討伐戦/迷い込んだ赤ずきん2

初のボス単独編成。こういった戦闘では【敵〇人以上】のスキルを持ち込んでも使用できないので注意。

敵は強力な攻撃を持っているが、初期SP0からスタートするので発動までは時間がかかる。
5行動目までに平穏でSP回復→5行動目にブラッディマナで大幅SP回復→一気に暴れ出す、といった具合。

運がよければ5ターン目までに平穏が発動せず、ブラッディマナが発動できずにずるずると長引くこともある。
そういった経緯もあり難易度【すごい】で初めてクリア報告があった討伐戦でもある。

カエダ
「ねぇ。このエアロビーってどう投げるの。」
榊
「前回の赤ずきんですが、こちらの記録で存在が確認されました。
　今度こそ逃さぬようにしたいものですが――」
カエダ
「……ねぇ。投げて。」

榊は輪っかを受け取ると、すぐにそれを結構な遠くまで飛ばす。

カエダ
「わぁ……」

それをてくてくと追いかけてゆくカエダ。

榊
「――まぁ不思議な技術をお持ちのようですので、なかなか難しいですね。
　少しでも情報が得られれば良しといったところでしょうか。」
榊
「それでは、よろしくお願いいたします。期待していますよ。」

　※頼まれた※

―― 気がつくと周囲の風景が変わっている。

広大な草原。
遠くにはジャングルのような森や、煙を上げている山が見える。

そして、ドドドドドッと……こちらに向かってくる――

恐竜だッ！！

赤ずきん
「た、たた、助け……ッ ひいぃぃっ！！」
ティラノちゃん
「ガアウゥゥッ☆」

優しいおばあちゃん
「ぁ……赤ずきんや………」
逞しいおばあちゃん
「歳には勝てないねぇ…… 走れや……しない……」

赤ずきんが追われている！

赤ずきん
「ま、また私を追って……！？ 待って！待って！！……助けてッ！！」

これは助太刀しなくては！

　※助太刀する※

赤ずきん
「ひどい！ひどい！ひどいひどいひどいぃッ！！」

そう言って手からポンッとまた円盤状の装置。

赤ずきん
「……溜まったッ！！いけるっ！！」

――シュンッ

また一瞬で消えてしまった。

風景が徐々に真っ白になり ――

―― 気がつくと大樹の下。

カエダ
「――エアロビー、取ってきて。」
榊
「おかえりなさいませ。」
榊
「その感じ―― やはり逃しましたか。」

起こったことを伝える。

榊
「なるほどなるほど、再び装置の使用。
　しかしそれも万能なわけではなさそうですねぇ。」
榊
「逃しはしましたが、確かな情報がまたひとつ。
　装置に関しては少し記録を漁ってみることにしましょう、ありがとうございます！」

　※感謝された※

榊
「それではまた、十分にお休みになってからお願いしますね。」
カエダ
「ねぇ…… エアロビー……」
榊
「……横着者ですねぇ全く。貴方ならすぐに取りにいけるでしょうに。」
カエダ
「………」

エアロビーを投げた方へと歩いてゆくふたり。

カエダ
「…………」
榊
「おや、少々力量を見誤りましたかな？
　しかしながら挑戦するその姿勢、貴方を選んだことは正解だったようですねぇ。」