MHWorldにて初登場した環境生物の一種。
「モリゲッコー」、「アリヅカゲッコー」、「クラヤミゲッコー」、
そして、レア環境生物である「月光ゲッコー」、「イキサキゲッコー」が存在する。
目次
概要
- ヤモリの英語名である「ゲッコー」とつく通り、壁に張り付く爬虫類型の環境生物である。
- ヤモリは英語だと「gecko」と書くが、学名のラテン語は「gekko」なので、ややこしい事になっている。
- 見た目は細身のトカゲ。大きさは掌に乗る程度で、暗がりや日陰の壁や木の幹などに群れで張り付いている。
ハンターが近づくと壁をチョロチョロと走り回り
いつの間にか姿を消してしまうだけで特にフィールドギミックは持たないが、
渡りの凍て地を除くすべてのフィールドでどこかしらに生息しており、目にする機会は多い。
環境ごとのバリエーションはレア環境生物を含め5種類存在しており、カブトガニ系に次いで種類が豊富。
- 基本的にハンターから逃げるように動くが、群れているのでネットを投げれば1~2匹は簡単に捕獲できる。
捕獲すればマイハウスの床/木/天井/カーペット/暖炉/玄関/庭/柱に配置することが可能。
自然界に近い感じで木や庭に配置させるもよし、
家守の名の通り、マイハウスの室内の天井や柱、玄関に配置するのもよいだろう。
モリゲッコー
- 古代樹の森に生息している緑色のゲッコー。
エリア2、10、11、17で姿を見ることができ、探索などで歩き回っていれば簡単に遭遇できる。
調査ポイントは7ptsと少ないため、まとめて捕まえるのがいいだろう。
説明には「樹上に棲息しているヤモリ。光に集まった虫を捕食するため、ヒカリゴケの近くにいる事もある。」
と記されている。- これは現実のニホンヤモリなどでもみられる行動であり、街灯や窓の灯りに集まる虫を目当てに姿を現す。
「家守り」と呼ばれるほど人家の近くで見かけることが多いのはこのため。
- これは現実のニホンヤモリなどでもみられる行動であり、街灯や窓の灯りに集まる虫を目当てに姿を現す。
- 現実だとヒルヤモリの仲間が鮮やかな緑色をしている。
夜行性の種が多いヤモリの中では珍しく、名前の通り昼行性で、丸く円らな瞳孔も特徴。
ヒルヤモリは尻尾のほかに皮膚も切り離すことができ、
外敵に掴まれた部分の皮膚が剥がれて擦り抜けるというけっこうグロテスクな特技も持っている。
モンハンのゲッコー種は捕獲ネットに絡まっても尻尾や皮膚が切れたりしないので安心である。
アリヅカゲッコー
- 大蟻塚の荒地に生息している黄色いゲッコー。
エリア5、11、15で見ることができる。
調査ポイントは6ptsとモリゲッコーよりも少ない。
「蟻塚の近くに棲息しているヤモリ。大きい蟻塚の付近では、大量発生する事もあるようだ。」と解説されていて、
蟻が大好物とされる。- ちなみに、蜂の近縁種である蟻は蟻酸という毒を持っているので、
日本に生息しているヤモリやトカゲはアリを食べない。飼育時の餌にはならないので気をつけよう。
- ちなみに、蜂の近縁種である蟻は蟻酸という毒を持っているので、
- 現実で黄色いヤモリというと、爬虫類ペットとしても有名な
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)に、サングローという黄色い品種がある。
クラヤミゲッコー
- 瘴気の谷や、龍結晶の地に生息している
上半身が赤、下半身が紫という毒々しい色をしたゲッコー。
瘴気の谷ではエリア8、9、10、11、13、15、龍結晶の地ではエリア8、7で見ることができる。
調査ポイントは8ptsとほかのゲッコーより高め
- 解説によれば「洞窟などの暗い場所を好み棲息するヤモリ。体を危険色にする事で捕食を免れているようだ。」
ということで、派手な色合いは警告色のようだ。- 詳細は該当記事に書かれているが、警告色には
本当に毒を持っており派手な色でアピールしている生物と、
そうした外見に擬態した無毒な生物の2種類がある。
クラヤミゲッコーがそのどちらなのか、という肝心な情報は解説されていないのだが…。- 毒蛇は数多く知られているが、毒を持つトカゲは3種類と少ない。
そのうち2種類はドクトカゲ科のドクトカゲという何ともわかりやすい名前をしたトカゲで、
もう一種類はかの有名なコモドオオトカゲである。
- 毒蛇は数多く知られているが、毒を持つトカゲは3種類と少ない。
- 詳細は該当記事に書かれているが、警告色には
- 上半身が赤、下半身が青という派手な色に関しては、
レインボーアガマというトカゲが実在する。
こちらは暗闇どころか日光浴を好み、ヤモリではなく地上性のトカゲの一種なので共通点はあまり無いが
体が温まると灰色から2色に変化するという、むしろ現実のほうが奇抜な生態の生き物である。
月光ゲッコー
- 瘴気の谷や、龍結晶の地に現れるゲッコー種のレア環境生物。
上半身が青紫色で、下半身が赤紫にぼんやり発光している幻想的な姿のゲッコー。
瘴気の谷ならエリア10、13、龍結晶の地ならエリア8、7でクラヤミゲッコーに混ざって出現することがある。
名前の由来は発音の似た月光のゲッコウとヤモリのゲッコーであろう。モンハンによくあるダジャレである。- トッケイヤモリというヤモリの学名は「Gekko gecko」で、発音もずばりゲッコーゲッコーである。
関連性はあまりないが、赤青まだらの派手な色をした姿はちょっと似ていなくもないか。
- トッケイヤモリというヤモリの学名は「Gekko gecko」で、発音もずばりゲッコーゲッコーである。
- 「尾が光っている珍しいヤモリ。ヒカリゴケの成分で発光させた尾を使い獲物をおびき寄せ狩りをする。」
と記述されている他、情熱の生物調査員からは「ヒカリゴケの成分を尻尾に擦り付けて発光させる」との情報を聞ける。
この狩りの方法はアンドンウオや現実世界のチョウチンアンコウによく似ている。- モンハンのヒカリゴケは赤紫色に発光しているが、現実世界のヒカリゴケは緑色に輝いて見える。
現実のヒカリゴケは光を反射させる構造を持っているだけで、ホタルのように自力で光っている訳ではないのだ。
ちなみにヒカリゴケは原始的な苔植物であり、
絶滅危惧植物としてレッドデータブックにも記されている希少なものなので、見つけても採取してはいけない。
そもそもホイホイ見つけられるような場所には生えていないだろうが。
- モンハンのヒカリゴケは赤紫色に発光しているが、現実世界のヒカリゴケは緑色に輝いて見える。
- 調査ポイントは220ptsとレア環境生物らしい高い数値となっている。
近づいたりネットを外したりしても一定範囲内であたふた這い回るだけで、完全に逃げ出してしまうことはまずない。
周囲のクラヤミゲッコーの方がネットにかかってしまっても、落ち着いてリトライしよう。
- MHXRに同名の発見物が存在するが関連性は不明。
イキサキゲッコー
- MHW:Iから新たに登場した、全身が鮮やかな青色をしたゲッコー。新たなレア環境生物でもある。
- 頭が矢印のような形をしており、これが「行き先」の名前の由来となったのだろう。
比較的大柄で、胴体が太く手足が目立たないため、ヤモリというより魚か軟体動物、
あるいはディプロカウルスという古生物にも似ている。
- マスターランク以降、渡りの凍て地以外の各地に姿を見せる。
…しかし、そこはレア環境生物。出現には特定の条件があり、
精算アイテムの採取ポイントが増殖中のときにのみ姿を見せる。- 探索や調査クエストで〇〇増殖中の場合に現れるレア精算アイテムが採取できる場所に出現する。
採取ポイント近くの壁や床にぽつんと一匹張り付いており、
ハンターが近寄ると反応して採取ポイントの方向へ逃げ出す。
そのまま追いかけていくと採取ポイントへ到着した時点で動かなくなるので確実に捕獲できる。
何らかの条件があるのか、同クエスト内で再出現することもある。
出現ポイントは何度か立ち寄ってみるとよいだろう。
一方、確定で出現するというわけではなく、レア精算アイテムが採取できるエリアに着いてもいないこともある。 - 採取ポイントに到達した後は楽に捕獲できるが、採取を行ってしまうと逃げ出すので、
両方入手したい場合は先にイキサキゲッコーを捕獲する必要がある。 - 環境生物図鑑によれば、栄養価の高い果実に集まる虫を捕食しているため、
採取ポイントに向かう行動を取るらしい。
だが、果実でもなく虫など集まらなさそうな龍結晶の地の採取ポイントにも現れる。
それでいいのかイキサキゲッコー。
- 探索や調査クエストで〇〇増殖中の場合に現れるレア精算アイテムが採取できる場所に出現する。
- 捕獲時に獲得する調査ポイントは400pts。下記の様に確定で出現するクエストもあるので、
とりあえず捕まえておくとそこそこの稼ぎになる。- 初めての捕獲に成功するとPS4版トロフィーおよびゲーム内勲章「何かを指し示す」を獲得できる。
- 上述通り増殖中であれば確定で出現するため、他のレア環境生物と比べれば捕獲しやすい。
増殖中が確定になっているイベントクエストも配信済みである。- 瘴気の谷で地下の果実20個を納品する「地下の主が呼んでいる…」ではヘブンベリーの採取ポイントで、
大蟻塚の荒地にてハードフルーツ20個を納品する「乾地に実る宝石」では
トロピカパインの採取ポイントで出現する。
勲章を持っていなかったり、金冠サイズ狙いであればクエスト配信中は通うと良いだろう。 - クエストが配信されていない場合は調査クエストなどを利用すると探しやすい。
特に荒地の「大蟻塚キャンプ」にあるテトルーの住処など、近場に発生地点がある場所がオススメである。
- 瘴気の谷で地下の果実20個を納品する「地下の主が呼んでいる…」ではヘブンベリーの採取ポイントで、
余談
- ヤモリは漢字では「家守」と書く。これは家に出現する虫を捕食してくれることから、
親しみを込めて名付けられた名前である。
また、イモリは漢字で「井守」と書き、田んぼや井戸の害虫を捕食してくれることから
ヤモリと同様に親しみを込めて名付けられた名前である。
似たような名の由来を持ち、形もそれなりに似ているため混合されがちな彼らだが、
ヤモリがトカゲ(爬虫類)の仲間になのに対し、こちらはサンショウオ(両生類)の仲間である。
どちらも人間には無害な存在であるどころか、家や井戸を守ってくれているありがたい存在である。
家に入ってきたからといって気持ち悪がって退治するのはやめて、そっと外に逃がしてあげよう。
- ゲッコー即ちヤモリは有鱗目トカゲ亜目ヤモリ下目のトカゲ類をさす言葉である。
特徴としては瞼の代わりにレンズ状の透明な鱗が目を覆っていることや、
足に趾下薄板と呼ばれる吸着構造があること。
趾下薄板は非常に小さな毛の集まりで、カエルなどの足にある吸盤とは違い、
ファンデルワース力というごく小さな力を大量の細かい毛に分散する事で体重を支え、
ガラスのような引っ掛かりのない面にも張り付く事ができる。
…と言われているが、科学的な仕組みが完全には解明されておらず、ヤモリ研究の重要なテーマになっていたりする。- ちなみに、ヤモリを参考としたゲームデザインが行われたモンスターとしてギギネブラがおり、
ギギネブラの壁や天井に張り付く部分(赤色の部分)も
ヤモリの足裏と同じく微細な鉤状の毛が密集した部位とされている。
- ちなみに、ヤモリを参考としたゲームデザインが行われたモンスターとしてギギネブラがおり、
- 前述にもあるレオパードゲッコーは日本語ではヒョウモントカゲモドキといい、トカゲモドキ科に属する。
トカゲモドキはトカゲ擬きと書いてある通りトカゲ*1の仲間ではなくヤモリの仲間である。
なぜそのような名前になったかというと、ヤモリの特徴である吸盤はなく壁を上ることはできない。
また、瞼も存在し瞬きをすることもできる。ようはトカゲ類ではないがトカゲ類のようなヤモリなのである。
日本にも沖縄にクロイワトカゲモドキというレオパードゲッコーと同じ仲間のヤモリが生息している。
しかし、マングースやネコなどが持ち込まれ絶滅の危機に瀕している。
またクロイワトカゲモドキは国の天然記念物にも指定されているため、捕獲することはできない。
- 前述の通りヤモリの仲間は他のトカゲ類とは違い、瞼を持っていない。
これはヘビと共通する特徴である。ヘビはトカゲと同じ有鱗目に属する爬虫類であり、
実際トカゲとはかなり近縁な生物であり、トカゲが捕食者としての能力に特化し手足を失ったのがヘビである。
トカゲとヘビとの違いは主に、手足の有無、鼓膜の有無、自切能力の有無(尾の再生能力)、
瞼と瞬きの有無である。トカゲは上記のものをすべて有しているのに対し、ヘビはすべて失っている。
細かいところまで見なくともトカゲとヘビは足の有無で判断できるが、
進化の過程で手足を失ったトカゲとして、アシナシトカゲという種が存在しており、
その見た目はヘビにしか見えない姿をしている。しかし、ヘビとは違って尻尾も切るし瞬きもする。
一方ヤモリの仲間にはヒレアシトカゲという足を持っていない種類が存在する。
手足のない細長い体、瞼がなく瞬きしない目とこうなってくると、
手足がないトカゲというより、尻尾の切れるヘビにしか見えないだろう。
事実は小説より奇なりとでも言うべきか、挙げていくときりがないが現実にも不思議な生物が山ほどいるものである。
- 過去にコラボした作品にも「月光」という兵器が登場する。
なおこの月光の名前の由来は旧日本軍の航空機から取られているが、
作中の世界が中東やヨーロッパ等である為、スネークには「ヤモリ」と呼ばれている。- ナルガクルガ希少種の素材から作られた剣士用装備も「月光シリーズ」だが、こちらは特にヤモリとは関係は無い。