ドイツ RankVII 対空戦車 Waffenträger Wiesel 1A4 MK
概要
イベント【VIKING ARMOR】にて実装された鍵ガチャ限定車両。ゲーム内の扱いでは対空戦車となっているが史実では空挺部隊向けの空挺戦闘車・武器運搬車である。
車両情報(v1.4.1)
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 104.5 |
俯角/仰角(°) | -10/45 |
リロード速度(秒) | 8.0 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 無し |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 8 / 8 / 8 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 8 / 8 / 8 |
重量(t) | 2.9 |
エンジン出力(hp) | 166 |
4,500rpm | |
最高速度(km/h) | 87 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** |
視界(%) | 62 |
乗員数(人) | 2 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 20 mm Rh 202 cannon | 1 | 400 |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
20 mm Rh202 | 規定 | HVAP-T/HEFI-T | 0.13 | 27.2 | 1,100 | 57 | 52 | 37 | 24 | 15 | 10 |
DM43 | HVAP-T/HVAP-T/HVAP-T/HEFI-T | 0.13 | 27.2 | 1,100 | 57 | 52 | 37 | 24 | 15 | 10 | |
DM51A1 | HEFI-T/HEFI-T/HEFI-T/HVAP-T | 0.13 | 27.2 | 1,100 | 57 | 52 | 37 | 24 | 15 | 10 | |
DM63 | APDS/APDS/APDS/HEFI-T | 0.13 | - | 1,150 | 66 | 61 | 45 | 31 | 21 | 14 |
弾種
名称 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||
HEFI-T | 0.13 | 27.2 | 1100 | 2 | |||||
HVAP-T | 0.11 | - | 1100 | 57 | 52 | 37 | 24 | 15 | 10 |
APDS | 0.13 | - | 1150 | 66 | 61 | 45 | 31 | 21 | 14 |
搭乗員
搭乗員名 | 説明 |
---|---|
砲手 | 装填手の役割を兼用する |
迷彩
冬 | |
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![]() | |
条件 | ガチャ・GE購入 |
砂漠 | |
![]() | |
条件 | ガチャ・GE購入 |
森林 | |
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条件 | ナシ |
森林 | |
![]() | |
条件 | ナシ |
小隊ツリー
前車両 | レオパルト I №457 |
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次車両 | - |
特徴
【火力】
武装はラインメタル社製の20mm機関砲一門のみを搭載している。DM63(APDS)が使用可能となっているが、貫徹力は66mmほどで高くは無いため、側背面に回り込むなどの工夫が必要となる。また、重戦車やソ連系のMBTは貫通がほぼ不可能な車両もいるため注意が必要である。
意外な欠点として機関砲を後方に向ける事が出来ない。
【防御】
無。
そもそも乗員2名であるため「被弾=死」を意味する
支援砲撃や大口径榴弾砲の至近弾ですら死因となりうる程度の装甲であるため、立ち回りには細心の注意が必要となる。ただし、車体が非常に小さいため隠密性は抜群である。
【機動性】
エンジン出力は極めて小さいかわりに車重が2.9tであり、その出力重量比は驚異の30hp/tであるため機動力には困らないだろう。また、加速性能と登坂能力があるので予想外の角度から奇襲攻撃を仕掛けたり、絶対にバレないような位置から偵察することが可能だ。
しかし、ちょっとでもスティックがちょっと横にズレると派手に横滑りしてしまう操作性の悪さと、マップの狭さが組み合わさるため繊細な操作が求められる。
【総評】
対地戦闘ではとにかく敵の側面、背面を取る動きを求められる車両であるため、やり込んでいるプレイヤーで無ければ活躍は難しい。しかし、そんな動きをしたくても車体が軽すぎる事による操作性の悪さが邪魔をする。
かといって対空戦闘をしようにも、20mmの機関砲一門では少々火力不足で、弾数も400発だけなため継続戦闘能力も低く、何とも言えない性能をしている。
史実
ドイツ軍は第2次世界大戦中、ベルギー、オランダやクレタ島降下作戦で空挺作戦の効果を示したが、戦後復活した西ドイツ軍が1980年代末期に空挺部隊用の軽装軌式車両として実用化したのが、この「ヴィーゼル」(Wiesel:いたち)空挺戦闘車である。
ヴィーゼル空挺戦闘車は、それまで空挺部隊が装備していたクラカ汎用装輪式車両の後継として製作された車両で、「ヴァッフェン・トレーガー(武器運搬車)V-LL」とも呼ばれ、本格的な戦闘車両というよりは空挺部隊用の武器運搬車として作られたものである。
本車の開発は自動車メーカーとして有名なシュトゥットガルトのポルシェ社の手で、1970年代に入って間もなく開始された。
1975年に20mm機関砲を搭載する偵察型と、TOW対戦車ミサイルを搭載する戦車駆逐車型の合計6両の試作車が製作されて西ドイツ陸軍の試験に供され、1982年にはアメリカ陸軍も試験を実施したが、予算などの問題からなかなか生産には入れず、1984年にようやく西ドイツ陸軍が312両の導入を決め、その時にクルップMaK社が生産権を取得した。
1985年末には、発注数は343両に増やされている。
1986年には試作車の内4両が、エンジンをアウディ社製のガソリン・エンジンからフォルクス・ヴァーゲン社製のディーゼル・エンジンに換装した改良型に改造され、第2次試作車として試験に供された。
試験で判明した問題点を改めた後1989年から量産に着手され、1992年までに20mm機関砲搭載型が135両、TOW対戦車ミサイル搭載型が210両の合計345両が生産された。
ドイツ陸軍では空挺部隊の他に、軽装備の山岳部隊や軽歩兵部隊にヴィーゼル空挺戦闘車を配備している。
ヴィーゼル空挺戦闘車はCH-47チヌークやCH-53スタリオン・ヘリコプターでの吊り下げ輸送や、C-130ハーキュリーズ(3両搭載)、C-141スターリフター(6両搭載)、C-160トランザール(4両搭載)輸送機による空輸を最大のセールスポイントにしている。
一方、国際マーケットヘの販売を考慮してのことかアメリカ、イギリス、ギリシャ、ノルウェイ、インドネシア、タイ等でデモンストレイションが行なわれている。
1994年には、MaK社の自社資金により「ヴィーゼル2」と呼ばれる車体延長型の試作車が製作され、1998年から生産が開始された。
これに伴い、以前のタイプは「ヴィーゼル1」と呼ばれるようになった。
ヴィーゼル1空挺戦闘車は、空輸性を考慮して極限までの軽量化が図られている。
車体は圧延防弾鋼板の溶接構造だが装甲厚は10mm以下に抑えられており、戦闘重量はわずか2.75tしかない。
車体の防御力は、全周に渡って7.62mm徹甲弾の直撃と榴弾の破片に耐えられる程度である。
車内レイアウトは車体前部右側が操縦手席、前部左側が機関室、車体後部が兵器搭載区画/戦闘室となっている。
エンジンは、フォルクス・ヴァーゲン社製の直列5気筒液冷ターボチャージド・ディーゼル・エンジン(出力87hp)が搭載されており、出力/重量比は31hp/tでレオパルト2やM1エイブラムズなどの西側第3世代MBTと同等である。
このため、路上最大速度は75km/hと機動性は高い。
またこのエンジンの最大回転数は4,500rpmと高く、これで伝達トルクを小さくすることによってパワー・トレインの軽量化を図っている。
変速機は、ZF社(Zahnradfabrik Friedrichshafen:フリードリヒスハーフェン歯車製作所)製の3HP22自動変速機(前進3段/後進2段)が採用されている。
操向機にはクレトラック・システムが採用されているが、これも軽量化に貢献している。
クレトラック・システムは、第2次世界大戦時のアメリカ軍のM24軽戦車やM4中戦車に幅広く用いられていた操向システムで、その単純な構造と高速にも適する機能は軽量化に大きく寄与している。
サスペンションはトーションバー(捩り棒)方式が採用されており、転輪は片側3個で上部には支持輪が1個設けられている。
起動輪は前部、誘導輪は後部となっており、接地長を稼ぐため誘導輪は大直径の接地型となっている。
履帯は金属線で補強したゴム製で、軽くて騒音が少ない。
ヴィーゼル1空挺戦闘車には当初、ラインメタル社製の20mm機関砲MK20 Rh202を装備するKUKA社製のE6II-A 1名用砲塔を搭載した偵察型と、アメリカ製のTOW2対戦車ミサイルの発射機を搭載する戦車駆逐車型の2種類のヴァリエーションがあった。
偵察型が搭載するKUKA社製のE6II-A砲塔は手動旋回式で旋回範囲は左右各110度ずつ、20mm機関砲の俯仰角は-10~+60度となっている。
砲塔両側の弾倉には左に100発、右に60発の弾薬が収容されている。
主砲の100口径20mm機関砲MK20 Rh202は、マルダー歩兵戦闘車やルクス装甲偵察車の主砲にも採用されている。
戦車駆逐車型では車体後部中央にTOW2対戦車ミサイルの発射機が搭載され、すぐ後ろに乗員2名が搭乗する。
ミサイル発射機は左右各45度ずつの限定旋回式で、TOW2対戦車ミサイルは7発が搭載される。
その後、12.7mmおよび7.62mm機関銃を装備するフランスのSAMM社製のBTM208銃塔を搭載した偵察型や、フランスとドイツが共同開発したHOT対戦車ミサイルの発射機を搭載する戦車駆逐車型がヴァリエーションに加わった。
HOT対戦車ミサイル搭載型は偵察車としての高い能力を持つため、伸縮ポストの上の安定化機能を持つ架台に暗視カメラ、TVカメラ、通常カメラを搭載した総合視察・照準装置を備えている。
しかし以後、これら4種類以外の新しいヴァリエーションの話は聞こえてこない。
その理由は、何といっても各種機器を搭載するのにそのペイロードと搭載スペースが少ないことにあったらしい。
小ネタ
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