世界観/カメラ

Last-modified: 2023-10-20 (金) 00:07:48

写真や映像を撮影し、記録として残すために用いられる光学機器の総称。
現代においては「静止画」を撮影するものと「動画」を撮影するものに大別され、
更に映像を残す原理やその他の仕様によって細かく分類される。
また、両方の能力を兼ね備えたものも少なくない。
前者は日本語では「写真機」とも呼ばれる。

概要

  • MH世界は現実世界に比べて機械的な技術の進歩はそれほど急激なものではなく、
    存在するにしてもどちらかと言えば原始的な構造のそれが多い。
    そんな中でカメラ(写真機)は、少なくともMHW:Iより以前には開発されている。
  • MHW:Iでは観察キットの中にカメラが含まれている。
    しかし、地味にこのカメラがとんでもない超性能である。
    不自由なく持ち運べ、撮りたい時にすぐ取り出せる程に軽量化・小型化されており、
    鮮明なカラー撮影が可能で、自動でほぼ完璧にピントを合わせてくれるのでピンボケなどともほぼ無縁
    更には動体を撮影しようが撮影者が自ら動いていようがブレなどの影響がほとんど写真には反映されない
    そして出力の早さも異常であり、撮影が完了すればすぐに出来栄えを確認可能、そして写真として提出する事ができる
    おまけに大型モンスターの攻撃などで撮影のために構えていたハンター諸共吹き飛ばされても
    不具合の一つも発生しないという尋常ならざる耐衝撃性
    ネロミェールの水を使った攻撃に巻き込まれても一切破損しない防水性能
    渡りの凍て地から龍結晶の地まで、如何なる極限の環境下においても問題なく使えるという破格の耐久力を誇る。
    • 老練な獣人学者曰く、この観察キットと呼ばれるカメラは加工屋が作ってくれたものとのことなので、
      おそらくは一点ものなのだろう。
      主人公にとっても獣人族観察依頼を受けてはじめてカメラを手にすることになるのかもしれない。
      MHWシリーズでは現大陸と隔絶されていた環境だったので現大陸での普及具合は不明だが、
      少なくともこの時代の実地調査の分野においては、このような高性能なカメラが導入されているようだ。
  • MHRiseでも上記のようなカメラが続投している。上記の高性能ぶりはそのままに、
    フクズクがそれを足に掴んだまま空を飛べるくらいには軽量化され、
    ついでにそのままフクズクに任せてもほとんど問題が無いほど操作も簡単という性質が加わった。
    そしてMHRiseの舞台は現大陸、かつカムラの里は主要な街から離れているとされているため、
    そんなカムラの里にこんな超技術のカメラがあるということは、
    このようなカメラが現在のMH世界では一般化されているという可能性がある。
    カメラの里…もといカムラの里の技術力が突出しているだけという可能性もあるが
    写真機及びそれに関する技術に関しては現実世界の近代に肉薄する、
    或いは部分的には凌駕するレベルの高さである事が窺える。
    • その後MHR:Sのとあるイベントクエストの依頼文にて、
      カメラが一般人にも広く普及していることがほぼ確定した。
      依頼主は「写真を愛する女性」と称されており、カメラないし写真という存在が
      研究用のみならず個人の趣味用として浸透していることもうかがえる。
    • アクションスライダーが表示されていれば大体どのタイミングでもカメラを構えられる。
      狩猟中に明確に構えられないのは操竜中か力尽きてキャンプに運ばれている時かくらいで、
      真・溜め斬りを振りかぶっていようと零距離解放突きで張り付いていようと、
      攻撃中であってもサッとカメラを構えて撮影する事ができる。
      挙句の果てにはモンスターの攻撃で上空高く吹っ飛ばされてもカメラを構えられる。*1
      カムラの猛き炎は撮影魂も燃え盛っているようだ。
  • 購入するとすればどの程度の価格設定となるのかについては不明。
    しかし、まだ本格的にハンターとして活動していない個人でも所有しているので、
    そんなに高額というほどでもないのかもしれない。……そんなすごい性能で?
  • ちなみにMHP2前後の時代では、書士隊ガウシカの角のスケッチに四苦八苦しており、
    当時は正確な図説が描かれたガウシカの資料は非常に少なかったという。
    この頃、既にMHW:I時代のそれと同等レベルの性能を持つカメラが存在したのなら、
    それでガウシカを撮影すればいいだけの話だったはずなので、当時のMH世界にはカメラが存在したかどうかも微妙、
    仮に存在したとしても極寒の環境下に生息する生物の生態観察や資料作成に役立てられるものではなかったと思われる。
    ……その程度のレベルだったはずなのに、現在では上記の通りである。
    MHP2からMHW:Iまで、具体的に何年経過したかは定かではないが、他の文化や技術レベルの発展と比較して
    カメラ関連の技術は異様なほど急激に発達したように見えるのは気のせいだろうか……?
    • MHXでのトレニャーの話によれば、彼が冒険家になった時にはまだオトモアイルーという制度はなかったそうだ。
      アステラの料理長が40年前に既にオトモを務めていたことを考えればそれなりの歳月は経過していそうではあるが、
      それにしたって相当なものである。

余談

  • 現実世界史上においてはカメラは11世紀頃にその原型が考案されたと言われているが、
    世界で初めてカメラでの写真の撮影に成功したのは19世紀に突入してから
    しかもその時点では写真を撮影するにも現像するにもかなりの時間を掛ける必要があり、
    色の再現力などもまだまだ未発達だった。
    撮影した映像を自動的に現像し、その場で写真を確認できる「インスタントカメラ」が開発され、
    世界で初めて大衆向けに発売されたのは1948年の年末頃である。
    それでも色の再現などの課題はまだ残ったままだが、
    前述した最初の写真撮影の成功からこの段階まで進むにも100年以上の時を費やしており
    その点から考えるとMH世界のカメラの技術発展はやはり目を見張るものがあるように思われる。
    もしかしたら、MHW:I後に獣人族観察記録が写真と共に現大陸でギルドや書士隊に提出されその有用性が知れ渡り、
    その結果各工房で開発合戦が展開され、MHRiseの時代には一般普及した、という可能性もあるかもしれない。
  • 写真技術が海外からもたらされた幕末の日本では「写真を撮られると魂を抜かれる(早死にする)
    といった迷信が囁かれていた。
    発祥や理由は定かではないものの、少なくとも当時の日本では外国からやってきた写真やカメラに対して
    恐怖心・抵抗感のようなものを覚えた人は多かったようだ。
    かの西郷隆盛も、写真を「見苦しいもの」と称して強く嫌っていたというのは有名な話である。
    • 一方でMH世界では、こうした写真やカメラに対する迷信のようなものは一切聞かれない。
      上述した「写真を愛する女性」のように、カメラを嫌うどころか積極的に利用する人物も見られることから、
      便利で革新的な技術として好意的に受け入れている例もあるようだ。
  • 極寒だろうと灼熱だろうと使用可能という高性能なMH世界のカメラだが、
    現時点では水中でも使用できるかは不明。
    これができるか否かで今後のシリーズの水中戦のシステム的なハードルが変わってくるかもしれない。
  • 現実的な話をすると、近年のゲーム機の高性能化と、それに伴うグラフィックの高繊細化によって、
    フォトモード(写真撮影モード)を備えた3DゲームはMHW:Iの発売時点で一般的になっていた。
    そのため、開発側もプレイヤーのニーズに合わせ、観察キットという形でフォトモードを実装したと思われる。
    MHW:Iで超高性能なカメラがいきなりMH世界に出現したように感じられるのも、
    リアリティを重視して撮影操作が煩雑になったり、白黒写真しか撮れなかったりするとプレイヤーにとって使いづらいという
    ゲームとしての都合と言ってしまえばそれまでの話である。

関連項目

システム/カメラワーク - MHシリーズにおいて「カメラ」という話題が出た場合、通常はこちらの可能性が高いと思われる。
システム/ターゲットカメラ
アイテム/双眼鏡


*1 ダメージや咆哮のリアクションで一度中断されるが、即座に構え直すことができる