モンハン用語/派生作品

Last-modified: 2024-03-11 (月) 10:21:35

シリーズものの創作物における、「本編」と呼ばれるものから派生する形で作られた作品を指す言葉。
外伝作品スピンオフ作品などと呼ばれることもある。

モンハンにおける派生作品

  • MHシリーズでも、いわゆる「本家」や「メインシリーズ」などと呼ばれるゲームとは別に
    「派生作品」と呼ばれる作品が存在する。
    言い換えれば、メインシリーズ以外のモンハンを冠する作品全てが派生作品と言うことになる。
  • モンハンにおける派生作品は、フロンティアやMHO、エクスプロアやMHNowのような
    メインシリーズと同じくハンティングアクションゲームになっているものや、
    アイルー村やスピリッツ、ストーリーズやライダーズなどのように
    全く異なるゲームジャンルに属するものがある。
    • 前者のものはグラフィックやキャラクターデザインなどがメインシリーズに近い
      リアル調を意識したものになることが多く、
      一方で後者の方はデフォルメを利かせたアニメ調のグラフィックで作られていることが多い。
      ただし、パチスロ筐体のような例外も一部存在する。
  • 各派生作品は原作ゲーム(メインシリーズ)である、
    「モンスターハンター」ブランドの拡大・再生産という役割を担っており、
    各作品毎に明確なコンセプトを有しているとのこと。
    例えばフロンティアは「コアファンへの訴求」「長く遊べるオンラインゲーム」がコンセプトで、
    ストーリーズは「RPGというジャンルで世界観をしっかり活かしたゲーム」がコンセプトであるという。
  • 各作品はハンティングアクションのモンスターハンター、
    つまりメインシリーズから派生する形で生まれたものではあるが、
    いずれの派生作品にも共通する点として、
    「様々なモンスターが自然に棲息する世界」という根幹中の根幹である世界観こそ同じであるが、
    細部の世界観・設定に関してはメインシリーズと共有されておらず区別されている
    プレイヤーキャラとなる主人公は「狩猟を生業とする1人のハンター(狩人)」が一般的だが、
    派生作品においてはそういった設定を逸脱したものが多い
    コラボレーションという形を除くと、メインシリーズ内に派生作品由来の要素が登場することはまずない。
    また、派生作品同士でも世界観は共有・摺り合わせはされておらず、
    例えば「モンスターと共に戦う」という共通したコンセプトがあるスピリッツやストーリーズ、
    「オンラインゲームのハンティングアクション」という共通土台を持つフロンティア、エクスプロア、MHOでさえ
    両者の世界観・舞台は全く異なるものとなっている
    (フロンティアとMHOは拠点の名称まで一緒だが、雰囲気やギルドの管轄狩猟地は根本的に異なっている)。
    • 事実上最初の派生作品であるフロンティアは、ゲームベースがMH2であったこともあり、
      MH2時代のメインシリーズと世界観・設定を概ね共有する状態が一時存在していた。
      このため、フロンティアのシリーズ上の立ち位置は上述した派生作品であるにもかかわらず、
      メインシリーズ(の移植版)と捉えられ、非常に長い期間そのような目線での
      (メインシリーズとの)対比が行われていた。
      詳しい経緯はモンハン用語/本家を参照のこと。
    • これら派生作品の世界観とメインシリーズの世界観の同一性については言及を避けている節が見受けられ、
      ユーザーの間でも解釈が分かれる部分となっている。
      MHFに関しては藤岡D曰く「独自の世界観に振り切ってデザインしてもらっていて~」との事で、
      いわゆるパラレルワールド的な世界観である事が同作のサービス終了決定後に判明している。
      その他の作品については不明だが、細部の世界観・設定はメインシリーズと共有されていないことは間違いない。
      ストーリーズのインタビューでも「原作に忠実過ぎるとRPGとしておもしろくない面も出てきます」
      という発言があり、派生作品のコンセプトを達するために崩すところは崩していると考えるべきだろう。
    • 派生作品を由来とするオリジナルのモンスターについては、
      公式の設定資料である生態樹形図からも除外されている。
      ただし、メインシリーズに参戦すればその限りではないようで、
      MHFを完全な*1初出とするエスピナスについてはMHR:Sでの参戦を期に生態樹形図に組み込まれた。
  • メインシリーズの要素(モンスター、登場人物、装備など)が派生作品に取り入れられるケースは多く、
    メインシリーズでの仕様のままではないにせよ、これらの登場は何かと話題になることが多い。
    逆に、派生作品由来の要素がメインシリーズで登場することは、
    コラボレーション、及びごく一部の例外を除き例に乏しい。
    • 前者の例は輸入と呼ばれるが、様々な経緯から基本的にはメインシリーズ→MHFのケースで用いられ、
      メインシリーズ→他の派生作品ではあまり使われない、現在ではほぼ死語に近い用語となっている。
  • 広い意味で考えれば、ノベル版アニメ版漫画版などの
    ゲーム以外の媒体に関しても一種の派生作品と言うことができる。
    また、USJのアトラクションMHR:Sアナザーストーリーなどもこの一種と言えるだろう。
    ただし、上記で述べた作品はいずれも原典となるゲームをベースにしたものとなっており、
    世界観等はその原典となったゲームのものが踏襲されている。

余談

  • MHXが登場した当時、一部のユーザーからは
    「MHX(及びG級追加のMHXX)は派生作品」という見方がされる事があった。
    これは同作発売時の公式サイドの発言である「ナンバリングではないモンスターハンター」
    「従来のモンハンをストリートファイターの本編とすればクロスはストZEROシリーズ」などから、
    ナンバリングではない=スピンオフ(外伝)相当であると解釈されたり、
    同作自体が新旧要素のクロスというコンセプトであったのだが、
    当時はまだ新旧で世界観が完全に地続きという見方が浸透しきってはおらず
    外伝作品故に多少の世界観上の矛盾を孕んでいても不思議ではないという見方があったためと思われる。
    • XX以降のでは独自のタイトルを付ける方針への変換が図られる事から考えると、
      同シリーズがナンバリングから脱却する端緒となった分岐点の作品という特殊な位置付けを持つ事は伺えるが、
      少なくとも上記に挙げた「世界観が分岐した」派生作品には該当しないので注意が必要である。
      事実、MHX(X)を初出とするモンスターは生態樹形図にも最初から組み込まれており、
      後発シリーズにおいても普通に登場している。
      あくまでメインシリーズの一翼を成す存在であることは疑いない。
  • ちなみに、「派生作品の派生作品」というものもシリーズものの創作物においては往々にしてある。
    モンハンも例外ではなく、例えばMHFの派生作品であるメゼポルタ開拓記や、
    ストーリーズの派生作品であるオトモンドロップなどが挙げられる。
  • 本Wikiは派生作品を含むモンスターハンターシリーズに広く対応しており、
    その関係上、一部の項目に関しては容量等の問題から「モンスター/リオレウス/派生作品」のように、
    メインシリーズと派生作品に分けて記事が作られているものがある。
    閲覧する際は要注意。

関連項目

モンハン用語/本家 - 現在では上の「メインシリーズ」を純粋に指す用法。
モンハン用語/ナンバリングタイトル - 同上。ただしMHXのようなやや扱いの異なる作品もある。
モンハン用語/輸入


*1 厳密に言うとヒプノックとヴォルガノスもだが、これらはCSとの共同開発のため初出がMHP2Gという取扱いになっている。