MHRiseにて登場した環境生物の一種。罠型生物に分類される巨大なヤドカリ。
本項ではよく似た「セキヘイヒザミ」についても記述する。
目次
概要
- 砂原に棲息する環境生物。
環境生物だがかなり大きく、小型モンスターほどの大きさがある。
複数で壁に張り付いている事もあって初見では驚く事請け合い。
鮮やかな青と紫色の身体と捻れた砲台の様な殻を持つヤドカリの一種で、
砂原に生える植物や微生物を土ごと食べて生活している。- 興奮すると色合いは一層鮮やかになり、
鋏は赤紫色に色づき、殻の中は仄かに橙色に灯る。
- 興奮すると色合いは一層鮮やかになり、
- フィールドギミックとしてのホウヘイヒザミは、
疾翔けで直接触れたり、投げクナイ等の攻撃を当てる事で発動する。
触れられたホウヘイヒザミは興奮しながら殻をもたげ、
殻の先から食べた土や砂を固めた物と思しき砲弾を発射するようになる。
付近に大型モンスターがいれば、そちらに攻撃を仕掛ける。
かなりの弾速で一定時間、連続でダメージを与える事が可能。
大型モンスターがいない場合は虚空に向かって射撃する。
滅多な事ではハンターに当たらない上、万が一ハンターに当たってしまった場合でも、
ダメージが入らないので、発動中も普段通りの立ち回りで戦闘を継続する事が可能。- 撃ち終わると殻はだらんと下がってしまい、暫く使用不可になる。
キガニアの様に、再使用可能になるまでにクールタイムが存在するが、
エリアごとに別個体扱いなので、違う場所にいるホウヘイヒザミはすぐに使用可能。 - 1つのエリアに複数配置されているため、同時に発動させてダメージ二倍、なんて事も可能である。
威力は心もとないが、怯み値を持つためモンスターの攻撃を中断させることが可能。
- 撃ち終わると殻はだらんと下がってしまい、暫く使用不可になる。
セキヘイヒザミ
- G級相当作品であるMHR:Sより登場した新環境生物。
殻から青・紫・紅色の結晶を生やしたホウヘイヒザミのような姿をしたヤドカリの一種で、
密林の日が差し込まない洞窟内に生息している。
- ホウヘイヒザミと同じく複数で壁面にくっついており、
殻から弾を発射してモンスターを攻撃してくれるという特徴は同じだが、
具体的な運用方法は異なるものとなっている。
ホウヘイヒザミとは違いハンターが触れて起動するのではなく、
大型モンスターが接近すれば自動的に起動して攻撃を始めるが、この時のダメージはかなり低い。
しかし、大型モンスターが罠やダウンなどで身動きが取れない状態になった時に
攻撃力が上がって弾を乱射しまくるという攻撃的な性質を持つ。
ダメージ量は気休めくらいにしかならなかったホウヘイヒザミとは
比較にならないほどの連続ダメージを与えてくれる。- 積極的な運用をするなら該当エリア内での罠の使用やダウン狙いの攻撃を続ける必要があるが、
意識しなくても同エリア内で戦っていれば勝手に発動してくれる機会があるため、
ホウヘイヒザミに増してハンターの助けとなる事が多いだろう。 - 一度このダウン時のラッシュを発動させると、結晶の輝きが消え失せてしばらく活動を止めてしまい、
低威力の射撃すらしなくなる。
- 積極的な運用をするなら該当エリア内での罠の使用やダウン狙いの攻撃を続ける必要があるが、
- ちなみに大型モンスターしか狙わなくなったのは
ジメジメした暗い場所に棲息しているために視力が退化したからであるようだ。
身体は日の光が当たっていないからか、脱色したような白色にうっすらと体毛が生えており、
その姿は同じく日の当たらない深海の熱水噴出孔に集まる甲殻類を連想させる。
- 大型モンスターが拘束されていない場合でも常に照準を合わせようとするため、
電竜や迅竜といった動きの素早いモンスターが相手だと
銃口を忙しなくあちこちに向けるセキヘイヒザミたちの様子を見ることができる。
実際に見てもらうとわかるが、セキヘイヒザミのエイムは驚くほど正確。
拘束されていないモンスターであっても多少のダメージを稼いでくれるのでなかなかバカにできない。
余談
- 名前の由来は「砲兵」+「ガザミ」からだろうか。
ガザミはカニの一種で、主に水深の浅い砂泥底に棲息しており、
後述の甲殻種達の名前の由来と思しき生物でもある。- 本種の妖怪的なモチーフはよくわかっていない。
蟹の妖怪なら蟹坊主、または猿蟹合戦の蟹が該当するが
どちらもホウヘイヒザミにはあまり似ていないし、そもそもヤドカリですらない。 - 生態的なモチーフではコメツキガニが該当するだろう。
コメツキガニは砂中の有機物やプランクトンなどを濾し取って食べ、
残りの砂を砂団子にして丸めて置いておくという習性を持つ。
この砂団子はそのまま砂浜に放置されるが、
一個の砂団子から得られる有機物やそれほど多く無いため
砂浜には放射状に大多数の砂団子が残されることになる。
コメツキガニの砂団子はただの廃棄物だが、
ホウヘイヒザミはこれを更に護身用の飛び道具として利用するようだ。
- 本種の妖怪的なモチーフはよくわかっていない。
- ヤドカリの一種との事だが、甲殻種なのかどうかは言及されていない。
名前の響きもダイミョウザザミやショウグンギザミ、
タイクンザムザなど大型の甲殻種に非常に近いものを感じる。
右腕のみの鋏が発達しており、その他の足は二対のみ、という体の構造も、
飛び出た細く黒い眼に横開きの口、という顔の構造も同じである。
前作ワールドでは公式に小型の飛竜と明言された環境生物も存在している為、
同じようにホウヘイヒザミが甲殻種扱いである可能性は十分にあり得るし、
ヤオザミやガミザミと並んでも遜色ない姿をしているので、
ボス格の個体がいればモンスターとして実装されていてもおかしくなかった……かも。
あるいは小柄ではあるがこれで成体なのかもしれない。
というか他の甲殻種が大きすぎるだけで、ホウヘイヒザミも現実のヤドカリと比べるととても大きな部類である。- 現実世界では巨大な十脚類(ヤドカリ)の一種にヤシガニという生物がおり、
脚を広げると1m以上にもなるという巨大かつ危険なヤドカリであるが、
ホウヘイヒザミはこれが群れで砲弾を撃ってくるのである。
やっぱり狩ってしまった方が良いのではないかと考えてしまうが、
モンスターではなく環境生物に分類されている以上、狩猟対象にする程ではないと考えられているのだろう。
- 現実世界では巨大な十脚類(ヤドカリ)の一種にヤシガニという生物がおり、
- そんなホウヘイヒザミだが、罠型生物に分類される環境生物の中では恐らく最も影が薄い。
同じく生息地が一つだけのコダマコウモリやキガニアは、フィールドの広い範囲で見る事が出来るのに対し、
ホウヘイヒザミは砂原の限られたエリアのみにしか居ない上、壁に貼り付いているためその存在に気付きにくい。
特に夜の場合、体の色が保護色となってしまい更に分かりづらくなってしまう。
更に砂原での狩猟はマップ北部の砂漠地帯が主戦場になりやすいが、ホウヘイヒザミはマップ南部にしか生息していない。
追い討ちをかけるように、今作はフィールドが砂原のクエストが少ないため影の薄さに拍車をかけてしまっている。
結果として気付かない人は本当に気付かないままゲームを終えてしまうのである。- 逆に同じ罠型生物でも溶岩洞にのみ生息するコダマコウモリはかなり目立っている。
上記の通りコダマコウモリは溶岩洞下層の至る所に配置されており、見かける機会が非常に多い。
また、近くに大型モンスターがいると積極的に近づいて
必死に粉塵をばら撒き存在をアピールするモンスターを追い払おうとする点も印象に残りやすい。
ホウヘイヒザミにもこうした積極性があれば目立てたのだろうか
- 逆に同じ罠型生物でも溶岩洞にのみ生息するコダマコウモリはかなり目立っている。
関連項目
システム/環境生物
フィールド/砂原
フィールド/密林
モンスター/オディバトラス - 乾燥地帯に住む、背中の穴から固めた砂の塊を飛ばす先輩。MHFに登場していた。
モンスター/シェンガオレン - こちらは生息域こそ違うものの、背中側から砲弾のようなものを発射する甲殻種という別方面での先輩。