Tier 5 フランス 重戦車
スペック
HP | 600 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 60/40/60 |
最高速度(km/h) | 30 |
重量/最大積載量(t) | 33.81/34.0 |
本体価格(シルバー) | 400,000 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | ARL 44 (33,000/925,000) | |||||||
BDR G1B (15,800/400,000) | ━ | BDR G1 B late (2,700/27,000) | ━ | BDR G1 R (75) (7,270/59,850) | ━ | BDR G1 R (90) (16,300/107,250) | ┛ |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
BDR G1B | Renault T12 | 75 mm SA32 | BDR G1 B | FCM F4 | 600 | 290 | |||||||
350 | AP APCR HE | 74 91.40 38 | 110 110 175 | 74 | 46 7G 38 | 14.29 2.29 0.46 | 22 | 60/60/60 | 28 | 300 | |||
BDR G1 B late | Renault T12 | 75 mm SA44 | BDR G1 B | FCM F4 | 600 | 360 | |||||||
350 | AP APCR HE | 100 129 38 | 110 110 175 | 74 | 70 7G 38 | 14.29 2.29 0.43 | 22 | 60/60/60 | 28 | 300 | |||
BDR G1 R (75) | Renault T14 | 75 mm SA44 | BDR G1 B bis | FCM F4 | 600 | 710 | |||||||
450 | AP APCR HE | 100 129 38 | 110 110 175 | 74 | 70 7G 38 | 14.29 2.29 0.43 | 24 | 60/60/60 | 28 | 300 | |||
BDR G1 R (90) | Renault T14 | 90 mm DCA 30 | BDR G1 B bis | FCM F4 | 650 | 710 | |||||||
450 | AP APCR HE | 135 175 45 | 240 240 320 | 48 | 255 12G 255 | 6.32 2.50 0.40 | 24 | 80/70/60 | 26 | 320 |
解説
Tier5にしてTier6用の砲90mmDAを装備!単発平均240の威力は同格MTを2発で撃破できるという火力が魅力的だが、その反面、装甲は同格中戦車並みのアンバランス性能を持っている。
非力なエンジンの割には30km/h前後を易々と出せる機動性のため、中戦車のような重戦車的な運用が求められる。
前進速度は快速に近いものの、後進速度が殆ど壊滅的に遅く、大口径砲の副作用でリロードも遅いため、快速を生かして敵陣に突出しすぎたり、孤立するとあっさりと撃破されるので位置取りには注意すること。
視界が320mしかないのに、隠匿率は最低レベルで400m視界を持つ車両で静止時に380前後で補足されることも覚えておこう。
さらには、接近戦もリロードの隙を付け込まれるために、避けることを念頭に置かないと生き残れない。
位置取りと、適度な間合いを取りつつ90mmの火力を生かせば、輝ける戦車になるであろう。
史実
第二次大戦前、フランスはD1/D2戦車に置き換わる新たな開発計画「G1計画」を立てました。
G1計画ではフランスを代表する複数のメーカーにプロトタイプの設計を競作させて、その中から特に優れたものを正式採用するものとして1936年頃に計画されました、ちょうど、D1戦車計画がスタートした10年後のことでした。
G1戦車の競作にはかなりの数の参加があり、ロレーヌのG1L、ルノーのG1R、ボーデ・ドノン・ルーセル(BDR)のG1B、フーガのG1F、SEAMのG1P、さらに途中脱落のFCMとソミュアを含めてなんと7社が応募しました。
実質、ルノーB1戦車の後継として、重量20t、速度40km/h、武装は当時開発中のB1bis重歩兵戦車と同じ旋回砲塔に47mm戦車砲SA-34(SA-35とも)、車体に17.1口径75mm榴弾砲SA-35と20t級の中戦車クラスを各社に指示していました、B1bisがD1戦車の1.5倍の重量を持っているのに対して、この武装がいかに無茶な要求かと言う事は、フランス軍首脳部は理解しておりませんでした。
まず最初に試作されたSEAMのG1Pは電気駆動を目指しました。 無武装の走行実験車体が試作されましたが、この手の戦車が殆ど失敗したように、やはり、ものにはならなかったそうです。
次に完成したライバル・ルノーG1Rは、フランス戦車には見られなかった大型砲塔の上に対空用機銃の副砲塔が搭載されており、故意に車体の75mm砲を搭載せずに、避弾経始を追求した戦後ソ連戦車のような砲塔には、47mm砲を搭載していました。
これは、主砲を75mm砲に換装する目論見だったのでしたが、実際に75mm砲に換装したところ、要求重量を大幅に超える30t級にまで増加してしまいます、これには、フランス軍部は「我々は重戦車を望んでいるわけではない」と立腹し、この案を却下してしまいます。
後年の諸外国の中戦車を見れば、旋回砲塔に75㎜砲を装備した戦車が30t前後になるのは当たり前の事であったのですが、要求重量を12tも超過した事が、不採用の決定的理由であったとも言われています、ですが、首脳部はこう言った事を全く理解出来なかったのでした。
G1R不採用の理由として、もう一つ推測できるのは大型砲塔の採用です。
当時のフランスの戦車設計技術は世界トップクラスだったものの、ターレットリング削り出し技術が他国より劣っていたため小さな一名用砲塔しか搭載する事ができず、弱点となっていました。
実物大模型ではどうにでもなるのですが、いざ生産しようと思っても造れないと言う状況が予想されます。
この点が不採用の真の理由ではなかったかと推測されます。
本ゲームにて、このG1Rの砲塔は、なぜかAMX40に載せられていますが、避弾経始の強く頑強な砲塔と75mm砲を持ったG1Rが採用されていれば、対ドイツ戦はあっさりと負ける事がなかったのではないか、といわれています。
もっとも、旧態依然の運用法や戦車自体の信頼性の低さもあって、負けは覆り難いのでしょうが…。
他社も、折り合いが付かなかったり、使い物になるか怪しかったりしたそうですが、ドイツの侵攻によりほとんどの車両が完成しないまま、計画は凍結となりました。 BDR G1Bも、完成の日の目を見ないまま、終戦まで息を潜める事になりました。
その後、1944年にフランスが解放され、再び戦車の開発が始まると、BDR G1BはARL 44の開発へと繋がって行くことになりますが、戦後のフランス重戦車開発の迷走は、すでにここから始まってたのかもしれません。
コメント
- 車体構造も装甲厚的も車体サイズもおよそ生存に関わる要素全てに劣る。しかし最終砲に関しては駆逐戦車並の性能を持っており優秀。 -- 2015-01-09 (金) 01:29:29
- ちなみに車体構造の欠陥とは、チャーチル系と同じく車体に履帯を巻いたような古めかしい足回り。履帯を真正面から撃たれるとダメージが入る。後は格下でも簡単に抜けるデカいキューポラ。 -- 2015-01-16 (金) 16:35:37
- 火力は非常に高いが、全体的に難がある残念重戦車。特に隠蔽率が最悪で、このスペックで狙撃戦に持ち込まれると詰んでしまう。 旋回性も酷く、機動型が多い傾向にあるTier5では相当辛い。 幸い90mm砲の高火力が『当たれば』かなり強いので恥を覚悟で駆逐運用する勇気も必要だろう、、、。 正面が弱点だらけだが、障害物(や大量の木)無しで生き残るのはほぼ不可能なので最早問題無いだろうw -- アメジスト? 2015-10-14 (水) 19:22:50
- 1つ書き忘れた事を。この車輌で一番まずいのは105mm榴弾砲組にHEAT正面乱射で余裕でぶち抜かれる点w もし遭遇してしまったら花火覚悟で45度ぐらいの角度をグイッとつけよう。HEだと大惨事になるが助かるかもしれないぞ!/(^o^)\ -- アメジスト? 2015-10-14 (水) 20:05:53
- ポンコツボディを補い強砲を活かすために他の車両に随伴して近接支援に徹した方が良いね。AT2 -- 2015-10-15 (木) 01:11:43
- 途中送信失礼。味方のAT2やKV-1に接近戦を仕掛けにくいようにしたり、観測役と組んで砲撃したり、とにかく砲の強みを全面に押し出していく方法を見つける必要がある。 -- 2015-10-15 (木) 01:16:16