アクション/抜刀ダッシュ

Last-modified: 2023-12-14 (木) 11:26:17

主にMHFに存在するアクション。
読んで字の如く、抜刀状態でダッシュモードを使うことができるというものである。

目次

概要

  • MHFのG級専用武器種である、穿龍棍天ノ型スラッシュアックスF
    及び秘伝書スタイル「極ノ型」設定時の全武器種で使用できるアクション。
    メインシリーズでも、MHX、XXにて狩猟スタイルによっては武器出しからのダッシュができる武器種があるが、
    これらは「抜刀ダッシュ」という名称ではなく、その仕様も大きく異なる。
  • 基本的にモンハンでは武器を出している状態では歩くか前転回避で移動するしかなく、
    移動速度は武器種(など)によっても異なるのだが、
    抜刀ダッシュは抜刀状態をキープしたまま走る事ができるという点が最大の特徴である。
  • 操作としては、抜刀中に移動ボタンを素早く2回押すことで抜刀ダッシュに移行する。
    攻撃、回避行動を取るか、ふっとばし以上の被弾をするか、
    移動ボタンを完全にニュートラルにするまで抜刀ダッシュは維持される。
    スラッシュアックスFのものを除くと、イメージとしては普通の「ダッシュ」に近い。
  • スラッシュアックスFを除き、ダッシュ中は通常の走り同様にスタミナを消費するのだが、
    あくまで攻撃アクションとして扱われるため、通常のダッシュモードとは全く異なる仕様になっている。
    まず、スタミナが残り僅かになっても息切れしない
    更に移動中はスーパーアーマーが付き、尻餅程度の被弾ならどこ吹く風である。
    そして、ほぼすべての武器種において、攻撃後の隙をキャンセルして走ることができる。
    ただし普通のダッシュと異なり、これを使うと強走効果の時間が減少してしまう。
    さらに、抜刀ダッシュから各種アクションに派生できるなど、形態としては走っているものの、
    ランスの突進のような移動アクションの一つと考えて良い。
    なおスラッシュアックスFの抜刀ダッシュも、スーパーアーマーとアクション派生を有している。
  • 元々抜刀ダッシュを有していた穿龍棍、及び抜刀ダッシュを持つ第2の武器種となったスラッシュアックスFは、
    両者とも素の移動速度はそこまで遅くもないのだが*1
    これを活用することで持ち味の機動力を最大限に発揮することができ、
    MHF全体に大きなインパクトを与えることになった(余談の項を参照)。
    極ノ型では移動速度の遅い武器種にもこれが追加されたため、
    武器種によっては従来と根本的に異なる立ち回りが可能になるだろう。
  • なお、MHFには移動速度を強化するアイテムやスキルが多数存在するが、
    抜刀ダッシュは特定のアクションの1つであるため、それらの効果の対象外となっている。
    唯一速度がUPするのは、ハンマー専用のシジル「溜移動術」を3つ重複させた時のみ。
    抜刀ダッシュによるスタミナ消費はランナースキルで軽減できる他、
    スキル「猛進」の2段階目以降では抜刀ダッシュによるスタミナ・スラッシュゲージの消費自体が無効化される。
  • ちなみに武器種によってダッシュモーションと、移動速度が異なる。
    移動速度はスラッシュアックスFを除くと、大体軽量級武器種が速く、重量級武器種が遅いが、
    基本的には並んで走ると分かるかもしれない、という程度の差ではある。
  • 抜刀ダッシュ中に納刀動作を行うこともできるが、流石にその場で即静止はできず、
    ブレーキをかけるように踏みとどまってから納刀を行う。
    これは武器種によってはかなり大きな隙になることもある。
    スタミナ0でもほんの一瞬だけダッシュは出来るが直ぐに止まってしまう事からも分かる通り、
    走り始めに硬直時間が存在するため、攻撃面にて必ず小回りが利くとは限らないものであった。

武器種別の概要

基本的には登場順に解説している。
「極ノ型」で解禁される武器種については、MHF-Z紹介ムービー等の武器種順に掲載している。
先述したメインシリーズの例については後述。

穿龍棍

  • 初めて「抜刀ダッシュ」という概念を持ち込んだ武器種であり、
    両手を激しく振りながら走るのが特徴的。
    穿龍棍は全武器種中唯一、全ての秘伝書スタイルで抜刀ダッシュが可能である。
    秘伝書スタイルによる抜刀ダッシュの違いはない。
    移動速度は納刀ダッシュよりわずかに遅い。
  • 穿龍棍は独自システムとしてコンボゲージというゲージシステムがある
    (嵐ノ型以外、ただし天ノ型は若干特性が異なる)。
    これはコンボタイマーというタイマーによって管理されており、たとえゲージがMAXになっていても、
    普通の歩きでは数秒でタイマーが0になり、ゲージがリセットされてしまう。
    当然、納刀してダッシュモードに入るころにはゲージが0になってしまうだろう。
    一方で抜刀ダッシュにはゲージの減少速度を抑える効果があるため、
    これを活用することでコンボゲージの維持がしやすくなる。
  • 元祖抜刀ダッシュ持ち武器種なだけあり、抜刀ダッシュからの行動選択肢は豊富。
    ステップ回避、ジャンプ回避のほか、ダッシュ突き(リーチ長)、ダッシュ旋回(リーチ短)、
    ダッシュ特殊連携、EX回避(天・極ノ型)に派生することができる。
    • 抜刀ダッシュ専用行動はダッシュ突き、ダッシュ旋回、ダッシュ特殊連携の3つ。
      ダッシュ突きはダッシュの勢いを乗せて突きを繰り出す2hit攻撃のアクション。
      抜刀攻撃より若干威力が高く、隙が小さいので扱いやすい。
      ダッシュ旋回は穿龍棍を目の前で回転させつつ微前進するというもの。
      合計モーション値はダッシュ突きと同じ(6hitモーションとなっている)で隙はやや大きいが、
      攻撃無効化時間があり、モンスターの攻撃を受け流しながら攻撃可能。
      ダッシュ特殊連携は回転蹴り→突きのコンボで、隙は最も大きいが合計モーション値はこの中では最も高い。
      また、発動の瞬間に限るが無敵時間がある。
  • 穿龍棍の有する高い機動力の根幹を支えるアクションだが、流石に空中抜刀ダッシュはできない。
    地上では全ての攻撃技から派生することができるようになっており、素早く接近・離脱が可能。
  • 余談だが開発段階では、特定の行動後の派生でしか抜刀ダッシュができなかった。
    ベテランプレイヤーを招いて行われた検証会にて、
    プレイヤーから自由に使用できるようにしてほしいとの要望が挙げられ、現在の形になった。
    結果論だがこの調整がMHFに与えた影響は凄まじく大きかったと言える。

スラッシュアックスF(天ノ型)

  • スラッシュアックスFの抜刀ダッシュは秘伝書スタイル「天ノ型」「極ノ型」で使用可能。
    操作方法は穿龍棍と全く同じなのだが、こちらは言うなれば
    スラッシュアックスFをブースターにして猛ダッシュする」というアクションである。
    全武器種でもこのタイプの抜刀ダッシュができるのはスラッシュアックスFのみである。
  • 天ノ型スラッシュアックスFは剣モードという概念がなく、
    常時斧モードで一時的に剣に切り替えつつ攻撃するという特性を持つスタイルであるが、
    抜刀ダッシュの入力を行うと、斧から剣に瞬間的に切り替え、
    剣を後ろに向けてビンの力を解放、そのままジェット噴射の如くビンのエネルギーを放出して走り出す。
    このため、手は常に後方のスラッシュアックスFを掴んだ状態で、やや前のめり気味にダッシュする。
  • 上記のような手順を踏むため始動は他武器種の抜刀ダッシュより若干遅く、
    更に最初は強制的に前進し、方向調整もできることはできるが他武器種の抜刀ダッシュより鈍い。
    そのため通常ダッシュ、他の抜刀ダッシュに比べて小回りはきかない。
    だがその分速度は凄まじく、他の抜刀ダッシュより速く移動することが可能であり、
    最高速度は移動速度+2効果発動時の納刀ダッシュを超える
  • スラッシュアックスFの抜刀ダッシュはスタミナを消費せずに走ることができるが、
    こちらは走っている間、スラッシュゲージを消費し続ける
    消費量自体は微量であり、ゲージが満タンからなら約30秒ほど走り続けることができるが、
    天ノ型はスラッシュゲージを消耗するアクションが多くリロード可能になるまでも遅いため、
    ゲージ管理には細心の注意を払う必要がある。
  • ちなみにスラッシュゲージが0でも走ることはできる。
    ただし他武器種でスタミナ0状態で走った時同様、一瞬加速してすぐに止まってしまうが…
    天ノ型ではスラッシュゲージが枯渇すると排熱モーションで大きな隙ができるが、
    抜刀ダッシュでゲージが枯渇しても排熱モーションにはならない。
  • 抜刀ダッシュからは回避のほかに専用アクションの「ダッシュ回転斬り」と「ダッシュ斬り上げ」に派生可能。
    ダッシュ回転斬りは抜刀ダッシュの状態から回転しつつ剣で斬りつけ、
    更にもう1回転し斧に変形しつつ斬りつけるというもの。
    二段攻撃故にモーション値は高いが、アクションの隙が大きい。
    また、斧モードでこれを放つ場合一段目は剣攻撃、二段目が斧攻撃となっているため、
    初撃でゲージを消費してビン効果を乗せ、次撃ではビン効果が乗らない代わりにゲージが微回復する。
    後者はそのまま剣モードで斬り上げるというもので、モーションの隙は小さいが威力は高くなく、
    他の「斬り上げ」系アクションに比べ打点が低い。
  • 極ノ型の抜刀ダッシュは天ノ型同様、剣斧をブースターにしてダッシュするものだが、
    こちらは斧モードだけでなく光剣モードでも抜刀ダッシュが可能になっている。
    ゲージの回復手段はガード吸収か斧攻撃のみと極端に限定される代わりに、
    斧モードと同じゲージ消費量で、斧モード用ゲージの倍以上ある光剣ゲージを消費するため、
    倍以上の時間走り続けることが可能となっている。
    • 抜刀ダッシュからの派生は、斧モード・光剣モード共に天ノ型と同じ。
      光剣モード時のダッシュ回転斬りは、剣のまま2回斬りつけるものとなる。
      変形動作は無いが、隙の大きさは変わらない。
      光剣モード時のダッシュ斬り上げは斧モード時のそれに比べると打点は高いが、
      他の「光剣による斬り上げ」ほど高くはない。
      また、両モード共に抜刀ダッシュから即座に「ガード吸収」へと派生可能。

片手剣

  • これ以降の武器種は全て秘伝書スタイル「極ノ型」選択時にのみ使用可能である。
    盾を前に構えながら走るのが片手剣抜刀ダッシュの特徴。
    速度としては穿龍棍よりわずかに速い。
  • 片手剣の抜刀ダッシュからは回避、ジャンプ斬りの他、
    跳躍してモンスターを盾で殴りつける「ダッシュシールドブロウ」と、
    跳躍して縦回転斬りを浴びせる「ジャンプ回転斬り」に派生可能。
    どちらも、従来のジャンプ斬りより高い打点を狙えるようになっている。
  • 片手剣の抜刀ダッシュの弱点として、
    抜刀ダッシュから直接武器出しアイテム使用ができないという点が挙げられる。
    これは抜刀ダッシュ中にアイテム使用ボタンを押すと、全武器種で納刀してしまうためである。
    立ち止まったり、前転回避後に使えばスムーズに使用できるが、若干手間である。

双剣

  • 双剣の抜刀ダッシュは、両手の剣を常に斜め下に向けた状態で小走り気味に走る。
    速度は片手剣とほぼ同じ。
  • 抜刀ダッシュからは専用技の「空舞連斬」に派生できる。
    空舞連斬は跳躍してモンスターを斬る高打点攻撃で、
    攻撃がヒットさせれば空中で斬り下ろしフィニッシュまで繋げることができる。
  • また、抜刀ダッシュからは普通の回避行動にも派生できるため、
    真鬼人回避・極鬼人回避に繋げて素早く攻撃することができる。
    これ以外には斬り上げにも派生可能。
  • 鬼人化(真・極)と乱舞には派生できないため、
    予め鬼人化してから走った方が即座に攻撃しやすい。
    MHFでは平常時スタミナを消費しない真(極)鬼人解放で立ち回るが基本となっていたため、
    抜刀ダッシュとの相性は別に悪くはないものであった。
  • ちなみに、鬼人化(真・極)状態で抜刀ダッシュをすると剣先から残光が引く。

大剣

  • 元々抜刀時移動速度が遅く、納刀からのダッシュが基本だった大剣にとって、
    抜刀ダッシュは文字通り立ち回りを一新させかねない革命的なアクションであると言える。
    剣を斜め上に担ぎつつ走るのが特徴。
  • 抜刀ダッシュからは従来の溜め斬り上げに派生できるほか、
    素早く斬り上げる「ダッシュ斬り」、素早くガードを行う「ジャストガード」にも派生可能。
    勿論普通の回避にも派生できる。
    ダッシュ斬りの使用後は縦の溜め斬りに派生できるため、
    実質的には抜刀ダッシュから両方の溜め斬りを使える。
    ちなみにこのダッシュ斬りには無敵時間も存在する。
  • また、全武器種の特徴である攻撃後の隙をキャンセルして走る件については、
    大剣の場合は攻撃終了後即座に抜刀ダッシュに移行することができる
    例えば縦斬りの場合、従来であれば地面に剣が付いて一拍後に回転回避が可能になるが、
    抜刀ダッシュ派生であれば剣が地面に付いた瞬間から走ることが可能。
    そのため、回転回避で隙を消して走るよりも圧倒的に素早く離脱・最接近が行える。
  • ただし、ダッシュ速度そのものは上記武器種より僅かに遅い。
    僅かなので大勢には影響ないものであったが。

太刀

  • 太刀の抜刀ダッシュは刀を斜め下に構えて走るのだが、
    その抜刀ダッシュ中に溜め動作を行い、剣を地面にこすり付けて火花を散らしながら走り、
    薙ぎ払いで一閃する「ダッシュ溜め(斬り)」というアクションに派生することができる。
  • このダッシュ溜めは他武器種の溜め攻撃と違い、
    一切スピードを落とさず溜めることができ、スタミナも消費しない。
    ただし気刃斬り扱いのため、練気ゲージが一定以上無いと溜めが最大まで出ない。
    最大まで溜めると練気ゲージを消費する。
    威力は溜めるのとそうでないのとでは大きく異なり、使用後は縦斬りか気刃斬りに派生可能。
  • また、極ノ型で追加される新アクションの「いなし」(ブロッキングと呼ばれるガード手段)や、
    「解放連撃」というコンボ技も、抜刀ダッシュから派生することができるようになっている。
    それ以外には回避・縦斬り・斬り上げに派生可能。
  • ダッシュ速度については穿龍棍より若干遅い程度である。

ハンマー

  • 抜刀ダッシュからはおなじみの縦3コンボに派生できる他、
    ダッシュモードを維持しながらシームレスに溜め行動に移ることができ、
    移動速度はほんの僅かに低下するものの、ダッシュ溜めができる。
  • ダッシュ溜めは溜め時間が短縮される効果を有し、
    溜め3が強制的に乱打になる(静止状態と見做されないため、溜め3がスタンプにならない)。
    また、スタミナ消費速度もやや緩やかになり、普通の溜めと大差ないスタミナ減少スピードとなる。
  • なおダッシュ溜めから通常溜めに移行することができず、
    ダッシュを止めると溜めも止まってしまう。
    また、溜め攻撃もその関係でやや踏み込みつつ放つことになる。
  • ちなみに溜めていない場合は、ハンマーを肩に担いだ状態で走る。
    速度は溜めていなければ片手剣らと同じで、溜めている場合は大剣に近い速度となる。
    また、前述の通りシジル「溜め移動術」の効果を極限まで発揮している状態に限り、
    ダッシュ溜めの速度が大幅に強化される。

狩猟笛

  • 抜刀ダッシュから2連続で回転攻撃を叩き込む「ダッシュ回転攻撃」に派生可能。
    こちらは通常の抜刀時歩行の姿勢を保ちながら走る。
    ダッシュ回転攻撃以外の派生としては、ぶん回し(一方向のみ)と演奏がある。
  • 狩猟笛と言えば自分強化旋律で移動速度を強化できるが、抜刀ダッシュにこの速度強化が反映されない。
    (逆に言えば、それまで必須だった自己強化の維持が必ずしも必須ではなくなった)
    速度としては通常時のハンマーと同じぐらいである。

ランス

  • 大剣同様、移動速度が遅い武器種であるため抜刀ダッシュの恩恵は非常に大きい。
    武器をやや斜め上に向け、突進のように走る。
    速度は大剣と同じぐらいのため、他武器種よりは若干遅い。
  • 抜刀ダッシュからは普通の突きに派生できる他、
    ジャンプしながら突く「ジャンプ突き」へも派生できる。
    また、盾を一瞬構えて走りつつガード行動を行う「ダッシュガード」にも派生可能。
    ダッシュガードは本当に一瞬しかガード判定が出ないが、速度を一切落とさずガードができる。
  • 余談だが抜刀ダッシュ中の回避は前転回避になる。
    言うまでもなく、抜刀中のランスでは従来できなかった行動である。
    この前転回避からは「回避突き」へと素早く派生できる。
    なお火属性やられなどを打ち消すための回避回数は、この前転でもステップと同じである。

ガンランス

  • ランス同様、抜刀ダッシュの恩恵が強い武器種。
    こちらは武器を真正面に向けて走る。速度は大剣と同程度。
  • 抜刀ダッシュから水平突き、踏み込み薙ぎ払い、砲撃へと派生できる他、
    移動速度が低下するものの走りながら装填する「ダッシュリロード」に派生可能。
    ちなみに水平突きはダッシュの勢いを利用して若干踏み込みつつ放つ。
  • 抜刀ダッシュ中の回避はランスと違い、「砲撃ブースト」になる。
    これもれっきとした回避アクションで、前方向に移動できるという点ではランスと同様である。

ライトボウガン、ヘビィボウガン

  • どちらも、銃を正面に向けたまま走る。
    また、移動速度が低下するがリロードを走りながら行うことができ、
    通常よりも素早く装填を行える「ダッシュリロード」へ派生可能。
    ヘビィボウガンは抜刀ダッシュの恩恵が極めて大きい武器種となるだろう。
    速度については、ライトボウガンは通常ダッシュよりわずかに速く
    ヘビィボウガンは通常ダッシュよりは流石に遅い。
  • ライトボウガンは抜刀ダッシュから「スライディング回避」へと派生できる。
    銃を正面に向けたままスライディングするもので、
    スライディング中は無敵のため非常に長い無敵時間を有する。
  • ボウガン2種は抜刀ダッシュから直接攻撃に派生することができない。
    攻撃ボタンを押すと立ち止まってから射撃を行う
    (正確に言うとこれが「ダッシュ撃ち」というアクションであり、
    普通に立ち止まって撃つよりはほんの少しだけ早く撃てるが、射角の調整はできない)。
    また、射撃後の隙をキャンセルして走ることもできない。

  • 抜刀ダッシュ中にビン装填を行うことができ、速度は低下するが、走りながらビン装填が可能。
    また、抜刀ダッシュ中の溜め行動も可能である。
    ちなみに極ノ型の弓は前転回避を行っても溜め段階がリセットされない
  • こちらもハンマー同様、抜刀ダッシュ中に溜めを行った場合、
    スタミナ消費速度が本来なら2重になるはずだが、緩和されて普通に溜めるのと大差ないスピードになる。
  • 抜刀ダッシュからは溜め・ビン装填の他、昇龍弓と昇天煌弓に派生可能。

マグネットスパイク

  • 通常の抜刀状態の態勢をキープしたまま走る。
    武器自体が重いためかダッシュ速度はかなり遅く、大剣並みかそれ以下である。
    また、走り始めるまでの速度もやや遅い。
  • 他の武器種と違いダッシュからの専用アクションは有していないが、
    斬モードでは縦斬り、横斬り、磁力強襲、ガードカウンター、磁界銃発射/磁界接近/磁界離脱、
    打モードでは縦振り、横振り、磁力二連振り、磁力強襲、ジャストガード、磁界銃発射/磁界接近/磁界離脱と、
    一部除き通常の抜刀状態と同じアクションを可能としている。
    ここまでダッシュからの派生行動が多いのはマグネットスパイクぐらいである。

メインシリーズにおける抜刀ダッシュ

メインシリーズではMHX、MHXXにて、MHFの抜刀ダッシュに近いアクションを行える武器種がある。
冒頭の通り「通常のダッシュではなくアクションとして組み込まれている」点は共通しているが、
それ以外については似て非なるものではある。

ニャンターモード

  • ニャンターは抜刀状態でステップ回避を行った後にスティックを倒したままにすることで、
    その方向にダッシュを行うことが可能になっている。
  • 通常のダッシュと比較するとやや速度は遅いが、ハンターの抜刀時の移動速度に比べればその差は歴然。
    攻撃後の追撃や離脱の際に非常に便利。
    通常ダッシュと同じ様に水属性やられで速度が更に低下する*2ほか、
    ステップからの派生でしか出せないので氷属性やられの時は走り出すまでに大きな隙を晒す。

ジャスト回避

  • MHX(X)の「ブシドースタイル」選択時の一部武器種で可能な
    「ジャスト回避」を繰り出すと、回避直後の短時間だけ武器を出したまま自動でダッシュを行う。
    こちらは通常ダッシュのような方向転換ができず(ゆるやかなカーブしか描けない)、
    特定の行動によってキャンセルしない限り途中で任意に止まることもできない。
    • 双剣のみ、鬼人化・鬼人強化中は回避後のダッシュが鬼人ステップ2回に置き換わる。
    • ボウガン2種はジャスト回避後にXボタンを押すことで、専用の抜刀ダッシュ「パワーラン」に移行する。
      こちらは他の武器種の自動ダッシュよりも移動距離が格段に長いのが特徴。

鬼人ダッシュ・真鬼人ダッシュ

  • MHXXの「ブレイヴスタイル」選択時の双剣が使えるアクション。
    ブレイヴ状態になると真鬼人ダッシュと名前が変わる。
  • スタミナを急速に消費しながら抜刀したままダッシュするアクションで、
    通常のダッシュと違い、横方向への軌道修正は殆ど出来ず、スタミナ消費も倍近く多い。
    納刀する程じゃないけど歩いて接近するには遠い……という距離の時に便利。
    強走状態になればスタミナ消費を無視出来るが効果時間の減りが早くなるほか、
    一定距離を走るとスタミナが残っていても自動で止まってしまう。
  • 真鬼人ダッシュは出始めに当て身判定が付き、
    当て身が成功した場合斬れ味を回復しながら反撃を繰り出す「研ぎ払い」に派生する。
    当て身判定があることから、擬似的なガードアクションでもあると言える。
  • 鬼人ダッシュ・真鬼人ダッシュ共に、ボタンを押し続けると一定距離まで強制的に走り続け、
    Xボタンで斬り上げに派生できる。
    研ぎ払いを除くとそれ以外の行動に派生できない。
    研ぎ払いからは斬り上げか突進連斬に派生可能な他、真鬼人ダッシュに関しては、
    ダッシュ中に段差(崖)から飛び出すと空中回転乱舞に派生する。

パワーラン(ブレイヴスタイル)

  • MHXXの「ブレイヴスタイル」選択時のヘビィボウガンが使用できるアクション。
    こちらはブレイヴ状態時のみ使用することができる。
  • ブシドースタイルのヘビィボウガンと同名のアクションとなっているが、
    操作方法は異なり、ブレイヴ状態中にBボタン長押しでパワーランに移行する。
    ダッシュ中にBボタン短押しで方向を変えながらスライディングし、そこから更にパワーランにつなげる事もできる。
    ブレイヴ状態中という制約がある代わりに、ジャスト回避を必要とするブシドーと違って能動的に発動できる。
    このため、MHXXの時点ではMHFの各種抜刀ダッシュに最も近い仕様であると言えるだろう。

MHXR

  • MHXRは操作簡易化のためにダッシュしたら自動で納刀されるため
    そもそも抜刀ダッシュが必要無いシリーズだが、
    攻撃の起点として抜刀ダッシュが出来る新武器が実装された。

アクセルアックス

  • 斧の先端にある砲撃機構を利用し、後ろに向けて砲撃を放つことにより
    前方、正しくは目標に向かってダッシュする。
    ダッシュ開始時にアクセルゲージを消費する(ダッシュ中はしない)。
  • 遠距離状態で仮想パッドもしくは特殊攻撃ボタンをタップでダッシュ開始、
    この状態で仮想パッドをタップするとダッシュ斬りを繰り出す。
    ダッシュ中は特殊攻撃ボタンがジャンプボタンに変化し、これをタップでジャンプする。
    ジャンプ中に仮想パッドでジャンプ斬り、特殊攻撃ボタンで砲撃落下回転斬りを発動する。

余談

  • 武器の機構を使って抜刀ダッシュをするスラッシュアックスFはともかく、
    穿龍棍は武器そのものの機構を使ってダッシュするわけではない。
    その為穿龍棍が実装された後のアンケートでは、
    片手剣、双剣、ライトボウガンと言った軽量級武器種に抜刀ダッシュを実装してほしいという意見がでている。
    ただしこの時点では、穿龍棍と全く同じようにしてしまうと個性がなくなってしまう、
    という事で難色が示されていた。
    • これについてはMHF-GG終盤にて実装されたG級技巧武器の特殊効果
      (納刀時移動速度上昇効果)決定の遠因になったのではないかと言われている。
    • また、ライトボウガンについてはMHF-G8アップデートで素の移動速度が強化されており、
      片手剣と双剣も纏雷スキルを発動させれば抜刀ダッシュに匹敵する速度が出せるようになった。
      なお、上述したように纏雷スキルを発動させても抜刀ダッシュの速度強化は行えない。
    MHF-Zアップデートで追加された極ノ型では、
    上記のような軽量級武器種だけに留まらず、
    全武器種に抜刀ダッシュが追加されることとなった。
    同アップデートの目玉モンスターである辿異種は、
    「抜刀ダッシュで高まった機動力を駆使して特定部位を狙う」という設計思想があり、
    同作の狩猟シーンはこれによって大きく変化することになった。
    • また、MHFでは穿龍棍の実装から遡る事1年半近く前から
      「攻撃対処はフレーム回避」が択一に近い選択肢として定着するようになり
      (そういう傾向のモンスターが続々登場していた事が最大の理由)、
      それを踏まえてかMHシリーズの基本である
      「位置取りによる回避」が重要となるモンスターを多数追加したものの、
      ハンターの機動力不足*3が原因で普及はしなかった。
      全武器種への抜刀ダッシュ実装に踏み切ったのはこのような背景もあったものと思われる。
  • 初代MHのオープニングムービーでは、
    片手剣と大剣のハンター2人が明らかに抜刀ダッシュしてリオレウスに突っ込んでいっている。
    開発当初はこのような行動も可能だったのかも知れない。
    そう考えると、ある意味では原点回帰ともいえるシステムである。

関連項目

武器/穿龍棍
武器/スラッシュアックスF
システム/スキルランク - 秘伝書スタイル「極ノ型」にて全武器種で抜刀ダッシュが可能。
システム/狩猟スタイル - MHXXの一部狩猟スタイルにて、武器出し状態からのダッシュ行動が可能。


*1 スラッシュアックスFの天ノ型は移動速度が低下する剣モードという概念がなく、概ね片手剣と同じぐらいの移動速度である
*2 ニャンターはスタミナゲージが存在しないため、スタミナに関わる状態異常の効果が異なる
*3 及び、唯一抜刀ダッシュができる穿龍棍自体の武器特性や長きに渡って定着した風潮