モンハン用語/デンプシー

Last-modified: 2024-02-12 (月) 22:05:43

1920年代のボクシング世界ヘビー級王者ジャック・デンプシーが編み出した必殺ブロー。
「デンプシー・ロール」が正式名称だが、単にデンプシーと呼ばれる方が多い。

目次

ハンターの場合

  • 大剣によるコンボの1つの俗称。やり方は非常に簡単。
    なぎ払い斬り上げを交互に延々と繰り出すだけである。
    • 溜め斬りという攻撃択のなかった無印~MHPまではこれが万人共通のバトルスタイルであった。
  • 効果的にダメージを与えるには相応のテクニックを要する溜め斬りと違い、
    何も考えずに敵が離れるか自分が吹っ飛ばされるまでひたすらぶん回すだけなので初心者に好まれる。
    スキル「集中」と「抜刀術」があれば溜め斬りが、1つでも欠けていればデンプシーの方が強くなる*1
    ただし、デンプシーにも技術の介入する余地がない訳ではない。
    • デンプシーは手数が稼げる分、属性値を活かしやすい。
      属性重視武器や状態異常武器を使っている場合は溜め斬りより強くなることも。
    • 体が小さく大勢で群れることの多い、ランポスやジャギィなどの小型モンスターの群れを蹴散らすのにも向いている。
      小型討伐クエストが多いゲーム序盤では活躍するだろう。
  • 欠点はPT時に味方を斬り上げでホームランしてしまう可能性がある事。
    何度も味方を吹っ飛ばすとほぼ確実に地雷扱いされるので注意しよう。
    斬り上げの代わりに縦斬りを使うことでこのリスクは解消されるが、
    この場合は踏み込みで前進し続けてしまうため、定点攻撃がしにくくなるという欠点がある。
    • スーパーアーマーを持たない味方にとっては斬り上げ以上になぎ払いが邪魔になる。
      しかし大剣同士ならモーション中のスーパーアーマーにより、なぎ払いの巻き込みが帳消しできた。
      初代MHでは、大剣同士で縦斬り⇔なぎ払いを繰り返すプレイングが、合理的かつ強力とされた。
      • あくまで大剣同士の話なので、PT時に使うなら状況をしっかり見てからにしよう。
        スーパーアーマーの付かない片手剣やランスと組んでいる場合は斬り上げ、なぎ払いを封印し、
        素直に縦斬り主体の立ち回りにするか、距離を置いて尻尾でも攻撃している方が賢明である。
        また、攻撃の性質上、大剣使い御用達の抜刀術【技】がほとんど意味をなさないため、
        会心率の低い大剣を担ぐ際には、特に注意が必要である。
    • 他に、手数が多くなるぶん斬れ味の消耗が早くなるという欠点もある。
  • MH2で大剣に溜め斬りが登場して以降は、このアクションが実戦で使われるケースは大きく減った。
    同作からはデンプシーのモーションに調整が入り、やや振りが遅くなったのも理由の1つである。
  • MH3以降は縦斬りと横殴りを交互にループすることもできる。
    ダメージは少ないものの、攻撃範囲が大剣の選択肢の中では最小なので、
    近くにいる味方の妨害をしたくない時などに効果的である。
    また、横殴りからは強溜め斬りに派生するので、大技を叩き込みたい時にも普通に使える。
    このため、相変わらず周囲への安全性に難を抱えるデンプシーは使用される機会が減ってしまった。
    • 属性を活かすという変則的な運用においても、作品を経るごとに
      属性補正値が高い技や多段ヒットする技が続々と増えているため、
      デンプシーに頼る必要性が薄くなっているのも向かい風である。
  • MHFでは、嵐ノ型では「溜め斬り上げ」で溜めを行うかの判定が一瞬だけ入るため、
    デンプシー自体が(DPS的に)使い物にならなくなってしまう。
    デンプシーを行いたい場合は地ノ型(もしくは天ノ型)にしておこう。
    • リーチ長・極長の大剣でのデンプシーはパーティー戦では迷惑にしかならないので控えよう。
      特に極長は狙った部位にすら当たっていない(根元は判定が無いため)。
  • 大剣以外では、スラッシュアックスの斧モードによる振り回し攻撃もデンプシーロールと言えるだろう。
    しかし、単独の攻撃に名称がついているならそう言えばいいだけなので、
    「デンプシー」は依然「大剣におけるなぎ払い+斬り上げのコンボ」の俗称として残り続けている。

モンスターの場合

  • ラージャンの連続パンチやイビルジョーの連続噛み付き、
    MHP2G以降のディアブロスのかち上げ攻撃が、よくデンプシーと呼ばれている。
  • 左右に連続で攻撃をしながらハンターのほうに近付いてくる様子から、当たり判定は比較的広く見える。
    しかし実際の判定は思いのほか狭い*2ため、すれ違いながら股を潜り抜けて避けるインファイトが有効。
    むしろ離れすぎた方が危険といえるだろう。思い切って飛び込んでみたほうが生存率は高い。
    • ただし、ラージャン特異個体は5連デンプシー⇒バックジャンプ⇒7連デンプシーと繰り出すため、
      最初のデンプシーで腹下にもぐりこむと即座に蹴り飛ばされる。
      通常のラージャンとは違い、デンプシーが非常に高いホーミング性能を誇ることもあり、
      ここは素直に走って逃げたほうが得策である。
    • ラージャンと同じ体型のヴォージャンも、ラージャン特異個体に似たデンプシーを使用してくる。
      こちらは追尾性能はさほど高くなく、バックジャンプを挟んだコンボも行わないが、
      始種個体かつ怒り時の場合は、腕を振るった直後に前方の地面に爆発を起こすため、攻撃範囲が非常に広い。
    • イビルジョーの場合は踏み出す後ろ足と、同時に振られる尻尾にも当たり判定が存在する。
      後ろ足への接触は微ダメージとのけぞりだけで済むが、尻尾の方に当たると中ダメージを受けて
      吹っ飛ばされてしまう(ただし、スキルなしで受け身は取れる)。
      なお、MHWorldではデンプシーの最終段が地面を抉るように噛み付くモーションになった。
      MHP3から登場したドボルベルクも、回数は少ないながらも同様の攻撃を行う。
    • ちなみにこれらのデンプシーをくらうと上に吹っ飛ぶ。
      横から攻撃が来てるというのに、何故か上に吹っ飛ぶ。
      一体何故なのだろうか?
    • 御覧の通り、錚々たるメンバーが名を連ねているため強烈な大技と誤解されがちだが
      序盤で立ち合うアオアシラ
      前脚を振り回して追い掛けて来る連続引っ掻きも、典型的なデンプシーである。
      下位も下位、序盤の駆け出しの頃から普通に見舞われる脅威の一つなのだ。
      紅兜? ヌシ? アイツらは例外です。
    • 同様の動きはババコンガにも見られるが
      あの連続パンチは、単に腕を振り回しているだけで「デンプシー」では無い。
      腕を振り回して前進して来るサル、と言う意味では見た目としてはラージャンに近いと言えなくも無いが
      ババコンガの連続パンチにはパンチに体重が乗っていないため、喰らってもダメージの程度が浅い。
      アオアシラの連続引っ掻きはパンチ(引っ掻き)に体重が乗っているため、序盤らしからぬ大ダメージを弾き出す訳で
      この体重加重の有無こそが「デンプシー」かどうかを分ける最大の要点となる。
      • 太刀の連続斬りや双剣の乱舞が「デンプシー」に該当しないのも、この道理に基づく。
  • ボクシングのヘビー級チャンピオン、と言えばブラキディオスを思い出す人も多いだろう。
    当然ながらデンプシー・ロールを使って来る、と言うか、攻撃の大半がデンプシー・ロールと言っても良い。
    そのパンチには全体重が乗るため破壊力も申し分無し、加えて、爆破属性の追加ダメージも加味すると
    状況によってはラージャンやイビルジョーすらも凌駕する怒涛のハードパンチャーである
    しかし、ブラキディオスを指して「(モンハン用語としての)デンプシー」と呼ばれる事は、ほぼ無い。
    その理由は解明されてはいないが、凡そ大半のパンチが一発ないし二発で止まり、
    頭突きは交えてくるわ、大ジャンプするわ、粘菌は散らしまくるわ、爆発するわ
    独自仕様の搦め手が多く、どう見ても「デンプシー」と称するには無理がある離れ業が目立つからである。
    強いてデンプシー・ロールらしいブラキディオスの「デンプシー」連続パンチは
    ダイナミック田植えと言う別名が広く使われている。
    • 本来のデンプシー・ロールの定義は「前傾姿勢における体重の乗った重いパンチ」であり
      遠心力と加速荷重によって振れば振るほどパンチの重さが増すのが最大の特徴となる。
      回転の大きさ、二撃目の派生(頭突き・ジャンプ)、付随する特殊効果(粘菌・爆破)こそ変則的ではあれ、
      ブラキディオスの攻撃は、本来の意味でのデンプシー・ロールの定義をしっかりと踏襲する動きである。
  • MHFではイャンクック亜種特異個体イャンガルルガ特異個体も類似する技を使用してくる。
    この二頭は足や尻尾にも強力な当たり判定があるため、
    イビルジョーらと違い、回転回避で潜り込もうとすると痛い目にあう。
    • また、イャンガルルガは鳥竜種持ち前のすばやさを生かしすぐに近付いてくる。
      意外にも追尾距離が広く、尻尾に当たると毒状態になるので油断は大敵。
    • 一方、イャンクック亜種の場合はその場でデンプシーをするので、近付かなければダメージを食らわない。
      デンプシーが終わった後は無防備にも転ぶ。かわいい。
  • また、イビルジョーのモーションを転用しているアビオルグギアオルグも行う。
    • ギアオルグは氷の刃を尾に纏うため、この攻撃で振り回される尻尾のリーチが半端ではない。
      予想外の所にまで届くため、狙われたハンターよりも周囲のメンバーの方が被害を被り易い。
      氷纏いで一番強化された既存技と言っても過言ではないため、注意が必要である。
  • MHST2では、ディアブロス種が使用する特技の1つがこの名称になっている。
    メインシリーズではMHP2G以降に使うようになった2連続で角を振り上げてくるモーションで、
    全体に2回ヒットするノータイプの特技になっており、野生個体はこれを怒り状態の時に時々使用する。
    ダメージが大きい上にノータイプ故にダブルアクションで止められないため、絆技で止めたいところ。
    • ちなみに、亜種は同じモーションの「マックスホーン」と言う特技も使う。
      前作で「全力グレートホーン」と言う名称だった特技が名前を変えたものだが、
      デンプシー以上に大きなダメージをこちら全体に2ヒットさせて来る反面、
      使用後はダウンしてしまうと言う弱点もある特技になっている。

関連項目

アクション/コンボ
アクション/なぎ払い
アクション/斬り上げ


*1 アクションやスキル事情が大きく変化したMHWorld以降はその限りではない。
*2 例えばラージャンの場合、判定は手にのみ存在し体の後ろの方には存在しない