イベント・メディア展開/モンスターハンター オラージュ

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:10:00

講談社の漫画雑誌『月刊少年ライバル』の2008年5月号(創刊号)から2009年6月号に掲載されていた、
真島ヒロ作の少年漫画。

目次

概要

  • 内容をざっと説明すると、モンハンの世界観をベースにオリジナルの設定を加えた冒険漫画といったところ。
    本作独自のモンスター、武器、アイテムなども多数登場する。
    欄外にも、"実際のゲームとは若干異なる独自の設定が追加されています"との記載がある。
    当時のモンハンシリーズの世界観と比べると、リアリティ重視ではないが特徴。
  • ストーリーは、主人公のシキ・リュウホウが、
    自分の師匠、そして自分自身の夢であり、尚且つ「封印のハンター」としての使命である、
    輝龍ミオガルナの討伐を目指す、というもの。
  • なおオラージュ(ORAGE)とはフランス語でという意味である。
    なお、連載時期的にあのモンスターが話に絡んで来たりはしない。
  • 上述したように月刊少年ライバルの創刊号から連載が始まり、当時(MHP2Gの最全盛期)のモンハン人気もあって、
    当雑誌の看板作品として創刊前から大プッシュされていたが、連載期間は1年間と短かった。
    ストーリーとしては宿敵ミオガルナを討伐(封印)して当初の目的を達成しているのだが、
    作品の終わり方から*1、連載期間については様々な推測が立てられている。
    連載終了の2か月後に発売されたMH3で、主人公ライバルの武器種がオミットされたが故に、
    メディアミックス展開としては不都合があったため当初から連載期間が決まっていたとも、
    アンケートなどから不人気で打ち切られたとも言われるが、いずれも推測の域を出ない。
  • 本作オリジナル要素がゲームの方に逆輸入されることも期待されたが、結局それが実現する事は無かった。
  • なお単行本も刊行されている。
    ライバルコミックスから全4巻で単行本が刊行されており、
    肝心の「ライバル」が休刊したため、長く絶版だった本作だが、
    MH4発売に合わせ全2巻に再編された新装版が発売されている。
  • ちなみに連載終了後に発売されたMH3より登場した
    真・轟断剣」に封印のハンターの紋章が描かれる、
    という形で本作とメインシリーズはコラボが行われており、
    その縁もあってか真・轟断剣自体も1コマだけ本作に出演している。
    単行本をお持ちの方はどこに出ているのか探してみるのも一興だろう。

登場人物

シキ・リュウホウ
本作の主人公。
性格は陽気かつマイペース、それでいてかなり単純で子供っぽく時折天然ボケじみた行動を取る。
さらに師匠のグレリィの影響か、常にハイテンションでなにかと大声でしゃべるという癖まで付いている。
ミオガルナ討伐を目的とする現役の封印のハンターだが、その反面一般的なハンターの知識には微妙に疎い。
幼少時代に家族を火事で失って以降はグレリィに拾われるまで孤児として野生児さながらのサバイバル生活を
送ってきたとされ、その所為かいかなる大型モンスターと対峙しても物怖じしない豪胆さを秘めている。
グレリィと出会った時、偶然その場に居たクシャルダオラの生み出す暴風の中でも平然としていたことから
風の動きを読む能力を持つとしてその才能を見出されてハンターとして育てられたという経緯を持つ。
ハンターとしての実力は高く、リオレイアすら一人で、なおかつ一瞬で倒せるほどの腕を誇る。
武器はミオガルナの素材から作られたという風属性剣の双風刃【颪(おろし)】双風刃【神嵐】
アイリィ・ジェスカー
太刀使いの女性ハンター。猫耳のように結った二本のリボンが特徴。
勝ち気で男勝りな性格で、時折とぼけた行動を取るシキに対してのツッコミ役にもなっている。
実はシキの師匠であるグレリィの娘であり、ミオガルナの存在を信じて封印のハンターを目指していた。
しかし、ある時自身が所属していたパーティが密猟に手を染めていたことを知ってそれをギルドに告発したものの
彼女自身も仲間と見なされて封印のハンターの受験資格を失った挙句、その仲間達からも罵られたことから
酷い人間不信に陥ってしまい、当初はシキと組んだ後も仲間という言葉に対して激しく反発していた。
それでももともと付き合いの良い性格に加えて旅の中でシキやサクヤとの交流を経て少しずつ仲間意識を
取り戻していき、そしてガノトトスとの戦いでシキが身を挺して自分を庇う姿を目の当たりにしたことで
かつてのトラウマを完全に払拭した。
武器は太刀の鉄刀【神楽】から後に斬破刀→鬼神斬破刀
サクヤ
ハンターだけでなく武器職人も務める少女。
テリーという名工の娘で、アイリィとは対照的におとなしく礼儀正しい性格をしている。
母の仇であるデルマイオスの討伐を当面の目的としていたものの、自身がハンターとしては未熟なこと、
そのデルマイオスが成体なのも相まってなかなかそれを果たせずにいたが、シキ達の協力で目的を達成した後は
正式にシキ達の仲間となってミオガルナの探索とその討伐に同行することになる。
若いながらもその腕は確かなものがあり、シキの双風刃やアイリィの斬破刀を強化したり、
武器を失ってもその場にあった素材で即席のライトボウガンを製作したりと天才的な技能を発揮する。
最初は片手剣使いだったが、旅に出る時はガンナーとしてライトボウガンのジャスティスショットや、
その強化版であるベルティネスを装備する。
クーロン・ベルーサス
ガンランスを操る銀髪で目つきの鋭い青年。
装備している防具は初登場時はギルドナイト風で、後半からリオソウルになっている。
ギルドにも顔が利く有力者の息子として「王子」*2の異名を持ち、「地獄の猟犬」なるパーティを率いていた。
性格は冷静かつ冷徹。そのくせ言葉の使い方を間違えて変な表現やたとえ話になっていたりと妙に抜けた所がある。
またアイリィに気があるようで、なにかと彼女に言い寄っていたものの全く相手にされていなかった。
プライドが非常に高く、自分達が仕留め切れなかったリオレイアを倒したシキを一方的にライバル視し、
自身も封印のハンターを目指すようになるが、そのためにモンスターの密猟や乱獲にまで手を出していた所、
やがて同じくシキに恨みを持つというシャドウの手引を受けて封印のハンターとなった。
その後でシャドウから改めて手を組むよう持ちかけられるも逆に彼のことをギルドに告発し逮捕へ追いやっている。
それ以降は封印のハンターとして独自にミオガルナを追いかけ、最終的にギル・ガメスにて再会した
シキ達と共闘してミオガルナに立ち向かった。
使用武器は近衛隊正式銃槍
シャドウ
デスギア装備を纏った中性的な顔立ちの男。
密猟の斡旋、他のハンターからの武器の巻き上げといった数々の犯罪を行っていた悪党。
ある時、乱獲に手を出していたクーロンに接触し、彼を担ぎ上げて「星崩し」というハンターの武器を賭けた
八百長同然の狩猟大会を開いて参加したハンター達から武器を奪い、さらに狩られたモンスターの素材も
独占しようとしたが、直後にクーロンに裏切られて彼が呼んでいたギルドの部隊によって逮捕された。
元は風属性の武器を開発していた技術者であったが、それを扱える者がいないという理由で研究は打ち切られ、
その後でキバリオンとテリーが新たな風属性武器を完成させ、なおかつシキが使いこなしてみせたという
事実を知ってからはシキを理不尽に逆恨みするようになり、ゆくゆくは彼を殺して双風刃を奪おうと企んでいた。
かつてアイリィが孤立する原因となった密猟事件の黒幕でもあったなど、色々と因縁深い人物だったのだが、
そのシキ達と絡む前にあっけなく物語から退場してしまった。何のために出て来たんだ
武器は自分で開発したという狩猟鞭
グレリィ・ジェスカー
壮年のベテランハンター。アイリィの父親にしてシキの師匠。大剣使いであるが、他の武器も使いこなせたという。
任務からの帰還中に迷い込んだクシャルダオラの住む地にてシキと出会い、彼の才能を見込んで弟子にした。
封印のハンターの一人だったものの、シキの成長を見越してその称号を彼に譲りつつハンターとして鍛え上げた後、
現役を退いて以降は教官として活動していたが、ある時火薬の調合中に爆発事故を起こして死亡してしまった。
「調合書買って読みながら作れよ」とか言ってはいけない。
ゴードン
ギルド密猟対策課に属するハンター。武器は狩猟笛。
アイリィの更生を確かめるため港町リンカ・リンカにて一般のハンターに扮してシキ達のガノトトス狩猟に同行し、
いざ狩猟が成功するやさりげなく獲物の横領を仄めかすような発言をするが、アイリィが強い意思で
それを撥ね付けたのを見て彼女が完全に更生したのを確信、今後に問題がないことをギルドに報告した。
後にギルドによるシャドウ逮捕にも立ち会っている。
カーク
王立古生物書士隊に所属する見習い書士官。
ある樹海にてババコンガに襲われていた所をシキ達に救われたことで彼らと出会う。
次にシキ達と再会した時には迫るイャンクックの群れを一薙で倒していくシキの戦いぶりを「嵐」と形容した。
その後、シキ達の活躍を見聞きして彼らの軌跡を「ORAGE SAGA」という全13巻に渡る本に纏めた。
しかし、封印のハンターの存在を秘匿したい派閥の妨害を受けたため執筆と編纂には相当な時間がかかり、
本が刊行されたのは彼の死後になってからであったという。
テリー
湿地帯の辺りに工房を構えていた武器職人で、サクヤの父。
師であるキバリオンの考え出した理論の元に双風刃を製造したのも彼であると言われている。
サクヤからは家族を捨てて家を出たと思われていたが、実は幼いサクヤが罹った病気を治すための薬草を求めて
単身デルマイオスの巣へと赴き、その薬草を見つけた所でデルマイオスの石化液を浴びて落命していた。
その亡骸は薬草を摘み取ろうとした状態のまま残されており、それをサクヤが発見したことで長年の誤解は解かれた。
解釈のしようはあるが、「別に薬草取りに行かなくてもサクヤ助かってんじゃん」とか言ってはいけない。
キバリオン
ゴルテットの町にてハンター用の武具工房を営む竜人族の武器職人。
サクヤとは顔見知りの陽気で明るい性格の小柄な老人で、「ほえばー」という独特の掛け声が口癖。
彼こそ武器に風属性を持たせる理論の構築者であり、それからテリーが双風刃を創り出したとされる。
グレリィとも親交があり、彼が自身の称号を捨ててまで輩出したシキに興味を持ち、彼らの武器をさらに強化した。
その後でミオガルナへの手がかりとして古都ギル・ガメスの遺跡のことを教えた。
ザック/エミル
封印のハンター二人組。
ザックの方はギザミ装備とランス装備の男性、エミルの方はザザミ装備と弓装備の女性である。
ペペロ村に滞在していたシキ達に接触し、シャドウおよび彼が開催しているという狩猟大会のことを伝えた。
当初は自分達も封印のハンターである事を隠して逆にシキ達からミオガルナの居場所と思しきギル・ガメスの
情報を引き出し、先回りしてギル・ガメスへと潜入するが、そこでギルクゥザに襲われて逃げ帰る羽目になった。
ちなみに両者のモデルは真島ヒロ氏の狩友とのこと。

当時の評価

  • 連載当時はユーザーが爆発的に増えたMHP2Gの最全盛期かつ、世界観表現が一新されたMH3の発売前であり、
    また、メインシリーズ以外の展開作品における「独自要素」も殆ど存在しない時代であった。
    本作は根本の世界観こそ共通だが、それ以外は大きく異なるという、
    現在でいう「派生作品」に近い存在であったと言える*3
    • ちなみに当時展開されていた規模の大きい派生作品はMHFのみであり、
      しかもそのMHFにおいても、あくまでもベースはMH2であり、独自要素が少しずつ確率されていく時期であった。
    • また、ユーザーが爆発的に増えたMHP2とMHP2Gは、
      MH2で賛否両論だった「ファンタジー要素」を否定した*4作品である、
      と認識するシリーズプレイヤーが多かった
      (実際にはそういう訳ではないのだが、少なくとも当時はそう認識する人が多かったようである)。
    上記のような状況で登場した本作は、
    主に後述のような批判や作風のミスマッチさを指摘する声も少なくなかった。
    • 先述したように当時の最新作で否定された(と思われていた)リアリティの薄い要素やオリジナルの要素が本作では非常に多い。
    • 吹くだけでモンスターを眠らせる「睡眠笛」や独自武器「風属性」などのオリジナル要素。
      解釈の余地もあるとはいえ、ベテランハンターが調合に失敗して事故死するなど、原作ゲームでは考えられない描写も目立つ。
      派生作品がほとんど存在していなかった当時は、原作ゲームに忠実な描写を期待していた読者も多かった。
    • オリジナル武器が「狩猟」なのだが、
      鞭は強靭な「毛皮」や「鱗」、「甲殻」を持つモンスターに対して役に立ちにくい。
      ただし作中ではその名に違い実際には「剣」に近い武器であり、
      単に「鞭」という名前の印象だけで指摘するという事も当時はあったようだ。
    • 本作オリジナルのモンスター達が出番等で優遇される一方、
      ゲーム出身のモンスター達は冷遇気味であったこと。
      仮説ではあるが、ゲーム出身のモンスターは
      漫画での作画をあまり考慮しておらず(作画に手間がかかる為)、
      登場・活躍させるのが難しかったという事情が考えられる。
    • MHにおいては特に重要とも言えるであろう狩猟シーンも、
      「回想シーンを挟んで回想明けにはモンスターを倒してる」
      「見開きの大コマで必殺技で倒す」といったような具合で真島氏の作風が強く出ており、
      この演出故にオリジナルモンスターが既存モンスターを食うような形で出番は優遇されているが、
      戦闘の描写が薄い為、大して活躍はしていない。
    • 主人公が、ハンターの登竜門的存在であるイャンクックを知らないにもかかわらず、
      大型モンスターを狩る実力を持っている*5
    • 特別な薬草がなければ治らない病が治っているなどの不自然(説明不足)な描写がある。
      別の人物が取ってきたなどの解釈ができるとはいえ、連載当時はよく突っ込まれていた。
    • 連載当時の真島氏の画風、画力についても評価が分かれる。
      一部モンスターに関しては厳しい評価がなされており、
      特に単行本第1巻表紙のリオレイアが真島氏の他作品に登場するドラゴンそっくりで全く似ていない。
      そのため、連載当時は「羽の生えたトカゲ」と評されていた。
      原作がリアル寄りのグラフィックであるため、
      写実的な画風の作家によるコミカライズを期待していた層が多かったのも、
      画風に対する悪印象を強めてしまった一因と言える。
  • また、本編以外の部分だと、ライバル誌連載時には、
    アシスタントによるモンハンあるあるをネタにしたようなおまけの四コマ漫画も掲載されていた。
    しかしその内容も真島氏によるアシスタントへの縛りプレイの強要のようなパワハラめいた話もあり、
    不快感を示す人もいた。
    ただし、これらは実話ではなく創作や誇張が入り混じっている可能性もある。
    ライバル版コミックスの最終巻である4巻は漫画本編は半分までで、
    残りの半分はこの四コマが収録されているという構成も不満点として挙がりがち。
  • 勿論、本作に対して肯定的な読者も存在する。
    こういった層からすれば、上記のような批判は気分が良いものではないので、
    本作を批評する際は周囲の空気をよく読むようにしたい。
  • ちなみにノベル版と異なり、本作は明確に原典となっているシリーズ名は明言されていない。
    時系列から見るとMHP2G又はMHP2と思われるがぼかされており、
    この点も、現行の「派生作品」に近い性質を有しているといえる。
    ストーリーや絵柄の好みといった部分を別にしても、
    「原作ゲームを土台とした派生作品の一つ」として見るか否かでもその印象は変わってくるだろう。
    実質真島氏のオリジナル作品として見た方が良いかもしれない。

余談

  • 真島氏は当作品を描く以前(『RAVE』の連載が終わってから)、
    モンハンを2000時間はプレイしたという筋金入りのモンハンユーザーである。
    • それが関係しているのかは定かではないが、
      週刊少年マガジンで2006年3から2017年まで連載されていた同氏作の漫画作品『FAIRY TAIL』には、
      モンハンプレイヤーが思わず反応しそうなネタが時々登場する。
      例を挙げると、ぼんやりとした光を発する霊光虫」という名の虫等。
      また、サル型モンスター「バルカン」の姿は
      モンスターハンター オラージュに登場するババコンガとよく似ている。
  • 本作には「MHO」という略称がしばしば用いられるが、その後中国版のモンハン作品にも
    同じ略称が用いられることがでてきたため、注意しないと混乱してしまうことも。
  • 連載当時こそファンタジー要素に対する風当たりは強いものであったが、
    後に発売されたMHWorldでは本当に魔法を使用するキャラクター達が登場した
    あくまでもコラボレーションの一環ではあるのだが、後者の方ではハンターも魔法を使用できるアイテムを貰える。
    こちらに関しては、コラボ元の設定を上手く生かしていることもあり、概ね受け入れられている。
    • また、真島氏の作品は海外でも高い人気・評価を得ているため、MHシリーズの海外展開にも成功した現在に連載されていたのならば、
      世間の評価も当時と違った物になった可能性は十分に考えられる。

その後

  • その後なんと、MH4のマガジンとのコラボで
    真島ヒロのデザインによるオリジナル装備ゾディアスシリーズ」および
    オリジナルデザインの双剣「紅蓮爆炎刃」の登場が判明した。
    デザインもなかなか秀逸で「ナイスコラボ」ともいわれている。
    しかし、女性用防具は一部のファンでけしからん理由で話題となった。
    一方の男性キャラはCGではよく見えないもののイラストではたくましい腹筋が見えている。
    両装備はMHX及びMHXXでも順当に続投、更にMHXXでは「ウラノメトリア」という新顔の太刀も加わっている。

関連項目

世界観/封印のハンター
モンハン用語/風属性
武器/真・轟断剣
武器/狩猟鞭
モンスター/デルマイオス
モンスター/ナコ・アグール
モンスター/ギルクゥザ
モンスター/ミオガルナ


*1 打ち切り漫画でよくあるパターンである、いわゆる「俺たちの戦いはこれからだ!」風のカットで終了している。
*2 しかし、どちらかというと周りからの皮肉的な意味合いが強く、本人はこう呼ばれることを快く思っていない。
*3 メディアミックスとしては当作以前からノベル版が存在してはいたのだが、ノベル版は原作ゲームの世界観を原則ほぼ踏襲し、そこに独自解釈を一部付与するというものであった。
*4 ティガレックスに代表される、肉弾戦を主力とする野性味溢れるモンスターの登場や、アカムトルムを安易に古龍種認定しない設定が根拠とされていた。もちろん、賛否両論だったドス古龍の反省を踏まえてはいるのだが、ドス古龍の設定・存在が否定されたわけではない。それはドス古龍がMHP2(G)に続投している事からも窺える。
*5 主人公がハンターなのにイャンクックの存在を知らない(戦ったことがない)というのは、近年の世界観で言えば別にありえない話ではない。だが、当時のMHシリーズにおいてはイャンクックは駆け出しハンターなら誰でも知っているいうのが常識中の常識であり、「それを知らないハンター」という設定は当時の価値観では突っ込まれても無理からぬところではある。