ゲーム用語/ニンテンドー3DS

Last-modified: 2024-04-11 (木) 17:18:55

2011年2月26日に任天堂より発売された携帯ゲーム機。
2画面+メガネのいらない3D画面」という画期的な画面表示を実現し、ゲーム界に衝撃を与えた。
本項では画面が大きくなった3DSLL、廉価版の2DS、
及び一部性能が向上したNew 3DSおよびNew 3DS LLとその廉価版ともいえるNew 2DS LLについても紹介する。

対応タイトル

目次

概要

ニンテンドー3DS

2011年2月26日発売
  • 発売当初の希望小売価格は25,000円(税込)。これは当時の携帯機としてかなり値の張るものであった。
    また、ソフトにキラータイトルがないことや翌月の東日本大震災の影響等もあり、
    発売からしばらくの間、売り上げは大きく伸び悩んでいた。
    その後、2011年8月に「10,000円の値下げを行う」と発表され、初期購入のユーザーを騒然とさせた。
    • 彼らに対する配慮として、「アンバサダープログラム」の配信が実施されることとなり、
      バーチャルコンソールの先行配信10本と非売品の旧作ソフト10本が無料配信された*1
      ちなみにこれらはいずれもファンから「名作」と名高い人気のソフトだったため、
      今ではプレミアがつく事態に至っている。
    そして2011年9月の『ニンテンドー3DSカンファレンス』で怒濤のラインナップが発表。
    その中にはなんとモンハン新作の姿があった。
  • モンスターハンターにおいては携帯ゲーム機のハードは長らくPSPであり、
    DSシリーズへの導入は(構想はあったようだが)見送られてきた。
    しかし2011年9月には2本立て続け3DSで発売されることが発表された。
    9月8日発売のファミ通誌上でMH3G、9月13日に上述のカンファレンスでMH4である。
    これ以降も3DSで発売されることが発表された作品には、2014年はMH4G、2015年はアイルー村DXMHX
    2016年にはMHST、2017年にはMHXXと、一時期のシリーズは3DSで発売されることが多かった。
  • 先代のDSには無かったスライドパッドが3DSには搭載されており、
    360度動き回る3Dアクションゲームが格段と遊びやすくなった。
    しかし、十字キーとスライドパッドの位置はPSPと逆になっており、
    従来の操作方法で遊んできたプレイヤーは持ち方の矯正を余儀なくされた。
  • DSシリーズの持ち味として、下画面のタッチパネルがかなり便利。
    モンハンでは下画面でリスト調合、アイテム選択などが即座にできるようになり、
    また地図や体力ゲージを下画面に表示することで、簡単に広々とした画面でプレイすることができる。
  • このハードの象徴とも言える「裸眼立体視機能」は、モンハンでもいかんなく発揮される。
    2Dとの迫力の違いは、一度経験すれば癖になること請け合い。
    リーチの長い大剣や狩猟笛などでは、かなりわかりやすく違いがでるだろうか。
    • MH3Gでは、特に立体的に動き回る水中戦での臨場感が段違いとなる。
    • MH4でも、高低差のあるフィールドでその持ち味を発揮するだろう。
      また、MH3の要素を多く引き継いでいるMH3Gとは違い、
      3DSでの完全新作となるためさらに立体視を活かした演出が多く盛り込まれている。
      特に登場ムービーなどは立体視を意識した、迫力満点のものが多い。
    反面、裸眼立体視は適正位置から見ないとどうしても映像がブレてしまう。
    特に操作が忙しいモンハンでは、いざという時にブレてミスを誘発する可能性がある。
    慣れれば画面と頭の位置をしっかり合わせてプレイできるようになるのだが、
    人によっては適正距離かつ適正角度内であってもオブジェクトの左右に残像が薄くちらついたりする他、
    ドットが1つ1つクッキリ浮き出ることにより視覚的違和感を感じる事もあるだろう。
    その場合は3Dボリュームを弱めたり、
    (特に後者であれば)立体視をオフにしたりしてプレイするのも一つの手である。
    • また、3D描写の仕組みは右目用、左目用の異なる画像を画素単位で交互に描写するというものである。
      つまり、上画面は実は横方向に倍の解像度を持っている。
      これによってGPU(グラフィック描写を行う精密部品)に負荷がかかり、
      モンハンの場合、特にマルチプレイだと処理落ちしやすくなる事がある。
      また、この関係上フレームレート(簡単に言うと、1秒に何枚の画像が描写され、
      コマ送りされているかというもの。「fps」と表記されることが多い。)が落ちやすくなる。
      それを知って、あえて2Dにし、処理落ちを防ぎつつ高fpsでプレイする人もいる。
    • ちなみに、3Dを強くするとその分画面の大きさが横方向に広くなるという特徴がある。
      NPCなどがギリギリ画面外に入るようにして3Dを強くしてみるとわかりやすいだろう。
    MH3G、MHX(X)においては、プレイヤー選択前のメニューで
    立体視をON/OFFに直接切り替えることもできる。
    OFFにすると本体の3D表示が消え、調整ツマミを動かしても反応しない完全な2Dモードになる。
    MH4(G)ではこの設定がオミットされ、立体視の有無は調整ツマミでの切り替えのみとなる。
    • わざわざそんな設定を付けて意味があるのか?と疑問を持つ人も多そうだが、結論から言えば大有りである。
      ゲーム側が要求する描写を事前に減らしておくことで、ハード側に余裕が生まれて様々な恩恵を得られる。
      2Dモードにするメリットとしては、フレームレートの向上・安定化を図れることが挙げられる。
      特に3Gでは体感できるレベルで超ヌルヌル。
      時期的にNew3DSには非対応なものの、裏を返せば通常の3DSでも十分に恩恵が得られる。
      MHX以降はたとえNew3DSでも残念ながら目に見えてヌルヌルとはならないものの、
      エフェクトの激しくなった本作では処理落ちを防ぎ、プレイの安定化を期待するお守り的な意味合いが強い様だ。
    • 一方、デメリットはというと、そもそも立体視の迫力を楽しめないのは仕方ないとしても、
      画面の解像度が大幅に落ちてしまい、全体的にグラフィックが粗くなってしまう。
      3Dを切る分丸々半減…ということはないがアンチエイリアスも弱くなり、
      登場人物の表情に至ってはモザイクでもかかっているかの如し。
      携帯機の画面といっても、顔がよく見えないレベルでは流石に寂しいという人も多いことだろう。
      ただ、プレイングに直接影響するものではないことから、
      ストーリーに関わらない部分は快適性重視で3Dモードと使い分けるのも十分な選択肢ではある。
    以上の事情から、大半のプレイヤーにとって立体視機能は無用の長物と化す
    後述する2DSの登場も相まり、3DS末期になると立体視を扱うゲームはほぼ無くなっている。
    • ちなみに2DSシリーズでプレイすると立体視自体はオミットされているが上記の設定は可能。
      2Dモードに切り替えた際に変化する要素も概ね3DSと同じである。
  • 光の表現に優れているのも特徴のひとつである。
    これは光関連の処理(シェーディング)がハードウェア側で対応しているからである。
    モンハンでは、太陽を映した時が最もわかりやすいだろう。
    他にも長らくモンハンにおけるモンスターの影といえば丸影だったのだが、
    3DSのこの特徴を活かし、モンスターやハンターの形通りに影が表示されるようになった。
    また、MH4以降では明陰を強調してモンスターやオブジェクトに質感を持たせる他、
    光源の色をしっかり反映し、環境表現を向上させていることに成功している。
    • MH4以降の3DSタイトル以外で、
      これらの表現を実現できているのはMHFのHighGradeEditionMHWの表現のみである。
      HighGradeEditionが要求するスペックは非常に高いことから、
      光処理に関しては3DSの能力が非常に高い、ようは得意分野であることがうかがえる。
      実際、モンハンの開発元であるカプコンのゲーム「バイオハザード リベレーションズ」では、
      他のゲーム機に移植するとたとえ据え置き機でも処理落ちする可能性があり得るほどの、
      大量の光源が用いられているという。
    • 余談となるが、これを採用した理由は単純に消費電力を抑えるため
      こういった複雑処理は複雑な計算を高速で行える性能が求められ、
      パーツ製造費の高騰、消費電力も増加等が発生してしまうため、
      それらを抑えるために「ハードウェア側で光処理を定義してしまう事で、
      複雑な処理無しで高度な光表現を可能にする」という事を念頭に設計されたのである。
      携帯機故のバックライトに加え、高画質化だけでなく更に3Dの描画もあるのだから尚更である。
      なお、この「特定の処理をハードウェア側で定義することで、
      複雑な処理を低消費電力で実行できるようにする」という手法は、
      小型デバイス(携帯ゲーム機、スマートフォン、タブレット)のCPU、GPU設計でよく用いられる手法である。*4
      • 似たような事例に「特定の処理を、専用のコアを搭載して行わせる」という手法が挙げられる。
        単純に言えば、特定の機能のためだけに専用の処理コアを実装するというモノで、
        普通にCPUやGPUを設計した場合に動作が重くなってしまうような場面で、
        その原因となる高負荷処理に特化したコアにデータの処理を行わせることで、
        CPUやGPUに悪影響を与えずに高い性能を発揮できるようにする事を目的としている*5
        2023年時点での代表例が「レイトレーシングコア(RTコア)」とNVIDIA社の「Tensorコア」で、
        前者は文字通り「リアルタイムレイトレーシング処理専用のコア」として、
        非常に処理が重い事で知られる「リアルタイムレイトレーシングの実用化」を目的に搭載される。
        後者は、NVIDIA社が開発したAI技術の処理に特化したコアで、
        NVIDIA社が設計、開発したGPUに搭載されている。
        一方、前者についてはNVIDIAに限らず、AMDやIntel社のGPUにも搭載されており、
        ゲーム機で言えば、PlayStation5Xbox SeriesXのGPUにも搭載されている。
  • 3D機能等に目が行ってしまいがちであるが、
    3DSは、当時の携帯ゲーム機の中でも「音質の優れたスピーカー」を搭載したことでも有名である。
    このスピーカーは基本的にニンテンドー3DSシリーズ全てに継承されており、
    従来の携帯ゲーム機では実感できなかった、高い音質を楽しむことが出来る。
    3DSシリーズの内蔵ソフトウェアに「ミュージックプレイヤー」があったため、
    この恩恵を受けたユーザーが決していない訳では無い。
    また、音声出力設定で「サラウンド」の項目が存在しており、
    これを有効化することで、バーチャルサラウンドによる音声出力を楽しむことが出来る。
    • 現状、携帯型ゲーム機でありながら「サラウンド出力」にデフォルトで対応していたのは、
      過去にも現在に見ても、ニンテンドー3DSシリーズのみが唯一である。*6
  • 仕様上、3DSはバッテリーの持続時間が短い。
    幸い、3DS発売当時は既にスマートフォンの普及から持ち運び可能な外部バッテリーも
    当たり前のように販売されているので、外出時はそれで対策すれば大丈夫だろう。
    右側面にあるワイヤレススイッチをOFFにする、画面の明るさを暗く調節する等すれば多少は消耗を抑えられる。
  • 3DSの初期型はMH3G発売時点での現行機。
    • MH3Gの発売と同時に、同作のパッケージ版が同梱された
      『モンスターハンター3G スペシャルパック』と言うものが発売されており、
      アイスホワイトカラーにブラキディオスの紋章や
      「monster hunter 3G」の文字が描かれた特別デザインとなっている。
    • 2012年3月17日には再びMH3G同梱版である『モンスターハンター3G はじめてハンターパック』が発売。
      こちらは本体のカラーバリエーション違いによる2バージョンが出ており、
      片方はコスモブラック、もう片方はフレアレッドの本体カラーになっている。
      • この同梱版パッケージに描かれているのは前者は怒り喰らうイビルジョー、後者はジンオウガ亜種である。
        ブラキディオスを前述のスペシャルパックの方で起用済みのため、代役として抜擢されたと言ったところか。
    • また、MH4と同時に『モンスターハンター4 ハンターパック』と言うものも発売されている。
      MH4発売時には既に後述の3DSLLが出ていたが、
      このハンターパックに関しては初期型3DSが同梱となっている。
      ライトブルーカラーにシャガルマガラと思われる白いモンスターなどが描かれた
      「モンスターハンター4 オリジナルデザイン」の本体で、DL版のMH4が最初から収録されている。
  • 2015年に無印3DSは生産終了となった。今後流通するのは既に出荷された分のみとなる。

ニンテンドー3DS LL

2012年7月28日発売
  • いざ発売された3DS、そして大々的に宣伝がなされた目玉要素である3D表示機能ではあったが、
    「ゲームに集中したいのに、小さい画面で3Dなんかやってられない」という意見もあった。
    その後、そういう人たちのために、画面サイズを大きく拡大した「ニンテンドー3DSLL」が発売された。
    その画面の大きさ、まさかの1.9倍である。
    • LLの発売時にはカプコンも便乗して
      「大きくなった画面でMH3Gをプレイしよう!」といった旨のCMを打っていた
      (ちなみにこのCM、MH3Gと3DSLLとMH4の3つの商品を同時に宣伝しているとして話題になった)。
      3DSLLのCM自体にも、「大画面で狩り」とMH3Gのゲーム画面が使用されている。
    • 本当に見やすさは改善され、3Dの迫力も増したが、
      バッテリー容量は増えたとは言え相変わらず心許ないので、
      熱中しすぎてバッテリー切れになり、泣かないよう注意しよう。
      上で述べている対策も有効なので、モンハンをプレイして「すぐバッテリー切れする」と思ったら、
      ぜひ試してみてほしい。
    • 「LL」の名を冠した大画面バージョンは、
      もともとは前世代機であるニンテンドーDSi*7で登場したもの。
      • DSiLLは本来高年齢層向けに開発されたモデル*8で、シックな色合いと万年筆のような太いタッチペン、
        国語辞典や脳トレソフトなどがプリセットされているという特徴がある。
        しかし製品のウリのひとつでもある"大画面"をコアなゲーマーたちが見過ごすはずはなく、
        彼らを中心とした幅広いユーザーの人気を獲得。
        後にカジュアルなカラーバリエーションも発売され、
        3DSシリーズからはバージョンのひとつとして同列に扱われるようになった。
      • なお大画面バージョンに「LL」と付けているのは日本のみであり、
        海外では「XL」が付加されるという点もDSiから踏襲している。
  • その他細かい違いを上げると、画面を開くときに3分の2ほどの開度で止めることができるようになった。
    これにより、机の上などに置いてタッチペンで操作する類のゲームがやりやすくなった。
  • コスト削減のため、無印3DSとは異なり、ACアダプタは別売りとなっている。
  • MH4発売時点での現行機。
    • MH3Gの展開がまだ続いていた2012年11月1日に、同作のダウンロード版がプリインストールされた
      『ニンテンドー3DS LL モンスターハンター3G パック』が期間限定で発売された。
      本体カラーは基本カラーであるブラックで専用デザインなどでもないが、
      MH3Gのダウンロード版の発売は同年12月6日からだったため、これを購入すれば一足先にDL版を入手できた。
      • ちなみにDL版ソフトは付属のSDカード内に収録されているため、
        持っている人はカードを紛失しないよう気を付けたい。
    • 続くMH4の方では、同作の発売と同時にパッケージ版が同梱された
      『モンスターハンター4 スペシャルパック』が発売されている。
      このスペシャルパックの本体は限定デザインなのだが、
      「アイルーホワイト」と「ゴア・マガラブラック」の2種類のデザインから好きな方が選べた。
    • また、MH4発売から約半年となる2014年3月27日に、
      「モンスターハンター4 ラージャンゴールド」というデザインのものも登場した。
      こちらはソフトは付いてこず、単に限定デザインの本体が単品で発売されただけに留まる。
      • 「ラージャンゴールド」カラーの3DSLLは出荷量が少なく、現在では激レアな存在になっている。
        デザインも秀逸故に中古価格は高騰しており、入手は非常に困難。
        もし持っている人は大切に保管するのが良いだろう。
        ただしバッテリーを長持ちさせるべく、時々通電はすること(ほかのゲーム機にも言えることだが)。
  • 2015年に3DSLLは生産終了となった。今後流通するのは既に出荷された分のみとなる。

ニンテンドー2DS

2013年10月12日発売(欧州・北米)
2016年2月27日発売(日本)
  • 立体視機能と折り畳み機構を排したマイナーチェンジバージョン。
    3D映像の悪影響*9が懸念される幼児向けとして、ヨーロッパやアメリカで先行発売された。
    立体視に非対応であることと、
    スピーカーでの音声出力がモノラル(イヤホンジャックからの出力はステレオ)という点以外は、
    基本機能は3DS無印版とほぼ同じという仕様になっている。
    国によっては「値下げ後であっても3DSが高くて手が出せない」という声が多かった故に発売されたようである。
    • 元々は国内での発売の予定はないとされ、
      秋葉原などごく一部で海外版を輸入という形で非公式に販売が行われていた。
      当然海外向け製品なので日本でのプロモーションは行われなかったが*10
      やがて一般層にも段々とその存在が知れ渡り、
      2016年に限定版として日本でも発売された。
      この限定版は初代『ポケットモンスター』の4作品に準じたカラーリングであり、
      各色に対応する作品がインストールされている。
      これらは既にメーカーからの生産・販売が終了しているが、
      通常版の2DS単体が同年9月15日より発売されている。
      日本での希望小売価格は税別で9,800円。
  • 基本機能は本来のニンテンドー3DSと変わらないため、
    モンハンを含む3DSソフトはNew 3DS専用ソフトを除いて全て遊べる。
    既に3DSを持っている場合は改めて買う必要性はあまりないと思われるが、
    まだ3DSを持っていない、あるいは壊れてしまって買い替えを考えているという場合は、
    安上がりなこちらを選ぶ、というのも一つの手だろう。
    • ただし、当然ながら3DSとは形が異なるため、2DSでは3DS用の拡張スライドパッドは使えない。
      2DS用の拡張スライドパッドなどの周辺機器やアクセサリーについては、
      現在のところ販売予定はないとのこと。
    • 折り畳みのできない本体形状であるため、スリープ状態にするスイッチが付いている*11
      また、歴代DSシリーズ(3DS以前の物も含む)で唯一、L/Rボタンが上画面側についているため、
      持った感じは「ゲームボーイアドバンスの本体を上下に引き伸ばした感じ」に近く、
      他の本体と明らかに違うので注意。
    • ちなみに公式サイトでは、
      無線通信の状態のランプもおしらせランプに統合されているかのように書かれているが、
      実際はXボタンの近くである*12
    • なお、無線通信のON/OFFはHOMEメニューの設定項目となっている。
  • あまり知られていないが、起動時に表示されるロゴが通常の3DSとは異なり、
    きちんと「Nintendo 2DS」と表示されるようになっている*13
  • 後述するNew系列と並んで生産され続けていた機種だったが、2020年9月16日に全種生産終了が発表された。

New3DSシリーズ

New ニンテンドー3DS・New ニンテンドー3DS LL

2014年10月11日発売
  • MH4Gと同日に発売された、ニンテンドー3DS及び3DS LLのマイナーチェンジモデル。
    拡張スライドパッドと同等の機能を持つCスティックやZL/ZRボタンが新設されている。
    また、従来の「少し角度を変えただけで3D画面がブレ、3Dを楽しめない」という欠点を、
    プレイ中の手ブレや顔の動きを感知し、斜め左右方向からでも3Dに見える「3Dブレ防止機能」の追加で改善、
    更にCPUの性能向上など、「次世代機」と言っても過言では無い進化を遂げたのだが、
    任天堂はNew 3DSを「あくまで3DSのバリエーションの1つ」という立場に留めている。
  • CPUの性能が上がった事により、従来の3DSの性能では表現することが出来ないような専用ソフトや、
    New 3DSでのプレイ時に限り、動作やグラフィック表現の向上に対応するソフト開発も可能になった。
    現にMH4以降のメインシリーズやMHSTなど一部の作品では、
    対応ソフト第1弾の『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS』で一時期触れられていたように、
    プレイ中はインターネットブラウザ及び後述のMiiverseが使用できないという制約があるが、
    New 3DSにはその制約が無い。
    また、特に画質が向上する訳でもないがこの制約が無くなったおかげで、
    MH4でも起動が通常の3DSに比べ若干早くなったという検証もある。
    • また、後にバーチャルコンソールのラインナップにスーパーファミコンの物が追加された際にも、
      スーパーファミコン用ソフトはNew 3DS専用ソフトとして扱われている。
    • なおCスティックやZL/ZRはソフトからは基本的に拡張スライドパッドとして扱われているが、
      後述のNew 2DS LLも含めてHOMEメニューでも使用可能。
      HOMEメニューではZL/ZRはページ単位のスクロールボタンとなる。
    • Cスティックはスティックと銘打たれてはいるが、見た目は硬いゴムのボタンが外に出ている形であり、
      それを押した方向によって発生する圧力の変化を読み取って入力に反映している。*14
      調整は起動時やスリープ解除時に自動的に行われるため、
      New 3DSシリーズで対応ソフトから拡張スライドパッド調整の項目を選ぶとCスティックの動作確認のみとなる。
  • 気になるMH4GでのNew3DSへの対応は、
    • プレイ中にブラウザなどその他の機能を使用可能になり、起動や終了に時間を要することもなくなった
    • New 3DSでのプレイ時はロード時間が短く済み、fpsが通常の3DSよりも安定するようになった。
    • フィールド、モンスターのテクスチャーがより精細になり、グラフィック表現が向上した。 といった具合である。
    • fps向上のおかげで、カメラやモンスターの動きがヌルヌル動くような感覚になっている。
    • グラフィックの向上について実際に比較したいならば、
      バルバレのクエストボードや、ディアブロスの体表面、遺跡平原の雲などをよく観察してみるといいだろう。
      発売前の宣言通り、中身の方も相応のパワーアップを遂げた模様だ。
  • MHXもまた対応ソフトであり、きちんとプレイ中にブラウザやMiiverseが使用でき、
    ロード時間の短縮・fps向上が実現している。
    fps向上については処理が煩雑になる3D機能での違いが顕著に表れる。
    ロード時間については公式の検証動画が存在するため、
    購入を検討しているプレイヤーの参考になるかもしれない。
    • ただしMHXはMH4Gと比べて3DSカードの容量が少ないため、グラフィックについては微妙な変化に留まる。
      「容量不足では?」という声も上がっているが、
      3DSカードの容量には4GBの物がある*15ため、これ以上容量を増やすことができないわけではない。
      よって、コストカットのためにMHXでは容量の少ないカードを使用した、
      あるいは同時発売ソフトとなったMH4GがNew3DSの魅力を強く伝えるために取り組んでいた、
      と捉えるのが無難だろう。*16
    • MHXでの新要素である狩技は下画面のタッチパネルの他、ZR/ZLでも使用可能になっており、
      別売りの拡張スライドパッドを使わずに本体のみでボタン操作で狩技を使うことができる。
  • その他のめぼしい変更点としては、下画面にNFCリーダーを内蔵している点が挙げられる。
    これにより、ソフトによっては「amiibo(アミーボ)」と呼ばれる周辺機器を利用することで、
    様々な拡張機能を利用したり、特別なキャラクターやアイテムを解放できる。
    • モンハンシリーズでは、MHSTが3DSタイトルにおける唯一のamiibo対応ソフトである。
      専用のamiiboを読み込む事で、特別なオトモン(主人公の仲間となるモンスター)がゲットできる。
      第1弾はソフトと同日に発売され、更に2ヶ月後の2016年12月には第2弾も発売された。
    • ソフトのamiiboへの対応については、読み込みのみ対応しているものと
      書き込みにも対応しているものがある。
      1つのamiiboには1タイトルのデータしか書き込めないので注意。*17
      ただし他のタイトルのデータが書き込まれていても、
      「読み込みのみ対応」のソフトであれば問題なく使用できる。
    • NFCリーダーの使い道として、かつてはeショップの残高チャージに
      SuicaやICOCAなどの交通系ICカードを使用することができた。
  • 他にも、ボタン等の位置関係もモデルチェンジによって大きく変貌している。
    • SELECTおよびSTARTは下画面の右に移動している。これは先代のDSシリーズと同じ位置である。
      なお、HOMEボタンは引き続き下画面の真下にある。
    • そして、下画面タッチパネルの横にあった電源ボタンは縁に移動
      STARTボタンを押そうとしたら間違って強制終了してしまう悲惨な事故が起こらなくなった。
    • ゲームカセット挿入口が背面から手前に移動している。
      余談だが、この仕様変更によってスロットにアンテナ付きカセットを挿して使う
      「DSテレビ」がかなり使いにくくなっている。
    • 旧3DSにあった無線ON/OFFスイッチがなくなり、
      HOMEメニューの設定画面にNFCとセットでON/OFFする項目が追加されている。
      またHOMEメニューの説明書も電子化されて収録されており、設定メニューから閲覧可能。
  • New 3DSは画面サイズが従来の3DSに比べて1.2倍されており、
    また別売のきせかえプレートで上下それぞれの背面を自分で着せ変えることが出来る。
    きせかえプレートはデザインはもちろん素材も様々(価格は1000~2000円のものが多い)であり、
    MH4Gからはプーギーやイャンクックのデザインのプレート、
    MHXからは4大メインモンスターと3つの村、龍歴院のアイコンをあしらったプレートが発売された。
    なお、New 3DS LLはきせかえプレートには対応していないため要注意。
  • ただし、New 3DSシリーズでは性能の向上と携帯性の維持を両立した結果、
    従来の3DSシリーズで外部ストレージとして利用していた通常のSDカードを廃止し、
    その代わりにmicroSDカードを利用するようになっており、
    また挿入スペースがネジ留めされたバッテリーカバー内*18と着脱に面倒な場所となっている。
    勿論サイズ的に今までのSDカードをそのまま使いまわすことはできず、
    PCで読み込む際も、挿入口サイズによっては別途拡張アダプタが必要となる。
    ゲーム専用機として使うならともかく、音楽データなども入れて使いたい人は気をつけたい。
    • ただ、その手間については考慮されており、
      MicroSDカードを取り出さずともWindowsの共有フォルダ機能を用いる形で、
      同じ無線LAN環境に接続された(有線、無線どちらでも可)PCと、
      MicroSDカード内のデータをPCに直接SDカードを接続した時と同等の状態(ただし遅い)で、
      データのやりとりすることができる機能が搭載されている。
      なお、PC側のネット接続設定が「パブリックネットワーク」になっている場合、
      認識できないのでその時だけ「ホームネットワーク」に設定を変える必要がある。
    • また、外出先等で同じ公衆無線LANサービスを用いての接続もできなくもないが、
      その場合見知らぬ人に自分のPC、New 3DSへの接続を許してしまう状態になるため、
      絶対にやらない方が良い。
    • なお、本体データの引っ越しの際には2台の本体の間でローカル通信を行い、
      PC等を介さずにSDカードのデータを従来の3DSからNew 3DSへと直接移す事が出来る。
      New 3DSに付属するMicroSDカードの容量は4GBなので、
      今までの3DSでそれ以上の容量のSDカードを利用していた場合は
      別途microSDカードを用意する必要があるが、それを考慮したデータ移行プランも設けられている。
      また、PCを介した移行方法もある*19ため、自由に選ぶと良いだろう。
      ただ、3DSの無線通信は理論値でも54Mbps(約6.75MB/s)が限度なので、
      スピードクラス10であるなどSDカードの処理性能が十分に高い場合は、
      PCを用いたほうが時間短縮になりやすい。
  • 価格はNew 3DSが16,000円、New 3DS LLが18,800円(いずれも税別)。
    また、発売はMH4Gと同日の2014年10月11日である。
    その後もアイルー村DX、MHX、MHST、MHXXの発売時点での現行機として長きにわたってMHシリーズを支えてきた。
    • MH4G発売に合わせ、パッケージ版と限定デザインのNew3DSLLが同梱された
      『モンスターハンター4G スペシャルパック』が発売。
    • MHXでも発売と同時に『モンスターハンタークロス スペシャルパック』がMH4Gと同じ形で登場。
      さらにその5か月後には『モンスターハンタークロス 狩猟生活(ハンターライフ)スタートパック』と言うものも発売。
      前者はクロスの紋章をあしらった赤い本体でパッケージ版が同梱、
      後者は四天王のイラストが描かれた青い本体でDL版が収録済みとなっている。
  • ユーザー情報の移行*20については、
    移行先がNew 3DSシリーズの本体(New 2DS LL含む)である場合のみ可能。
    同じ3DSシリーズとは言え上位互換機であり専用ソフトも存在するためか、
    New 3DSシリーズ(New 2DS LL含む)から旧3DSシリーズやそれの廉価版である2DSに
    ユーザー情報を移行することは出来ない。
  • 2017年7月13日にNew 3DS、2020年9月16日にはNew 3DSLLが生産終了となった。

New ニンテンドー2DS LL

2017年7月13日発売
  • 約6年間の集大成と言える、3DSシリーズの最終モデル。
    • New 3DSと2DSがそろった当初から『New 2DS』という
      架空の製品が誤解のネタとして出てくることがあったが、それが現実になったと言える。
      なお、「LL」付きの物しか実在しない。
  • 折り畳み式の形状であることや拡張スライドパッド相当の内蔵から、
    2DSの性能向上ではなくNew 3DSの2D化という立場となっている。
    3D機能の廃止と若干の形状変更によりNew ニンテンドー3DS LLより約70グラム軽量化されており、
    2DSと同じ約260グラムとなっている。
    New 3DS LLはユーザーからも重いとよく言われていたため、この軽量化は大きい。
  • 基本的にはNew 3DS LLの上画面を普通の液晶にした物と言える。
    Cスティック及びZL/ZRボタンの追加や下画面のNFCリーダー内蔵については変更はない。
    ただしカメラの位置が変更されており、インカメラは折り畳みのヒンジ部分、
    アウトカメラは下半分の裏側となっている。
    • その他に細かい違いを挙げると、
      スピーカーの位置が下画面側の両角となっている(2DSと違いステレオに戻っている)こと、
      3D表示に対応していないためインカメラの脇に赤外線LED(3Dブレ防止機能用)がないこと、
      HOMEボタンが下画面の左下隅にあるという点がある。
      • これまで下画面の下部には何かしらのボタンがあったことに加え、
        折りたたみ時の縦幅が約7cm短くなったこともあり、
        画面のサイズ自体はNew 3DS LLと全く同じなのだがさらに大きくなったような錯覚も。
    • なお、スピーカーの場所は下画面側に移動しているが、
      折りたたみ時にスリープモードに移行する原理については2DS以外のDSシリーズ全機種に準じている
      (上画面における4ボタンと対になる位置に磁石が内蔵されている)。*21
    • 基本構造がNew ニンテンドー3DSであるため、New 3DS専用ソフトのプレイも可能。
      また、New ニンテンドー3DS(LL含む)からの引っ越しも可能である。
  • メモリーカードがmicroSDであることもNew ニンテンドー3DS(LL含む)と同様だが、
    SDカードスロットの位置がゲームカードスロットの横になりカードの取り出しやすさは改善されている一方、
    両スロットはまとめてカバーに覆われている*22
    これによって、プレイ中に外的要因でカードが抜けてしまう事故が起きなくなった。
  • 細かな問題点としては、現時点では「ストラップフックがない」「おしらせランプが見づらい」の2点がある。
    • 本体付属のタッチペンは本体内への収納を考慮しているため機種によっては持ちにくいのだが、
      ストラップで対応しようにも付ける場所が存在しない。
      それを抜きにしても、落下防止用に手首に通しておくストラップ*23の装着も不可能という問題がある。
    • おしらせランプはインカメラの隣にあるのだが、折りたたむと半分ほどフレームの陰に隠れてしまう。
      なおインカメラは下画面側に付いているため、本体を開く角度でインカメラの角度を変えることはできない。
    そして最大の問題として、本機は本体ごと分解しなければバッテリーが取り出せない構造になっている
    そのためバッテリー交換には任天堂のメーカー修理が必要となる
    互換バッテリーを通販等で購入して直ぐ新調するといったことが出来ないため、
    本機のバッテリー交換は非常にハードルが高い。
    • 修理でデータが紛失することはないものの、万が一の場合に備えて
      他のNew 3DSシリーズ本体を用意し一旦引っ越しさせるという手段も考えられる。
    • 本機は2020年9月16日を以て生産終了した。
      以前の機種も修理サービスが終わっている現状なので、
      いずれはNew 2DSもその時が来てしまうことが予想される。
      大切なデータを守るためならば、手間はかかるが状態の良いNew 3DS/2DSを
      もう一機所持しておくと良いだろう。
  • 3DSシリーズ7年目の2017年に登場した本機だが、
    当時は後継機であるNintendo Switchが登場した年であったため、
    New2DSが密かに発売されていた事実を知らなかったという人も多い。
    生産数が少なく最新バージョンということもあり、中古市場でも高額で取引されている。

提供を終えるサービス

ニンテンドーeショップ

  • 2023年3月28日をもってeショップ(3DS・Wii U)のサービスが終了し、
    すべてのDL版ソフトや追加コンテンツなどの販売が終了した。
    • 更新データのダウンロード、購入済みソフトや追加コンテンツの再ダウンロードなどは現在も利用可能だが、
      任天堂によるとこれらも将来的には終了を予定している模様。
    • 3DS及びWii Uの10年に及ぶ事業は終わりを迎えたと見てよいだろう。
      これにより、任天堂の現役ハードはNintendoSwitchシリーズだけとなった。
  • eショップのサービス終了はモンハンにおいても大きく影響を及ぼしており、カプコン公式によるアナウンスが出されている。
    内容としては3GからXXまでのメインシリーズ、アイルー村DXとMHSTのDL版
    そしてMH3GからWiiU、MHXXからSwitchへのセーブデータ転送アプリも配信終了対象になっている。
    • サービス終了以前に一度手元にあった場合は再ダウンロード可能だが、
      これから新規ダウンロードしようとする場合は残念ながら成す術がないため、
      ハード間のデータ共有は利用出来ない。
    • また、ホーム画面の背景や効果音等をカスタマイズする「テーマ」も販売終了した。

オンラインサービス

  • eショップの終了後でも継続して利用できたインターネット通信によるオンラインサービスだが、
    任天堂が提供するオンラインサービスに関しては2024年4月9日にサービスを終えた
    対象となるのは任天堂が提供するオンライン環境を利用したソフト全てであり、
    MH3G、MH4(G)、MHX、MHXX(3DS)、MHST(3DS)のインターネット通信は利用できなくなった。
  • 上記作品のイベントクエストや特典は全て配信終了したほか、
    3DS版MHXXからSwitchへのセーブデータ転送も提供終了した
    一方、MH3Gの3DSからWiiUへのセーブデータ移行はローカル通信を用いるため、
    既に移行ソフトをダウンロードした場合に限り引き続き利用できる。
    • 中でもMH4(G)に関しては移植版が存在しないため、未受信の場合は追加コンテンツを楽しむ手段が無くなった
      (MH3GはWii U版に収録済み、MHX(X)はSwitch版で配信継続)。
    • MHSTに関しては一部クエストがiOS/Android版に続投収録されているものの、失われたコンテンツは依然として多い。
      プラットフォーム展開の多い2024年新規移植版では収録すら絶望的である。

余談

  • ここはモンハン関連のWikiなので簡単にしか触れないが、
    巷では「3D映像は目に悪い」という医学的根拠のない風説が流れているためここに一筆する。
    • 従来の2D画面や普段のデスクワークでは一定距離を持続的に注視するため
      ピントを合わせる機能(筋肉)を使わず、長時間続けると筋肉が衰え水晶体のピント調整がうまくいかなくなる。
      この目の筋肉の衰えこそがゲームをやりすぎると視力が落ちる原因なのである。
    • 3D立体視ではこの普段使わない衰えた目の筋肉を使用しているため、
      適切な設定で利用すれば目に良い効果を与える
      3Dに初めて触れると目が痛くなるが、これは普段使わなくなり衰えた目の筋肉を使用しているためである
      (久々の運動で起こる筋肉痛のようなものだと言えばわかりやすい)。
      ちなみに、この原理を用いた3D映像による視力回復療法も確立されている。
    • なお、医学的根拠がある眼の発達の変化について、
      成長期(6歳から思春期の間)に差し掛かった人間は、
      眼球が適切な形へと成熟していき、それによって視力に影響が起こる事が分かっている。
      上述した、3D映像による視力回復療法が通用するのは、
      日常的に近距離にピントを合わせる事によって生じる近視*24のみであり、
      眼球の成熟によって定まった視力が変化することは、外的要因が無い限りは一切あり得ない
      また、この特徴故に視覚が未発達な6歳以下の子供に、
      裸眼立体視機能を使わせると、後の眼球の成熟に悪影響が出る可能性があるため、
      任天堂公式から保護者による機能制限などで使用を控えるように呼びかけている。
      また、「目に良い」とは言っても適切な設定で使えばの話であるため、
      3Dボリュームで違和感がないように調節しよう。
      もちろん、長時間続ければ当然他のゲーム同様に目が疲労するため、
      やり過ぎは逆効果なのは言うまでもない。
      説明にもある様にプレイ時間は2Dの半分に抑える必要がある。
  • 従来のゲーム機ではチートツール対策のイタチゴッコが大きな課題であったが、
    3DSは起動中の本体のメモリに対するハッキング行為が極めて難しい事でも有名。
    なんと「銀行や軍事のシステムに使われるプロテクトシステム」を応用したものが使われており、
    とてもではないがゲームの改造行為のためだけに解析・突破できてしまえるような代物ではない。
    • ただし強固なプロテクトがあるのは本体の話であって、ゲームソフト側まで及んでいる訳では無い。
      実際、セーブデータの改造ができると謳っているツールが存在しており、物議を醸している。
      発売されから長い期間が経過していることもあり、いたちごっこが続いていたのだが、
      最終的に改造ツール開発会社自体が逮捕されたことにより、この騒動は終止符を打たれた。
      最近は3DSのシステムを改造する手段が見つかったとか…
  • 機種を問わず赤外線通信ポートが付いており、拡張スライドパッドはこれを利用している。
    受信する方については拡張スライドパッドの存在もあり結構知られているようだが、
    実は3DSから送信することも可能であることは意外と知られていないかもしれない。
    • ソフトがamiiboを利用する場合、Newの付かないハードでは
      「ニンテンドー3DS NFCリーダー/ライター」が必要となるのだが、
      書き込み機能を利用する場合には本体からニンテンドー3DS NFCリーダー/ライターへ
      送信を行うことになるのである。
      3DSの赤外線通信を送信で使う主な場面はこれであると言える。
      ちなみに赤外線通信機能を搭載しているのはゲームボーイカラー以来である。
  • 記録媒体として用いられているSDメモリーカードは、広義的にはNANDフラッシュメモリの1種である。
    同じくNANDフラッシュメモリを採用している製品として、
    PCのストレージとしてHDDを置き換える形で広く普及したSSD、
    小型化されたSDメモリーカードやUSBフラッシュドライブ(USBメモリ)など、多岐に渡る。
    これらのNANDフラッシュメモリは、電子を用いてデータを記録し、
    データ保持に絶縁膜を用いるという構造を採用している。
    しかしこの絶縁膜は、データの書き換え時に電子が貫通することで徐々に劣化していく事が知られており、
    ボロボロになった絶縁膜はデータ保持の役割を果たすことが出来なくなり、
    新規にデータを書き込むことが不可能になるという宿命を抱えている。
    • また、これによって「記録されたデータが正しく認識されなくなる」という問題も発生する。
      モンハンにおいてもMHXX発売後、
      一部のプレイヤーにて「セーブデータが認識しなくなった」という問題が発生し、話題になった。
      MHXXは3DS発売から既に長い時が経ち、
      劣化で正常な読み書きが出来なくなったSDカードが現れてもおかしくない時期に発売されたソフトで、
      よりによってMHXXの当初のセーブ方式が他タイトルより負荷がかかる物だったが故に、
      この現象が発生してしまった物と考えられている。
    • 上述の事に加え、NANDフラッシュメモリは特定の領域だけ頻繁に使用される…、
      なんてことも普通にあるため、
      これによって致命的な劣化状態で正常にデータを認識しなくなる現象が、
      「特定のソフトだけに起こって、それ以外は正常」なんてこともありえる。
      MHXXでの出来事は上述に加えてこの現象も確認、
      更に特定の人だけだったということもあって混乱を呈し、
      現象が現象だけに、カプコン側も原因の特定が難航した。
      記録メディアとしてMicroSDカードを採用し、
      事実上の後継機となったNintendo Switchにも言える事だが、
      もしこの状態が特定のゲームソフトだけに発生した場合、
      寿命が来たと思って直様新しいSDカードに切り替える事をオススメする。
      • なお、PCのSSDに関しては、メモリコントローラを搭載する事で問題を解決している。
        メモリコントローラはSSDの記録領域であるNANDフラッシュメモリの仕様状況を認識し、
        特定の領域だけが頻繁に使われないよう、NANDフラッシュメモリ全体を均等に使うように、
        データのやり取りを制御する役割を担っており、
        これによって、普段使い程度の書き換え頻度であれば、
        実に10年以上の耐久性を実現することに成功している。
        しかし一方で、データのやり取りを制御するメモリコントローラは一種のプロセッサであるため、
        データのやり取りをする際にメモリコントローラの発熱は避けられず、
        異常発熱すればメモリコントローラの故障、破損も有り得るため、
        これの効率的な冷却が急務となっている。
  • 近年ではモンハンシリーズをはじめとして3DSソフトの動画投稿や生放送配信は多いが、
    実は前身のDSの頃から録画等には対応していない。
    直接撮影のものもあるが、一般に多いのは俗に「偽トロ」などと呼ばれる非公式の
    外部キャプチャツールの使用である。
    偽トロの使用には本体の外部的改造が必要になってしまうため、あくまでも自己責任である。
  • あまり知られていないことだが3DSのセレクトボタンはスタートボタンと同じキー入力しかできない。
    ファミコンから任天堂のゲームに親しんできた世代からすると驚きかもしれないが、
    3DSのセレクトボタンはDSソフト互換やバーチャルコンソールによる過去のゲームを遊ぶ時に限り
    スタートボタンとは別の動作をするように設定されており、
    3DSのゲーム*25を動かす時においては
    セレクトとスタートボタンは同じ効果のキー入力しかできない設定になっている。*26
    特にモンハンでは多種多様な操作を要求されるため、スタートをメニュー起動用キーにしつつも
    セレクトボタンを他の操作の短縮キーに使いたいと思ったハンターも多いと思うのだが
    それは不可能な構造なのでその点についてカプコンに不満を抱くのはやめよう。
    もちろん他機種であるWiiUやSwitchでは、
    スタートとセレクトに当たる+キーと-キーはそれぞれ独自の入力設定ができる。
    • ただし3DS用ソフトであっても、「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」等、
      スタートボタンとセレクトボタンに別の機能が割り当てられているソフトも極まれに存在するので、
      どうやら構造上の制約では無いようである。
      開発者側に対して用意されているライブラリ上の仕様だろうか。
    • SELECTとSTARTの配置は、旧3DS(LL含む)では下画面の手前でHOMEボタンを挟み込む形だが、
      2DSおよびNew 3DSシリーズ(New 2DS LL含む)では下画面の右にまとめて配置されている。
  • 任天堂はこのゲーム機の発売以前から3D立体視への探求を長年に渡って続けていたことでも知られている。
    古くは知る人ぞ知るファミリーコンピュータの周辺機器「ファミコン3Dシステム」に始まり、
    真っ赤な視界と撤退の早さで有名な「バーチャルボーイ」、
    ゲームキューブに搭載された「GC立体視回路」(使われることは無かった)、
    そして「立体視対応版ゲームボーイアドバンスSP」(開発が難航しお蔵入り)…と、
    任天堂が過去に立体視に対し、数多の挑戦と失敗を繰り返してきたことは有名な話である。
  • 一応、3DSに搭載された独特の機能として、3DSを通信設定をオンにしてスリープ状態にしてから
    ネットに接続して直接データを受信する「いつの間に通信」という機能があるが、
    この機能に対応してる3DSのモンハン作品は外伝のアイルー村DXのみで、
    本編作品は一切対応していないため、非常にもったいない所である。

関連項目

ゲーム用語/任天堂
ゲーム用語/拡張スライドパッド - 周辺機器その1
ゲーム用語/amiibo - その2
ゲーム用語/すれちがい通信 - 本体内蔵機能のひとつ
ゲーム用語/Wii U - 同時期に展開していた任天堂の据置機。MH3Gなど一部タイトルは連動要素あり。
ゲーム用語/Nintendo Switch - 事実上の次世代機。MHXXなど一部タイトルは連動要素あり。


*1 先行配信となるのがファミコン用ソフトだったのに対し、本プログラム限定で配信されたのはゲームボーイアドバンス用ソフトである。
*2 MHFは3DSではプレイできないが、WiiUに展開している為。
*3 完結していないモンスターハンターEPICは既刊の3巻と、モンスターハンターEPISODE全3巻との抱き合わせ販売となっている。
*4 ただし、このタイプのCPU、GPUは一方で「定義されていない」処理を極端に苦手とする。PCやPS4、XboxONE等の大型コンピュータに搭載されているCPUは、逆に「得意な分野はないが、持ち前の高性能を活かして様々な処理ができるため、苦手なモノは存在しない」という特徴がある。
*5 このように、マザーボードに搭載されているプロセッサやCPUではなく、個別の専用プロセッサやコアを用いて負荷の高い処理を軽快にしたり、より高い品質でコンテンツを楽しめるようにするための手法を「ハードウェアアクセラレーション」と呼ぶ
*6 事実上の後継機となったNintendo Switchは本物のサラウンド出力に対応しているが、ドックにセットしてHDMIケーブルで映像、音声を出力した時限定の機能となっており、それ以外の使用方法ではサラウンド出力が有効にならない。PSPの一部ゲームタイトルは、ドルビープロロジックII方式によるサラウンド出力に対応していたが、こちらは映像を外部ディスプレイ、音声をドルビープロロジックII対応音響装置に出力しないと利用できない
*7 カメラや無線LANにおけるセキュリティ強化の他、SDカードスロットを搭載しDSiWareと呼ばれる小規模なダウンロード販売ソフトにも対応したバージョンのニンテンドーDS。ただし元々のDSにあったGBAソフト互換がなくなっている。
*8 当時のテレビCMでも、孫娘ら家族と遊ぶ祖母という光景で、「机の上に置いて遊ぶDS」という触れ込みだった。
*9 ゲーム機に限らず映画やテレビ等の3D映像にも言えるのだが、6歳以下の子供が長時間3D映像を見続けると斜視や複視になるといった悪影響が出る可能性が指摘されている。
*10 なお、以前の任天堂ハードではハードとソフトの間のリージョンロックは基本的になかったが、DSi拡張機能対応の物や3DSではリージョンロックが存在しておりそれらのソフトは同地域のハードでしか起動できない。
*11 ちなみに2DS以外のニンテンドーDS(3DS以前の物も含む)は、ボタンの近辺に内蔵された「スピーカーの磁石に反応するスイッチ」によって折りたたんだ時にスリープモードに移行する構造となっている。
*12 2DSの取扱説明書にはきちんと無線ランプの記述がある。
*13 New3DSでも「Nintendo 3DS」表示のまま
*14 公式のQ&Aにも「Cスティック自体がスライドパッドのように動くことはありません」という記述がある。
*15 MHXとMH4が両方収録できるほどの容量。
*16 ちなみにMH4Gの容量は2GBを超えているため、2GBの3DSカードには収録不可能である。
*17 『大乱闘スマッシュブラザーズ』については3DS版・Wii U版どちらでも同じソフトとして扱われる。
*18 New 3DSではきせかえプレートの下側用がバッテリーカバーを兼ねている。
*19 アダプタを用いるように言われるが、実際には上記のネット経由でも可能な模様。
*20 任天堂公式では「引っ越し」と呼称している
*21 そのため、公式サイトからダウンロード可能なNew 2DS LL本体の取扱説明書にも「磁気によりスリープモードに移行する場合がある」という記述は残っている。なお本体には保証書兼用の初期設定ガイドの紙しか同梱されておらず、詳細な取扱説明書はダウンロードでの提供となっている。
*22 SDカードスロットはそれまでの本体でもカバーで覆われているが、ゲームカードスロットも覆われているのは初。
*23 ちなみに初代3DSに拡張スライドパッドを装着する際は、右側のストラップフックにストラップを通した上でそれをスライドパッドのフックに引っ掛けるようになっている。
*24 所謂「ゲームのやり過ぎによる視力低下」と言われる事が多い近視の事
*25 旧作でもバーチャルコンソールではなく3DS用ソフトとしてリメイクされているものはこちらに属する。
*26 3DSリメイク版の「ファイナルファンタジー」を例に挙げれば、ファミコン版から存在している地図表示のコマンドとして登場する逆さ言葉は「とーたすんたぼーび」であり、コマンドとしては「Bボタンを押しながらスタートボタン」となっているが、実際には「Bボタンを押しながらセレクトボタン」でも地図を見ることができる。なおファミコン版では「とくれせんたぼーび」となっており、Bボタンとともに押すのはセレクトボタンでありスタートボタンでは成立せず、これは3DSでもバーチャルコンソールの物であれば同様である。