アクション/ステルス

Last-modified: 2023-11-23 (木) 18:36:07

一部のモンスターが持つ姿を消す能力。

目次

概要

  • オオナズチ最大の特徴である極めて異質な特殊能力。
    体色を変化させて周辺の景色に同化し、その姿を完全に隠してしまう。
    霞む様に消えゆくその様子が「霞龍」と呼ばれる所以である。
  • 擬態や保護色の一種と思われるが、その姿は肉眼では輪郭を識別する事すら困難で、
    もはや透明化と言っても差し支えない。
    ペイントボールを使ってもエリアまでは割り出せるが正確な位置までは分からない。
    しかしオオナズチが動く際に発生する風圧や砂埃、僅かに発する鳴き声等から位置を割り出す事は可能。
    姿が見えている状態とステルス状態では一部の肉質も変化している。
    • ステルスの完全解除には角破壊と尻尾切断が必要
      他のドス古龍は角破壊のみで能力を制限できることを考えると厳しい設定である。
  • 代表的な使い手はオオナズチだが、後の作品で他にも透明化する能力を有したモンスターが登場している。
    ただ、流石に古龍には及ばないのか長時間ステルスを維持することはできないようだ。

オオナズチ

MH2~MHP2G

  • MH2系統の作品ではクエスト開始直後からステルス状態になって徘徊している
    当然ながらハンターは透明化しているオオナズチを探す苦行を強いられる。
    しかも当時のオオナズチはハンターと密着しても気付かない場合があるほど索敵能力が低く、
    オオナズチ側からハンターを見つけて戦闘状態になる(=目のアイコンが付く)ことは少ない。
    このため、初期配置エリアの知識がないと戦闘を開始することすらおぼつかない
    その性質上、ペイントボールなどの効果が切れた状態でエリア移動されると困ることになる。
    • 自動マーキングは反映されるが、ソロだと積む余裕は少ないだろう。
      できれば初期配置エリアに直行してペイントだけでも済ませておいた方が無難である。
      また、フィールドに気球(古龍観測号)がいれば手を振ることで移動先が判明する
      どこにいるか見当が付かなければ空を見上げてみるのも一手である。
      それにしても観測員はどうやってオオナズチの居場所を特定しているのだろうか……
    • また、この性質は「ステルス状態で通常の攻撃を行ってくる」と言い換えることもできる。
      後年の作品では「ステルス状態を特定の技の一環として用いてくる」ことも多いが、
      この時代のステルス状態は一種の状態変化であり、攻撃モーション自体は非ステルス状態と変化が少ない。
  • MH2やMHFではランダムにステルスを解除してくるが、
    MHP2、MHP2Gでは攻撃を仕掛けてくる際は姿を現すようになっている。
    また、この時爆音を立てるとしばらくの間姿が消えなくなる。
    角を折られると能力が不安定になり、尻尾も切り落とされるとほぼ無力化される。

MH4G~MHXX

  • MH4G以降は、怒り状態時にエリア全体に霧をかける行動を取るようになり怒り中のみステルスを行う。
    戦闘中に時折姿を消してハンターの背後に回り込み、解除した直後に不意討ちを狙ってくる。
    視界が悪くなる上ターゲットカメラやペイントボールも機能せず、音爆弾やけむり玉も無効になったので、
    回避に専念するのをお勧めする。
    角を破壊すると擬態が不安定になり、ターゲットカメラとペイントボールが有効になる。
  • MH4Gではステルス状態時に内部の挙動として瞬間移動することが検証されている。
    旧作ではステルス状態時に位置を変える場合は実際に飛行などで移動していたが、
    こちらは瞬時に目的地へとワープし、そこから攻撃してくるのである。
    角を部位破壊して若干の視認が可能となると、旧作と同じく飛行での移動となる。

MHR(:S)

  • 無料アップデート第1弾にて久しく登場した今作でもその能力は健在。
    透明になっていく瞬間も美麗な描写によって身体の端から端まで順を追って消えていくような表現となっている。
    武器は限られるがカムラのハンターは鉄蟲糸技によってクナイで自身とモンスターを繋ぎ止める技を持っており、
    それで透明化したオオナズチの位置の特定に役立てることができる。
    この糸は繋がっているハンター以外にも見えているので、
    双剣やランスを使う際にはそういう意味でも利用してみると良いだろう。
  • 今作では非怒り状態でも使用し、攻撃の予備動作や攻撃後の隙を隠すように行うようになった。
    とはいえ一部の行動以外は完全に姿を消すことはなくよく見れば大体の位置や姿勢を読み取ることは可能。
    ステルス中に一定ダメージを与えることでダウンさせることもできるようになっている。
    怒り状態になると霧を散布して使用頻度が増え、更に見切りづらくなるほか、
    怒り終了直前に更に霧を散布して姿を完全に消し去り、エリアのどこかに移動し、
    大量の猛毒ブレスを吐いて暴れまわる大技も繰り出すようになった。
  • 4G以降同様ステルス中はターゲットカメラやマップアイコン(フクズクによる索敵)を無効化するが、
    カメラを向けると透明化中であろうとオオナズチが写っていると判定され、
    モンスターリスト等に透明化中のオオナズチの写真を登録できる。

MHF

  • 基本的な仕様はMH2と同じ。
  • MHFではランダムボールというアイテムでステルス状態の一時的な解除が行える。
    短時間で再びステルス状態に戻るが、MH2よりは遥かに快適に戦うことができる。
    • オオナズチ特異個体はステルス中に固定ダメージ系統を70%カットしてしまう。
    • MHFのG級個体は通常のステルスとは別に、大技としての特殊なステルス攻撃を有する。
      体から大量の毒霧を出しながら跳躍、エリア内のどこかにステルス状態で潜伏する。
      エリア全体にスリップダメージの毒霧が散布され、時間が経つと超スリップダメージで即死する
      根性の類もほぼ無効化される*1ため、エリアを脱出するかギミックを解除しなければならない。
      • ステルス状態のオオナズチにダメージを与えると、この技を中断できる。
        これは特殊なギミックであり、音爆弾による些細な音ダメージでも怯みが発生する。
        戦闘エリアが狭ければ手当たり次第に音爆弾を投げるのも有効だった。
        また、毒が溜まって柱状になっている場所にオオナズチは潜伏しているため、
        広いエリアであればそれを目安にして探すことになる。
      • 上述のようにミニゲーム的要素が強い特徴的な技で、通常モンスターとしては珍しい。
        このためかランダムボールが例外的に機能せず、効果中でもステルス状態に移行する。

ナルガクルガ希少種

  • MH3Gで登場したナルガクルガ希少種も透明化能力を有する。
    こちらはバックジャンプや回り込みの際に一時的に姿が消えるというもの。
    透明化時間は短いがターゲットカメラを無効化するため、カメラ操作をそれに頼り切っていると
    うまく位置を捉えられず、不意打ちを受けてしまうことも。
    • しかしMHR:Sの環境では、透明になっていても何故かターゲットカメラが仕事をしてくれる。
      オオナズチの方は透明になっていると相変わらず機能してくれない為、
      こちらだけは何故このような仕様になっているのかは謎である。
  • 公式ガイドブックによると、この現象は「霧隠れ」と呼ばれ、
    一帯に漂う霧にその姿が溶け込むことで、あたかも姿を消しているかのように見えるのだという。

朧隠ホロロホルル

  • MHXXで登場した朧隠ホロロホルルは、銀色の鱗粉を撒き散らすと共に透明化する能力を備えている。
    こちらは透明化中も攻撃できるが、その間はうっすらと姿が見える、
    頭部を破壊すると完全な透明化が不可能になるなどオオナズチとの共通点も多いが、
    透明化中に怯ませるとダウンを奪えるのが独自の点である。
  • ちなみに、こちらも透明化中は当然のようにターゲットカメラを無効化する。
    他のステルス持ちと違って姿は捉えやすいので惑わされないように注意しよう。

余談

  • 本来「ステルス(Stealth)」とは英語で「隠密」「密かに行う」と言う意味。 転じて「レーダーを初めとするセンサー類に確認されづらくする軍事技術の総称」として使われるが、
    決して「肉眼に映らない物」を指す言葉ではない。
    あくまで「確認されづらくする」技術であるため、ステルス技術が導入された兵器であっても
    場合によってはレーダーに引っ掛かる事はある。
    そしてレーダーに映り難い技術なので、ステルス加工がされていようが視界に入れば目視は可能である。
    • また、フィクションの世界ではオオナズチのように姿を透明化する能力を持つ生物や
      その効果のある装備が登場する事も多いが、それらは「ステルス」というより「光学迷彩」である。
      こちらの英語は「オプティカル カモフラージュ(Optical camouflage)」*2
  • モンハンと同じく同じカプコンが手掛けたバイオハザードシリーズでは、
    条件を満たすと一部の作品で「インビジブルモード」と言う高難度のゲームモードが遊べる。
    その内容は全ての敵が一切見えなくなると言う恐るべきものである。
    モンハンで喩えるならば「討伐するまでオオナズチが全く見えないようなもの」と言えば、その難しさが伝わるだろうか。

関連項目

モンスター/オオナズチ - 創始者。霞に隠れる。
モンスター/ナルガクルガ希少種 - 月夜の霧に溶け込む。
モンスター/朧隠ホロロホルル - 鱗粉で朧に隠れる。
世界観/擬態 - 本来の意味としてはこれに近い。


*1 実際は根性札グレートをしこたま消費すれば生存できたが、それが可能だったのはCS版のベータテスト時のみである。
*2 あるいは「アクティブ カモフラージュ(Active camouflage)」。