MHWorldにて初登場したフィールド。
無数の死骸が降り積もり、有害な「瘴気」が立ち込める地底中心の狩猟地である。
目次
概要
- 夥しい量の腐敗した死骸と有害な黄色いガスに満ちた谷底を思わせるフィールド。
ベースキャンプから徐々に谷を降下し、最深部の地底領域に辿り着く縦状構造を呈する。
黄色いガスは"瘴気"と呼ばれ、このフィールドの象徴的要素の一つとなっている。- MHWorldのPV第4弾にて初公開されたフィールドで、
その既存フィールドからあまりにもかけ離れたグロテスクかつ退廃的な様相により多数のハンターの度肝を抜いた。
何も知らなければ黄泉の国や地獄といった言葉を連想できるほどであり、
凄惨なビジュアルからバイオハザード新作のPVと勘違いする人すらいたという。
- MHWorldのPV第4弾にて初公開されたフィールドで、
- 谷に満ちる瘴気は人体にとって有害であり、瘴気の濃い場所に滞在していると特殊ダメージが発生する。
瘴気の影響下にある場合、体力バーが若干黄色寄りになり持続的にスリップダメージを受ける。
被ダメージ速度は毒よりも緩やかではあるが、影響下に在る限りダメージも受け続けてしまう。
影響を受けている間はハンターも苦しいのか、時折咳き込む動作を行う。- 瘴気が充満していない場所に逃れると、体力の自動回復が始まる。
また、種火石を調合してできる「スリンガー松明弾」を地面に射出して火を起こすと、
火が燃えている間は周囲の瘴気が晴れ、その近くにいる間はダメージを受けることが無くなる。
特殊装具の内「装衣」として扱われるものを着用すると効果中は瘴気を無効化する。
また、「瘴気環境適応」というスキルで無効化することも可能。
- 瘴気は生きているモンスターに対しても強い影響を及ぼしている。
小型モンスターのラフィノスは本来温厚でおとなしい翼竜とされているのだが、
瘴気の谷では体を蝕む瘴気の影響で体色が変わり、性格も攻撃的なものへと変じてしまっている。
また、ギルオスも瘴気によって狂暴化した個体を見掛けることがあるが、
そちらは体から靄らしきものを発し、まるで亡霊が彷徨っているようにも見える。
これらのモンスターから攻撃を受けると「瘴気侵蝕状態」に陥ることがある。
- 瘴気が充満していない場所に逃れると、体力の自動回復が始まる。
- フィールド「陸珊瑚の台地」とは特に深く関わりあっている。
この谷は「陸珊瑚の台地」の下部に位置しており、様々な死骸が落下してくる。
死骸が積み重なり、腐肉と骨の層を形成し、それが生態系の重要な礎となり、
「瘴気の谷」という特異な環境を形成しているのである。
死骸の宝庫とも言えるこの地には労せず手に入る食料を求めて様々な肉食生物が集っており、
また腐肉食の傾向が強い、あるいはスカベンジャーそのものの生物が数多く生息する。- 「陸珊瑚の台地」の特徴として強い上昇気流(湧昇風)が吹き抜けていることが挙げられるが、
瘴気の谷でもフィールド上空(=上の台地)へ上昇気流が発生している様子が一部見受けられる。
珊瑚の台地では「陸の海」とでも称すべき環境が見受けられるが、
その陸珊瑚の台地で発生した死体が蓄積し、それを資源として活用する生態系が広がる瘴気の谷は、
「陸の深海」のようなフィールドといえるだろう。
瘴気の谷の最下層には陸珊瑚の台地と同様、海藻のような植物や巨大なフジツボ、
そして、アンモナイトのような巻貝の化石などが存在しており、深海に迷い込んだような光景が広がる。- 実際、現実世界の深海は暗く冷たく獲物が少ない過酷な環境であるため、
海の上層から降ってくる死骸をあてにする生物も珍しくない。
特にクジラの死骸が降ってきた場合は、それを糧とする生物達が数多く集まり、
死骸を基盤にした「鯨骨生物群集」なる特別な生態系が形成される。
- 実際、現実世界の深海は暗く冷たく獲物が少ない過酷な環境であるため、
- 「陸珊瑚の台地」の特徴として強い上昇気流(湧昇風)が吹き抜けていることが挙げられるが、
- 陸珊瑚の台地との地理的な繋がりはマップから生態系、ギミックまで様々な部分で表現されており、
実際に陸珊瑚の台地の最下層を覗くと遥か下部に瘴気らしき靄がかかっているのが確認できる。
またこの地の上位捕食者であるオドガロンは獲物を求めて陸珊瑚の台地に現れることがあり、
探索などでは陸珊瑚の台地でパオウルムーなどを相手に猛威を振るう惨爪竜の姿を確認することが可能。- 飛行能力を持たないオドガロンが難なく陸珊瑚の台地に侵入している辺り、
下層部である瘴気の谷と上層部の陸珊瑚の台地は陸続きも同然の関係であることがわかる。
死骸は台地に生息するラフィノス、そして台地の主でもあるレイギエナのもので、
後述するエリア6、エリア9においてランダムで落下し、剥ぎ取り可能な死骸として残される。
運がよければ死骸が落ちてくる様子をリアルタイムで目撃することも可能。- 死骸は腐敗しているのか黒ずんでいるが、ほぼ完全に原型を留めているため判別は容易。
驚くことに剥ぎ取りが可能で、どちらの死骸からも竜骨系素材が手に入る(腐敗のためか専用素材は剥ぎ取れない)。
詳細な仕様などについては死骸のページも参照のこと。
- 飛行能力を持たないオドガロンが難なく陸珊瑚の台地に侵入している辺り、
- 「瘴気の谷」における生態系の頂点に位置付けられる"主"は、発売前の段階では不明であった
発売前は「強力なモンスター」として明言されていたオドガロンが有力候補と目され、
実際、ストーリー上で同時期に狩猟を行うことになるレイギエナ・リオレウス・ディアブロスの3体は
それぞれ登場フィールドにおける"主"であり、オドガロンもこれらと設定上同格とされているのは確かである。
しかし、そこまでの待遇を受けながら各種媒体では"主"と明言されるのを避けられていた。
後の情報公開によって、このフィールドには死骸と瘴気に満ちた谷の環境に適応し、
生態系の頂点に立つ古龍種である屍套龍ヴァルハザクが棲息していることが判明。
ヴァルハザクは縄張り争いにおいてもオドガロンを難なく一蹴するほどの実力を誇っており、
イベントにおいてヴァルハザクが瘴気の谷の真の主であることが明言された。- 古代樹の森におけるクシャルダオラ、大蟻塚の荒地におけるテオ・テスカトルなど
他の地域にもそれぞれの主を凌駕する実力を持つ古龍種は登場するものの、
彼らの本拠地はあくまでも龍結晶の地とされており、他の地域は出張所に過ぎない。
この点で瘴気の谷を統べ、真の主と謳われるヴァルハザクとは異なっている。
新大陸の白き風のように他の主と同列に扱うクエストも存在している。
こうして見ると「表の主」がオドガロンであり、「裏の主」がヴァルハザクとも言えるかもしれない。 - 古代樹の森におけるクシャルダオラ、大蟻塚の荒地におけるテオ・テスカトルなど
- MHW:I以降は、新モンスターが多く追加され徘徊エリアが重なる可能性が高くなったことに加え、
谷そのものが全体的に分岐が少なく合流が発生しやすいマップであることが重なり、
非常に乱入に悩まされやすいマップとなっている。
スリンガーこやし弾の準備は欠かさないようにしたい。
各エリア紹介
- 「瘴気の谷」は生態マップ3層に記載されるエリアが浅い上層部分として扱われており、
2層が中層部、1層が下層部のように層別に重なった構造となっている。
上層(マップ3層)は表層部、下層(マップ1層)は最深部・最下層とも通称されることがある。
また、フィールドの特徴も上層部・中層部・下層部で大きく異なっており、
軽くでもそれを認識しておくとフィールド全体を覚えるのにもやや役立つだろう。
- 上層部(生態マップ3層エリア群)
- エリア1~5に相当する、谷の表層とも言うべきエリア群。
とあるモンスターに類似した規格外のサイズの骸骨と谷の岩棚によって成り立っており、
これらを覆うように日光に晒されて肉が落ちた無数の白骨が折り重なっている。
中層以下と比べてまだ明るいため昼間はそこまで恐怖感は感じず、瘴気の影響も薄い。
身体に纏う骨が豊富にあることから、ラドバルキンが好んで滞在する傾向が見られる。
縄張りを監視するためにドスギルオスやオドガロンが上層に上がってくることもあり、
オドガロンについては居合わせたラドバルキンと激突する場合もある。
- 中層部(生態マップ2層エリア群)
- 瘴気の影響が非常に強く出るエリア群。薄暗い上に視界が悪い。
上から落ちてきた骨肉などが蓄積し、瘴気や腐肉食動物などによって死骸が分解される階層。
その性質上、瘴気の谷のエリアの中でもトップクラスに凄惨な領域であり、
原型を残したモンスターの死骸や血塗れの肉塊などが大量に堆積している。
グロテスクな描写が苦手なハンターにとってはかなり堪えるエリア群と言えよう。
また瘴気が濃いため、長時間の活動にはスリンガー松明弾の使用などの対策が必要となるほか、
瘴気の影響を受けて狂暴化しているモンスターも多く見られる。
- 下層部(生態マップ1層エリア群)
- 「瘴気の谷」最深部にあたる谷底。地の底といった雰囲気のエリア群。
瘴気の谷を訪れた当初は開放されていないが、任務クエストを進めると調査できるようになる。
中層などで分解しきれなかった残り物が強力な酸や菌類で最終的に分解されていく階層。
ここまでくると肉片はあまり見られなくなり、瘴気も殆ど見ることが出来なくなる。
オドガロンはエリア13に巣があるが、死肉を求めてフィールド広域を徘徊している。
- このフィールドの"悪天候"は「酸の雨」というもの。
聞くだけなら恐ろしいギミックかと思いきや、ハンターに対しては全くの無害。
雨が降り注ぐ場所の瘴気を中和し、その場所ではスリップダメージが発生しなくなる。
ハンターに利する天候だが、天井のある洞窟内から始まると気付かないことが多い。
"悪天候"なので環境生物の出現傾向も変化し、珍しい種と唐突に遭遇することもある。
エリア1(3層:東部)・南東初期キャンプ
- 初期キャンプは入り組んだ岩場と骸の奥の場所に位置する。
瘴気の谷全体に言えることだが、こんなところで食事を取って大丈夫なのだろうか?- 西へ続く道は岩が視界を遮るが、通り抜けるととあるモンスターに似た超巨大頭骨が見えてくる。
骸骨の上部からは砂が滝のように流れ落ちており、上方は霞んで見通せない。
この道からエリア1とエリア3を繋ぐ道の中間地点辺りに降りられる。
坂を上るとエリア1広場、坂を下りて巨大頭骨方向に進むとエリア3へと行ける。 - この道に限らず、上層部の細道は表層に縄張りを持つラドバルキンが通過することが多い。
実機プレイでは唐突にラドバルキンが転がってきて実況者を驚かせる場面が散見される。
キャンプから降りた途端に轢かれるという事態も起こる。降りる前に周囲を確認しておこう。- 上層エリア群は5番を除いて環状に道が続いている。
初回探索時にBCから出ず生態マップを開くとエリア1以外が未表記となっており、
瘴気の谷のイラストをエリア情報という障害抜きで見ることが可能となっている。
なまじ入り組んでいるだけに解読は容易ではないが、これらを基にすると
エリア4→エリア2(上層)→エリア1→エリア3→エリア2(下層)→(中略)→エリア3(西部細道)
……という形で骨が続いているらしいことが推察できる。
恐らくだが、超巨大頭骨の持ち主はとぐろを巻く形で横たわっており、
その上をハンターやモンスターが通り道として利用しているものと思われる。
- 上層エリア群は5番を除いて環状に道が続いている。
- 西へ続く道は岩が視界を遮るが、通り抜けるととあるモンスターに似た超巨大頭骨が見えてくる。
- エリア1北部に位置する広場は超巨大頭骨の胴体に当たる領域であり、
広場そのものが肋骨と思われる骨によって鳥籠のように覆われている。- 肋骨らしき骨の一部は折れて脆くなっており、スリンガーなどで攻撃すると真下に落ちてくる。
モンスターに当てると大ダメージが入り、場合によってはダウンするので、積極的に活用したい。
降下した巨大骨は地面に突き刺さり直立するが、モンスターなどの攻撃が接触すると粉砕される。
- 肋骨らしき骨の一部は折れて脆くなっており、スリンガーなどで攻撃すると真下に落ちてくる。
- エリア1の広場から北西に向かうとエリア2にあたる長い道が繋がっている。
西側に続く下り坂を降りていくと小さな崖があり、飛び降りるとエリア6に着地できる。
また、南側には先述したエリア1~エリア3を繋ぐ下り坂が続いている。
エリア2(3層:北部)
- エリア4の頭蓋骨とエリア1の胴を繋ぐ巨大な骨が二重になり、それぞれ太い道を形成しているエリア。
頭蓋骨の奥=西側から伸びて上に登っていく道と、頭蓋骨の顎の途中から伸びて下っていく道が存在する。
- 上に登っていく道を辿ると、最終的に二重層になった岩場の広場に到着する。
- 広場の上層は大部分がツタになっており、モンスターがダウンするとツタに引っかかる状態になる。
ラドバルキンが立ち寄ることが多いが、スタンプや回転攻撃の震動で揺れるためやや立ち回り辛い。 - 蔦を降りることで到達できる下層は黄色い植物と蔦に覆われた岩場で、上層がある関係で薄暗い。
モンスターは侵入できないので、緊急避難にうってつけである。
雷光虫が群生しているので大量確保が狙えるほか、
やや奥まった位置にはオトモダチ出現ポイントが、その先に超巨大骨の持ち主のものと思しい尾を望める崖がある。
特定地点からジャンプすることで、下記の道に飛び降りることが可能。
- 広場の上層は大部分がツタになっており、モンスターがダウンするとツタに引っかかる状態になる。
- 下っていく道はかなり急勾配だが、上層を住処とする大型モンスターがたまに通る。
上方に楔虫があり、連続してワイヤーで引っかけることで素早く移動できる。
登っていく道と違って大きな広場などはなく、基本的にはエリア1への接続道というだけのエリアだが、
途中の岩場に垂れ下がっている蔦を登ることでそこに繋がる横穴に入ることが出来る。
横穴ではテトルーたちや古代竜人を見掛けることがあるほか、
深部へと直通のショートカットもあり、中層を通らずに深部へと行ける(ただし一方通行なので注意)。
- 中央の広場から見て東に続く道を進むとエリア1へ、西に続く道を進むとエリア4に着く。
エリア3(3層:南部)
- ベースキャンプから超巨大頭骨を目指して進んでいくと到達するエリア。
中層部に当たるエリア6のほぼ真上に位置する岩場で、
エリア東側に広場があり、西側には通路が上下に交差している。
- 白骨化した死骸が散乱しており、遠くに見える超巨大頭骨と併せて異様な景色が広がっている。
ドスギルオスやラドバルキン、オドガロンなど様々なモンスターが訪れる激戦地であり、
音が届くのかエリア6にいるモンスターが駆けあがってくることがある。
上位の広場中央はガジャブーたちがたむろしており、用もなくうろうろしていると反感を買うので注意。
- 広場は東側のやや広い高台、西側の低地と起伏が激しいのが特徴。
低地より西側には通路があるが、そこも高台となっているため真ん中が窪んだように見える。
モンスターは広場高台・広場低地・通路の高台のどれにも陣取る場面が見られる。
また、広場高台の左右には緩やかな下り坂があり、モンスターはそちらから迂回することがある。- 広場高台には地面に突き立った大きな骨があり、ツタが絡まっている。
これにモンスターを誘導するとギミックが発動し、「ツタ罠」としてモンスターを拘束できる。
高台自体もそこそこ戦えるだけの空間はある。 - 広場の低地は結構広く、かなり平坦なので戦いやすい。
段差は見当たらないが、ジャンプ攻撃についても高台から行えるため問題は少ない。
- 広場高台には地面に突き立った大きな骨があり、ツタが絡まっている。
- エリア北西の高台から続く道は橋のような構造で、エリア4へと続いている。
また、低地の西部にはエリア6に続く下り坂が存在しており、
この下り坂を下りていくと、瘴気の谷中層のエリア6へと移動できる。
後者の下り坂は前述した超巨大な亡骸で形成されており、特徴的な形状の刃が見受けられる。
広場高台及びエリア西の下り坂から南側には2本の道があり、どちらもエリア5へと繋がっている。
- 広場低地北側にはエリア6を見下ろせる穴があり、ここから飛び降りるとエリア6の中央部に移動できる。
エリア4(3層:西部)
- 驚くなかれ、再三述べてきた超巨大頭骨の顎の上がそのままエリアとなっている。
超巨大頭骨の上顎が覆いかぶさっているため、全体的には巨大なドームのような雰囲気である。
この超巨大頭骨は瘴気の谷初探索時のムービーでもはっきりと映されており、
瘴気の谷というフィールドの象徴の一つとも言える存在であることが示されていたが、
紹介時点で内部に侵入できることを予想していたハンターは果たしてどれほどいただろうか…。- 性質上、主要なエリアの形状は超巨大頭骨のシルエットそのものであり、他のエリアと比べてもかなり整っている。
なお、口腔の奥には蔦のようなものがあって進入できないため、移動できるのは頭部の範囲のみ。
- 性質上、主要なエリアの形状は超巨大頭骨のシルエットそのものであり、他のエリアと比べてもかなり整っている。
- 頭部そのものが途轍もなく巨大である関係上、エリア自体は非常に広い。
それゆえにモンスターにとっては格好の棲家なのか、無数のカンタロスが群棲している。
また、上層部を支配しているラドバルキンの巣ともなっており、
しばしば昼寝をしたりくつろいだり、また骨纏いを行ったりするラドバルキンの姿が目撃される。
中央付近には巨大な水たまりが形成されており、大型モンスターが水飲みに現れることもある。
- 他のエリアと比べても骨の堆積が著しく、いくつかの地点では若干盛り上がった形状となっている。
この骨山にモンスターの攻撃が当たると、周囲に吹き飛ばし判定を発生させる。
- マップ南東側の道はなだらかな下り坂になっており、エリア3へと通じている。
一方エリア北側へと抜ける道は両方ともエリア2へと向かうルートになっており、
ラドバルキンは道が途切れているように表記されたエリア2上部へと移動しやすい。
エリア5(3層:南部)
- 非常に狭いエリア。大型モンスターは進入できない。
小型モンスターもモス以外は現れないため、入れさえすれば平和なエリアとなる。
奥には光蟲などが配置されている他、テトルーや古代竜人が出現する場合がある。
- マップ北側にエリア3へと通じるルートがある。
エリア3高台へと通じる東側は狭く、ほふく穴で出入りする形になる。
一方の西側は一方通行になる崖があり、エリア3⇔エリア6の坂道へと降りられる。
エリア6(2層:南西部)
- 瘴気の谷中層の入り口にあたるエリアで、エリア3の下部に位置する。
上層部を形成する岩が天井を形成している関係で、洞窟を彷彿とさせる薄暗い雰囲気に満ちている。
このエリアから「瘴気」が濃くなる。- エリア内には種火石を拾える場所があり、スリンガー松明弾として射出できる。
地面に当てることで一定時間火が発生し、その間周囲の瘴気が晴れるため有効活用したいところ。
- エリア内には種火石を拾える場所があり、スリンガー松明弾として射出できる。
- 肉がこびり付いた生々しい死骸や血塗れの骸骨などがそこかしこに転がっており、
いかにも有害そうな黄色いガス状の瘴気と合わせ、かなりホラーテイストが強い景色が広がる。
上層部から一転して凄まじくグロテスクな情景に、思わず面食らったハンターは多いだろう。
上述の通り、このエリアにはラフィノスやレイギエナの死骸が降ってくることもあり、
エリア3に滞在していると、遠景で死骸が落下してくる様子が見えることもある。- 中央付近の床には小型の肉食恐竜のような頭蓋骨を晒した死骸も確認できる。
ビジュアルからすると陸珊瑚の台地に棲むツィツィヤックのそれにも見えるが、
背部に棘ではなく台形の突起が生えているなど若干の形質的差異が見受けられるほか、
胴体部は鳥竜種よりもかなり肉付きがよく見えるため、正体不明種の可能性もある。
- ドスギルオスはエリア中央付近に散乱している死骸を食らう生態行動を見せることがある。
特定の死骸オブジェクトを食べるモンスターは数多いが、
このエリアに関しては地面のほぼ全てが死骸なだけにどの肉を食べているのか判然としない。
- 中央付近の床には小型の肉食恐竜のような頭蓋骨を晒した死骸も確認できる。
- 空腹になった大型モンスターの殆どはこのエリアに群生するラフィノスを捕食する。
モンスターが捕食に伴って残す捕食痕は種によって別々となっているため、
放置していると襲われたラフィノスの死骸が捕食痕としてどんどん堆積し、
ただでさえグロテスクな床のそこかしこに肉を食い千切られた翼竜の死骸が散乱することになる。
- 形状としては西側に段差があり、空間自体もやや狭いため少々窮屈な印象を受ける。
環境生物なども滞在しているが、攻撃すると毒が撒き散らされるドクカズラも生えるため、
うっかりドクカズラを刺激して毒・瘴気のダブルパンチを受けるのは避けたいところ。- 地面には環境生物のヘイタイ(エメラルド)カブトガニが徘徊しているほか、
高台付近には閃光羽虫が浮いていることもあり、狩猟に役立てることが可能。
- 地面には環境生物のヘイタイ(エメラルド)カブトガニが徘徊しているほか、
エリア7(2層:南東部)
- エリア6から南側の細道を辿ると到達する、巨大な骨で形作られた小規模な部屋のようなエリア。
ドスギルオスの巣となっており、ギルオスの群れが生息している。
床はギルオスが食らった死骸の成れの果てであろう夥しい骨で埋め尽くされているが、
死骸に由来する高低差はないので狭さを気にしなければ戦いやすい環境ではある。
- エリア北西部・南東部にはエリア中央の平地を挟むように小規模な段差がある。
南側には高台があり、エリア6から来た場合はこの高台の上に出る。
- エリア7付近にはマヒダケが多数生えており、上層部の道でネムリ草を集めておくと
現地でも簡単に捕獲用麻酔玉が調達できる。
- エリア西側の道はエリア6へ、北側の道はエリア8へと抜ける。
エリア8(2層:東部)
- エリア6から北に続く細道を進んでいくと到達する、瘴気の谷中層でも特に広い空間が広がるエリア。
猛烈な瘴気が充満しており、エリア全体が黄色く霞んでいるのが特徴。
戦場になりやすいため、松明弾などの対策を用意した方が良いだろう。
エリア内には「エリア6北側への道」「綿帽子の南西方向2箇所」に種火石があるため、
手持ちが無くなった場合などは適宜回収していきたい。
- 仲良くなった部族のテトルーが岩場に滞在していることがあり、
お助け声の指示通りに行動すると、ツタでモンスターを捕縛してくれるメリットがある。
- エリア西側の道はエリア6北やエリア11へと通じている。
ただしエリア11に分岐する道は先に一方通行の崖があるため、BCまで入ることはできない。
エリア南側にはエリア6東側とエリア7低地部分にそれぞれ通じる道がある。
エリア北部は道状となり、エリア9などより深い場所へと降りていく。
エリア9(2層:北東部)
- 瘴気の谷中層と深層を繋ぐ谷間の広場のようなエリア。このエリアも瘴気が非常に濃い。
エリア6に匹敵するかそれ以上の規模の山のような死骸が堆積しているエリアで、
積み重なった死骸の影響でかなりの高低差が生じている。
この死骸の山には蠅が集っているらしく、近づくと蠅の羽音が聞こえるという嫌なギミックがある。- 死骸の山の中にはバラバラになったリオレイアやディアブロスものと思われる死骸や、
飛竜種のものと見られる肉片がこびり付いた翼の一部も顔をのぞかせている。
- 主に戦場となる中心部分の広場には天井が存在しておらず、
エリア6と同様にラフィノスやレイギエナの死骸が降ってくることがある。
- 死骸の山の中にはバラバラになったリオレイアやディアブロスものと思われる死骸や、
- 狩猟環境としては切り立った壁面が狭い場所にあり、オドガロンが壁を利用して行う三角跳びが脅威となる。
また、ほぼ確実に瘴気に侵されたギルオスが多数群棲しており、狩猟に影響を与えてくる。
- エリア8からみて西に進むと、長細い道のような空間が広がっている。
西側に向けて下り道となっており、瘴気の少ない深層部へと降りていくこととなる。
「酸の雨」が降るとその部分は瘴気が中和され、視界もある程度クリアになる。- 先を進むとエリア10に繋がり、接続する場所は瘴気の影響を受けない。
エリア10(1層:北部)
- 瘴気の谷深層の入り口となるエリア。瘴気は薄れ影響が出なくなる。
エリア9と繋がるエリア北東部は道が二手に分かれ、東に進むとエリア10の広場へと抜け、
西に進むとエリア11、エリア12へと続く曲がりくねった下り坂がある。
- エリア南西部には広場があるが、中央付近に骨が溜まった穴がある。
これが障害となるため、見た目よりもハンターが動ける場所は少ない。
一方、ここをよく訪れるオドガロンは中央の穴を一瞬で飛び越えていく。- 視界は若干白く霞むが、中層の瘴気よりはプレイヤーの障害にはならない。
この場所にはハチミツがある他、ランゴスタの群れが飛んでいる。
また、有用な環境生物であるシビレガスガエルも徘徊している。
- 視界は若干白く霞むが、中層の瘴気よりはプレイヤーの障害にはならない。
- 広場から更に西方向へと進むと、オドガロンの巣であるエリア13に通じている。
広場南側には青白く仄かに光る横穴のような道が開いており、エリア15へと抜けられる。
横穴の手前、ツルで登る高台にエリア2までのショートカット(抜け穴)もある。
エリア11(2層:北西部)・中層キャンプ
- 任務クエスト「谷の底にて待ち受けたるは」と同時に解禁されるベースキャンプ。
瘴気の谷には初期キャンプ以外に設営できるBCはここしかないため、
表層が主戦場となるラドバルキン戦以外ではこのBCを利用した場合が利便性が高い場合が多い。
種火石も配置されており、予め回収してから中層へと赴ける。
- エリア北側は上述した通りエリア10へと通じ、相互通行可能となっている。
一方でエリア8に通じる南東側は途中に大きな崖があり、一方通行となる。
エリア8側からはエリア11の南東寄りごく一部の部分しか立ち入ることはできないが、
その場所に古代竜人が現れることがあり、見過ごしやすい。
- 壁にはアンモナイトのような巨大な巻貝の化石が埋まっている。
大昔に地殻変動が発生する以前は本当に海底だったのだろう。
エリア12(1層:東部)
- 透き通った青白い酸の池が南東寄りに広がる比較的広いエリア。
壁面近くには巨大な菌糸類なども見られ、それらは酸の光が反射してほんのり青白く輝く。
瘴気が多かった2層と比べると神秘的にも見える綺麗な景色が広がっているが、
酸の池に足を踏み入れると、たちまち強烈なスリップダメージを受けてしまう。- なお、蛇王龍が姿を見せる千剣山にはこれと似たような青黒い酸の池が存在する。
この辺りもフィールドを取り巻く超巨大骨が蛇王龍のものではないかとされた一因だが、
実際のところ関係性は不明。
前述の通り瘴気の谷には酸の雨が降る現象が存在するため、
その影響で産まれた二次的なギミックである可能性もある。
- なお、蛇王龍が姿を見せる千剣山にはこれと似たような青黒い酸の池が存在する。
- エリアのところどころに酸が溜まっており危険な場所ではあるものの、
エリア中央部付近には回復ツユクサが多数生えており、一種の休憩場所ともなっている。
瘴気や酸で受けたダメージはここで回復を図ると良いかもしれない。
- ヴァルハザク戦以外では殆ど戦場になることはないものの、
周囲やエリア中央に酸があるため吹っ飛ばされた先でスリップダメージを受けることが多く、
その致死性も相まってエリア14よりも遥かに力尽きるリスクが高い。
ヴァルハザクに不慣れである場合は他エリアに移動させた方が良いかもしれない。
エリア13(1層:北西部)
- オドガロンの巣となっているエリア。周りは閉ざされ圧迫感がある。
瀕死に陥ったオドガロンが休眠に訪れるエリアということもあり、
オドガロンとの最終決戦の場になることが多い。
- 肉片がこびりついた無数の骨の柵が道を遮っている影響で四つの広場に区切られており、
ハンターが移動するためにはそれぞれの骨をかき分けて道を開く必要がある。
なお、オドガロンは移動に際してこれらの肉壁を一瞬で破壊するので、
肉壁の奥から狙撃し続けるハメ狩猟などは出来ない。- エリア10から侵入してすぐ、南側の広場はオドガロンの寝床である。
岩壁に開いた穴はエリア6、エリア9、エリア10の岩壁にあいた穴とつながっており、
瀕死になったオドガロンが頻繁に利用するが、ハンターが侵入することは出来ない。
稀にエリア6やエリア9からオドガロンが引き摺ってきた
レイギエナの死骸が転がっていることもあり、
まだ原型を留めていれば剥ぎ取りを行うことが可能。
- エリア10から侵入してすぐ、南側の広場はオドガロンの寝床である。
- 東側の広場の奥にはラフィノスの死骸が転がっていることがあるが、
このオブジェクトからは運搬アイテムである「肉の塊」が入手できる。
採取クエストなどで対象になることもあるので、位置だけでも覚えておこう。- 北西の広場には「腐肉」というギミックがあり、モンスターに攻撃させたり、タル爆弾で誘爆させると
謎の青い炎が発生しものすごい勢いで2の固定ダメージを与えられる。
腐ったことで発生したガスに引火しているのだろうか。
当然モンスターだけでなくハンターにも影響を及ぼし、すごい勢いで体力が減っていく。
- 北西の広場には「腐肉」というギミックがあり、モンスターに攻撃させたり、タル爆弾で誘爆させると
- このエリアに存在する死骸は原型を留めているものが殆どなく、
エリア6、エリア9とは異なり肉片が剥ぎ取られ骨同然になったものが大半を占めている。
オドガロンが死骸をこのエリアに引っ張り込んでから喰らう生態行動を見せることから推察するに、
ここの死骸については大半がオドガロンが他のエリアから回収してきたものであり、
そのまま大部分を食べてしまうためにほぼ骨しか残っていないのであろう。
- 探索では初発見時のテトルー(谷のぶんどり族)との遭遇場所にあたる。
この時はハンターを警戒して逃げてしまうので、導蟲に頼って追いかけることになる。
ちなみに、ここにテトルーが出現するにはとある条件がある。
- お世辞にも広いとは言えないエリアだが、爆撃魔が飛来することがある。
エリア14(1層:南部)
- エリア12の奥に位置するエリア。エリア12と同様に青白い酸が溜まっている。
エリア南側にある酸の池の傍らには大きなモンスターの物らしき頭骨が確認できるが、
この辺りになると肉塊や骨は少なくなるためかなり目立っている。
- エリア西には道があり、瘴気の谷最深部であるエリア16へと通じている。
- 頭上を見上げると巨大な生物の頭骨、というより上顎が見て取れる。
この骨には一部牙が残っているが、スリンガーの弾を当てると落石として使用することができる。
エリア15(1層:中部)
- 非常に狭いエリアであり、酸ではない水の流れが見て取れる。
中層BC→エリア10→本エリア→エリア12とバイパス的な役割を担う。
テトルー「谷のぶんどり族」の住処があり、古代竜人が姿を見せることもある。
ぶんどり族との文化交流では生肉を持参してエリア13でのイベントを目撃しよう。
- 瘴気の谷で珍しい環境生物を探す際にはよく訪れることになるだろう。
トロフィーに関わるカセキカンスやゴワゴワクイナが姿を見せるほか、
周囲にはエメラルドカブトガニや月光ゲッコー、キッチョウヤンマの出現場所がある。- カセキカンスが釣れる場所は岩陰にあるため、若干判り辛い。
ぶんどり族の住処から高台に上がる場所の右手側、鋭い岩の奥に泳いでいることがある。
- カセキカンスが釣れる場所は岩陰にあるため、若干判り辛い。
エリア16(1層:南西部)
- 瘴気の谷の最深奥に位置するエリア。入る際にはエリア13に似た骨の柵を掻き分けなければならない。
- エリア14、15とは全く趣を異にするエリア。
何故なら、ここは屍套龍ヴァルハザクの巣に定められているからである。
かなり広大な洞窟が広がるが、西部には中層をも上回る規模の死骸の山が築かれており、
エリアの半分かそれ以上が堆積した死骸によって盛土のような様相を呈している。
エリア9と同様に蠅が集っており、近づくと嫌な羽音を耳にすることになるため注意。- 西部の死骸の山の奥には岩肌に巨大な裂け目が生じており、
奥から夕陽を彷彿とさせる不気味な赤い光が差し込んでいる。
この赤光を背景に咆哮を轟かせるヴァルハザクの姿は、このエリアの象徴と言ってもよいだろう。 - うず高く積まれた地面の屍だけでなく壁面にも屍が存在し、場合によっては崩落することも。
- 西部の死骸の山の奥には岩肌に巨大な裂け目が生じており、
- 南部の一部にはエリア14、15を彷彿とさせる酸の池が存在しており、
様相は違えどこれらのエリアと地続きであることを実感させてくれる。
- 死骸の山に惹かれたのか、必ずと言っていいほどギルオスの群れが群生している。
ヴァルハザクが登場しないクエストでも例外なく群棲しているので、特に用がないなら侵入しないほうが無難。
- ヴァルハザクの巣ではあるが、堆積する死骸は肉塊が残っているものや原型を留めているものも見られる。
同じ巣ではあっても骨ばかりとなっているオドガロンのそれ(エリア13)とはやや趣を異にしているが、
これは死骸を身に纏う性質を持つヴァルハザクが敢えて腐肉を残しているためと思われる。
ヴァルハザクは死骸の摂食ではなく瘴気を介して他の生物からエネルギーを奪う形で生命活動を行うことから、
腐肉を残しておくことで捕食者を誘引し、その生物から瘴気を奪う目的もあるのかもしれない。
ともあれ、オドガロンとヴァルハザクの性質の違いを死骸の状態で表現している芸の細かさには脱帽である。
- ストーリー上では瘴気の谷に行けるようになってから長らく封鎖されており、
ヴァルハザクの居場所を突き止める事で初めて開放される。- この関係上、最速攻略本では本エリアのみ黒塗りで扱われており、中々異様。
- ここにもギミックが存在しており、マップ北側と南側にある水が漏れ出ている大きな骨の壁が壊れる。
壁が壊れると酸の水が流れ出し、エリアの酸部分が広がってしまう。
爆弾含むハンターによる攻撃では壊れずに、ヴァルハザクの攻撃でのみ壊れる。
歴戦王ヴァルハザクはこの壁をブレスで破壊して、あろうことか酸の上で眠りにつく。
壊れた奥側には移動できず、酸の水が溜まっているであろう光が見える。
フィールドギミック一覧
ギミック | エリア | 発動方法 | 効果 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ツタの罠 | 3 | 骨を破壊*1 | 大型モンスターを拘束 | 古龍には効果がない |
つらら状の巨大骨 | 1、14 | 攻撃を加える | 大ダメージ、大ダウン | エリア1は落としても破壊されず 障害物として残る |
瘴気 | 6、7、8、9 | - | ハンターに持続ダメージ | スリンガー松明弾で 炎が燃えている間は 瘴気を晴らせる スキル:瘴気環境適応、 装衣で無効化できる |
酸の泉 | 12、14、16 | - | ハンターにスリップダメージ | スリップダメージが非常に大きい スキル:瘴気環境適応で軽減できる また狩猟笛かはげましボンゴによる地形ダメージ無効により完全に無効化できる 16は壁破壊により更に広がる |
腐肉 | 13 | 攻撃を加える | ハンター、モンスターに スリップダメージがある炎の発生 | スリップダメージの速度が非常に早い モンスターには2の持続ダメージ |
回復ツユクサ | 12 | 攻撃を加える 零距離で〇 | 50回復 | モンスターも回復する |
シビレガスガエル | 10 | 攻撃を加える 零距離で〇 | 麻痺属性のガスを吐く | ハンターにも影響がある |
閃光羽虫 | 6 | 攻撃を加える 零距離で〇 | 閃光を放つ | |
ドクカズラ | 6 | 攻撃を加える 零距離で〇 | 毒沼が出現 | ハンターも毒になる |
スタミナライチュウ | 10 | 零距離で〇 | 2分間スタミナ消費半減 |
出現モンスター
- 大型モンスター
- ラージャン(通常個体/特殊個体*4)
ティガレックス
バゼルギウス
イビルジョー(通常個体/特殊個体)
ディノバルド亜種
アンジャナフ亜種
ラドバルキン
バフバロ
ドスギルオス
オドガロン(通常種/亜種)
悉くを殲ぼすネルギガンテ
ヴァルハザク(通常個体/特殊個体)
イヴェルカーナ*5
- フィールドの特色としては、死肉を求める肉食モンスターの楽園。
一方、生態系下層に位置する草食種が戦闘エリアに一切生息していないという唯一無二の特徴を持つ。
谷全体が入り組んだ縦状構造を形成していることからか、
他所から飛来したと思われるバゼルギウスを除けば、
ワイバーン型の大型飛竜、ラフィノスとランゴスタ以外の飛行可能なモンスターが、全く生息していない珍しいフィールドでもある。
- 陸珊瑚の台地だけでなく新大陸中から死期を悟ったモンスターが集まり朽ちていく領域であるため、
尽きない食料で腹を満たそうと肉食モンスターが多く集まっている傾向が見られる。
空腹時にフィールドに存在する死肉を食べる生態行動を見せるのはドスギルオスとオドガロンのみだが、
設定資料集ではティガレックスも腐肉を求めてこの地に現れているとされており*6、
環境適応能力が高く死骸も構わず食らうことができる肉食種にとっては理想的な餌場なのだろう。- ただし立ち込める瘴気を嫌ってか、ティガレックスやアンジャナフ亜種は
ハンターを追って侵入する場合や捕食を除くと中層以下の領域に現れることは殆どない。
中層以下は元よりこの地に適応しているオドガロンやディノバルド亜種の縄張りでもあるため、
そうした種との競合を避けるという目的もあるのかもしれない。
- ちなみに(怒り喰らう)イビルジョーは瘴気をものともせずに中層最深部(エリア9)まで侵入し、
途中で大型モンスターと鉢合わせた場合は誰であろうと容赦なく蹂躙していく。
酸性の池ばかりで喰らうべき生物も死骸も殆ど存在しない下層域には流石に姿を見せないが、
瀕死時の休眠場所としてエリア14に出没することはある。
- ただし立ち込める瘴気を嫌ってか、ティガレックスやアンジャナフ亜種は
- 菌糸類を好むモス以外の草食種が生息していないのは、植物の類がほぼ存在しないためだと思われる。
この関係で、大型肉食竜が捕食対象とするのは中層で瘴気に侵されたラフィノスやギルオスのみである。- 大型草食モンスターとしては極めて環境能力が高いバフバロが姿を見せるものの、
植物が存在しないためか瘴気の谷では摂食行動を行わない(エリア4で水を飲む姿は確認できる)。
流石に全く食事を取ろうとしないのは不自然に見えるが、
瘴気の谷の性質を鑑みると死期を悟って現れた個体という可能性もある。
- 大型草食モンスターとしては極めて環境能力が高いバフバロが姿を見せるものの、
- それなりに多くの大型モンスターが出現するが、
専用の巣があるドスギルオスを除いてエリア中層部(2層)で休眠するモンスターは一切存在しない。
中層部は瘴気が特に濃い領域ではあるものの、吸引する瘴気を武器に転用するディノバルド亜種ですら
酸の池が広がるエリア12で休眠することから、単に瘴気を嫌ったものではないようにも思える。- 中層部の様相を鑑みると、臭気が強烈すぎて寝床に向かないという可能性はあるか。
また、一部エリアにおいては上空から死体が落下してくる現象が見られるため、
降ってきた死体に叩き起こされるという笑えないハプニングが生じるリスクもないとは言えない*7。
- 中層部の様相を鑑みると、臭気が強烈すぎて寝床に向かないという可能性はあるか。
瘴気の谷の設定について
- 瘴気の谷とは生物の墓場であり、リオレイアやディアブロスの死骸があったように、
新大陸中から死骸・死期を悟った生物が集まり、朽ち果てていく領域である。
この地に訪れて息絶えた、あるいは降り積もった数多の死体は肉食動物の糧となるが、
捕食されることなく残った一部が上層~中層部に巣食う環境生物、微生物などにより消化され、
更に最下層に存在する酸の層での分解を経て栄養分となり、地下深層を巡る地脈へと流れ出る。
そして地脈を介して大地に浸透した栄養群を糧とし、谷の上層部に大規模に発達した生物群こそが「陸珊瑚の台地」なのだ。
「瘴気の谷」は陸珊瑚に養分を提供し、逆に「陸珊瑚の台地」は栄養の一部を再び死骸という形で瘴気に返す。
この2つのフィールドに生ける命は両者の存在が無ければ成り立たず、
悠久の時の流れの中、生と死の輪廻を繰り返している。
- そして瘴気の谷は陸珊瑚の台地だけでなく、新大陸全体にエネルギーを供給する源でもある。
上記の通り、瘴気の谷ではあらゆる生物の死骸が分解されるが、それは古龍であれど例外ではない。
天寿を全うするほどの悠久の時を生き続け、莫大な生命エネルギーを貯め込んだ古龍種は、
死期を悟ると新大陸を目指し、瘴気の谷で死を迎えることで自らの肉体とエネルギーを生態系へ返還する。
そして他とは一線を画する強大かつ異質な古龍の生命力は地脈へと解放されると同時に大陸全土へと広がり、
古代樹の森、大蟻塚の台地などを含むあらゆる領域に膨大なエネルギーを供給、生態系を育む。
遥か昔から続く古龍達の死を足掛かりに、新大陸特有の自然環境、巨大なスケールの生態系が発展してきたのである。- この古龍エネルギーの恩恵を受け続けることで強大化したモンスターが歴戦の個体となる。
また、上位以降各地で採掘できる「龍脈の結晶」は地脈を通して各地に噴出し結晶化したエネルギーの破片である。
この「老齢の古龍が行う死出の旅」こそが、本作最大のテーマ「古龍渡り」の真相である。
そして、この瘴気の谷こそが渡りを行なった古龍が身を寄せる死地であり、新大陸の生態系サイクルの根幹なのだ。
MHWorldは「フィールド同士の繋がり」が重視された作風となっている(開発談)というが、
この瘴気の谷はフィールドとフィールドを繋ぐ核であり、特にその要素を色濃く体現した領域と言える。 - この古龍エネルギーの恩恵を受け続けることで強大化したモンスターが歴戦の個体となる。
- 瘴気の谷の探索を経たのちに訪れる「龍結晶の地」は巨大な結晶体群が聳える秘境だが、
かの地に形成された龍結晶とは地脈の流れの偏りによって生じた古龍の生命エネルギーの結晶である。
即ち「瘴気の谷で解放された古龍のエネルギーが地脈を巡り、露となって集まった領域」こそ龍結晶の地であり、
かの地を覆い尽くすほどに集まった龍結晶は、元を辿れば谷で天寿を全うした無数の古龍の生命の灯火なのだ。
そう考えれば、瘴気の谷が新大陸の根幹であるという新大陸調査団の推測は見事に当を得ていたと言えよう。
余談
- 瘴気の谷の実機プレイ公開時、フィールド内にある超巨大な骨が大きな話題となった。
生前は計り知れない巨体を持つ超大型モンスターだったと思しき遺骨だが、
MH4(G)に登場した蛇王龍ダラ・アマデュラの骨格と酷似している。
この超巨大な亡骸に関する詳細はリンク先を参照のこと。- 超巨大骨は生態マップにも描かれており、イラストで見ると蛇王龍との類似性が分かりやすい。
瘴気の谷を初めて探索する際のムービーでも映し出され、フィールドを象徴する要素の1つと言える。
- 超巨大骨は生態マップにも描かれており、イラストで見ると蛇王龍との類似性が分かりやすい。
- 現実の地上では見られないタイプの生態系だが、こと「地上」でなければ幾つか似たものが存在する。
ひとつは上記の通り闇に包まれた深海、もうひとつはコウモリが大量に密生する洞窟の内部である。
どちらも「太陽光が届かないことで植物が全く育たず、それに依存する有機物の循環がないこと」、
そして「上層部から落ちてくる生物の糞や死骸を利用している」と言う点で瘴気の谷と共通している。
いかにも現実離れした光景と構造に思えるが、実のところは非現実的な環境という訳でもないのだ。
- 深層で多く見られる酸の泉だが、現実世界でも湿地や干潟のような環境では、
有機物を微生物が分解した際に発生する有機酸などで酸性に傾くことがある。
副産物として硫酸や硝酸を産生する細菌も現実に存在する。
これらと瘴気の谷の圧倒的な有機物の量を考慮すると、
古龍や無数の大型モンスターを分解する力を有する環境として納得がいくものになっている。
もっとも、そんな過酷な環境に足を踏み入れる生物たちは後々大変なことになりそうではあるが、
そんな環境に調査に乗り出し余裕で生きて帰ってくる調査団の面々は、やはり超人たるハンターの中でも最精鋭といえる。
- なお、酸の泉がああも綺麗な水色に輝いている件に関してだが、
現実においても酸の金属化合物である硫酸銅の水溶液があのような色を示す上に酸性である。
加えて上述した「硫酸を産生する細菌」は有機物を分解することで硫酸銅を始めとする硫酸塩を発生させることも知られ、
そこから有毒なガスである硫化水素を発生させたりもする。
またこうした細菌は嫌気性、つまり水中のような酸素のない場所にも棲息するため、
水の中で硫酸銅を発生させることで水色に輝く液体、すなわち酸の泉が生まれている…と考えれば説明は付く。
以上の生じている色及び現象からして硫黄系の物質やそれを取り巻く細菌などがモデルになっている、のかもしれない。- 尤も、実際には硫化水素は瘴気と違い無色であったり、
硫酸銅水溶液は毒こそあれど弱酸性なので酸性が原因となる急速な侵食は起きづらいなど、
実際に起き得る現象とはところどころ差異もある。
ただ、仮にゲーム上でも瘴気が無色ではそれはもうやりづらいことこの上ないし、
硫化水素はともかくその元である硫黄は黄色いため、黄色の気体というチョイス自体はイメージ的に然程外れていない。
酸の泉に関しても現実がどうあれ酸=溶けるという印象は強い為、溶けるイメージを使うのは分かりやすい。
こうした差異に関しては、そもそも現実とゲーム内世界の物質が厳密に同じである保証はないというのもあるが、
実在の物質及び環境をモデルにしつつ、それをゲームとして分かりやすい表現に落とし込んだと考えても妥当である。
- 尤も、実際には硫化水素は瘴気と違い無色であったり、
- シンセサイザーの音色が目立つフィールドの汎用戦闘BGMや、菌類が目立つ環境、瘴気という要素などから、
宮崎駿作品の『風の谷のナウシカ』やその作品内に登場する『腐海』という森を連想したプレイヤーもいるようである。
プケプケ装備で、その気分を味わうのもいいだろう。- Xで合計20回クリアするとそのままズバリ『腐海』の称号が手入り、
それっぽいエリアもある狩猟地が登場している。
こちらと比べるまでも無いが、そこそこ骨が目を引くフィールドでもある。
下記の『竜ノ墓場』があるのもこの奥地。
- Xで合計20回クリアするとそのままズバリ『腐海』の称号が手入り、
- 英語版での名称は「Rotten Vale」。「腐った谷」「腐り谷」などと訳せる。
……人によってはどこかで聞いたような気がするとか。
関連項目
フィールド/瘴気
フィールド/死骸
フィールド/陸珊瑚の台地 - 「瘴気の谷」の上に位置する縁深いフィールド。
フィールド/地脈回廊 - 瘴気の谷と繋がっている地脈の一部。
フィールド/龍結晶の地 - 瘴気の谷が齎す古龍のエネルギーが集まっていたフィールド。
フィールド/竜ノ墓場 - 地底の洞窟でもあり、無数の骨が散乱している事が共通。
世界観/スカベンジャー - 文字通り屍肉を食らうモンスターが多々見られる。
世界観/古龍渡り
登場人物/編纂者 - フィールドマスターはこの場所を中心に調査していた。
BGM/瘴気の谷戦闘BGM