- 当記事ではタブラディン群島に関連する発見物の記載を扱っている。
タブラディン群島以外の発見物や、基本的な事項は下記の記事を参照されたし。
目次
発見物一覧
ラブラウ島
- 黄六面の封石
- 感応結晶をその中心に納めた謎の立方体。
石のようでも、金属のようでもある不思議な謎の素材で出来ている。
中心部の光は感応結晶によるもの。
感応結晶を劣化から保存維持する機能を持つと考えられている。
周囲の石は結晶の状態を保持保護するものに違いないが、素材自体にその力は無い。
方陣の形が空間に回路を開き、保護空間を展開しているところまでは分かった。
現在の人間が持つ技術ではなく、太古に失われた技術の中でも並外れて高度なもの。
研究解明するには、当時の遺跡、遺物から手掛かりを見つけ、
紐解くしかないため、探検者が持ち帰る発見が必要。
ラブラウ島の秘宝に対応する石碑の碑文は「勇者その剣を手にするとき 砂塵に紛れるとも刃に光在り」だが、
この秘宝は文が示すものと全然違うもの。誰かが秘宝を入れ替えた可能性がある。
秘宝資料群の何処にもこれを示す様な文言は存在しない。
決して偽物やクズではなく、それどころか秘宝が霞むほどの威圧感を持つ、天上の物と評される。
秘宝がある場所でも、エリザがいつもと違うような感じがする、と違和感を感じていた。
タブラディン島で装置の起動に使われた後、装置の崩壊に巻き込まれ、回収にはまだまだ時間が必要。
- アピポス
- ラブラウ島で確認された新種の鳥竜種。
他の島の海岸に打ち上げられる骨から、その存在は予測されていた。
打ち上げられる骨には、一部だが表皮がのこっていることがあり、
その骨から作り上げられた復元骨格は、特徴が完全に一致し、独特な模様までそっくりなレベル。
ジャギィから枝分かれした種だが、ラブラウ島には分化して適応するための環境要因がみられず、
島の外にルーツがあるというのも違うような気がするとのこと。
喉袋には砂状の鉱物が入っており、それを泥粘液として放ち、獲物の自由を奪う。
アピポスの姿は人に何かしら違和感を感じさせるような姿をしているらしい。
発見時、アピポスは群がって何かを奪い合っていた。
- 感応結晶
- 青い光を放つ美しい結晶。
発光の仕組みなどは分かっていないが、結晶の側にいる生物の活動力、持つ人の集中力の強さと、
光の強さが正比例する形で同調すると考えられている。
装備結晶から回収される装備の中でも強力な、エクスプロア装備に組み込まれた青い石にそっくりで、
分光器で調べた結果、エクスプロア装備が放つ光と感応結晶が放つ光は同じであることが確かめられた。
アピポスの喉袋の砂と同じ鉱物。どのようにしてここまでの変化を遂げたのかは不明。
古の祭壇の中に、六面の封石の中心に納めた状態で入っている。
発見時は主人公がアピポスを蹴散らした後に一つだけあった。
ハンターズギルドにサンプルとして持ち込まれた感応結晶は徐々に青い光が弱まってきている。
感応結晶は人が知っても触れてもいけないもの。
- 胃込み刀の化石
- 刃のように研磨された胃石が入った、胃の化石。
大型動物の内臓の胃袋の化石。胃の中には、モンスターの生態に見られる黒曜石の胃石が数個入っており、
かなり鋭く、紙を切ることができる。
獲物をそのまま呑み込んで胃石で細かくスライスし、消化していたのだと推測できる。
これだけ鋭い胃石が必要なのは余程消化が悪く、固いよりは、
しなやかで長い食べ物ではないか推測され、シャロン博士は海藻類だと考えている。
刃のように鋭い胃石にもかかわらず、胃の内部は健全。
鋭い刃の切れ味に耐える胃を持つ生物が、生きていた頃はどんな姿をしていたのだろうか。
内臓の化石はよほど良い条件が揃わないと見つけられないため、島に特殊な地質でもあるのかもしれない。
- ヤドカジ
- 身の危険が迫ると、体内器官で熱を起こし、周囲の水を沸騰させてしまうヤドカリ。
可愛らしいヤドカリだが、まるで浜辺の火事のような発熱をする。
水温を急上昇させることで外敵が近づけないようにする。自衛以外でも発熱する事があり、雄2匹が雌1匹を争って喧嘩をする時もかなりの高熱を発する。
基本的には我慢できずに逃げ出すと負けだが、逃げたら必ず負けではなく、逃げた方に雌がついて行ってそのままカップル成立する事もある。
負けっぷりに、雌の気を惹く秘密があるのかもしれない。
- ムシメジ
- 昆虫の六本脚のような突起がついた茸。
脚はキノコの大きな石づき部分が変形したもの。
強力な耐酸性を持った胞子は捕食されても消化せずに排泄されるため、
虫に擬態して動物に食べられることで、胞子をより遠くへ運ぶ。
行動範囲の広い動物を誘って捕食されていると思われる。
- 星盤湖
- 星空が鏡の様に映し出される湖の中央に、祭壇のある遺跡。
全周囲星空に中で儀式を執り行うため、床が水面下ギリギリで作られており、
最適な水位が年間でも3日間しかない。その3日が収穫時期にあるので、
年に数日、全天球が星空に見える中で豊穣感謝の儀式が行われていたと考えられる。
夜空が湖に映り、空と湖の境目が分からないぐらい綺麗に映り込む。
夜空に神殿が浮かんでいる様なロマンチックな光景。
年に3日しかないタイミングで見つけた主人公たちは運を持っている。
- 開眼仮面
- 無数の棘が内側につけられた、痛々しい仮面。
針はもの凄く細く、仮面は憂いに満ちた表情をしている。
針は全てのツボに当たるように配置されており、
複合してツボを刺激することで人間の秘めた力を引き出す事ができる。
力を引き出すには、仮面を付けたままで呪文を唱える必要がある。
呪文を唱えた時の顔の動きで刺激を変化させる。
仮面の模様に混じって刻んである呪文の内、
効用が分かっているのはカイミンダハーという呪文の一つだけ。
カイミンダハーと唱えると、数時間の安眠で全回復出来る。
付けるだけでも身体の芯から暖まり、全身の痛みが無くなっていくような快感を得られる。
顔面のあらゆる経穴を刺激することで、潜在能力が引き出されると信じられていた。
- マモリマッシュ
- クッションの様に樹木に生え、周りの衝撃から幹を守っている高い低反発力を持った茸。
生きている樹の周りにぐるっと生えている。かなり密集していて、もっふもふで触り心地がいい。
生きている根に生えていたため、共生していると考えられる。
大木の根を守るようにして生えることで、効率よく養分をもらっている。
栄養を木に依存しているため、樹木を守れるように進化した。
割と大量に手に入れることが可能で、低反発の耐衝撃性は素晴らしいもの。
安易に手に入るので、ホーク博士はこれを荷物の緩衝材に使うことを考えている。
煮て食べるとしっかりした歯ごたえで美味しいため、食べられるゴミにならない緩衝材。
荷を守ってよし、煮て食べてよしと、まさに荷崩れなしの煮崩れもなし。
マモリマッシュを屋号にするとか。
- ネクロ石
- 神秘的な深い緑色の鉱石。
表面は見事な深緑に輝く石版。側面は精密な彫刻で、祭事で使うような類の模様を施してある。
高度な細工や刻まれた文様類から判断して生贄に関わる儀式に使われた石と考えられる。
生物の死骸を上に置くと、少しの間命が戻ったかのように、小さな動きを見せる。
仕組みは、何種類かの石の積層で出来ており、それに獲物の血が浸ることで、そこそこの電気が発生する。
その電気が、上に乗った動物の筋肉を刺激して動かすというもの。
石の上に両手を置くと、腕の筋肉に刺激を感じる。
仕掛けも何も知らない人が見たら復活の奇跡と思うので、信者を増やすのに使える。
シャロン博士によると、料理台にしたら食材が映えそうな見た目。
潰した虫を石の上に乗せたところ、まるで歩いているかのように動き出した。
- リヴァイアカズラ
- 巨大な植物が正体の洞窟。
食虫植物のいくつかの種が共生して群生する洞窟。
底には消化液が溜まっており、迷い込んだ動物を溶かし、養分として吸収してしまう。
入り口は岩の裂け目で周囲の植物が異常に繁殖している。
何かの蔦が入り口で繁殖していて、中も苔の他、植物がびっしり生えている。
洞窟内は甘くて良い匂いがしていて、なんだか居心地が良くてボッーとしてしまう。
これは食虫植物が匂いで虫を誘い捕える仕組みに似ている。
最盛期は百年以上前と古く、その頃は虫どころか、中型動物も捕えていた形跡があった。
何故だが、ここ数年で衰退している。
この洞窟の百年の盛衰を調べれば、砂漠化のデータが得られるかもしれないと考えられている。
調査しに行ったエリザもボッーとしてしまい、
クエストを終えた主人公が探しに来なかったら、まだあそこに居たかもしれないというほど。
- そっぽ向きの土偶
- 神を侮辱するため、顔を横向きにして作らせた土偶。
正面を向いた土偶と比べると模様も全てが裏返っている。
口は不満そうなへの字をして、目も固く閉じられている満面の不満顔。
他国の祭祀場にひっそりとこれを忍ばせ、祈りが上手くいかない様に仕向けていたようだ。
現地での調査の結果、神殿の隅にある四方の柱に、同様の土偶が埋め込まれていた痕跡があった。
神殿の四隅に設置されていたので魔除けの像なのではと考えられたが、寄ってくる魔物に、
目を閉じてそっぽを向いていたら威嚇にならず、結果として魔物を迎え入れてる為、やはり呪いの土偶だと思われる。
- 赤なめ虫
- 動物やモンスターに寄生し、他の寄生虫を食べて暮らす虫。
本当に小さな虫で、赤い色をしている。
動物が赤なめ虫を取り入れると他の有害な寄生虫を食べてくれる。
しかも、寄生虫がいなくなると餌がなくなった赤なめ虫も体から出て行く。
副作用の心配もないのは、薬以上の効用。
人間での効果はまだ分からない。
有害な寄生虫を排除してくれるため、寄生主は進んで体を巣として提供している。
ある果樹の赤い果実の表皮にびっしりと付いており、この果樹がある一帯では、
赤い果実を動物たちが競って舐めており、動物の生育状態が良いという調査報告がある。
絶えず動物たちの奪い合いで人が見つけるのが難しかったのに加えて、
美味しそうな果実についている虫は駆除するもので、食べようとは思わないため、発見されなかった。
- マッチバナナ
- 皮をむくと火が吹き出るバナナ。
実と皮に含まれる成分と、内側の細やかな凹凸が原因。
脂肪分が燃えやすいため、なかなか消せない。
食べようとすると必ずまる焦げになってしまうため、苦い。
燃える理由は、よく燃える脂肪分を果実に蓄えるには肥沃な土壌が必要。
その肥沃な土壌を生み出す為に、バナナ自らが発火する事で焼き畑を行うため。
- ボマンボウ
- 体中に爆発するイボがついた魚。
なかなか大きなマンボウ科の魚。
イボの中には爆発する体液と鋭い棘が詰まっており、爆風でそれを大量に飛ばすことで外敵を撃退する。
爆発の指向性が高いため、爆発そのものではそこまで被害は出ない。
イボ爆弾は身を守るだけでなく、大きめの魚をミンチ状にして、おちょぼ口で捕食するため。
ホーク博士は、ボマンボウのイボ爆弾は一種の無差別殺傷兵器と考え、
それを真似た兵器を人間が作る危険性もあるため、
ボマンボウの調査の報告書を世間に公表しないつもりでいる。
- ドン・デルクス
- 群れを牽引するリーダーにして、実力派のデルクス。
俊敏さと尋常ではないタフネスを備えており、デルクス界のカリスマとして君臨している。
別種と疑うほど筋骨隆々としてたくましく、体色の輝きは金をイメージさせるほど。
身体の測定数値も並はずれており、誰よりも高く跳び深く潜れるとされる。
この精強な体が作り上げられたのは、特殊な環境によるもの。
デルクスたちが生息していた砂漠には地下流砂が存在し、
その地下流砂の潮流は山の下を潜り、近くの浜辺に繋がっている。
浜辺に生息する大型モンスターのおこぼれに与る事が出来るなら、より豊かな食性になる。
ただし、地下流砂の高圧で厳しい流れの中を往復できる少数の個体に限られる。
群れにリーダーを持たないデルクスでも、
これだけ精強で厳つい個体がいたなら思わず後ろをついて行くと思うほど。
イシルルタ島
- 青六面の封石
- イシルルタ島の古の祭壇で発見された青い色をした六面の封石。
ラブラウ島の封石と形や重さはほぼ同一であり、その機能も動作中であることが確認されている。
発見の予測はされていたが、六面の封石自体については謎。
調査しても、六面の封石の正体は笑うしかない程、何も分からなかった。
古の祭壇の外で打ち捨てられていた錆びた冠が、記録にある本来の秘宝。
タブラディン島で装置の起動に使われた後、装置の崩壊に巻き込まれ、回収にはまだまだ時間が必要。
- スナダマルムシ
- ダンゴ虫の仲間で砂地に生息する。
丸くなった大きさはドングリほどある、結構大きな種類。
堅い節の外皮を擦り煩い音を出しているが敵に襲われ、いったん丸くなると、
丸5日間は沈黙したまま強固な守りを発揮するという。
身を守るためとはいえ、数日たっても丸くなったままなのは、かなり我慢強い。
この我慢強さは、よほど甲殻の守りに自身があると思われる。
余りに頑丈なので、最後は金槌で叩いたが、なんともなかった。
これからテストが必要だが、もしかしたら装備の素材として有望かもしれない。
頑丈さ故に素材として人間に狙われたら、何のための頑丈さなのか考えてしまう。
- スメルライト
- 多孔質の鉱石で、触媒として働き周囲の匂いを強くする。石の重さは軽い。
人間の鼻に装着すれば犬の様にすごい嗅覚が得られるようになる。
冷製パスタの側に置けば、温かいパスタの様に香りを楽しめるなど、料理にも使える。
ただし、料理に使うと生臭くなる可能性もある。
人の嗅覚で感じられなかった匂いが、嗅げる様になるため、
犬の鼻に代わる装備開発が期待されている。
発見されたものはエリザのバックのお菓子の匂いを増幅していた。
- コンパスジェム
- 水平な場所に設置し太陽光を当てると、反射光が常に南を示すという不思議な赤い宝石。
太陽光を使って方位を示すことが出来る。石の向きを変えても、光は一定の方角に反射する。
立方体をした宝石のどの面を上にするかを時間帯で決めて使う。
当たり前だが、晴れた日中しか使えないが、夜は星を見れば良いため問題は無い。
ハンターが日頃身に付けるには持って来いのアイテム。
宝石なので、モンスターに吹っ飛ばされても、滅多の事では壊れない。
古代の人々はこれを方位系として使っていた。
夜には使えないが、綺麗で壊れない為に装身具として身に付けられていた。
- 噴火貝
- 貝殻の中にタンク状の隔壁を持ち、その中に不純物や老廃物を溜めている貝。
貝殻内のタンクに食べ残しを溜めて、細菌により毒素を生み出している。なんだか不潔。
貝殻上部の穴から始まる曲線は、美しい成層火山の様。
刺激を与えると穴から濁った臭い廃液を吹き出す。
噴き出た水は、本当に噴火の時のような腐臭がする。貝も少し臭う。
貝から吹き出す濁った廃液は毒性があるため、あまりこの貝には触れない方が良い。
貝殻は美しい山のようで置物になりそうだが、
観察に使われた水槽が臭すぎてもう使えなくなるほど臭いため、置くことはできない。
山というものは、離れて見れば美しいが、近付く者には厳しい。
水の中で吹き出している姿は、まるで水中で火山が噴火したようで、なんだか神々しい。
廃液を夜の帳に紛れて吹き出す様は、明かりをかざすと小さな火山の噴火の様に見える。
- ガンマンビートル
- ドリル状の角を射出することで、天敵の鳥を撃退するカブトムシ。
角を発射出来る様に、前胸部が特異な発達をしている。
間隙にガスを充満して、噴射で角を発射する仕組み。
腐肉食で、自分よりもはるかに大きな動物を餌にしている。
角を発射して使う様になったのは、自分よりも大きな動物に対する最後の武器として。
角の発射は大きな体力を消耗し、発射された角が再び生えることはないので、
一生に一度きりの勝負のため、射出する時は命がけ。
余程の近距離でないと致命傷は難しいため、ぎりぎりまで我慢して角を撃ち込む。
別名を我慢ビートルにしてもいいかもしれない。
- マン・モス
- 枯葉で人間の背丈ほどの巨大な巣を、世代を渡って作り上げるミノムシ。
一つのミノの中にたくさんの家族が住んでおり、千匹近くのミノムシが共生している。
マン・モスの雌は、成虫になっても幼虫と姿が変わらず、生涯巣の中で暮らす。
雄は成虫になると蛾の姿になるが、羽虫になっても大きな巣の周りで、巣の発展に努め、ミノを作ることに協力する。
この巣はマン・モス達の終の棲家、巨大集合住宅。マン・モス団地と言うべきかもしれない。
嬉しい様な、寂しい様な気がする。
この大きさだと、遠くから見ると人間がぶら下がっているように見える。
- 大食冠
- 金色でぴかぴかの冠。
探検手帳によれば、セネカイ渓流域にある、かつては療養所だったと思われる遺跡で発見されており、
同時に下記の壺も発見されたようだ。
遺跡内部は広い部屋に寝台が5つ並んでおり、それを裏付けるかのように、
骨折の治療に使われていたと思われる松葉杖らしき棒も発見された。
被ると嗅覚のツボを刺激し、どんな匂いも良い香りに感じられる。
素っ気ない作りに管状の構造をしており、宝飾品というよりは実用品。
中に液体を入れて、たくさんある細かい穴から気化したガスを出す。
いっしょに壺が発見され、壺の側面には薬品の名前とレシピらしいものが刻んであった。
薬品の名前は「大食い液」。壺のレシピから名付けられた。
食が進むようになるため、病み上がりや食欲不振の治療に使われていたようだ。
実験では大食冠にこんがり焼肉エキスを入れて使用した。
装着者以外に、周囲にも良い匂いがする。
実験台になったアメノマは食欲は湧いてくるが、実際に食べているのはおかゆで、
騙されているようで腹いっぱいより腹が立ってきたとか。
- 被雷剣の湖
- 剣を喰らうモンスターが棲んでいるという伝承が残る湖。
実際は湖中央に突き出た大岩が落雷で磁気を帯びており、そこに刀剣類が奉納されていた。
山岳にある湖で、真ん中の湖面に突き出た大岩は近くで見ると真っ黒コゲ。
大岩に剣が刺さっているように見えるが、大岩の磁力でくっ付いていた。
岩が落雷の集まる場所になっており、不用意に近付くと、落雷に巻き込まれる。
大岩の周辺、水面下には刀剣類や防具がたくさん散らばっていた。
対ジンオウガ装備の耐久テストをしていた形跡があった。
調査隊は、落雷に注意を払って調査したので、予想以上に時間がかかった。
3日の調査期間の間に4回も落雷したらしい。
3日に4度も雷を呼び寄せる湖は、もう魔法と言っても良いぐらい。
- ドレッドベル
- 四種の動物の頭蓋骨を用いて作られた奇怪な鈴の祭器。
アプトノスやポポなどの頭骨が使われているハンドベル。
四種の動物の共通するのは、飛竜種の獲物だということ。
飛竜種を祀る祭器で、信仰の集まりで合図に使う。
飛竜種は何時の時代も、何処でも畏敬の対象となるに相応しい生物。
飛竜信仰は、どの時代、どの地域でも決して少なくはない。
タブラディン群島でも、何時の時代にか盛んだった模様。
供物を供えたことを神に知らせる際に、この祭器が使われたようだ。
材料に使われている頭骨は専門家でなくても分かる。
発見場所近くに祭祀場が発見された。
探検手帳によれば、クレオ氷瀑布の一角にある洞窟には無数のモンスターの骨で作られた祭壇があり、
そこには、前記の飛竜信仰があった事を裏付けるかのように、ベリオロスと思われる飛竜の壁画が発見された。
祭祀場の内装にたくさん骨が使われており、骨の量はなかなかのもの。
一つの島で骨を集めるのは無理で、群島間で盛んに行き来があったことが想像される。
実際、この発見場所に似た場所として、九州の山中にある自然洞穴「シシ権現(白鹿権現)」があり、
数多の獣の頭蓋骨が洞穴内に祀られている。
- ねぶみ仮面
- 見る人と目を合わせ続ける、奇妙なからくりが仕込まれた仮面。
顔はちっとも美しくなく、人を値踏みするようないけ好かない、嫌味な顔。
仮面がどれもリアルで、いけ好かない顔なところがなかなか凝っている。
一見は何の特徴もない仮面だが、内側のほうはきれいな仕上げになっている。
凹面が正面で凹んでいるはずなのに、光の加減で凸面に見える。
移動しながら見ると仮面の視線が追いかけてくるような錯覚を受ける。
一つの単純なからくりのはずだが、時折、つまらなそうに視線をそらされる錯覚を起こす。
いけ好かない顔のモデルになった人が存在したのかは不明。
仮面が見つかった場所は古代文明の関所があったところ。
関所には長い壁が倒れて残る箇所があり、そこにはいくつもの監視窓が開いており、
壁の周辺で仮面を更に6枚も発見された。
ねぶみ仮面は、人手不足の監視員の代わりに使われていたらしい。
- メグミダケ
- 傘から水滴が降り注ぐ不思議な茸。
雨雲色をしていて、綺麗で大きい。
乾燥した空気に反応して、溜め込んだ水を放出する。
傘の下から水滴が落ち出した後、見る間に激しく落ち出して、まるで雨の様。
群生地の湿度を保つことで菌の成長を促しており、
晴れれば晴れるほど水が出る勢いは強くなる。
色々と人の役に立つ性質が見かっている。
まず乾燥すると、傘から水滴を降らせるが、その乾燥を感知するための仕組みの研究が始まった。
高い保水力も研究対象。傘の部分は、大量の水が溜められていて乾燥に強くなっている。
すぐに役立つ事としては、軸の部分が湿気を良く吸って、しかも雑菌の繁殖を抑えるというもの。
ブーツや装備を脱いだ後に入れておけば良いので、臭いに悩むハンターにお勧め。
脱臭メグミダケの軸10本詰め合わせ一袋を100ゼニーでどうだろうと考えられている。
もしかするとメグミダケ開発班が編成されるかもしれないらしい。
- 鳥寄せ甘草
- 風に歌う花。鳥類を花粉媒介者とする白い花。
開花した花弁が風を受けると、小鳥を惹きつける甘い蜜を出す。
大きな花で、風に吹かれると2種類の花弁の働きで音が出る。
固くて薄い花弁が震動して音を出す。
そして、大きくしなやかな花弁が風にうねり、旋律を奏でる。
花が出す音は、まるで誘うような甘い鳴声の鳥の歌のよう。
大柄な花は、鳥の歌を再現するだけではなく、鳥が花に止まる為の大きさ。
茎は太く花も大ぶりで甘い蜜を出す様には見えない。
発見時、小鳥がたくさん集まっていた。
ウルス島
- 緑六面の封石
- 発見された3つ目の封石。
頑丈な外枠が緑がかった素材で出来ている。
先住民の遺跡に封石を現す記述があったとされるが、
この時点で来歴や用途が判明したという報告はない。
手帳にはソービンド遺跡から採取した文字列を解読したものが書かれており「…蒼き光は冥王の臓物也…肝を保つは緑石に、青には腎を置き胆のに準ずるは黄、肺の清は白を以って紅石には心臓を納めたり我、暗き魂を戴きてその後は冥王の代理となりにし」と書かれていた。秘宝を入れ替えた記録と考えられる。
カイラーサは「王が我らに分け与えたもう臓物の欠片」と呼んだ。
最初に納められた秘宝は打ち捨てられ、冥王の臓物と呼ばれる、6つの石の様なものに入れ替えられた。
6つの石が「臓物」と呼ばれるのならばそれを納める「身体」の存在も推測できる。
タブラディン島で装置の起動に使われた後、装置の崩壊に巻き込まれ、回収にはまだまだ時間が必要。
- 雷おこ石
- 衝撃で電気を発する鉱石を投げ易い大きさの八面体に加工した石。
落下衝撃時に6つの頂点部分から放電するのを見る事が出来る。
雷おこ石の発見場所の近くに崖があり、崖の下には雷おこ石が大量に見つかった。
そして、崖の中腹の張り出した場所に祭祀場らしき跡があった。
この事から石を崖から落とす古代の祭事で使われていたと考えられる。
雷おこ石が放電しながら崖を転がれば不思議で神秘的な光景が見られる。
正八面体は、石が崖を転がり易く放電も映える形状と考えられる。
- 眠り刑のマスク
- 睡眠を誘う芳香が仕込まれた仮面。
探検手帳によれば、ボーソン水路にある遺跡で発見されており、
内部には全ての窓に鉄格子がはまっていた形跡、拷問器具にしか見えない怪しい物がたくさん朽ちて残っていた事から、
この遺跡は刑務所かその類のようだ。
人に仮面を外して貰わない限り眠り続け、その間ずっと悪夢を見るという。
彩色も表情もない形状をしており、留め金具は必要以上に頑丈で、穴に錠前を取り付けられるようになっている。
古代の刑罰の悪夢を見せる眠りの刑を執行するためのもの。
眠り薬と一緒に、人間が危険を感じる臭いの成分がいくつも含まれている。
例えば、眠らせた後に、モンスターの匂いなどを嗅がせ、
モンスターの牙が迫ってくる悪夢を見せるといった悪夢を見せる。
仮面から漂う匂いを嗅いでいるとみんな眠くなってしまうため、危ないのでガラス瓶に入れて密封して運んだ。
- サバクカゲロウ
- ゆらゆらと飛ぶ姿が陽炎の中を飛んでいるように見える虫。
ちょっと弱々しい虫。長い尾を持つカゲロウの仲間。
砂漠に生息しており、この虫が砂の上を飛ぶ姿を見ると、寒くても暑いような気がしてしまう。
あまりに弱々しく飛んでいるので、自分の視界が歪んでいる様な錯覚を起こす。
夜の砂漠の上は、鳥などの外敵は少ないと考えられ、
夕刻に成虫として飛び立てば次の朝まで砂漠の空は彼らだけの場所となる。
カゲロウの成虫の寿命は1日程度なので、朝のうちに川辺に辿り着けば、無事に寿命を全うしたことになる。
捕獲報告は主人公たちのものが初めてだが。過去の探検隊日記や遺跡に中にも、
目撃したという記述が割とたくさん出て来た。
ただし、誰もが砂漠の陽炎の中で見た錯覚か幻として記録している。
日記の中では、陽炎の揺らめきの中を飛翔する幻の虫。
このことから、別名を日記カゲロウにしようとした。
発見されたものは、早朝の砂漠の上をゆらゆらと飛んでいた。
- 人寄せマスク
- 被りものタイプの仮面で、前後左右の四方に笑顔の面が付いている。
少し離れた所からも笑顔が目に付くようになっており、柔和な笑顔がどの方向からでも遠くからでも見えた。
露天商が使っていたとされている。シャロン博士曰く、今でもお祭りや商売に使えば人寄せに通用するとのこと。
発見された場所は古代の市場の跡。お店やたくさんの什器類も見つかっている。
マスクの笑顔から想像すると活気があったと思われる。
探検手帳によれば、その市場の跡はクレボラ岩石海岸に残っている。
古代から港が存在していたエリアであり、今でもここを訪れる者が船を着けている。
そこが市場だった事を証明するかのように、水路としての川も存在していた。
かつて栄えていたと思われる市場の跡は、今はリオレイア亜種が頻発に出没する危険地帯となっている。
発見図鑑の説明では「左右の側面と後頭部の三方」となっているが、おそらく誤植だと思われる。
- ウェーブサイト
- 火山から噴出されて海に落ちた浮石のうち、島周辺の渦に囚われ、何年も波間に漂い続けた石。
表面の固着生物の殻が層を成していたり、海鳥の足跡がついているため、
火山の噴火で海に落ちた軽石が、浮石として非常に長い間、群島周辺の波間に存在していたと思われる。
第一弾の調査結果で、石は百年間は波間にあったという鑑定の結果が出た。
百年も波間にあったのは、群島の周りの海流は複雑で、あちこちに渦も存在しているため。
浜辺に漂着する頃には、皿状の形になっている事が多い。
漂流コースと考えられる付近の海域を調べた結果、
海域の様子は最近になっていくつかの渦が消えていたり、発生する場所がずれていた。
それでウェーブサイトの百年漂流のコースが変わった。
何故、海が変化したのかは謎。もしかしたら、砂漠化進行の影響があるのかも知れない。
- ランブルロブスター
- 鉱石を食べるため、爪が強靭なハンマーと化したロブスター。
活きが良い、というよりは乱暴で威勢のいいロブスター。
固いものを見ると手当たり次第に砕こうとするため、
無関係の生物の巣や殻までをも壊してしまう。
振り回す大きなハサミは強化水槽にヒビを入れるほどの威力で、
この大きなハサミで叩かれたら獲物は一撃。
ハサミは表面が砂で覆われている。
これは脱皮した直後の、まだ柔らかいハサミを砂にうずめて待つと、
甲殻が固くなる過程で砂が付着し、堅さに加え、紙ヤスリの様な表面を持った強力な武器となるため。
何色もの色付きの砂を混ぜた水槽の中で脱皮させたところ、
サイケデリックな色のハサミになった。名付けてカラフルランブルロブスター。
- 光砂のコサージュ
- 光砂を固めて作られた装身具。
群島先住民による前時代の遺物。
白いすりガラスの様に見えるが太陽光の下では見る角度により六色に変わって見える。
動植物を象っていて、表面に施した光る砂のコーティングが見事。
紅葉する植物が象られているものもある。
珍しくジャギィノスを象った工芸品もあった。おそらく子沢山のお守りだと思われる。
どの装身具も宝石が埋め込まれていたと思われる台座が全て空で、宝石がない。
台座の爪はどれもしっかりと閉じている。つまり、どの台座にも宝石がはまっていたということ。
無くなった宝石は砕けて砂になったと思われる。おそらく、光るコーティングの砂も石が砕けたもの。
装身具に使われていたのは感応結晶だと考えられ、先住民族は感応結晶を宝石として使っていた模様。
手帳には工芸工房について書かれており、
工芸工房には屋内の砂に埋もれた床に装身具らしいものの一部や朽ち果てた工具があった。
豊富な砂で鋳造加工を行っていたと考えられる。
カイラーサの持つ装身具が光砂のコサージュに似ている。葉っぱの形はそのまま。
- ツギハギ
- 他の大型魚の腹にくっ付いて寄生するカワハギ科の小魚。
やがて皮膚を同化させ、宿主と一体となるが、
保護色の能力が残るため宿主の腹に姿が浮き出る事がある。
腹に赤い光を当てると同化の為の変色現象で赤くなる。
発見された、寄生されているハリマグロは一見お腹に魚のアップリケを付けているように見えるので、
エリザはおしゃれなハリマグロだと誤認した。
ツギハギの調査は、寄生されたハリマグロごと飼育しなければならないので結構大変。
素材の多くは皮革が素材なので、表皮の同化の仕組みを利用できれば継ぎ目のない装備が出来るかもしれない。
- 火山守の洞窟
- 古代、火山の観測用に使われていた石窟。
岩壁を切り出した多数の穴を除くと火口のほか各地点が観測できる。
入り口に夕日が差し込む時、岩穴から漏れる光が、不思議な光景を作り出す。
これは洞窟内に差し込んだ太陽の反射光が原因。
群島の島々は火山を有する者が多かったため、噴火を警戒すべき火山を定点観測するために使われていた。
穴から見える火山は今は木で覆われているが噴火する可能性は無くはない。
昔は、定点観測が必要なほどの活動期があった。
この先、島の地盤沈下が起きるなら、高い場所である山が避難場所になるため、
避難指定した山が噴火を始めたら大変なので、休火山の存在を一つでも知る事が出来たのは調査隊にとって幸いと言える。
- げこゲッコー
- 時に襲われると口から出る液体をまち散らしながら逃げるヤモリ。
しかし、自分が出した液体の成分に自分が酔うらしく、暫く進むと千鳥足になりながら逃げる。
アルコール噴射と同時に走り出すので酔いが回り易い。すぐに石の下などに潜り込むので普段は千鳥足で歩く様子は見られない。しつこく追いかけるとげこゲッコーの千鳥足が見れる。
液体は足の付け根にある袋で食べた物の一部を発酵させたもの。
- ヒノコタテハ
- その鱗粉に発火物質を含んだ蝶。
鱗粉は水分で発火する性質を持つ。
襲われると鱗粉が発火し、火の粉となって周辺に舞い散る。
ハンターの虫あみも燃えてしまった。
繁殖期に雄が雌を誘う時にも火の粉を舞い散らせる。
鱗粉が火の粉となって舞う様子はとても綺麗だそう。
ただし乾燥した日は鱗粉がすぐには発火せず、空中に溜まり出すと危ない。
水面に落ちた鱗粉が起爆点となって粉塵爆発が起こる。
粉塵爆発の後には、蝶の姿は無く、水面に大きな波紋が音もなく広がっているらしい。
調査班が十日間追い続けた結果、
ある時期、山から聞こえてくる大きな音はこの蝶が爆発したものが多いと判明した。
- つむつむ祭壇
- うず高く積み上げられた祭壇の遺跡。
深い渓谷の中州にある。中州にあるので周囲は川。
頂上は祈りを捧げる祭壇になっている。
小山の様な外見の側面を見ると、層になっていて、川の氾濫で流される度に、上に建て増したのが分かる。
水害で祭壇が水没する度、新しい祭壇がその瓦礫上に築かれ、最終的に水没する事が無くなった。
川の中州に造れば流されて当然だが、流された後、積み上げる様に建て増しするのは普通ではない。
よほど空白を作りたくなかったのか、川の氾濫を抑えるための祭壇だったのか不明。
瓦礫を調べる事で史跡としての価値が高い。
遺跡を掘れば年代順に資料が出て来る、博物館の様な遺跡。
発見時は霧が濃くなっており小山に見えたが、渓流の中州にあるには少し不自然な形だった。
セベクル島
- 白六面の封石
- セベルク島で発見された4つ目の封石。
外枠には白く固い素材が使われている。
遺跡等の調査から他の封石と合わせて、
謎の有翼モンスターとの間に有意な関連があると考えられている。
皆が持ち帰った発見物の数々から封石の正体も見えてきた。
ウルス島で入手した壁画の写しには謎のモンスターの部位とそれぞれの封石が対比して描かれている。
カイラーサが口にした詩編にもそのように描写されていた。
謎のモンスターはラブラウ島でホーク博士が目撃した有翼のモンスターだと思われる。
六面の封石は有翼のモンスターの何らかの能力を模倣再現していると推測できる。
有翼のモンスターの能力は発見時点では不明だが、
壁画を見る限りでは尻尾の先が神々しいくらいやたら強調して描かれている。
尻尾の先の描写が、その能力を示しているのかもしれない。
アンドラ博士よりも先に命名してしまった。
タブラディン島で装置の起動に使われた後、装置の崩壊に巻き込まれ、回収にはまだまだ時間が必要。
- マグネコガネ
- 甲殻に弱い磁気を持つ黄金虫の仲間。
外骨格全体に磁力がある。
外羽は鈍いつや消しの黒色で厳つい見た目。
厳つい質感をしているのは、外羽を微細な鉄粉が覆っているため。
虫本体に弱い磁力があるためで鉄粉は取り除いてもまた付着する。虫ピンも背中に引っ付いた。
稀に発生する鳥の飛行時衝突事故は、マグネコガネを捕食した鳥の方向感覚が、
その磁気で異常をきたした為と考えられている。
飛行中に樹木などに激突して落ちた鳥の体内から見つかった欠片と、
マグネコガネの外羽の欠片が一致した。
磁力のある欠片がばら撒かれ実験器具に付着すると、計測結果がおかしくなってしまうため厄介。
鳥にも迷惑だが、博士にも迷惑な虫。
- サボテン石
- 砂漠の砂中に見られるサボテンの様な丸石。
火山岩が大規模な噴火で砂丘まで飛ばされたもの。
表面の模様は火山岩の組成。完全な球形に縞模様をしている。
岩が砂との摩擦で削れて丸くなったと考えられる。
石が球体なのは砂漠が長期に渡り微細な振動を続けていることが原因とされる。
砂丘の下の岩盤は絶えず細かく振動を続けており、
その振動が砂に伝わって砂が火山岩を球形に磨いた。
雪山からの冷たい水が地下を通っており、そして砂丘の直下には大きな滝があると考えられている。
滝の上には、その空間を支える巨大岩盤がある。
この滝の水の落下が振動のもとで、巨大な地下空間が共鳴箱となって滝の音を増幅させ、
振動を砂丘にまで届けている。
エリザが発見したものは、砂丘の砂の上にたくさん転がっており、
最初に砂の上で見た時は丸いサボテンが群生していると勘違いした。
シャロン博士は、玄関のインテリアとしてこの石を飾りたくなったため、エリザに3つ持ってきてもらった。
- カニカタパルト
- 巻貝の殻を好むヤドカリの一種で、高熱を発し蒸気を作り出す。
巻貝を発射するのには、蒸気圧の力を利用している。
発熱機関で発生させた蒸気を背中の空間に溜め始め、10秒後には待ったなしで巻貝が撃ち出される。
10秒後に発射するのは、巻貝が蒸気圧ですぐに飛んで行かないようにハサミで掴んでロックしているが、
ハサミの力が上昇して行く蒸気圧に耐えられる時間が10秒なため。
敵に襲われると蒸気圧の力で巻貝を撃ち出すが、その勢いは飛ぶ鳥を落とすほどである。
ただし、敵に命中させるのは難しい。その代り当たれば威力は絶大で、自分の何倍も大きい敵を倒せる。
撃ち出した巻貝は、当たった主人公のメイルの肩にがっちりと食い込んで外れなくなる程の威力があり、
採集ビンは頑丈な鉄の蓋を使用していた。
ホーク博士は不用意に覗き込んだら大変なことになるとして、
鉤の付いたビンに入れなおそうとしていた。
- 妖精の墓標茸
- 冬山に生える茸で、動物が倒れた後に暫くして生え出す。
小さいキノコだが、きれいに等間隔に生えている。
傘は目立たず軸が灰色をした寸動で、
数本が等間隔で生える姿は小さな妖精の墓標の様にも見える。
このキノコには雪山で、ちゃんとした役割がある。
雪山で行き倒れた動物の骸はいつまでも凍ったままで腐らず、土に還らない。
そこに、この妖精の墓標茸が生えて骸を分解し土に還す。
ホーク博士は観賞用キノコとしたら人気が出そう、と考えたがよく見た結果、
灰色でずんぐりとしたキノコが規則正しく生えそろっている様は小さな墓地を思わせるとして、
あまり趣味がよいとは言えない、と訂正した。
発見物を採取する際、土から採集鉢にとってきた。
発見後、ホーク博士は妖精の墓標茸の栽培を始めた。エリザが驚く位増えた。
観賞用として気にいった人に分けてあげているらしい。
栽培しているたくさんのキノコの下には、夕食で食べたハリマグロのアラが埋めてある。
キノコを欲しがる人が多いので、ホーク博士はずっと夕食にハリマグロを食べているとか。
- うねうねベリー
- 砂漠に流れる川辺に生えるイチゴ。
砂地に安定するようにツルがうねうねと砂を掴む様に伸びる。
その実もうねうねと細長く赤いミミズの様な姿で鳥が好む。
実は粘液がヌメるような表面の質感で、その色はうっ血したような鈍い赤の病的なグラデーション。
表面に付着した土に見える濃褐色をした分泌液で、
体節の節くれだったディティールはリアルで、途中太くなったミミズの環帯部分まで再現している。
ホーク博士は、これでミミズではなく植物で、イチゴの一種だと言うなら、
造物主のいたずらとしか思えないとコメントした。
川辺に生えるが、ミミズそっくりの姿には、魚ではなくまず鳥が集まって餌とする。
すると次に川の流域の水棲モンスターがその鳥を捕食する。
そのモンスターが排泄すると、やっとうねうねベリーの種が川辺に蒔かれる。
種子は鳥と水棲モンスターの両方の胃酸を浴びて発芽するらしく、
鳥とモンスターに捕食される必要がある。
うねうねベリーを釣り餌にするとよく釣れる。
発芽が解明されたところで、うねうねベリーの栽培が始まるかもしれない。
良く釣れる餌として人気が出るかもしれない。
探検手帳にも、ククッツ川に生えていたこれを釣り餌として使用しており、面白いように魚が次々と釣れた事が記されている。
- メロウメノウ
- メノウの模様を利用して作られた島の農作物の石模型の石細工群。
大きな宝石の中にある空洞が柔らかく熟した果実の様に見える。
どれも熟して瑞々しい最高の瞬間が描写されている。すばらしい職人技。
石細工のモチーフはセベクル島の各地で採れる農作物。
セベクル島は北の冠雪した高山から南の海岸線まで環境の変化に恵まれている。
なので、農作物を作るとき、島のどこかには適した場所があった模様。
メロウメノウはその豊穣に感謝したオブジェ。
表面に豊穣を意味する文字が彫られているのは、古代においても果実を連想させたと考えられる。
また、メロウメノウにはモチーフとなった農作物に関する文字情報も刻まれている。
どの石も綺麗で、美味しそうで、種類がいっぱいあったため、エリザは諦めかけていたが、
主人公が頑張って、大量に持ち帰った。その結果主人公は筋肉痛になった。
持ち帰られたものだけでも10種類はある。
現在はそんなに豊かな印象はないが、農作物に関する文字情報を使えば、
当時と環境は違うが大きな参考となるため、農作物の復活が出来るかもしれない。
- ソメイロ花
- 環境色に合わせた花粉を生成する花。
花弁に触れると煙が立ち上がっているかのように、花粉が出て来る。
十分に成熟した花粉は周囲の光を受け、その色を変化させる。
未成熟の花粉は紫色で強力な染色力があり、研究する価値がある。
花粉を運ぶ媒体となる虫の体を環境色の花粉により染めることで、
一時的に保護色を与え、花粉を安全に運べるようにしている。
探検手帳には、花が群生する場所に飛び込み、アオアシラをやり過ごした直後、
体中がこの花の色で染まっている事に気が付いた。
洗い落とす為に斜面のきつい場所で望み薄だが、
エバナの大斜面で一番近い水辺を探すべく、覚書程度の自作の地図を開いたと記されてる。
発見されたものは紫色の花粉を出し、
ホーク博士の前髪の色を西の水都のおばちゃんである、
アメノマのお母さんの様な紫色に染めてしまった。
この花の成熟した花粉を使い、保護色に変化するソメイロ花マントが作られた。
今はまだ変色能力が10分間しかないため、討伐に使うのは難しい。
そもそも、モンスターは視覚より、熱源や臭いで獲物を補足することが多い。
ホーク博士はしっかりと研究と検証をして、しっかりと検証してそして何れはモノにするつもり。
- ルミナリバー
- 夜の闇を流れる光の川。
河幅の狭い川の上流域は光っていない。
光る川の正体は、中流域から堆積が確認された燐光石。
燐光石を含む水の流れは本流のものではなく、島の北側にそびえる山岳地帯、
その雪解け水が伏流水となり地下を流れる際に燐光石の込む脈の中を通り、
伏流水は普通ならば地中化、海に流れ出て拡散するものが、偶然にも砂漠地帯を流れる川底に噴出した。
地下を流れた水には燐光石が含まれ、それが川底に堆積した。
伏流水が地上の川と出合う事で神秘的な輝きを得た。
川の中流域は夜になると光の川となり神秘的な光景を見せる。
エリザは報告する時、「そう、それは…私たちは月夜の明かりの中で川を辿り、その中流域まで達していました
すると何という事でしょう…そこに流れ行く川の水が、ほのかな蒼い光を湛えており、我ら人外の地に迷い込んだかと見紛うばかりの光景です
それはまるで…夜の闇に現れ冥府へと続く大地の裂け目の様でした…」と情景描写に凝った説明をしたが、
これは偶然合流した狩猟笛使いのハンターに教わったもの。
- ヒリヒリ石
- 素手で触り続けるとヒリヒリした痛みを感じる黄色い石。
鮮やかな黄色は塗装ではなく、中心部まで同一組成。
試薬で調べた結果、強い酸性を示していた。
ハンターが右腕で触れたところ、かぶれてしまった。
古代においてはモンスターが近寄れない様に防壁として用いられていた。
また、防壁にはめ込まれたこの石は、除草の役割をしていた。
谷側の崖ギリギリに作られた防壁は外からの手入れが難しいため、
ヒリヒリ石で草が生えないようにして防壁の表面をツルツルにする。
散水すると効果が上がるという。
発見された石は、防壁らしい遺跡の所々に使われていた。
- 微砂紋の丘
- 砂がまるで水面のようにどこまでも平坦に広がっている、とっても美しい砂漠。
静かな池のような砂だまりに朝と夕の横からの日差しで非常に細微な砂の紋が観察できる。
夕日の横からの光で、一面に細かくて綺麗な縞模様が浮かび上がる。
この綺麗な砂の紋が平坦さの理由だとされる。
紋様は重々しくも静かな律動を示し、見る人に鎮魂歌を連想させる。
調査隊を編成して調べてきた結果、
微砂紋の丘は山や地形に囲まれて無風に近い場所で、砂紋は風が原因ではない。
原因は地面の振動。火山島であるため、地核の活動は生きており、振動も微弱ながら常にあった。
ランチの時間にスープのカップを石の上に置いた時、スープの表面に波紋が現れたことで発覚した。
この調査結果から、微砂紋の丘への振動の伝わり方を本格的に調べる事になった。
エリザは遠くから見た時は、湖だと誤認した。
- 花結足枷
- 花の飾りがされた可愛い足枷。
頑丈な鎖で繋がれた一対の足枷だが、
その表面には高い技法で美しい花模様が施されている。
可愛い飾りがついてもどう見ても足枷。はめられて嬉しいとは思えない代物。
鎖は頑丈で細工も良いが、カギらしいものがどこにもないため、これでは人を拘束できない。
シャロン博士が両足にはめてみたところ、フィット感が悪かった。
そこで二人の足をつないでみたらイイ感じになった。
なので、今は2人の足をつなぐ用途で調べを進めている。
刑罰ではなく、神事の祭具として使われていたと考えられている。
もしかしたら、結婚式に使うものだったりするかもしれない。
どちらが捕まえるのかは分からないが。
- 木霊の面
- 木の洞を利用し人面に意匠した仮面で森の精霊がイメージされる。
口にラッパを付けたような形をしており、大きな音を出すために使う。
おかしな仮面だが、傷の付き方や修理跡を見る限り日常的に使っていた実用品。
先住民族の遺物で、鳴き声を真似て、モンスターを誘導するためのもの。
内側の口のあたりに色々と突起が付いており、
そこに唇を引っかけたり舌を固定したりで相当数のモンスターの鳴き声が再現できる。
いろんな鳴き真似でモンスターを誘導したと考えられるので、技術を持った奏者が使ったとされる。
これらの事から、先住民族は真似た鳴き声でモンスターと戦う事を避けていたと考えられる。
この仮面がどれ程の事が可能だったのかは分からないが、仮面が使い込まれているのは確か。
今はどんな音を出せばどんなことが起きるのかすら分からない。
こればっかりは、経験の蓄積とか実演の継承がなければ、調べようがない。
仮面に描かれた紋様を見ると、モンスターとの関わりが示唆されるが、
モンハン世界でモンスターと関わりない物は少ないとシャロン博士にコメントされている。
群島先住民の自然信仰の中で、人と樹が相互に転生するような思想があったと想像されている。
ガガテト島
- 紅六面の封石
- ガガテト島で発見された5つ目の封石。
赤みがかって見えるのは、まばらに含まれた紅色の小さな粒のせい。
回収時より発光に不安定な挙動を見せていた紅六面の封石は、外枠に小さな亀裂が確認された。
もとより動作していることが不思議なほど大昔の遺物。
技術がないため修理復元は不可能とされ、これ以上壊れないように安置して管理するしかなく、
現状は緩衝ケース内に安置されるに留まっている。
不安定な発光は今現在も劣化が進んでいると考えられ、六面の封石を使うなら急がなければならない。
正確なことは分からないが、封石の使用に制限時間が出来た、という事。
5つの封石が青い光を保っているのは偶然ではなく、タブラディン群島にある全ての古の祭壇を使い、
未来へと託された青い光。この世の全てのものに永遠は無く、長い年月が経てば結局は青い光を失う。
- 武草虫
- 砂漠とその周辺に棲息する、草木を身に付けた虫。
中型の甲虫だが、器用に葉っぱや枯れ木を身に着けている。
砂漠の生物は、昼間は砂に潜って熱さを逃れることが多いが、
砂漠に棲む昆虫だが砂に潜るのが苦手。
その代わり、日差しや外敵から身を守るため、植物の葉や剌を体中に張り付けている。
雄にも角は無いが、枯れ枝を角として張り付けて武装している。
その姿は勇ましく擬態よりも武装と言って良い。
武草虫は雄同士が喧嘩して、負けると武装を全て外して、作り直す。
そのため、一匹から何種類もの武装の標本が手に入る。
武装は、なかなか良い造形センスで、ハンターの装備にも負けていない、とホーク博士にコメントされた。
エリザは装備に名前を付けるなら、デッドリーブス装備という名前を提案した。
コレクターが喜びそうな虫。ホーク博士は武草虫協会を作ろうかと思っている。
- 女傑ジャギィノス
- 精強で最大級の体長を持つ個体。
通常のジャギィノスより、かなり大きい。見事な筋肉の付き方をしている。
攻撃力はドスジャギィに及ばないものの、持久力など勝る部分もある。
まさに女傑といってもいい存在。
吠え方はドスジャギィに似ているが、少し優しく聞こえるなど違いがある。
大きな群れにはドスジャギィの姿があるものだが、群れでのドスジャギィ不在の期間が長かったようだ。
ドスジャギィの長い不在を補うように強くなったと考えられる。
生存の欲求が生物を強くし、時には進化という飛躍も起こる。
ジャギィの雄が、ドスジャギィとなるには単独で活動する期間を経るのだが、
ガガテト島の厳しい環境で、単独で生きて行くのは難しい。
原因の一つに、群島でのジャギィノスの大型化はドスジャギィの数が、
アピポスとの縄張り争いで不足しているからではないか、と考えられている。
- ソルトトルソ
- 海沿い岸壁に立ち並ぶ白い像の群。
大きさといい、形といい、人の胴体を象った彫像のよう。
大きさの割に軽いのは中身が空洞になった枯れ木だから。表面を白く覆うのは塩。
塩だけで出来た、胴体だけの像。
実際は砂浜の塩分が海風に乗り、吹き溜まりにある枯れ木に付着して出来た自然現象。
枯れた低木外形がちょうど人の姿を思わせる。
ただ、海岸線にこの低木が群生しているのは不自然。
いつの頃か、人により植樹されていると考えられる。おそらく防風林だと思われる。
この神秘的な像と、それが立ち並ぶ光景は人と自然の共作といえる。
難破船の生き残りが助けを求めている様にも見えたりする。
- ホムラノトカゲ
- 体色を赤色から黄色まで連続して変化させることで、
燃え上がっている炎の動きまで擬態するトカゲ。
赤色と黄色の縞模様が綺麗。
炎の擬態は外敵に襲われた時のもので、枯葉の上で炎に擬態する。
枯葉の上に炎が見えたら、トカゲを狙う鳥や動物たちは逃げ出す。
縞模様が動き出し、まるで炎の様な体色の変化を起こす。
炎に擬態中は体温が急激に上昇し、熱気までも再現しているようだ。
蝶の目玉模様も、視覚的に外敵を驚かせて追い払うものだが、
これだけリアルに炎の動きを再現すると誰が見ても驚くだろう。
ただし、人間が火を見つけたら近寄ってくる可能性が高いが、
これだけ綺麗なトカゲは人間の目には魅力的なので、生命の危機とはならない。
愛玩動物として繁殖を手掛けてもいいぐらい。
もしかしたら、群島の名産品になる可能性がある。
綺麗なので、研究室でも人気者。
- 空家モドキ
- ヤドカリが好む貝殻に擬態するタコ。
成体でも比較的小さい。どちらかといえば捕食される側。
胴部を砂に埋め、足を巻くと海底に転がった貝殻の様に見える。
貝殻と間違えて、新しい貝殻に引っ越そうと胴体を入れて来たヤドカリをそのまま食べてしまう。
擬態によって自分より大きなヤドカリを獲物とする事が出来る。
巻貝に擬態してヤドカリを捕食するだけでなく、貝殻としてヤドカリとしばらく行動を共にすることがある。
ヤドカリに乗って移動し、ヤドカリの食べ残しをもらう、寄生生活。
つまり、住人に養ってもらった上に、その住人を食べてしまう。
ひどいのは、大型魚に狙われると、擬態を解いて自分だけサッと逃げる。
ヤドカリが大型魚に襲われている間に自分だけ遠くに逃れる。
- 上り下り坂
- 火山中腹に施設された古代の坂道。
尾根の左側のルートで、かなり広くてなだらかなルート。
人の錯視の要素を満たした地形。火山灰で覆われた坂。
意図的に錯視が起こる様に作られ、上り坂が下り坂に見える。
さらには巨大な硬い岩盤と火山灰の軟弱な地盤の組み合わせにより、シーソーの様に坂の傾斜が変化する。
研究した結果、人為的に整備された跡が見つかった。規模としても、最大級の古代遺跡といえる。
エリザは山頂に向かい上り坂だと思っていたが、下り坂になっており、錯視と仕掛けに見事に引っかかった。
- ブロブフロッグ
- 皮膚から大量の粘液を出してスライムのようにどろどろの体にすることができるカエル。
変態中かと誤認するほどに、大量の分厚い粘液が体を覆っている。
粘液もぶよぶよだが、本体もかなりぶよぶよ。
危険が迫ると粘液の塊を分裂させて、自分とそっくりのおとりを作る。
粘液の塊はカエル本体と見間違えるほど精巧な出来。本体の方が粘液のぷよぷよに似せたようにも見える。
昼間は偽物作りに専念し、夜になると自分は土の中に隠れる。
偽物の粘液には痺れ毒が含まれており、捕食者が偽物をカエルと間違えて食らいつくと、痺れて動けなくなる。
毒で動けない捕食者を逆に捕食する。まさに攻防一体の技。
報告した際、エリザは「ぶよぶよ」という言葉に反応して、ホーク博士のお腹周りと見比べてしまった。
- ジュエルコード
- 古代の文字が刻まれた宝石群。
ここで栄えていた文明の法典が宝石に刻まれて残されたもの。
見事な宝石だが、宝飾品ではない。表面に刻まれた文様は装飾が目的ではなく文字で、
いくつかの短い文章が美しく整然と刻まれている。
ルーペで見ると細い線が文字だと判別できる。
確認した文字の並びは、第一条第一項という感時の並びだった。
文字の長さや、レイアウトから似たものが思い起こされる。
保存性は高いが、文書としてよりも式典等に使われていたと考えられる。
発掘された大きな赤い宝石は、丸く磨かれてとても綺麗だが、綺麗にするための加工ではない。
ランプの光にかざしたところ、壁一面に文字列が浮かび上がった。
なかなか神秘的な演出。長年こうして使われていたと考えられる。
シャロン博士は軽く調べただけで宝石に刻まれた掟か法典、それに類するものだと推測した。
- ハザードリザード
- 尻尾を自ら切って逃げるトカゲに類するが、尻尾の他に四肢も切り離すことが出来る。
全身の十箇所に自切の節目を持ち、危険から逃れる能力が高い。
脚まで再生できるなら、危険や災害へ対応能力が非常に高いトカゲだといえる。
医療のテーマとして再生能力のある生き物は何時だって重要な研究対象なので、採集を行っている。
尻尾も脚も再生できるとなると、万能細胞の研究には有望。
ハンターに頼むまでもないため、ホーク博士自身が採集に向かっている。
発見された二匹のうち片方は尻尾が切れて、右側の前脚が左側の前脚と比較してとても小さく色素も薄かった。
もう片方と比較した結果、右前脚は再生中という結論が出た。
- たべごろポット
- 乾燥肉で作られ食べられる壺。
軽くて使いやすそうで、デザインもなかなかお洒落。
陶器の様に見えるが、干し肉で出来ている。
ポットにお湯を入れて待つといいダシが出る。
厨房器具ではなく、食卓で使っていた。
宴会で、その場限りのポットとして使い、用が済んだら食べたりする。
使い終わってポットを食べたりすると、食卓の演出としても楽しいと思われる。
宴会の席で使われたと考えられる。
発掘時点では、さすがに食べることは出来ないが、優れた防腐処理で原型を留めて発見された。
壊れたフタの欠片も発掘され、断面を確認して干し肉だと分かった。
欠片は水の中に漬けてから三日後、弾力のあるお肉になった。
戻した肉から詳細が判明したら、たべごろポットの再現と、その量産が考えられている。
そして群島料理の名物になることが期待されている。
- もくもく太鼓
- 叩く度もくもくと煙が上がる太鼓。
発煙機能が付いており、演奏に合わせて煙が出る。
胴の中は2重構造の部品があり、それが発煙装置となっている。
長時間、大量の煙を出し続け、地域一帯が煙で充満してしまう。
ほとんど消えかかっていたが、胴の表面に絵物語が描かれていた。
絵物語はハンターたちと古龍の対決場面。その後ろに太鼓と奏者もいた。
この太鼓はモンスター襲来の際に引き出されたらしい。
雨乞いの儀式で使われていたが、かなり煙たかったと思われる。
2重構造のせいで太鼓とは思えず、主人公は狩猟笛だと考えた。
裏の広場でもくもく太鼓の実験をしたら、エリザに心配されるほどの煙が出た。
思ったより煙が出たので、皆を驚かせてしまったらしい。
- 荒野の地獄釜
- 荒野のただ中で赤々と燃え盛る湖。
地底から湧き続ける天然燃料で湖が満たされ、それが自然発火している。
発酵したものが燃えていると考えられる。
寒い地域にあり、暖かそうだが、燃焼の異臭で誰も寄りつかない。
昼間は光で炎も見え難く砂漠の気温も高いため、この湖の正体には気が付き難い。
夜の暗闇の中においてのみ、不気味に燃え盛って見える。
探索中に異臭がして、同じところの地面から赤い光が見えた事で発見された。
タブラディン島
- 暗六面の封石
- タブラディン島で発見された5つ目の封石。
結晶が赤色で、外枠も暗闇のような不思議な色。
古代文明遺跡群は感応結晶を人工的に造り出す為の巨大装置であった。
暗六面の封石は6つの封石の中で装置制御を司る石と確認されており、見た目は他と比べ異質である。
他の封石は回収されていなかったり、不安定だったりするため、手元に残っていると言えるのはこの封石のみ。
しばらくの間は、この封石一つで研究を継続することになる。
六面の封石も、島の遺跡群も古代人の残したものは現在の技術では現物だけを調べても何も進まない。
なので、探検者たちによる採集物や現地調査に頼っている。
エリザたちは、暗六面の封石に付着していた土の調べを進めるために、土を採集してきた。
- 綿毛の白霧
- 綿毛を飛ばす白い花の大群生地で見られる現象。
大群生地には、ただ白い綿毛だけが広がっており、それだけでも感動的な光景だが、
一斉に綿毛が舞い上がる光景は一刻経っても白霧の中にいるような感動的な瞬間。
雨上がりの後からっと晴れた日に、一斉に綿毛を飛ばす事がある。
その時は晴れなのに白霧の中にいる様な風景が見られる。
綿毛の白霧が観察できるのはひとつの群生地につき、年に一度だけ。
発見後、群島全体で群生地を探し新たに2カ所見つかった。
残念ながら、すでに綿毛は飛んだ後だったので、次の季節を待つしかない。
アンドラ博士は島の沈没によって見れなくなるのでは、と心配していた。
平地を見下ろす形で一面真っ白な光景を発見され、エリザは真っ白な世界とアンドラ博士に報告した。
- マイチルアゲハ
- 枯れ葉の様な蝶。見た目はこれまでなく枯葉そのもの。
羽が捻じれて、よりリアルな枯葉に見える。蝶の仲間だが殆ど羽ばたかない。
枯葉の舞い散る姿までとらえて擬態しているため、つむじ風に舞い上げられたように飛翔する姿は枯葉そのもの。
群島の海風を利用して、木の葉が舞い散る様に移動する。
無風状態でもそのような飛び方が出来るため、鳥が見ても獲物と認識されずに済んでいる。
探検手帳によれば、クールク高地には火山島であるのか、
過去に酸性雨の強く降った時期があったと思われる、立ち枯れた木の林があり、その枯れ果てた木から枯葉が舞い落ちてきた。
周辺の立ち枯れた木は既に数十年は経っており、枯葉が舞う事は無いと思われた。
ボルボロス亜種の体に枯葉が付着して運ばれたと思われたが、モンスターの気配はなく、
その枯葉を手に取ろうとした瞬間、風も無いのに高く舞い上がったようだ。
発見後はホーク博士が飼育ケージで8匹育てている。ケージを見つめると其処だけ秋のよう。
見つめていたホーク博士は遠い別れを思い出して涙を流してしまった。
- 健者の石粉
- 白い石のブロック。粒子の細かい白い粉を固めており、白い煉瓦のよう。
削って粉にして飲んだり塗ったりする万能薬。粉状のものに止血作用があり傷口に振りまいて使う。
薬屋で煉瓦の様に焼き固めて売られていたらしく、遺跡の中の陳列棚のような場所に積んであった。
型に入れて焼き固めたとされ、表面に薬の使用法を表したイラストが型押ししてある。イラストは薬を使う人の絵。
傷が比較的早く治るが、早い分治りかけた時の痒みが強いという。
探検手帳にも、この効果について記されており、全身無数の傷だらけの状態で、これは酷いと思ったが何故か全く痛みを感じず、
よく見ると傷口が、遺跡の白い砂にまみれ全身がピンクの斑になっている。この発見物が出血を止めたようだ。
タブラネェル遺跡の上へ出る為には屋根伝いとなり、自分の姿が丸見えになり、
モンスターに見つかり、追い回され、挙句の果てに滑落、しかも運が悪いことに落下した先でディアブロス亜種に遭遇した。
この発見物が発見されたと思われる、白い遺跡に逃げ込み、崩れた瓦礫の間に身を滑り込ませる事でようやくこの災難から逃れたようだ。
発見後に万能薬「健者の石粉、復刻版」が作られた。食あたりから、切り傷すり傷までなんにでも効くとのこと。
主人公とエリザに1個ずつ渡し、薬を使ったレビューを頼んだ。ちなみにまだ誰も使っていないらしい。
- 月光ゲッコー
- きらきら光るヤモリ。体表にラメが付着している。
昼間は砂漠の砂の中に潜んでいるが、月の明るい夜に砂上に出て来る。
雄はラメ入り粘液で体表を覆うと月光をキラキラと反射しながら、砂上で踊るように動き回り雌を誘う。
数匹の雄が一緒に踊る様はまるでライブショー。砂漠で月の光を纏って踊るのは中々にロマンチック。
キラキラ光る踊りは求愛行動で間違いないと思われるが、雄たちが踊る傍らに雌のヤモリもいて、
よくよく観察すると一匹の雌の鳴き声に合わせて雄たちが踊っている。
雌が歌うステージの周りで雄が集団で踊って盛り上げているという構図が正しい様だが、
これが本当の意味で求愛行動なのか、少しだけ疑問が残る。
ホーク博士は久しぶりに徹夜で月光ゲッコーを観察に行ってきた。
エリザは見つけた時、最初は発光する何かが踊っていると勘違いをした。
MHWorldにも同名の環境生物が存在するが関連性は不明。
- ルビーの知恵の輪
- 宝石のルビーで作られた知恵の輪。精巧な宝石細工。
高い技術で宝石がパズルとして加工されている。表面に精密で綺麗な模様が施されている。
宝石で出来ているため、金属製のものより厳密なプレイが出来る。パズルの難度は高く本格的なもの。
再度の探索でエメラルドの知恵の輪の破片が発見された。これは対になるもので、ルビーの知恵の輪と全く同じ形。
分析によると、選抜者がチームに分かれて奉納競技、試技が行われていたと考えられている。
シャロン博士は宝石であることに加えて彫刻も一級品であるため、子供のおもちゃであることを否定した。
もし、これが子供のおもちゃなら、その家に生まれたいくらいだと思い、大金持ちの家に違いないと言った。
誰もルビーの知恵の輪を外せないでいたが、エリザが強運で外した。
探検手帳によれば、この発見物はホロネロ火口湖の遺跡で発見されており、その近編にはイビルジョーが徘徊していた。
この場所は、タブラディン島で最も危険を感じる場所の一つであり、
溶岩が赤く見えている巨大な火口には海水が流れ込み、熱水の湖が構成される様子は驚異的。
タブラディン島では集落や移住跡は少なく、代わりに砦や神殿に類する遺跡が発見されている。
それは、居住に向かない厳しい環境の島が聖域とされたのでは、と考えられている。
- 湯煙サンセット
- 岩場に囲まれた温泉の上に夕日が浮かんで見える現象。
海岸の岸壁に囲まれた入り江にある湯気立ち籠る温泉で発生する。
岩に開いた小さな穴と、夕日が沈む位置の関係により、
立ち込める白い湯気のスクリーンに、水平線に沈む夕日の光が結像し、映像が投射される。
発見後、2つ目の夕日発生の仕組みは解明が進み、大釜の湯を沸かして再現実験を行い、
湯煙にアンドラ博士のシルエットを投影することに成功した。
次に大発見をしたらお祝いに主人公たちを映し出してくれるとか。
主人公たちが入り江の温泉でキャンプをしたことで発見された。
- カネツキバッタ
- 鐘の音のような鳴き声のバッタ。
古代には神聖な生き物として崇められ、神官によって飼育されていた。
祭壇のバッタが鳴き始める時を待って儀式を始めていたという。
探検手帳によれば、セキラの大崖で発見した石窟遺跡の中を進んでいると、何処からか大きな鐘の音が聞こえた。
その鐘の音は陰にこもってものすごくボオーンと石窟内に響き渡っており、その音に驚いたのか、
先程まで石窟の外を徘徊していたナルガクルガの気配がなくなった。
鐘の音の発生源を探しても見つからず、鐘つく者の気配などもある訳もなく、第一、鐘が何処にも見当たらなかった。
鳴き声も本物の鐘の音にそっくりで、ホーク博士は最初、この鳴き声をモンスターの襲撃を知らせる鐘の音と勘違いしていた。
2匹目を捕まえて、1匹目が鳴くと他のカネツキバッタはその日はもう鳴かないと分かった。
周辺に何匹いても、鐘の音は1匹が鳴く1日1回だけ響き渡る。箱の中に入れて暗くしても鳴く。
大きな声で鳴くのに今まで発見されなかったのは、あまりに鐘の音がリアルなので誰も虫の声と思わなかったため。
更に上述の理由で規則正しく夕刻に1回だけ聞こえたので、人が鳴らしていると思い込んだ。
ホーク博士は善意の第三者が終業の鐘を鳴らしてくれていると思っていたため、鐘が聞こえたら帰宅していた。
- 最期の砂仮面
- 発見されたのは砂の仮面を作る型。
後述の探検手帳の記述から、この型は陶器製だと思われる。
樹脂に砂を混ぜ、型取りをして固めたもの。
埋葬に使われる仮面で、砂を樹脂で固めて穏やかな表情を再現している。
仮面本体は他にあり、持ち主と一緒に大地に下で安らかに眠っているとされる。
数点の胴体の型も発見され、意匠から戦士を讃えたものと考えられる。
発見後に回収が進み、3つほど復元され、3つを比較して骨格の特徴が違うことが分かった。
ひとつは先住民のものとされ、子孫と同様の特徴がみられる。残りの二つは古代文明人のものとされる。
先住民と古代文明人は交流があったとされ、同じ場所に眠っているので関係は良かったと思われる。
探検手帳によれば、この発見物はメネドゥ高地の奥地にある岩壁付近で発見されており、
ここでは高山植物が観察できるが、それより印象的なのは、岩壁に開いている幾つもの窓の様な穴である。
穴の並びからは住居という印象は無く、特殊な感じを受けたようであり、これは墓地の類なのではと推測した。
ここは先程見かけたギギネブラを始め、モンスターも寄り付かない寂しい場所であり、
足元に幾つか転がるこの発見物を拾い上げてみると、
やはり、ここはメモリアルな場所の様だと思ったようだ。
- ヒョウシキウオ
- 異様に長く丈夫な腹ビレを持つ魚。腹ビレは長い紐が付いている様に見える。
本体はエリザの顔の大きさ程で、腹ビレはエリザの背丈程の長さ。
腹ビレの先にあるトゲが錨の役割をしており、海底に固定して海流に流されず、
何もない海中に留まる事が出来、流れて来た小魚を捕まえている。
その姿は、海中に標識が立っている様で、実際に素潜り漁の目印となっている。
立て看板の様な見た目で命名されたが、ヒョウシキウオが留まる場所は潮目付近で、本当に潮目の標識と言える。
潮目は釣りには狙い目の魚影が濃い場所だが、素潜り漁をする人にとっては潮目は流れが複雑で危険な場所。
ヒョウシキウオが目の前に立っていたら注意が必要。
なお、何故か魚系の発見物では唯一、採取で入手する。
探検手帳の記述から、ワジュカ海岸は入江として理想的に見えるが、一帯の海面下に岩礁が多く小さな船でも入る事が難しく、
岩礁が多様な環境を演出する入江には実に様々な生き物が棲息する。
ここではロアルドロス亜種も姿を見せるが、岩場の多い入り江では、本来の機敏さは抑えられていたらしく、
よって、この巨大な入江はまさに生物の宝物庫のような場所だったようだ。
仕掛けた網を引き揚げて仕分け作業を始めると、この魚が網に掛かっていた。
- いれこ貝
- 貝殻が入れ子状の二枚貝の仲間。
大きな二枚貝で、アイルーの耳よりも大きいかもしれない。
ある程度の大きさになると貝殻が2重になり、貝殻の重ね着をする。
魚に噛まれた時に外側の貝殻を放棄して逃げられる。長く生きて貝殻が5重の個体もいる。
発見された個体は、暗幕を引いて貝に口を開かせたところ、5重の貝で記録的なレアもの。
後に沢山採集して調べたが、貝の重なりは最多で3重で、平均だと2重。
主人公達は新種の貝と、5重の貝の新記録で2重の大発見をした。
探検手帳によれば、ソロナル渓谷の河口を臨む高台にキャンプ設営を終え、
食料調達で周辺の川に向かい、貝類を探す途中、この貝の貝殻が何重にも重なった光景が見られたようだ。
- 湧水石
- 表面からこんこんと水が湧き出す石。灰色の軽石。
多孔性の石の中でも、穴の大きさがかなり細かく且つ管状になっている。
小さい穴が強い指向性を持って並んでいるため、
石の底部が水に浸かっていると毛細管現象で水を勢いよく吸い上げ、上部から水が湧き出す。
本当に水だけを吸い上げるため、不純物を取り除く事が出来る。
島での飲料水の確保が難しい事が多いが、この石を使えば悪い水質でも飲料水にする事が出来る。
探検手帳にも、似たような事が記されており、
島の探索中、水の補給が困難な状態の時、見つけた飲める水がとにかく不味く、
あまりの不味さに飲んだ量以上の涙が出たようだ。
特にセネジュラ渓谷の水は変な色に濁っており、クセが強かったが、
その水を手に取ろうとすると、水中にあったこの石が飲める飲料水にしていたという。
- 大螺旋階段の泉
- 大螺旋階段の構造が美しい井戸。
登るのではなく、地下へと降りる美しい螺旋階段が穴の内側に彫られている。
穴の大きさはクルペッコが翼を広げたくらい。階段を降りた最下部には小川が流れている。
一種の露天掘りの井戸で、タブラディン島は水資源が少ないため井戸は大切にされたと考えられる。
岩場にある泉の周囲を長年かけて掘り進めるうちに、
螺旋階段状の造形が美しい神秘的な空間として構築されていった。
穴の岩壁には蛍光石が含まれており、蛍光石は近くの火山からの地熱を得て光る。
井戸の水は火山からの雨水だが、危険なことに定期的に熱水が噴出する。
美しい螺旋階段が保たれているのは、この熱水噴出のおかげ。
調査員は熱水のせいで、蒸し焼きになるところだった。周囲を探せば、他にも遺跡が存在する可能性がある。
夜の暗闇の中で地面の丸い穴だけがふわっと光っていたため、エリザは気が付き見つける事が出来た。
穴の側に目印を置いて、日が昇ってから調べた。
- 折れ牙カブト
- 砂漠に生息する角を持つ大型甲虫。
砂上で見られる白い角のある姿は、モンスターの欠け落ちた牙や爪の先の様に見える。
牙の先が甲虫の角の先で、牙の折れた断面がリアルに出来ている。
砂漠に生息しているが砂に潜らない。砂に潜らずに砂の上にいたら外敵に姿が丸見えとなる。
そのため擬態をするが、何故か擬態するものにモンスターの折れた牙を選んだ。
砂漠には牙以外にも色々と転がっているが、何故牙を選択したのか不思議。
角先はモンスターの牙や爪に劣らず鋭く危険。
エリザはホーク博士に見せる時、2本のモンスターの折れた角と一緒に見せた。
ホーク博士に見事と言われるくらい見分けがつかない。