モンスターハンターシリーズに登場するフィールド…ではなく、モンスターハンターシリーズとコラボした
元コナミのステルスアクションゲーム『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』に登場するフィールド。
モンスターハンターシリーズに登場するモンスターたちが生息している。
概要
- 中米コスタリカ共和国の沖合にあるとされる無人島。
「イスラ・デル・モンストルオ(Isla del Monstruo)」とは、スペイン語*1で「怪物の島」を指す。
……ストレートすぎる名前である。
- とあるミッションの合間に、作中の登場人物の1人であるチコの話により、その存在が明らかとなる。
それによると、コスタリカ沖(カリブ海)には怪物の島があるという言い伝えがあり、
その昔、この近海を航行していた海賊たちが、島影も見えないような大海原で空を飛ぶ怪物に遭遇し、
さらに彼らは怪物の島を探し出して上陸すらしたらしい(ただし、島の場所は記録されていなかった)。
そして、コスタリカのどこかには、その島まで案内してくれる喋るネコがいるらしい…。
- それからほどなくして、主人公のスネークはコスタリカのとある砂浜「プラヤ・デル・アルバ」で、
喋るネコ(トレニャー)と出会い、島まで案内してもらうことになる。- ちなみに、この綴りもスペイン語(Playa del Alba)であり、
「夜明けの海岸」とか「曙光の砂浜」という意味らしい。
モンハンシリーズでは、奇しくも語源を同じくするアルバトリオンが登場している。
さすがにいきなりアルバトリオンが出てきたりはしない。
- ちなみに、この綴りもスペイン語(Playa del Alba)であり、
- 「怪物の島」というと
孤島魔境のような場所を想像してしまうが、実際に到着してみると
美しい砂浜に熱帯性の植物が生い茂る、典型的な常夏の島といった景観が広がっている。
海岸の奥には熱帯雨林が広がっており、モンスターたちはここに生息している。
ただし、砂浜や熱帯雨林の中には入ることができない。
さらに奥の方に目をやると大きな山がそびえているのが確認できる。
上空から見ると、猫の足跡のような形状をしているのが分かる。
- 島の一角には少し開けた場所があり、スネークたちはここから上陸し、
モンスターたちとの戦闘も基本的にここで行われる。モンハンでいう決戦場型のフィールドに近い。- また、戦闘場所の一角にある高台には、どういうわけか肉焼きセットが置かれており、
これを使ってレーションを缶ごと上手に焼き上げることができる。
とはいえ、強大なモンスターたちと戦闘している真っ最中に
呑気に肉焼きレーション焼きなどしている余裕はない。
だが、彼は焼く。そして上手に焼けたことを誇らしげに宣言するのだ。
「上手に焼けました~!!」- ちなみに、モンスター達と戦う『狩猟クエスト』(という体裁のミッション)の他に、
『プーヤン・ミッション』*2でもこの島が舞台となる。
こちらはミニゲーム的なミッションで難易度は低く、
また目標達成後に帰還するタイミングを自分で決められるので、
レーションを上手に焼きたい場合はこちらのミッションでのんびりと焼こう。
- ちなみに、モンスター達と戦う『狩猟クエスト』(という体裁のミッション)の他に、
- それ以前に、この島は無人島の筈なのに、なぜこんなものが置いてあるのだろうか?
昔この島に上陸した海賊たちが置き忘れていったのだろうか…?
- また、戦闘場所の一角にある高台には、どういうわけか肉焼きセットが置かれており、
登場モンスター
- 小型モンスター
- アイルー、ランポス
- 大型モンスター
- リオレウス、ティガレックス、ギアレックス
- 上記以外にもモンスターが生息しているかどうかは不明。
ただし、リオレウスが生息していることから、同種の雌であるリオレイアも生息している可能性は高い。
また、ランポスが生息していることから、群れを束ねるドスランポスも生息しているかもしれない。
- ちなみに、モンスターを倒したあと(と言ってもランポスでしか試せないが)、
その上でアクションボタンを押す(=剥ぎ取ろうとする)と、相棒のカズヒラ・ミラー(CV:杉田智和)から、
「何を期待しているんだ?あんたはハンターじゃないぞ!」とツッコまれる。まさか食べるつもりじゃ…
一応、狩猟対象の素材自体はミッションクリアで手に入る。…火竜の剛翼に轟竜の重牙…見るからにG級である…。
- また、高台にいる野良アイルーにCO-OPS通信(無線)で「うにゃ、うにゃにゃ(原文ママ)」と話しかけると
なぜか支援物資を出してくれる。モンハンでいう「臆病」な性格のオトモといったところか。
時には支援物資ではなく、いつものタル爆弾を投げて大型モンスターを攻撃してくれることもある。
ただ話しかけてから支援してくれるまでにタイムラグがあり、それまでにモンスターの攻撃を受けると高台に戻ってしまう。
あまり期待はできないだろう。
余談
- ちなみに、なぜメタルギアの世界にトレニャーがいたのかというと、
ポッケ村付近では仕事が無く、コスタリカまで出稼ぎに来て、
たまたまスネークに出会ったからとのことらしい
(どこをどう通ってコスタリカまでやって来たかはトレニャー自身も覚えていないとのこと)。
なお、彼と会話する際には何故か「ポッケ村のテーマ」がBGMとして流れる。- 同作においてトレニャーが喋る際の音声は、バリバリに原作準拠のアイルー語……
要するに、我々ハンターには馴染み深いあのうにゃうにゃボイスである。
ハンター達ならともかく1970年代の一般人がアイルー語を理解できるはずもなく、
普通まず会話が成立しないらしいのだが、何故かスネークだけは素で理解していた。
スネーク曰く、「現地語の習得は潜入の基本」だかららしい。
…いや現地語ってレベルじゃねぇぞこれ!
まあ生体発光キノコを食ってバッテリーを充電させたりするような化物だし…考えるだけ無駄かもしれない。
- 同作においてトレニャーが喋る際の音声は、バリバリに原作準拠のアイルー語……
- 他の登場人物からは、「変な生き物(byカズヒラ・ミラー)」「本物のUMA(byチコ)」
などと呼ばれた挙句、遂には「二足歩行している?研究の対象になるかも…(byヒューイ)」
と言われてしまっている。
まあ、二足歩行するネコ(のような生き物)を普通に見かけるモンハンの世界ならまだしも、
そうでないメタルギアの世界ならこうした反応も当たり前といえよう。
- 言うまでもないが、この島は架空の島である。
間違ってもコスタリカに行った時、現地の人に「モンスター島ってどこにあるの?」なんて聞かないように。- ちなみに、映画「ジュラシック・パーク」シリーズの舞台であり、
多くの恐竜たちが生息するヌブラル島やソルナ島もコスタリカ沖にあるとされている。
オマージュだろうか?
- ちなみに、映画「ジュラシック・パーク」シリーズの舞台であり、
- 今回は普通に小銃や対戦車兵器など現実世界で使われるような武器でモンスターと戦っているが、
メタルギアシリーズは作品を経るに連れて作品世界内における科学技術の進捗が著しく、
MGS1~2時点でナノマシンや遺伝子操作で強化された超人や超兵器が量産される未来的な世界観となっている。
派生作の『MGR』に至っては、我らがハンターも目が飛び出るほどの
凄まじい身体能力と装備を持つ人間(※正確には全身サイボーグ)が多数登場している。- 一例を挙げると、MGR主人公の雷電は同じ敵サイボーグどころか20m級巨大兵器を高周波ブレード(片手剣サイズ)で両断、
ミサイルの雨を足場に自在に跳躍、機関銃弾も弾き返し、敵兵の電解質貯蔵器からエネルギーを吸収し義体を一瞬で修復、
数百mの高さから落下しても全く無事どころか戦闘続行、挙句ラオシャンロンサイズの巨大兵器をその身一つで投げ飛ばす…
等々、演出で誇張された面もあるが実際ぶっ飛んでいる。その雷電を軽く蹴散らす某上院議員はもっとぶっ飛んでいる。
もし、またモンハンとメタルギアがコラボしたとしても、今度はそれこそ古龍種級のモンスターでも出さない限り、
人間の相手としてのバランスが取れないかもしれない。 - もっともそれは一部のごく限られたキャラクターの話であり、シリーズ全体の主人公であるスネーク自身は
ゲーム的な都合を除けばそこまで超人的と言える身体能力は持っていない。
彼個人の相手としてならば、さほど無茶なモンスターを出す必要はないだろう。
その他の人物もシリーズ全体を通せば普通の人間が圧倒的に多く、
決してメタルギア世界の地球が超人だらけの人外魔境なわけではない。
一般の兵士がランポスに奇襲でも受ければひとたまりもないだろうことは想像に難くない。
- 一例を挙げると、MGR主人公の雷電は同じ敵サイボーグどころか20m級巨大兵器を高周波ブレード(片手剣サイズ)で両断、
- ロックラックの酒場BGMの「カサドール・デル・モンストロ」は同じくスペイン語で「怪物の狩人」
すなわちモンスターハンターのことである。