怪文書(G41)

Last-modified: 2019-04-19 (金) 13:24:17
G&K特集戦術人形の日常制作における重要なお知らせ

G41の朝は早い。
隣で眠りこけているご主人様を優しく起こして、各アクチュエータのチェックを兼ねた散歩から始まるからだ。
動作のチェックを行うため戦闘用の義肢と銃を装備して5-6へと散歩に向かう。デストロイヤーは挨拶だけで大破し引き金を引くと爆散した。
その散歩が終わると朝のシャワー。大好きなご主人様に全身をくまなく洗ってもらうのはG41の楽しみの一つだ。美容室も裸足で逃げ出すプロ以上のシャンプーテクでG41は蕩けてしまっている。
そして朝食。昨今では珍しい生野菜や無加工の肉を料理して提供される珠玉の朝食だ。それを当番の人形が作る焼きたてのパンと一緒に食べる。
ご主人様の気遣いが見て取れる完璧なブレックファーストでG41は毎日幸せだ。ちなみに牛乳を与えてはいけない。G41がアンバランスな巨乳になるからだ。
そんなG41もPMCの主力である。朝食を食べたらご主人様の膝の上で頭を撫でてもらいながらブリーフィングを行い、4-3eを4-3eして鉄血のクズを瞬く間に塵に還す。これを正午まで続ける過酷な任務。しかしG41はご主人様が褒めてくれるからと嬉しそうに語っていた。深い信頼に満ちた美しい笑顔だ。
そうして4-3eにジャンクの山を築いたG41は昼食を取る。
ご主人様が捕獲から調理まで行って作った極上のローストすおあじが待っていた。星5の旨味と独特のすお味が食欲をそそる逸品だ。丁寧に一口サイズに裂かれたすお肉がG41の口元に運ばれると周辺の空気が暖かくなる。眩しい笑顔と嬉しそうにぴこぴこ跳ねる耳は誰が見ても歓喜していると評するだろう。
G41は我々にもローストすおあじを取り分けてくれた。恥ずかしながらすお味というものを初めて知った。
昼食を食べたら、G41の昼寝の時間が来る。ご主人様に抱きかかえられてふかふかのベッドに運ばれる。ご主人様に甘えて添い寝をねだるのはもはや日常。鬼の指揮官であるご主人様もG41には勝てない。それもそうだ。こんな可愛い生き物にダメと言えるはずがない。言う奴は我々が○す。
安らかに寝息を立てるG41の姿。この基地ではこうして午後が始まるのだ。
昼寝が終わると、今度は防衛演習があるという。その内容に我々は戦慄した。109戦ものシミュレーションを休憩なく行うというのだ。不安を募らせる我々を気にせずG41は演習を始めた。圧倒的だった。G41は二時間ほどで全てを屑鉄へと変えてみせたのだ。
ダミーリンクの損失判定こそあったが前時代の火薬銃でここまで戦える戦術人形はそういないだろう。目の前の愛らしいG41は兵器なのだと我々は痛感させられた。
演習が予定より早く終わったらしくG41はおやつを与えられることになった。甘く香ばしい香りを振りまく焼き菓子と色鮮やかなフレッシュジュース。量が少ないがこれもG41の健康のためだという。
ご主人様が焼き菓子に触れた指まで舐め回し全身で感謝を示すG41。可愛さの暴力がそこにはあった。撮影クルーが鼻血を垂らしすぎて失血死したが我々は取材を続行した。
おやつを食べ終わるとご主人様はG41を連れて作戦室へと向かった。ここまでの振る舞いを見ているととても指揮の役に立つようには見えない、そう思っていた我々は目を疑った。
椅子に座るご主人様に抱きついているだけであった。作戦の指示を飛ばしているご主人様のすぐ近くで大人しく、しかし力強く抱きついている。しかも時たまキスをせがんでいる。犯罪ではないのか。
こうしないとご主人様が他の人形たちにえっちされる、とG41は口を尖らせていた。
後で調べるとグリフィンの指揮官はその8割が9A-91やスプリングフィールド等に犯され衰弱死するとの報告があった。
G41はただ甘えていたのではなくご主人様を守っていたのだった。
我々の認識の甘さに股間から涙が流れた。
予定された任務が終わってもグリフィンに夜の任務がある。昼寝のおかげで元気なG41はご主人様と一緒に戦場に出ていた。
安全な防衛ラインの中とはいえ、戦場で冷静に支持を出す指揮官。G41はその護衛として小隊を率いていた。いつ指揮官が最前線の夜戦人形に犯されるかわからないからと護衛が必要なのと小隊員が言っていた。
戦場を観測し指示を飛ばす傍らでG41はご主人様の膝の上にいた。夕刻の指揮のようにキスをせがんだりはしていない。聞けばドローンの操作を代行しながらご主人様を守護っているのだという。
これもG41とご主人様の絆なのだろう。
現場近くでの指揮が必要だと戦場で食事を取るのだとG41は得意げに語りレーションの調理を始めた。
指揮の合間でレーションを調理して二人で食べているだけだが、その様子は戦場であることを忘れそうになるほど牧歌的だった。
決してこの生き物ほしいだとか、この犯z…指揮官羨ましいとか思ったわけではない。これだけは理解していただきたい。
夜間作戦が成功すると時計は12時を示していた。流石にG41も疲れたらしくご主人様に背負われての帰還だ。
作戦が終わった後は汗と疲れを洗い流して寝る。これはグリフィンでも市政の民でも変わらない。
G41は戦闘用義肢を素早く換装すると当然のように指揮官のいる浴室に走っていった。全裸であるが普段から際どいので何も言うまい。……orz
さながら親子の入浴のようである。ここが総撃破数416万の化物の基地とは思えない。
ご主人様はG41の全身を優しく揉みほぐしながら汚れを洗い落としトリートメントを贅沢に使って人形の皮膚や髪のケアまで行っていた。G41は気持ちがいいのか表情が緩みきっている。ああ羨ましい。我々もどうにかしてこの生き物のご主人様になれないだろうか。
ほかほかと湯気を立てるG41をわしゃわしゃとタオルで撫で回し寝間着を着せる。G41はくすぐったそうにしているがご主人様は気にしない。
寝間着を着せ終わると温風と冷風を使い分けて丁寧にボリュームのある髪を乾かしていく。
ツヤツヤの髪をご主人様の手が撫でるたびにG41は嬉しそうに微笑んだ。
そうして一日を終えたG41とご主人様は同じベッドで四肢を絡ませ抱き合って眠る。この犯罪者。というか寝室めっちゃいい匂いする。
やっぱりG41は最高だぜ。たまんねぇ。

 

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