ソ連 RankVII 重戦車 IS-4M
概要
イベント【JUNGLE STRIKE】にて実装されたガチャ限定車両。
現在は復刻ガチャ以外では入手不可能となっている。
順番的にIS-3の改良型と思わせて実はIS-2の改良型。同格車両の攻撃をものともしない圧倒的な装甲が特徴。
車両情報(v2.25.0)
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
砲塔旋回速度(°/s) | 16.0 |
俯角/仰角(°) | -3/19 |
リロード速度(秒) | 20.8 |
スタビライザー / 維持速度(km/h) | 無し / - |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 160 / 160 / 100 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 250 / 200 / 170 |
重量(t) | 60.0 |
エンジン出力(hp) | 1,178 |
2,100rpm | |
最高速度(km/h) | 45/-11 |
視界(%) | 87 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | |
---|---|---|---|
主砲 | 122 mm D-25T cannon | 1 | 30 |
機銃 | 12.7 mm DShK machine gun | 2 | 1250 |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
122 mm D-25T | BR-471 | APHE | 25.0 | 246.4 | 795 | 205 | 201 | 182 | 161 | 143 | 127 |
BR-471B | APHEBC | 25.0 | 246.4 | 795 | 205 | 203 | 191 | 178 | 166 | 155 | |
OF-471 | HE | 25.0 | 3,600 | 795 | 37 |
装備
設置場所 | 装備名 | 説明 |
---|---|---|
車体 | 発煙弾投下機 | 車体後方に煙幕を張る |
外部装甲 | 左側面に100mmの木材 | |
下部に30mmの履帯装甲 | ||
側面に4mmの構造用鋼 |
迷彩
小隊ツリー
前車両 | T-54 1947年型 |
---|---|
次車両 | ZSU-23-4 |
解説
特徴
【火力】
IS-2から引き続き122mm D-25T砲を装備しており、使用できる砲弾も1944年型と同じ。通常ツリーのT-10Aを使っている人ならば正面から抜ける戦車とそうでない戦車は分かるだろう。装填時間はランクⅦに上がったので多少は速くなったかと思いきや変わらず20.8秒である。同ランクの戦車の装填速度は一桁台が当たり前なのでかなり遅い部類に入る。退路を確保してから撃つことが大事である。
機銃は12.7mm DShK機関銃が2挺付いているので履帯切りがしやすいが、M2 ブローニングと違い50発撃ったらリロードに入るため残弾管理はしっかりしよう。
【防御】
本車1番の特徴であるこの装甲は非常に堅牢であり、本車の重量はマウスの約3分の1程度でありながら車体側面装甲はゲーム内2位の160mmで(1位は勿論マウスの180mm)、格下戦車の弾ともなれば側面装甲でも弾ける。更に昼飯をすればAPDSを弾き、格上のAPFSDSや90mm砲のHEAT-FSすらも無効化する事もある。
しかも砲塔正面に至っては250mm×2+傾斜とか言うヤバい事になっている。
しかしもちろん弱点もある。それは正面装甲に堂々と構えている操縦ハッチで、ここの装甲は180mmでほぼ垂直な為、ティーガーII(H)でも貫通することが出来る。しかしそのハッチも128mm砲を持ってしてもよく狙わないと貫通できないほど。
そして「車体正面に弱点があるならエンジンガードすればよくね?」と思った人もいるだろう、しかし普通に相手にエンジンを向けているだけではすぐに死んでしまう事もある。というのもIS-4Mの車体後方には段差がある。
この段差を撃たれたら、アメリカ重戦車の105mmにすら抜かれてそのまま弾薬庫で弾が炸裂して死ぬ、なんてこともある。しかしそこで角度をつけるとあら不思議、戦後戦車のAPFSDSすら弾く壁と化す。しかしあまりに角度を付けすぎると車体側面下部を抜かれてしまうため角度には注意しよう。またエンジンガードの欠点としてエンジンや変速機が壊されたり燃やされたりする。このランクの戦車ともなると1度の消耗品の消費量も洒落にならないので消耗品不足の人は積極的にやるのは控えよう。
【機動性】
重装甲のお陰で車重が60.0トンにまで達したが、エンジンが強化されているため前進速度は45km/h標準的。後退速度も-11km/hとそこそこでる。しかし加速が悪く、車体と砲塔旋回速度共に劣悪であり、回り込まれると対処ができない。
【総評】
自慢の装甲を活かして前線を押し上げるザ・重戦車という戦い方ができる。しかしミサイルやAPFSDS飛び交う格上戦場だとその装甲もあまり意味をなさない為、装填速度や機動力の悪さも相まって突出した動きや複数相手は控えて味方と連携するのがいいだろう。
史実
1944年末、IS-2の生産も軌道に乗った頃、ソ連は早くも後継の新型車両となる戦車の開発に乗り出した。開発は2つのチームによって制作され、1つはIS-3のような限られた重量で極限の防御力を持つ戦車を開発するチーム、もう1つは重量46トン以下という制限を撤廃し、IS-2のデザインを踏襲しつつより大型化した戦車を開発するチームに分けられた。重量制限の撤廃は運用者からの反発を招いたが開発は続けられ1946年に、後者のチームによってIS-4は制作された。主砲はIS-2と同じD-25Tで、徹甲弾を780m/sで撃ち出すことができ、射距離1,000mでも160mmもの貫通力を持ち、砲弾重量25kgにもなる砲弾は命中せずとも敵戦車を損傷されることが可能だった。計画段階では貫通力に優れる100mm砲の搭載も検討されたが、ソ連は二次大戦を通じて122mmに絶対的な信頼があり、計画止まりとなった。防御力は圧延防弾銅板の溶接構造で構成され、車体正面の最大装甲圧160mm、砲塔正面は防盾含め400mmに達し、全面に採用された傾斜装甲によって数値以上の防御力を発揮した一方、重量制限を無視し全周囲を重装甲化したその車重は60トンに達した。エンジンはV型12気筒液冷ディーゼルエンジン(V-12 750hp/2100rPM)を搭載し、最高速度43km/h、航続距離は320km。このエンジンはIS-2から重量が大幅に増加した本車の為に出力を上げたもので、重量馬力比で見ると比較的良好な機動力を発揮した。本車は開発後も運用者から反発を受けた為採用が遅れ1947年に量産が開始された。開発者側も重量制限を撤廃した事による設計の余裕を活かし、ソ連としては貴重な戦闘室内にゆとりを持たせるという運用者側への配慮がなされた。ソ連戦車にこのような操作性での改善がされたのは珍しかったものの結局不満は解消できず、1949年までに250両程が生産された時点で生産は打ち切られてしまった。更に大型、重装甲化した本車の生産コストは1両あたり99万ルーブル。これはIS-2の35万ルーブルと比較しても遥かに高価なものだった。これ程高価なため同盟国には供与されず、朝鮮戦争勃発島には最強のソ連戦車として極東に配備された。しかしアメリカとの全面核戦争を恐れたヨシフ・スターリンによってソ連は不干渉を貫き、本車はそのまま極東軍管区に留まる事になった。その後IS-3と共に1960年代まで配備されて、退役後はスクラップか射撃訓練の標的となった。その後スターリンも死去するとニキータ・フルシチョフによってスターリンの名を冠する兵器は全て改名され、活躍の場も与えられぬまま存在が消え去ってしまった悲しき戦車としてその名を残した。
小ネタ
機関室にある冷却装置はドイツのパンターを参考とし、機関室正面の4つのグリル形状は非常に酷似していた。
このIS-4Mの最大の特徴はその防御力だが、ZSU-57-2に車体側面下部を撃たれると死ぬ。またヤツの被害者が出てしまったようだ......
ふとソ連戦車の名称を見ていると、最後にMが付くのを見たことはないだろうか、これは(Modernized:モダナイズド)の頭文字であり、意味は近代化、最新である。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。
- エンジンガード有用じゃないのか…砲手死んでる時エンジンガードでFV4005の砲撃3回耐えたけどな笑。確かによく燃えるから消化器の減る速度尋常じゃないしIS4のリロードの遅さも相まって...シテ…コロシテ状態になるけど正面でいくら角度付けても側面と正面の間の垂直な部分撃たれて一撃爆散なんて事も多いから耐えたい場面なら使えると思ってた。 -- 2024-10-01 (火) 17:04:38
- is4って限定か何かですか、モバイルに今ないんですが -- 2024-10-01 (火) 17:04:49
- 結構前のイベント限定車両だよ -- 2024-10-01 (火) 17:04:57
- 素朴な疑問なんだけど、こいつとマウスって総合的に見てどっちが強いかな。なんとなくこいつの方が抜きにくい気がする。母数が少ないからかもしれないけど -- 2024-10-01 (火) 17:05:06
- 装甲とか火力で見れば圧倒的にマウスだけど、やっぱり機動力がね...使いやすいのは間違いなくこっちだと思われ -- 2024-10-01 (火) 18:38:31
- こっちだと課金っていうか限定?なのか。wotじゃ愛車だったんだがなあ -- 2024-10-01 (火) 17:05:16
- ミサイル車両でこいつを芋狙撃してボコるの楽しい。普段オラついてる奴が防御力という取り柄を失った姿は万病に効く。 -- 2024-11-04 (月) 17:00:33
- ぶっちゃけた話をするとそんなに強くないっすね。ミサイルやHEATFSのような化学弾持ちが同格に増えてきた現状装甲は頼りにならんし、砲旋回はおっそいし、威力も装填もカス。物理弾相手ならそこそこ戦えるけど、操縦ハッチが致命的な弱点すぎてなぁ... -- 2024-11-21 (木) 13:56:10
- こいつってもしかしなくても貫通低い?? -- 2024-11-21 (木) 18:43:57
- 個人的には同小隊のT-54の方が総合的に見て強いと思った -- 2024-11-24 (日) 20:45:48
- フェルディナンドで正面から撃破できて ᕙ('ω')ᕗきもちええんじゃ ᕙ('ω')ᕗ -- 2024-11-25 (月) 22:07:46
- M247に砲塔正面ブチ抜かれてワンパンされたんだが????おかしいだろ... -- 2024-12-12 (木) 11:38:02