MHF-G5にて期間限定配信されたイベントクエストの一種。「しざんけつが」と読む。
ゲーム内イベント『沼地で恐怖の肝試し』の一環として配信された。
目次
概要
- 2014年8月、突如始まったゲーム内イベント『沼地で恐怖の肝試し』。
PSVita版正式サービス開始直前の時期にあたり、ある種の記念イベントである。
夏真っ盛りの時期でもあり、ホラー要素も打ち出したものとなっている。
……そのため、告知用の特設サイトは血糊だらけの悪趣味な物になっている。- 「屍山血河」はイベント期間中無料で受注することができる。
トライアルコースでの受注が可能であり、当然ハンターライフコースでも受注できる。
「一足先にMHF-Gの要素が体験できるクエスト」という運営の計らいによるものである。
難易度は★2で、下位ハンターでもクリアできる難易度設定になっている。
新手のトラウマクエストだろうか。 - また、「屍山血河」のクエスト内容に関連した設問の答えをTwitter上で答えることで、
抽選でMHF-Gの各種パッケージが当たるキャンペーンも同時開催されていた。
運営いわく「出血大サービス」とのこと。誰が上手いことを言えと
- 「屍山血河」はイベント期間中無料で受注することができる。
クエスト内容
目的地 | 報酬金 | 契約金 | 成功条件 | 条件 | 制限時間 |
---|---|---|---|---|---|
沼地 <夜> | 3000z | 0z | バルラガル1頭の討伐 サブターゲットなし | ナーガ一式貸出 穿龍棍除く剣士武器のみ G級武器禁止 レア度3以下武器指定 トライアルコースが有効であること | 50分 |
- 依頼主:納涼を求めた少女
- 納涼を求めて沼地を訪れたら血に飢えたアイツが居たの…。
案内してくれたハンターは行方不明だけど、どこかにいるかもしれないわ。
ぜひ、彼らを救い出してくれないかしら?
- メインターゲットに伏せられずに記載されているモンスター名、それはバルラガル。
喰血竜バルラガルは通常剛種未満の個体が存在しないモンスターであり、
このクエストを受けるであろう「MHF初心者の下位ハンター」にとっては未知の存在である。
一方、凄腕ハンターやG級ハンターにとっては実装から1年程度経ったモンスターであるため、
クエストの内容になんとなく察しが付く記述となっている。- なお、バルラガルの下位素材が新たに実装された訳ではなく、
剥ぎ取りでは回復薬など演習向けに設定されたアイテム群が出る。
既存クエストはドスイーオスなど中型鳥竜種狩猟がサブターゲットに設定されていたが、
本クエストではドスイーオスが登場せず、当然ながら彼がターゲットに指定されることはない。
依頼文には案内人の安否を心配する旨が書かれているが、それ絡みのサブターゲットもない。 - なお、バルラガルの下位素材が新たに実装された訳ではなく、
- 沼地のベースキャンプを出てまず目に付くのはイーオスとゲネポスの群れ。
従来の沼地バルラガル戦では登場しないゲネポスだが、
本クエストではイーオスの群れに混じって大量に湧いている。
鳥竜種が無数に登場するのはいつも通りだが、多少の不穏さを感じずにはいられない。
- バルラガルは初期位置のエリア7から動かない。
本クエストのバルラガルには従来見られなかった特殊な開幕演出が存在する。- エリア7に進入すると、突如湿った地面が波立ち、地中潜行したバルラガルが一瞬顔を覗かせる。
バルラガルが再度地中潜行すると徐々に地面が揺れ、やがてハンターの前に飛び出してくる。
この流れはMHF-G3のPV冒頭部でバルラガルが行った行動とそっくりであり、
件の演出がゲーム内で確認できた最初の例である。 - バルラガルが地面から顔を覗かせた時には既に身体の管が赤く染まっており、
臨戦態勢に移ると即座に管に溜まった血を用いて攻撃してくる。
これに対する考察は後述。
- エリア7に進入すると、突如湿った地面が波立ち、地中潜行したバルラガルが一瞬顔を覗かせる。
- 本クエストのバルラガルは行動面で細工が施されており、
「怒り状態に移行しない」という特徴を有している他、ドスイーオスへの吸血も当然行えない。
下位クエスト故に弱体化していると考えることも可能だが、
実態としては「通常の剛種以上にハンターへの吸血行為を行う」ようになっている。- 通常の沼地バルラガルは怒り移行時・エリア移動時の地面潜行、
またはドスイーオスへの吸血を行うことで毒素を獲得、以後使い切るまで吸血は行わない。
ところが本個体は怒り状態にならないせいで沼地の毒素を得ることがないため、
結果的に「ハンターの血を吸うまでほぼ常時吸血モード」という有様になっている。 - バルラガルの吸血で受けるスリップダメージはかなり痛い部類に入り、
おまけに画面一杯に血痕が表示されるスプラッタ描写があるため焦りやすい。
支給品に入っている音爆弾で解除は可能だが、初見で気付くのはまず困難だろう。 - 下位クエストでありながら、バルラガルお得意の打ち上げ吸血コンボは健在。
むしろ上述の仕様のせいで剛種よりも使用頻度が高いように感じられる。
この技を受けたイーオス・ゲネポスは空中で断面を晒しつつ死ぬため、
本クエストで一番グロテスクな絵面が頻発することになる。
- 通常の沼地バルラガルは怒り移行時・エリア移動時の地面潜行、
- バルラガルは元々「恐怖」をテーマにしたモンスターであるため、
肝試しにはうってつけの存在といっても過言では無い。
ただ、G級ハンターにとっては多少仕様が異なるとはいえ既知のモンスター。
見慣れない開幕演出以外は別に何ともない……そんな人も大勢いたことだろう。- しかし、そんな百戦錬磨のMHFプレイヤーですら閉口する要素がある。
クエスト成功時の報酬が、あろうことか全枠骨素材で埋まっている。
メイン報酬にバルラガルの素材や空枠など一切なく、ひたすらに並ぶ骨・骨・骨・骨・骨……。
右下の2枠には「怨嗟の大骨」「流転の妖骨」が10個ずつ排出されており、
これを用いることでかつてのイベントにも登場した大剣が作成可能となる。 - ついでに狩人祭の期間とも被っていたため、バルラガル討伐の11魂も入手可能だった。
ただしレア度3以下の武器しか選択できないため、入魂効率自体は悪い。あくまでおまけである。
- しかし、そんな百戦錬磨のMHFプレイヤーですら閉口する要素がある。
内容についての考察
- 改めてクエストの依頼文について触れたい。
このクエストの目的は本来「案内してくれたハンターを救い出す」ことである。
しかし、実際のクエストでは件のハンターらしき存在は一切確認できない。
……この時点で既にBADENDのように感じるが、より詳しく掘り下げることとする。
- 注目すべきは本クエストにおけるバルラガルの開幕演出である。
- 通常クエストにおけるバルラガルは、エリア進入時に中型鳥竜種の血を吸う演出がある。
これによって開幕時から管が開いた状態で臨戦態勢に移る訳だが、
沼地でのバルラガル戦では各種地中潜行、およびドスイーオスの吸血で管は紫色に染まる。
また、ドスゲネポスから吸血を行った場合は、麻痺毒が管に蓄積し黄色に染まる。
しかし、「屍山血河」で開幕時に現れるバルラガルの管は赤色に染まっている……。
このことから「毒素を持たない生物の血を吸った直後」と推察することができる。 - 「屍山血河」でお披露目されたこの開幕演出は
長らく「オトモ中型鳥竜種が存在しない単体時での開幕演出」と見なされていた。
ところが、後年に配信された新大闘技場の単体バルラガルにはこの演出が無い。
つまり、この開幕演出は「屍山血河」専用の要素となっている*1。
これは「屍山血河」にて直前に獲物の血を吸ったとする仮説とも適合する。 - また、以前に人肉を食べた野性動物は、その味を覚えて再度人間を襲い食らうケースがあるとされる。
今回は主食となる中型鳥竜種が配置されていないこともあるが、
上記の「執拗なまでにハンターの血を吸おうとする」行動の裏には、
件のバルラガルが「人間の血に文字通り味を占め、再びその血を啜ろうと求めたから」と考えられなくもないのだ。
- 通常クエストにおけるバルラガルは、エリア進入時に中型鳥竜種の血を吸う演出がある。
- なによりも不穏なのはクエスト名「屍山血河(しざんけつが)」である。
「死体が山のように積み重なり、多くの血が川のように流れる」ことを指す言葉であり、
激しい戦闘があったことを示す言葉ともなっている。
ただ、本クエストでは文字通りの意味で受け止めたくなる惨状である。
バルラガルの生態を表現するのにうってつけの言葉ではあるのだが……。
- ……といった調子で件のハンターの生存は絶望的、
それどころかプレイヤーキャラクターがその遺骨を素材として回収した疑惑すらある。
これこそが本クエストの最もゾッとする話である。- ただし、公式的には行方不明になったハンターの消息に言及はない。決定打もないし
バルラガルにビビって逃げ出した可能性もない訳ではないので、その辺りは留意されたし。
- ただし、公式的には行方不明になったハンターの消息に言及はない。決定打もないし