クロケルの幻影

クロケルの幻影

かつて先代の王が使役していた魔神「クロケル」の幻影。
ヒトの姿をとらず、異世界の魔導書にて記載されている姿に近い。

『彼女』が『彼女』になる前は教養高い天の遣いだったようだ。
彼女に何が起こって今の『彼女』になったのかは知らないが
大きな翼を羽ばたかせる姿はまさにかつてのそれを彷彿とさせる。

この姿の彼女は、神々しい姿には似つかわしくない
大きな銃と剣を両手に携え強力な攻撃を仕掛けてくる。
そんなとき、彼女の顔は決まって微笑んでいた。
それはかつての彼女の中にあった慈悲なのか、
破壊に対して快感を得ているのかはわからない。

そういえば、以前彼女の姿が変わった時に「珠」の行方を聞いたことがある。
新たな装備に姿を変えてずっと側にいる、というようなことを言っていた。
だとすると、今の彼女にとっての「珠」は……