M60

Last-modified: 2025-07-22 (火) 23:28:58

アメリカ RankVIII 中戦車 M60 Patton Ⅲ

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概要

イベント【ACES HIGH】にて追加された鍵ガチャ限定車両。
M48を順当強化した車両であり、見た目は似ているが主砲や車体等に大幅な変更が加えられいる。しかしエンジンや変速機がパワーダウンした物に変更され、重量は増加している為機動力は低下している。

車両情報(v2.*)

車両性能

項目数値
砲塔旋回速度(°/s)34.3
俯角/仰角(°)-9/19
リロード速度(秒)
(スキルMAX)
6.7
スタビライザー/維持速度(km/h)無し / -
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
108 / 76 / 41
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
230 / 49 / 57
重量(t)46.0
エンジン出力(hp)750
2,400rpm
最高速度(km/h)53/-9
視界(%)152
乗員数(人)4

武装

名称搭載数弾薬数
主砲105 mm M68 cannon163
機銃12.7 mm M85 machine gun1900
機銃7.62 mm M73 machine gun15,950

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
105 mm
M68
M392A2APDS4.0-1,478350347333317302287
M393A2HESH11.24.31732127
M456HEATFS10.51.271174400

発煙弾

砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
範囲
(m)
発動
時間
(s)
継続
時間
(s)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
距離10~1500m
M416Smoke11.65016525732-

搭乗員機能*2

砲手代行装填手代行操縦手代行
車長

車両改良

武器庫

Level名称購入費(SL)
15迫撃砲***
曳光弾ベルト
リロードシステム
20大口径***
装甲貫通ベルト
濃煙
25発煙弾***
ステルスベルト

迷彩

森林
[添付]
条件プレミアム化
森林
[添付]
条件プレミアム化

小隊ツリー

前車両T54E2
次車両M551

解説

特徴

 

【火力】
M48から使ってきた90mm M41砲に代わり、西側第2世代MBT使用される105mm L7A3砲をベースに開発された105mm M68砲を搭載している。本砲の性能は装填速度は西側標準の6.7秒で、俯仰角は-9/19とアメリカ戦車としては少し物足りないと言った印象。また本車にはスタビライザーが無く、行進間射撃や不整地での射撃が難しくなっている。
砲弾性能については、主砲弾であるM392A2(APDS)は砲口初速1478m/sの最大貫徹力350mm、60度傾斜134mmとRankⅦで使用可能なAPDSとしては平均的な性能をしている。また本砲弾はドイツのDM13(APDS)と同性能である為、Leopard Iを使用している人ならすぐにその使用感に慣れるだろう。
M456(HEATFS)は全距離貫徹力が90mm砲の320mmから400mmになり、炸薬量も2倍近く増加し敵車両への大きな損害を期待できる*3。だがこちらは砲口初速1216m/s→1174m/sと遅くなっており、若干ではあるが偏差し辛くなっている。
M156(HESH)は威力こそ105mmのHE弾程だが、最大貫徹力127mmと高い貫徹力を誇っており、砲塔が障害物から少し出ている車両もそこに撃ち込めば撃破出来る。また同格のT-10IS-4M等といった疑似装甲厚が非常に厚いソ連戦車や一部ドイツ戦車に対して高い効果を発揮する。しかし跳弾率が高い、HEと違って角度によって貫徹力が異なる、弾速が遅いなどといった欠点がある。

 

【防御】
車体はM48の丸みを帯びた形から傾斜装甲を使用した形へと変化している。車体上部の装甲厚は93mmで傾斜角は65度、下部は137mmで傾斜角は55度であり、従来の徹甲弾に対して上部の実質装甲厚は220mm、下部は40mm程度あり、格下車両に貫徹される事はほとんど無いと言っていい。しかしAPFSDSやAPDSに対してはそれぞれ160mmと240mm程度の防御力しか無く、同格格上に対しては車体の防御力はあまり通用しないだろう。また、正面は重戦車並の装甲を誇る本車だが、側面装甲は一番厚い部分で70mmしかなく、少しでも側面を見せようものなら格下車両であろうと貫徹される為、相手に対して常に正面を向けるよう心がけよう。
砲塔はM48からの変更点は無く、T-54の様なお椀型である為従来の徹甲弾に対してかなりの防御力を発揮するのかと思いきや全然そんな事はなく、貫徹力が200mmあれば砲塔正面を容易に貫徹可能である。弱点としては防盾部とターレットリングの装甲厚がそれぞれ152mmと114mmしか無い事であり、どちらもパンターでも貫徹可能な弱点となっている。
また機銃副砲塔は目立つ上に大きな弱点となっており、装甲は35mmと無に等しいながら大きいので、障害物からこの部分が出ている時にここに砲弾を撃ち込まれて搭乗員全滅で撃破なんて事も多々ある。
全体的に、車体は従来の徹甲弾に対しては鉄壁だが、それもAPDSに容易に貫徹されてしまう上、砲塔はもはや存在そのものが弱点と言っていい程なので、なるべく被弾しない様な立ち回りを心がけよう。

 

【機動性】
西側第2世代MBTとしては鈍足で、前進速度は54km/h後退速度は-9km/hと戦中中戦車程度しかなく、中戦車でありながら重戦車であるT-10Mに僅差で負けている。またなぜかM48から馬力、回転率共に減少しており、それでいて重量は増加しているため加速力が中戦車とは思えないほど悪くなっている。ちなみにRankⅧ通常ツリーに車体や動力部が同じM60A1 (AOS)がいるので、本車のみ所持している人は今のうちに使用感に慣れておくが、M60A1のみ所持している人はどの程度のものか事前に確認しておくのがいいかもしれない。

 

史実

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M60A1戦車はM60戦車の量産改良型であり、M60戦車の試作車が完成した4年後の1962年に早くも大量生産が行われている。
これはライバルの旧ソ連軍が、T-55中戦車の100mmライフル砲よりもさらに大口径の115mm滑腔砲を備えたT-62中戦車を1961年から配備し始めたからで、対抗策としてやむなく泥縄式の改良をM60戦車に施し生産を始めたのが真相といえよう。

もちろんアメリカ陸軍はパットン戦車シリーズの後継となる新型MBTも「T95」の試作呼称で開発を続けていたが、実戦化するにはまだまだ時間が掛かる上に失敗に終わるリスクも大きかった(実際にT95戦車は途中で開発中止になった)。
こうしてM60戦車シリーズはソ連軍とアメリカ軍の戦車ギャップ(数と質の格差)を埋める標準型MBTとして量産され、戦後第2世代MBTとしては驚異的な約2万両もの生産数を記録する大ベストセラー戦車となったのである。

しかしM60A1戦車はベストセラーに相応しい、実に理に適った戦車らしい戦車であった。
M60A1戦車の戦闘重量は約48tで、この重量に相応しい充分な厚みの装甲防御力を有していた。
ライバルである旧ソ連軍のT-55中戦車やT-62中戦車は戦闘重量が40t以下であり、当時はまだ複合装甲が実用化されておらず戦車の防御力が重量に比例していた時代だったため、当然M60A1戦車の方が装甲防御力で上回っていた。

イギリス陸軍の戦後第2世代MBTであるチーフテン戦車は1960年代に登場したMBTとしては最強の火力と防御力を誇っていたものの、55tの戦闘重量に対してエンジン出力が750hpとアンダーパワーだったため機動力不足という欠陥があったが、M60A1戦車はそれより軽量でよりパワーのあるエンジンを積んでいたために機動性も良好で、攻・走・守の3つの要素でバランスが取れた優秀な戦車であった。

M60A1戦車の車体はパットン戦車シリーズの血統を受け継ぎ、分厚い防弾鋳鋼と圧延防弾鋼板を組み合わせて溶接されていた。
車体の装甲厚は部位の重要度に応じて大きな幅が付けられており、一番厚い前面下部では5.63インチ(143mm)あったのに対し一番薄い下面では0.5インチ(12.7mm)しかなかった。

操縦手席は車体前部の中央で、右に旋回して開くスライド式の操縦手用ハッチには3基のM27ペリスコープが取り付けられていた。
夜間に操縦する時には、中央の1基を赤外線タイプと交換できた。
砲塔はM60戦車の特徴になっていた丸いお椀のような亀甲型の鋳造鋼タイプを捨て、避弾経始に優れた細長い鼻のような鋳造/溶接式の新型砲塔が採用された。

実際正面から見ると暴露面積は亀甲型より少なくでき、形が細長いため砲塔内の容積を広げられた。
その証拠にM60A1戦車の主砲弾薬搭載数は63発であったが、これは亀甲型砲塔のM60戦車より6発多かった。
砲塔の装甲厚は一番厚い前面で10インチ(254mm)もあり、T-55中戦車が装備する100mmライフル砲では貫徹することが困難であった。

足周りは、エンジンがコンティネンタル発動機製のAVDS-1790-2A V型12気筒空冷ターボチャージド・ディーゼル・エンジン(出力750hp)に強化され、変速・操向機もアリソン変速機製のCD-850-6Aクロスドライブ式自動変速・操向機(前進2段/後進1段)に変更されている。
この足周りによってM60A1戦車は、30マイル(48.28km)/hという当時としては実用的なレベルの路上最大速度を得ていた。

M60A1戦車の量産が開始された直後の1963年から、アメリカ陸軍は1970年代に運用する新型MBTの開発を「MBT70」(Main Battle Tank 70)の試作呼称で旧西ドイツ陸軍と共同で進めたが、諸事情により1970年にMBT70戦車の開発中止が決定し、その代替として開発が進められた新型MBT「XM1」の実用化にはまだ時間が必要だったため、引き続き70年代もM60A1戦車をアメリカ陸軍の主力MBTとして使用することになった。
そこでM60A1戦車を、70年代の使用に耐えるように近代化改修することが計画された。

これがM60A1戦車の「RISE」(Reliability Improvements for Selected Equipment:実用性向上/装備近代化)改修で、1971~79年にかけて約5,000両のM60A1戦車がRISE化されている。
RISE化改修の内容はエアクリーナーの能力向上、ジェネラル・エレクトリック社製の電気式主砲安定化装置の導入、新型のT142履帯への換装、コンパクトな新型のAN/VSS3Aサーチライトへの換装、同軸機関銃をベルギーのFN社製の7.62mm機関銃M240へ換装、イギリス式のM239発煙弾発射機の導入等である。

小ネタ

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

DMM公式紹介ページ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • T54E2より貫通あるしまあまあ使いやすいんだけど、スモークないのは酷くね? -- 2025-02-08 (土) 00:20:39
    • 良くも悪くも平凡だけど、平凡だからこそ使いやすい感はある。スモーク欲しいのも同感。 -- 2025-02-08 (土) 21:24:54

*1 爆薬量はTNT換算
*2 気絶した搭乗員の役割を代わりに行える
*3 然しソ連の100mm D-10T2のHEATFSよりは若干威力で劣っている