するのである。我が輩は《口癖》があるから、確実に1Hitが取れるんであるー
GM : ああ、そうでした。説明してませんでしたよね。[致命的失敗]のこと。
シェロブ : はい?
GM : 振ったダイスの出目がすべて6だった場合、[致命的失敗]になります。Hit数は強制的に0になり、スキルなどで追加しても無視されるのです。
シェロブ : むぅ……
トリクシィ : ふム。まず、ワタシとヒラリィが2Dで振りましょウ。それで成功すればよシ。ダメならシェロブは1Mだけブーストしてくだサイ。
ヒラリィ : 3Dで1が出る?
トリクシィ : 出なくてよいのデス。すべて6にならなければよいのデ。
ヒラリィ : なるほど!
シェロブ : そうですね。1/216はまず出ないだろうし、それが一番リソースを温存できそう。
GM : みなさんもっとマナ使いましょうよー
ヒラリィ : お断りします!(コロコロ) 3、4で失敗。
トリクシィ : ではワタシも(コロコロ) 2、3。惜しいような、そうでもないようナ……
シェロブ : よし、ならば予定通り1M使ってマナブースト。3Dで……1、1、3! 決定的成功で3Hit!
ヒラリィ : 若干もったいないような(笑)
トリクシィ : いえいエ、《口癖》を温存できたのだからバッチリですヨ。
GM : ブーブー。
シェロブ : 我が輩、華麗に爆発の下をくぐり抜けー…… 「ヒラリィ、だいじょうぶであるん!?」
ヒラリィ : 子供たちを守るように大剣をかざして、爆風に対し仁王立ち。 「シェロブ! 頼むのだ!」
シェロブ : 「~~っ、任せるのである!」 ヤトーを追うのである!
トリクシィ : やれやレ、すっかり二人の世界ですネ……と、仰向けに倒れたままつぶやきマス。
GM : では一度シーンを変えて、シェロブの追跡シーンにしましょう。
トリクシィ : うーム……
ヒラリィ : どうしたのだ?
トリクシィ : 爆弾を投げつけられてシェロブだけ無傷というのがなんとモ。
GM : ああ、大隈重信が爆弾を投げられて片足切断した話ですか。
シェロブ : だからっ、このゲームはフィクションで実在の人物は関係ないんだってば!(笑)
GM : そういえば伊藤博文と原敬は暗殺されてますね。大隈だけが暗殺を切り抜けている。*28
トリクシィ : おォッ。(ぽんと手をたたく)
ヒラリィ : いやな納得の仕方なのだ(苦笑)
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