討伐戦/奇才を喚ぼう！

前列1体、中列1体の編成。【敵〇人以上】は使用不可。
普段は単体攻撃しかしてこず、火力も低い。増幅の乗ったピンポイントがハネあがると少々危険なくらい。
次受ダメ減持ちの壁がいれば楽に捌けるだろう。こちらの人数が多いので楽に突破できるはず。

榊
「さてさて害虫に対抗し、こちらも道具を用意できればと思いまして。」
榊
「記録を辿れば天才は山ほどいるでしょうが、こういった妙な環境への理解が早そうな人材となると……」
榊
「知るなかで適任者がおりましてね。サバスという学者です。」
カエダ
「……あいつ、嫌いなんだけど。」

とても嫌そうな顔をする。

榊
「ククッ！そうでしょうねぇ。彼は何故か記録に残らない存在。
　彼の記録は別の何かに置換され、しかし入り込めば何故か存在する。」
カエダ
「不気味。気持ち悪い。……それにそもそも、それじゃ探せないじゃない。」
榊
「いえいえ！彼のとなりに高確率で存在しているかたを知っていましてねッ！！
　そのかたの記録を見つけてきたという訳です。」
榊
「それがあちらの葉になります。
　それでは、よろしくお願いいたしますね。」

　※頼まれた※

榊
「……おっと、サバスさんに会えましたらこちらをお渡しください。」

手紙を受け取る。

葉に向けて意識を集中する。

―― 気がつくと周囲の風景が変わっている。

沢山の本や機器が散乱している……研究室のようだ。
物の積まれたテーブルでコーヒーを飲んでいるふたり。

サニー
「――お師匠様ぁ。そろそろサニーという名前を呼んではくれませんか……？」
サバス
「……ほぅ。それではお前は、私のことをサバスちゃんと呼ぶのか。そうか。」

サニー
「何でそうなるんですかっ！！ちゃん付けするようなお歳じゃないでしょう。」
サニー
「……そういえばお師匠ってずっと姿がお変わりないですねぇ。老けないというか。」
サバス
「人ではない、と何度も言っているだろう。そのせいだ。」
サニー
「え…… 人でなしって意味じゃないんですか、あれ……」
サバス
「言葉のとおり、人間ではないということだが。」
サニー
「え…… ええええええええッ！！？
　それじゃお師匠様なんなんですかぁっ！！？ バケモノッ！！！？」

サバス
「ところで新妻よ。来客のようだが。」
サニー
「だからその意味不明な呼び方を――って、……ぇ？」

こちらへと振り向く。

サニー
「うわあぁぁぁッ！！！？」

サバス
「ふむ、どこから入ってきたのか。……いや、出てきたというべきか。」

座ったまま眉間に親指を押し付け、こちらを見る。

サバス
「最近は物好きなファンも多くてな。実力行使をしてもへこたれない者のみ応対している。」

すぐ横の植物を毟り取り、それに奇妙な液体をぶっかける。

すると植物が……膨張し……？？

歩行雑草
「モッサアアァァァァァァァッ！！！！」
非行雑草
「モッサァァ………」

変なのが襲いかかってきた！！

　※襲われた※

変なのが草に戻る。

サバス
「よろしい。……では、話を聞こうか。」

榊に頼まれていた手紙をサバスに渡す。

サバス
「……ふむ。」

サバスがそれを受け取ると、風景が徐々に真っ白になり ――

―― 気がつくと大樹の下。

榊
「――おかえりなさいませ。そして、お久しぶりですッ！！」

サバス
「…………」
サニー
「……ぇ？ ……え！？ ええええええええッ！！？」

何故かふたりも一緒だ。

サニー
「え！？ここどこ！！？どこなのっ！！！？」
サバス
「お前は…… ……久々に若干の敗北感だ。」
榊
「ヒヒッ……それは光栄ですねぇッ！！多少強引さが必要かと思いましてね、小細工を。」

カエダ
「………」

黙ってその場を去るカエダ。

サバス
「あの少女は……なるほど。ここはあの島か。……それで、何の用だ。」
榊
「先ほどの手紙に全て。」

座り込み、あらためて手紙を読むサバス。

その後ろから手紙を覗くサニー。

サバス
「――了解した。それではまずは環境作りからだな。……新妻よ、今夜は寝かせないぞ。」
サニー
「……はぁ。とりあえず面倒事ということは理解しました。」

サニー
「って、このお師匠様の探しかた……
　これって記録上、私ずっとお師匠様と一緒にい……」
サニー
「………んあぁぁ！！」

興味深そうに散策を始めるサバス。

てててっとそれを追いかけるサニー。

カエダ
「…………」
榊
「おや、少々力量を見誤りましたかな？
　しかしながら挑戦するその姿勢、貴方を選んだことは正解だったようですねぇ。」